第一種電気工事士に落ちた後にやることは、学科で止まったのか技能で止まったのかで分かれ、次に使えるはずの学科免除は申請しなければ付きません。
- 学科で落ちたのか技能で落ちたのかで、次にやることは違うの?
- 来年は学科から受け直し?それとも免除が使える?
- 免除って自動で付くの、それとも申請が要るの?
- 免除はいつまで有効?上期に受かったか下期に受かったかで違う?
- CBTで受けたから、どの問題を間違えたのか分からない
- 技能で落ちた原因が分からない。欠陥って何を見られてる?
- 上期に落ちたら下期にすぐ受けられる?受験手数料はまた払うの?
- 第二種は持ってる。第一種に落ちても仕事は続けられる?
- 合格しても免状は出ないと聞いた。落ちてる間に実務経験は積める?
- 結果通知はいつ届く?令和9年度からCBTに一本化されるって本当?
上記の様な悩みを解決します。
第一種電気工事士の不合格は、次にやることが人によってまったく違います。学科で止まったのか技能で止まったのかで手続きが分かれ、しかも学科免除は対象者であっても申請しなければ付きません。ところが検索して出てくるのは求人媒体のコラムや個人の体験ブログが中心で、受験案内の原文に当たっている記事がほとんど無いんですよね。今回は免除の条件・有効期限・落ちた原因の調べ方・次の日程といった基本を押さえた上で、体験談中心の記事では抜け落ちている「免除を申請しないまま申し込むと何が起きるか」「上期の案内と下期の案内で免除の中身がそもそも違うこと」「落ちている期間にも免状の要件は進められること」まで、受験案内の逐語をもとに整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、結果通知が届いたばかりでまだ頭の整理がついていない方にも読みやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
学科で止まったのか技能で止まったのかで、次の半年の中身が変わる
結論から言うと、第一種電気工事士に落ちた後の動き方は、学科で止まったのか技能で止まったのかで別物になります。技能まで進んで落ちた人は次回に学科免除という選択肢を持っていますが、学科で止まった人にはその選択肢がありません。まずここを取り違えないことが出発点です。
そしてもう一つ、学科と技能は同じ回の中でつながっています。令和8年度第一種電気工事士下期試験受験案内(電気技術者試験センター。以下、下期案内)の p.15 には「学科試験が不合格となった場合や、欠席した場合、技能試験は受験できません。」と書かれています。学科でつまずいた回は、技能を受ける機会そのものが残らないということです。
合否の線引きも公表されています。下期案内 p.11 の「4) 合格基準について」には「学科試験における合格基準点は、60点とする。」「技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。」とあり、同じ内容が令和8年度第一種電気工事士上期試験受験案内(以下、上期案内)の p.7 にも記載されています。学科は点数、技能は欠陥の有無という、まったく性質の違う基準で判定されます。
自分がどこで止まったのかを、まず次の3つに当てはめてみてください。
- 学科で不合格だった:次は学科から。その回の技能は受けられなかった
- 学科は合格したが技能で不合格だった:次回に学科免除の申請ができる立場にある
- 学科を欠席した:合否以前に、その回の技能を受ける権利が無かった
なお、落ちたこと自体は特別な事態ではありません。令和8年度上期学科試験は受験者14,507人・合格者8,307人・合格率57.3%でした(試験センター「令和8年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について」令和8年5月22日)。同じ年度の上期技能試験は受験者12,514人・合格者7,019人・合格率56.1%です(同「令和8年度第一種電気工事士上期技能試験の結果について」令和8年7月24日)。学科・技能とも4割前後が次回に回っている計算になります。
一つ前の年度も傾向は同じです。令和7年度下期学科試験は受験者22,630人(CBT方式4,569人、筆記方式18,061人)・合格者13,092人・合格率57.9%でした(試験センター「令和7年度第一種電気工事士下期学科試験の結果について」令和7年10月20日)。同じ年度の下期技能試験は受験者16,527人・合格者9,961人・合格率60.3%です(同「令和7年度第一種電気工事士下期技能試験の結果について」令和7年12月12日)。
