- 通信講座って結局いくらかかるの?
- 3万円台から20万円超まで、何が違って値段が変わるの?
- ランキング記事ごとに1位が違って決められない
- 独学で足りないなら講座、でどこから足りないの?
- サポート期間って12ヶ月で足りる?
- 科目合格は3年って聞いたけど、年2回になって何が変わったの?
- 給付金でいくら戻ってくるの?
- 申し込むならいつから始めれば試験に間に合う?
- 比較記事に載ってる講座、今もやってる?
- 4科目まとめて買うか、科目別で買うか
上記の様な悩みを解決します。
電験三種の通信講座は、比較記事がたくさんあるわりに、いちばん知りたい部分が抜けている分野です。価格順に並んだ表はあっても、その金額が何回分の受験機会をカバーしているのかは書かれていません。年2回の実施になってからは、この「1回あたりいくらか」を出さないと講座同士を比べられなくなりました。さらに、すでにサービスを終えた講座が比較表に残ったままの記事もあります。今回は料金相場・選び方の軸・独学との違いといった基本を押さえた上で、どの比較記事も飛ばしている「サポート期間を受験回数で割る」考え方と「科目免除は年数ではなく5回までの回数制」まで、実務の目線で整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、働きながら電験三種に取りかかる方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
電験三種の通信講座とは?年2回になって「1回分の教材」ではなくなった
結論から言うと、通信講座は教材の詰め合わせではなく、受験機会を何回分カバーするかを買うものになりました。
きっかけは試験の年2回化です。令和8年度の上期は、申込受付が2026年5月18日10時から6月4日17時まで、CBT方式の試験期間が7月16日から8月9日まで、筆記方式が8月30日という日程でした(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者試験」2026年9月確認)。下期は申込受付が11月9日から11月26日まで、CBT方式が令和9年2月4日から2月28日まで、筆記方式が令和9年3月21日です(同「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」2026年9月確認)。半年ごとに機会が来るので、1年の講座なら2回受けられます。
試験は4科目で、解答方式は五肢択一。CBT方式の試験時間は理論・電力・機械が各90分、法規が65分で、合格基準は各科目原則60点とされています(同「CBT方式のご案内」2026年9月確認)。1科目ずつ落として積み上げていける仕組みなので、講座を「1回で全科目取るための教材」と考えると、選び方を間違えます。
- 年2回の実施になり、1年の講座で2回の受験機会がある
- 4科目・五肢択一。理論・電力・機械は各90分、法規は65分
- 合格基準は各科目原則60点
- 1科目ずつ積み上げられるので、講座は期間で選ぶ
試験制度そのものを先に押さえたい人は、こちらで全体像を整理しています。

料金は3万円台から24万円台まで開く|何が値段の差になっているか
次に料金です。結論「値段の差はテキストの厚さではなく、動画講義の有無と収録時間で決まる」というのが実際のところです。
公式サイトに出ている金額を並べると、幅がはっきりします。
| 講座 | 受講料(2026年9月確認) | 中身 |
|---|---|---|
| JTEX 電験三種受験講座+模擬テスト(4科目) | 特別受講料68,200円(動画付き)/37,400円(動画なし) | テキストと模擬テスト。動画の有無で3万円強の差 |
| 能セン 4科目 完全制覇セット | 66,000円のところセット割49,500円 | テキスト5冊と副教材。映像講義なし |
| 電気書院「これだけ 総合」4科目コース | テキスト付55,000円/なし49,500円 | 動画収録時間 合計約77時間 |
| ユーキャン 電験三種合格指導講座 | 一括74,000円/分割4,970円×15回で総計74,550円 | テキスト6冊、添削10回、ポイント解説動画 |
| TAC コンパクト合格コース | 市販テキスト付70,000円/なし60,000円 | 全31回 |
| SAT 第三種電気主任技術者講座 | E講座一括117,700円/DVD137,500円/E+DVD148,500円 | 講義動画。科目別は29,700円から |
| TAC 完全合格コース<電気数学付き> | キャンペーン受講料130,000円〜(市販テキスト付) | 全74回。受講期限2027年8月末 |
| e-DEN オンライン合格道場 完璧コース 4科目+KOセット | 148,500円(12カ月) | オンライン講義 |
| e-DEN DVD 完璧コース フルセット | 242,000円 | DVD講義とテキスト |
動画なしの教材型が3万円台から5万円台、動画込みで7万円前後、講義回数の多い総合コースで12万円以上、DVD一式で20万円超という並びです。日本エネルギー管理センターのようにオンライン動画を月額2,980円、6か月14,900円、12か月26,800円という形で出しているところもあります(各社サイト、2026年9月確認)。
つまり「安い講座はテキストが薄い」のではなく、多くは動画が付いていないだけです。参考書を読んで理解できる人が高い講座を買うと、動画の分をまるごと払い損ねます。
参考書だけで進められるかどうかは、こちらで判断材料を出しています。