ここで一つ注意を。試験センターが公表しているのは、こうした回ごと・試験ごとの合格率だけです。「一発合格率」や学科と技能を通した「総合合格率」は公表されていません。ネット上には学科と技能の合格率を掛け合わせた数字が出回っていますが、あれは公表値ではなく計算で作られたものです。何回目で受かるのが普通なのかを気にするより、自分がどこで止まったかを確定させるほうが先だと僕は思います。
技能試験そのものの組み立て(候補問題・欠陥・時間配分)はこちらにまとめています。

学科免除は申請して初めて付く。使わずに申し込むと、その回の技能まで届かない
この記事で一番伝えたいのがここです。学科免除は、条件を満たしていれば勝手に付くものではありません。下期案内 p.15 の「学科試験の免除」には「【注意】学科試験免除の対象者の方であっても、自動的に学科試験免除になりません。」とはっきり書かれています。
では申請しないとどうなるか。同じ p.15 に「学科試験免除の権利を有している方が、学科試験免除の申請をせず、学科試験を受験する申込みをした場合、学科試験免除者ではなく、学科試験からの受験者となります。」とあります。つまり免除の権利を持ったまま、学科から受ける人として扱われます。
そして前の章で引いた一文がここで効いてきます。学科試験が不合格または欠席なら、その回の技能試験は受験できません(下期案内 p.15)。免除を申請しないまま申し込み、学科の点が合格基準点の60点(下期案内 p.11)に届かなかった場合、技能まで自動的に閉じるということです。技能の練習をどれだけ積んでいても、その回は席に着けません。
申込みの入口でどう分かれるかを並べると、次のようになります。
| 申込み方 | その回の学科 | その回の技能 |
|---|---|---|
| 学科免除を申請して申し込む | 受けない | 受けられる |
| 免除を申請せず学科受験で申し込む | 受ける | 学科に合格すれば受けられる。不合格・欠席なら受けられない |
誤解のないように書いておくと、免除を使わないという選択が間違いだと言いたいわけではありません。学科の知識をもう一度通しで確認したい人もいれば、下期の筆記方式でもう一度手応えを確かめたい人もいます。ただ、申請しない側を選ぶなら、その回の技能が自分の学科の出来にぶら下がることは、決めた時点で分かっておいたほうがいい。そこだけは押さえてから選んでほしいところです。
免除の対象者は2つの系統に分かれます。1つ目は前回までの学科合格者で、下期案内 p.15 の免除項目1には「① 令和7年度 第一種電気工事士 下期学科試験の合格者」「② 令和8年度 第一種電気工事士 上期学科試験の合格者」と挙げられています。2つ目は資格による免除で、同 p.16 の免除項目2には「1) 第一種・第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者」「2) 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者」とあります。電験を持っている人はこちらに当たります。
手続き面で見落としやすいのが受験番号です。下期案内 p.16 には「ⓘ 免除申請には、前回受験した技能試験受験番号の入力が必須となります。」と書かれています。前回の受験票や結果通知書を捨ててしまうと、申込みの途中で手が止まります。落ちた直後に紙を処分したくなる気持ちは分かりますが、番号だけは控えておいてください。
第二種の学科免除は条件も期限も別の制度なので、そちらは専用の記事で整理しています。

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次が学科でも技能でも、ひとりで抱え込まず、国家資格の受験対策講座を次の一歩の候補にしてみてください。
- 免除の申請をするかどうかで、次の半年の勉強の中身が変わる
- CBT方式だと正答数しか返らないので、どこが弱いのか自分では詰めにくい
- 独学だと、次の1回に向けた計画を一緒に見てくれる相手がいない
免除の権利が切れる回は、上期に受かったか下期に受かったかで違う
学科免除の期限は、下期案内 p.15 に「学科試験免除の権利は次々回の試験まで有効となります。」と書かれています。一文だけ読むと単純ですが、実際に何年度のどの期まで使えるかは、合格した回によってずれます。
下期案内 p.15 は、その到達点を合格した回ごとに示しています。
- 令和7年度の下期学科試験に合格:学科免除の権利は令和8年度の下期試験まで行使できる
- 令和8年度の上期学科試験に合格:学科免除の権利は令和9年度の上期試験まで行使できる
- 令和8年度の下期学科試験に合格:学科免除の権利は令和9年度の下期試験まで行使できる
ここで気をつけたいのが、上期案内と下期案内は別々のPDFで、免除項目1に載っている合格者の顔ぶれ自体が違うという点です。上期案内 p.11 の免除項目1は「① 令和7年度 第一種電気工事士 上期学科試験の合格者」「② 令和7年度 第一種電気工事士 下期学科試験の合格者」で、下期案内 p.15 の免除項目1(令和7年度下期の合格者と令和8年度上期の合格者)とは並びがずれています。同じ年度の案内でも、上期に申し込むのか下期に申し込むのかで、自分が対象に入るかどうかを確認する先が変わります。
上期案内 p.11 は有効期限についても、令和7年度の上期学科合格者は令和8年度の上期試験まで、令和7年度の下期学科合格者は令和8年度の下期試験まで、令和8年度の上期学科合格者は令和9年度の上期試験までと示しています。上期に受かった権利は上期で、下期に受かった権利は下期で切れる、という並び方になっています。
もう一つ、上期と下期では学科の受け方そのものが違います。上期案内 p.13 には「1. 上期試験では、学科試験をCBT方式で行います。」「筆記方式(マークシート)は実施しません」とあり、試験センターの「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」にも「※1 第一種電気工事士上期学科試験は、CBT方式のみ実施します。」と注記されています。上期を選ぶと筆記方式という選択肢は無く、免除を使わない場合は必ずCBT方式で学科を受けることになります。
免除を使うか使わないかを決め直せる期限も、上期と下期でずれます。上期案内 p.45 の日程表には「申込内容の変更期限 ① 4月6日(月) ⓘ 学科試験受験 ⇄ 免除の切替変更」とあり、下期案内 p.54 の日程表には「申込内容の変更期限① 8月25日(火) ⓘ 学科試験受験 ⇄ 免除の切替変更」とあります。この日を過ぎると、学科受験と免除の切替はできなくなります。
証明書が間に合わなかったときの扱いも、上期と下期で結果が違います。上期案内 p.12 には「期日までに証明書が受理されなかった場合、受験申込みも不受理となります」とあり、申込みそのものが通りません。一方で下期案内 p.16 は「未提出(未着を含む)の場合、学科試験(筆記方式)からの受験となります」「学科試験(筆記方式)の試験地は申込み時に選択した技能試験地と同じとなります」としており、免除が外れて筆記方式からの受験に切り替わる形になります。上期案内 p.45 は証明書の期限を4月6日(月)としており、切替変更期限①と同じ日です。
まとめると、上期と下期の違いは次の3点に集約されます。
| 比べる点 | 上期(上期案内) | 下期(下期案内) |
|---|---|---|
| 学科の方式 | CBT方式のみ。筆記方式は実施しない(p.13) | CBT方式と筆記方式の両方がある(表紙の日程) |
| 免除項目1の中身 | 令和7年度の上期学科合格者と下期学科合格者(p.11) | 令和7年度の下期学科合格者と令和8年度の上期学科合格者(p.15) |
| 切替変更期限① | 4月6日(月)(p.45) | 8月25日(火)(p.54) |
落ちた原因をどこまで遡れるかは、受けた方式で決まる
自己採点ができると思って結果を待っていた人ほど、ここで戸惑います。学科をCBT方式で受けた場合、後から問題を見返すことはできません。下期案内 p.49 の「試験問題及び標準解答の公表」には「学科試験(CBT方式)では、試験問題・解答は非公開です」と書かれています。
代わりに返ってくるのが正答数です。同じ p.49 は、CBT方式では試験終了後に正答数を確認でき、その正答数はマイページでも確認できると説明しています。しかもその説明は「筆記方式のような、ホームページ上で公表する解答からの自己採点に代えて」という前置きで書かれています。筆記方式なら公表された解答で自己採点ができ、CBT方式ではそれが正答数の確認に置き換わる、という関係です。
つまり上期で学科を落とした人は、方式の選択肢が無かったぶん、手元に残る情報も正答数だけになります。上期学科はCBT方式のみで実施されるためです(上期案内 p.13)。何問取れていたかは分かるが、どの分野で落としたかは自分の記憶をたどるしかない、という状態になります。
受け方ごとに何が手元に残るかを整理すると、次のとおりです。
- 学科(CBT方式):正答数。試験問題と解答は非公開(下期案内 p.49)