サポート期間で割る|受験1回あたりいくらかを出す
ここが比較記事に出てこない論点で、結論「受講料をサポート期間でカバーできる受験回数で割ると、順位が入れ替わる」です。
各社が公表しているサポート期間は、JTEXが受講期間6ヵ月で動画の視聴可能期間は在籍期間プラス6か月、ユーキャンが標準学習期間12ヵ月、能センが最大24ヶ月、TACが受講期限2027年8月末、電気書院が受講期間6ヶ月といったところです(各社サイト、2026年9月確認)。年2回の実施なので、6ヶ月なら1回分、12ヶ月なら2回分、24ヶ月なら4回分がおおよその目安になります。
| 講座 | サポート期間 | 目安の受験機会 | 1回あたりの概算 |
|---|---|---|---|
| 能セン 4科目セット割 49,500円 | 最大24ヶ月 | 4回 | 約12,000円 |
| ユーキャン 74,000円 | 標準12ヵ月 | 2回 | 37,000円 |
| 電気書院 4科目 55,000円 | 6ヶ月 | 1回 | 55,000円 |
| JTEX 動画付き 68,200円 | 受講期間6ヵ月(視聴は在籍期間+6か月) | 1〜2回 | 34,000〜68,200円 |
金額そのものは能センの4科目セット割が49,500円、電気書院が55,000円とほとんど変わりませんが、24ヶ月と6ヶ月では意味が違います。4科目を1年で取り切る前提の人と、2年かけて科目合格を積む人とでは、選ぶべき講座が別になるということです。
ここは僕がいちばん強調したいところで、価格表を横に見るだけだと絶対に見えません。自分が何年かけるつもりかを先に決めてから、期間で絞るほうが早く決まります。
科目免除は「5回まで」の回数制|年数で数えると間違える
サポート期間の話とセットで押さえるのが科目合格です。結論「3年間ではなく、5回までの回数で数える」です。
試験センターの説明は次のようになっています。「試験は科目ごとに合否が決定され、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験が合格となります。また、4科目中、一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。」(電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者の試験概要」2026年9月確認)
年2回の実施で5回まで免除されるということは、最初に科目合格した回から数えて2年半ほどの持ち時間があるという意味になります。ところが今も「3年間」「合格の翌々年まで」という年ベースの説明を載せている記事や講座ページが残っています。数え方が違うので、学習計画の組み方も変わってきます。
- 科目免除は年数ではなく、申請により最大で連続5回まで
- 年2回の実施なので、5回はおおよそ2年半にあたる
- 1回目で理論と電力、2回目で機械、3回目で法規といった配分が組める
- 講座のサポート期間は、この持ち時間に合わせて選ぶ
法規だけ試験時間が65分と短いので、最後に残すと詰みやすい科目でもあります。科目ごとの重さはこちらで整理しています。

教育訓練給付金は20%と40%の2種類|実質負担が変わる
費用を詰めるなら給付金です。結論「一般か特定一般かで、戻る額が倍違う」ので、講座を決める前に指定の有無を確認しておく価値があります。
厚生労働省の説明では、一般教育訓練は「教育訓練経費の20%(上限10万円)が訓練修了後に支給されます。」、特定一般教育訓練は「教育訓練経費の40%(上限20万円)が訓練修了後に支給されます。」とされています(厚生労働省「教育訓練給付金」2026年9月確認)。
電験三種の講座では、ユーキャンが一般教育訓練の対象講座と明記し、TACの完全合格コースにも一般教育訓練給付制度の表示があります(各社サイト、2026年9月確認)。e-DENは特定一般教育訓練給付金の対象コースがあるとしたうえで、「対象講座はDVD版のみとなります」と書いています(e-DENサイト、2026年9月確認)。同じ会社でも、オンライン版とDVD版で扱いが違うということです。
- 一般教育訓練は経費の20%、上限10万円
- 特定一般教育訓練は経費の40%、上限20万円
- 指定の有無は講座単位。同じ会社でも版によって違う
- 支給は訓練修了後。受講の前に自分が支給要件を満たすかも確認する
公式ページに給付金の記載がない講座もあります。そこは「対象外」と決めつけず、申し込み前に問い合わせて確認してください。
比較表に載っている講座が今もあるとは限らない
比較記事を読むときの注意点です。結論「掲載されている講座が現在も申し込めるかは、公式サイトで確かめる」に尽きます。
例として、比較記事でテキストの質が高いと評価され続けている翔泳社アカデミーは、公式サイトに「この度、株式会社翔泳社アカデミーは株式会社翔泳社に合弁いたしました。 2024年8月31日をもちまして、全ての受講生の学習サポート、サービスを終了いたしました。」と掲示されています(翔泳社サイト、2026年9月確認)。それでも比較表の上位に残っている記事が今もあります。
比較記事は更新の手間がかかるので、価格やサービスの改廃が反映されないまま残りがちです。SATのように、過去の価格改定の告知と現在の講座ページで金額が違っているケースもありました(SATサイト、2026年9月確認)。
- 講座名を見つけたら、必ず公式サイトで申込可否を確かめる
- 価格は比較記事ではなく公式の受講料ページを見る
- キャンペーン価格は期限付きなので、記事の金額とずれる
- サポート期間と給付金の指定も公式表記で確認する
独学に切り替える判断材料もそろえておくと、無理に講座を探さずに済みます。