- 学科(筆記方式・下期のみ):公表される解答による自己採点(同 p.49 の記述による)
- 技能:欠陥の判断基準に基づく欠陥の有無の判定と、その結果としての合否(下期案内 p.13)
技能側の判定基準も公表されています。下期案内 p.13 には「技能試験については、「欠陥の判断基準」に基づき作品の欠陥の有無を判定し、合否が決められます」とあります。案内が説明しているのはここまでで、判定の内訳がどう扱われるかについては、この記事では触れないでおきます。原文で確認できないことを書いても、次の1回の役には立たないためです。
その代わり、判断基準そのものには読み飛ばせない注記が付いています。下期案内 p.13 の「欠陥の判断基準の内容には、数カ所で数値[mm]の許容についての記載がありますが、実際の工事では、この判断基準と異なり、限りなく0mmに近い施工が求められることを十分に理解した上で、技能試験に臨んでください。」という一文です。許容値が書いてあるからそこまでは許される、という読み方をしないでほしい、と試験を作る側が明言しているわけです。現場で寸法にうるさい人ほど、この注記の意味は腹落ちしやすいと思います。
出題の骨格は毎回先に示されます。下期案内 p.13 は、公表した候補問題(No.1〜No.10)について「最大電力500kW未満の自家用電気工作物及び一般用電気工作物等の電気工事に係る基本的な作業であって、試験を机上で行うことと、使用する材料・工具等を考慮して作成してあります。」と説明しています。次の回に向けて手を動かす対象は、この10問という形で最初から見えています。
過去問がどこまで公開されているかは、こちらで整理しています。

合格を待たずに進められるものが、第一種には残っている
第一種電気工事士は、試験に受かった日に免状が届く資格ではありません。免状の交付には試験合格・実務経験3年以上・居住地の都道府県知事への申請の3つが必要で、これは受験案内 p.3・p.4 に示されています(自社の独学記事で逐語を確認済み)。そして、その実務経験は試験合格より前のものも対象になります。
この構造は、落ちた人にとって意外と大きな意味を持ちます。合格をまだ取れていない期間も、免状交付の要件のうち実務経験の側は積み上がっていくからです。第二種のように「合格すれば申請してすぐ免状」という時間の流れではないので、落ちた1年が丸ごと止まるわけではありません。ここは第二種と第一種で構造が違うところです。
いま持っている資格で何ができるかも整理しておきます。第二種電気工事士免状を持っていない場合、第一種に合格するだけでは一般用電気工作物等の工事に従事できません(受験案内 p.3)。裏を返せば、第二種免状を持っている人は、第一種に落ちても一般用電気工作物等の工事はこれまでどおり続けられます。仕事が止まる話ではないということです。
落ちた直後に確認しておきたい点をまとめます。
- 第二種免状があれば、一般用電気工作物等の工事はこれまでどおり続けられる(受験案内 p.3)
- 第一種は試験に合格しただけでは免状が出ず、実務経験3年以上と知事への申請が必要(同 p.3・p.4)
- その実務経験は、試験に合格する前のものも対象になる(同 p.4)
- 受験そのものに制限や条件は無いため、受験回数の上限を気にする必要はない(同 p.5)
別の資格区分として、認定電気工事従事者というものもあります。ただ、認定の要件をこの記事で断定するつもりはありません。要件は原文で確かめるべきものなので、区分の違いから知りたい方は下の記事から入ってください。
認定電気工事従事者や特種電気工事資格者との違いは、こちらが詳しいです。

免状交付の条件とCBT方式の中身は、独学の記事で詳しく扱っています。

次の1回までに、期限はこの順番で来る
落ちた後にやることを日付で並べ直すと、動く順番が見えてきます。上期と下期のどちらで受け直すかによって、最初の締切が半年ずれます。
令和8年度の日程は次のとおりです。
| 段階 | 上期(上期案内 表紙・p.45) | 下期(下期案内 表紙・p.54) |
|---|---|---|
| 受験申込受付期間 | 2月13日(金)10:00〜3月2日(月)17:00 | 7月27日(月)10:00〜8月13日(木)17:00 |
| 受験手数料と入金期限 | 13,000円(非課税)/3月3日(火) | 13,000円(非課税)/8月14日(金) |
| 学科受験と免除の切替変更期限 | 4月6日(月) | 8月25日(火) |
| CBT会場予約 | 3月9日(月)〜4月13日(月) | 8月20日(木)10:00〜9月24日(木)23:59 |
| 学科(CBT方式)実施期間 | 4月1日(水)〜5月8日(金) | 9月11日(金)〜10月18日(日) |
| 学科(筆記方式)試験日 | 実施しない | 10月4日(日) |
| 学科試験結果発表 | 5月22日(金)12:00 | 11月2日(月)12:00 |
| 技能試験日(全国一斉) | 7月4日(土) | 11月21日(土) |
| 技能試験結果発表 | 7月24日(金)12:00 | 12月11日(金)12:00 |
受験手数料は、インターネット申込みの場合、上期・下期のどちらも13,000円(非課税)です(上期案内 表紙、下期案内 表紙)。免除を使う場合も学科から受ける場合も、申し込むたびに必要になります。
結果通知書が届く日も決まっています。上期は学科の試験結果通知書が6月19日(金)、技能の試験結果通知書が8月5日(水)に発送されます(上期案内 p.45)。下期は学科が11月6日(金)、技能が12月23日(水)の発送です(下期案内 p.54)。発表日と通知書の到着日は別なので、発表日に結果が出ていれば紙を待たずに次の申込みの準備に入れます。
通知書が届かない場合の窓口も用意されています。技能試験結果通知書の未着・紛失に対する再発行申請期間は、上期が8月24日(月)12:00〜8月25日(火)17:00(上期案内 p.45)、下期が令和9年1月13日(水)12時〜1月14日(木)17時(下期案内 p.54)です。いずれも受付は2日間の枠しかないので、発送日から日数が経っても届かないときは早めに動いてください。
一方で、通知書がそもそも発送されないケースもあります。下期案内 p.51 の「2) 試験結果の通知について」には「ⓘ 試験を欠席した方、失格となった方には、試験結果通知書は発送されません。」と書かれています。欠席した回について紙を待ち続けても届きません。
お金の面では、返ってこないケースが明示されています。下期案内の表紙には、納付済みの受験手数料を返金しない場合として次の3つが挙げられています。
- 指定期日までにCBT会場予約が完了しなかった場合(CBT方式を選択した場合)
- 試験を欠席した場合
- 指定期日までに受験申込みの取消申請をしなかった場合
会場予約を後回しにしたまま期日を越えると、受けてもいない試験の13,000円が戻らないという結果になります。申込みが済んだ時点で、予約の締切をカレンダーに入れておくのが安全です。
先の話も一つだけ。電気技術者試験センターの「CBT方式のご案内」ページには「注)電気工事士学科試験については、令和9年度より原則としてCBT方式へ移行。」と注記されています。令和8年度の受験案内には令和9年度の試験方式についての記載が無いので、この点は同ページで確認してください。筆記方式で受け直すつもりの人ほど、どの年度までその選択肢が残るのかは早めに押さえておきたい点です。
次の1回までに確保する勉強時間の決め方は、あわせて読んでみてください。

第一種電気工事士に落ちた後にやることのまとめ
- 落ちた地点の確認:学科不合格または欠席なら、その回の技能は受けられない。合格基準は学科60点、技能は欠陥がないこと
- 学科免除:対象者でも自動では付かない。申請せずに申し込むと学科からの受験者になり、その学科を落とすと技能まで受けられない
- 免除の期限:権利は次々回の試験まで有効。上期に受かったか下期に受かったかで切れる回が変わり、上期案内と下期案内では免除項目1の中身も違う
- 原因の調べ方:CBT方式は試験問題・解答が非公開で正答数が返る。技能は欠陥の判断基準に基づく判定で、基準には0mmに近い施工を求める注記が付いている
- 落ちている間にできること:第二種免状があれば一般用の工事は続けられ、免状要件の実務経験3年は合格前の分も対象になる
- 次の日程:上期は2月申込・4月6日が切替期限・7月4日技能、下期は7月申込・8月25日が切替期限・11月21日技能。手数料は13,000円
以上が第一種電気工事士に落ちた後にやることのまとめです。
落ちた直後にまずやることは、参考書を買い直すことではなく、前回の受験番号を探して手元に置くことだと考えています。免除申請には前回受験した技能試験受験番号が要り、免除を使うかどうかの判断で次の半年の勉強の中身が変わるからです。番号を確保して、切替変更期限の日付をカレンダーに入れ、そこから勉強計画を組む。この順番なら、次の申込みで慌てることはないはずです。
第一種電気工事士という資格そのものの位置づけは、こちらで整理しています。