申込とCBT予約の日程から受講開始を逆算する
最後に、いつ申し込むかです。結論「試験日ではなく、CBTの会場予約が閉まる日から逆算する」と間に合います。
令和8年度上期は、CBTの会場予約期間が6月11日10時から7月12日23時59分まで、試験の実施期間が7月16日から8月9日まででした(電気技術者試験センター「令和8年度第三種電気主任技術者上期試験受験案内」2026年9月確認)。しかも「予約の変更は、予約した試験日の3日前まで可能です」「予約を前倒しにする場合は、変更日の3日後から変更できます。」という制約があります(同)。仕上がりに合わせて日程をずらせるのがCBTの利点ですが、予約期間そのものが閉じたあとは動かせません。
下期はCBTの会場予約期間が12月7日から令和9年1月7日まで、試験期間が令和9年2月4日から2月28日までです(同「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」2026年9月確認)。ここから数えると、下期を狙うなら遅くとも秋には教材が手元にある状態にしておきたいところです。
- 上期は5月に申込、6月に会場予約、7月中旬から試験期間
- 下期は11月に申込、12月に会場予約、翌年2月に試験期間
- 予約変更は試験日の3日前まで。予約期間の外では動かせない
- 受験手数料はインターネット申込7,700円、書面8,100円(いずれも非課税)
- 6ヶ月の講座なら、狙う回の申込月の半年前が受講開始の目安
過去問をどのタイミングで挟むかまで決めておくと、講座の進度と噛み合います。

電験三種の通信講座に関する情報まとめ
- 講座の性格:年2回化で、教材の詰め合わせではなく受験機会を何回分カバーするかを買うものになった
- 試験の形:4科目・五肢択一。理論・電力・機械は各90分、法規は65分。合格基準は各科目原則60点
- 料金の幅:動画なしの教材型が3万円台〜5万円台、動画込みで7万円前後、総合コースは12万円以上
- 値段の差:テキストの厚さではなく、動画講義の有無と収録時間で決まる
- サポート期間:6ヶ月なら1回分、12ヶ月なら2回分、24ヶ月なら4回分の受験機会が目安
- 科目免除:年数ではなく、申請により最大で連続5回まで。年2回なのでおおよそ2年半
- 給付金:一般は20%・上限10万円、特定一般は40%・上限20万円。指定は講座単位
- 掲載情報の鮮度:すでに終了した講座が比較表に残っていることがある
- 日程:上期は5月申込・6月予約・7月中旬から、下期は11月申込・12月予約・翌年2月から
以上が電験三種の通信講座に関する情報のまとめです。
講座選びが決まらない人は、講座を比べる前に「何年かけるか」を決めていないことが多いです。1年で4科目を取りにいくのか、2年半の免除期間を使って科目合格を積むのか。ここを先に決めれば、サポート期間で候補は半分以下になり、そこから動画が要るかどうかで絞れば残りは数社です。個人的には、料金表を横に見比べている時間を、理論の過去問1年分に回したほうが結果は早く出ると思っています。
電験三種の通信講座に関するよくある質問
Q1:独学と通信講座、どちらがいいですか?
参考書の解説を読んで自力で式を追えるなら独学で足ります。動画講座が効くのは、理論の計算で止まって先に進めない場合です。まず市販の参考書を1科目分やってみて、詰まる頻度で判断するのが確実です。
Q2:4科目まとめてと科目別、どちらが得ですか?
4科目セットのほうが1科目あたりは安くなります。ただし科目合格を積む前提なら、残った科目だけ買い足す形でも無駄が出ません。SATのように科目別を29,700円から用意している講座もあります。
Q3:科目合格は何年有効ですか?
年数ではなく回数で決まります。最初に合格した試験以降、申請により最大で連続5回まで免除されます。年2回の実施なので、目安としてはおおよそ2年半です。
Q4:給付金はどの講座でも使えますか?
講座ごとに指定の有無が違います。ユーキャンとTACの完全合格コースには一般教育訓練の表示があり、e-DENは特定一般教育訓練の対象コースをDVD版のみに限定しています。公式ページに記載がない講座は、申し込み前に確認してください。
Q5:いつから始めれば間に合いますか?
6ヶ月の講座なら、狙う回の申込月の半年前が目安です。上期なら前年11月ごろ、下期なら5月ごろから始めると、CBTの会場予約が閉まる前に仕上げられます。
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