電験三種は科目ごとに合否が決まる試験なので、不合格でも合格した科目は「科目合格」として残ります。次に受けられるのは令和8年度の下期で、申込みは11月9日から始まります。
- 全部やり直しになるの?受かった科目はどうなる?
- 免除っていつまで使えるの?回数で数えるの?年数で数えるの?
- 免除の申請って、自動でやってくれるんじゃないの?
- 自己採点で58点だった。もうダメ?
- 合格基準って毎回同じなの?
- 自分の得点はどこで見られるの?結果通知って届くの?
- 次はいつ受けられる?申込を逃したくない
- 受験手数料はまた払うの?いくら?
- 次はどの科目に集中すべき?機械が苦手でずっと落とす
- 3科目そろっているのに、あと1科目が終わらない
- 自分だけ受からないのでは。もう諦めたほうがいい?
上記の様な悩みを解決します。
電験三種の科目合格と免除制度は、働きながら独学で挑む人ほど後回しにしがちな仕組みです。合格した科目はどうなるのか、免除はいつまで・何回使えるのか、申請を忘れたら何が起きるのかが分からないまま次の申込期限を迎えてしまう人も少なくありません。今回は科目合格の考え方と合格基準の仕組みといった基本を押さえた上で、免除申請を忘れた場合に起きること、科目別の合格率から次に残す科目を選ぶ判断材料まで、施工管理の目線で整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、自己採点を終えて次をどうするか決めかねている方にも読みやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
不合格でも、4科目のうち受かった科目は残る
結論から言うと、電験三種は4科目をまとめて採点する試験ではありません。電気技術者試験センターの「第三種電気主任技術者の試験概要」には「試験は科目ごとに合否が決定され、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者試験が合格となります。また、4科目中、一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。」と書かれています(同ページ・2026-09-09確認)。今回の結果で1科目でも取れていれば、その科目はゼロに戻りません。
1科目だけ受かった人も、3科目そろえて残り1科目という人も、制度上の扱いは同じです。受かった科目の数だけ「科目合格」を持っている状態で次の回に向かうことになり、免除を申請すれば、次に受けるのは足りない科目だけになります。4科目を毎回まっさらから受け直す試験ではない、というのがこの制度の骨格です。
ここで読み飛ばされやすいのが、引用の中にある「その申請により」という7文字です。免除は、条件を満たした人に自動で付くものではありません。令和8年度第三種電気主任技術者上期試験受験案内(電気技術者試験センター。以下、受験案内)の p.10 には「科目の免除対象者の方であっても、自動的には科目の試験免除にはなりません。」とあり、続けて「試験免除の権利を行使する場合は、必ず「科目合格」している科目の試験免除の申請を行ってください。」と書かれています。
免除を申請しないまま申し込むと、4科目そろっても合格にならない
同じ p.10 には、申請を忘れた場合に何が起きるかの例示まで載っています。「例えば、3科目の「科目合格」を有する方が、科目の免除申請をせずに受験申込みを行い、科目合格をしていない科目のみを受験して科目合格となった場合、この時点で科目合格が4科目になりますが、試験は合格となりません。」という一文です。
読み方を間違えないように、条件を分解しておきます。3科目の科目合格を持っている人が、免除の申請をせずに申し込み、まだ受かっていない残り1科目だけを受けて、その科目に受かった。この状態で科目合格は4科目になるけれども、その回の試験は合格にならない、というのが案内の言っていることです。合格まであと1科目という人ほど、申込みの画面を早く抜けたくなると思いますが、ここを飛ばすと受かるはずだった回が1回ぶんずれます。
誤解されやすいところなので、もう一歩だけ補足します。案内の文面が言っているのは、その回の試験の合否についてです。この例示には、すでに得ている科目合格そのものが取り消される、とは書かれていません。案内がこの例示で述べているのは、その回の試験が合格にならないというところまでです。いずれにしても、その1回を空振りさせてしまうことに変わりはありません。
免除の申請をいつ出すのかも、案内の文面に書かれています。受験案内 p.10 は「「科目合格」すると、試験申込にあわせて試験免除の申請により、下記のように最大で連続5回まで、当該科目の試験免除を受ける権利が得られます。」としています。試験申込みとは別のタイミングで出す届出ではなく、申込みにあわせて行うものだ、という書き方です。次の下期で言えば、11月9日から始まる受験申込みが、そのまま免除申請の場面になります(電気技術者試験センター「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」・2026-09-09確認)。
申込みの後で気づいた場合の逃げ道も用意されています。受験案内 p.27 の変更申請の一覧には「科目受験 ⇄ 科目免除」という項目があり、令和8年度上期の場合、その締め切り日は「6月26日(金)」でした。p.10 も「指定期日までであれば、科目受験を科目免除へ、またはその逆の変更ができます。」としています。申込み時に決めきれなくても、指定期日までなら戻せる設計になっているということです。
ここまでを、申込みの前に確かめる順に並べ直します。
- 合否は科目ごとに決まり、4科目すべてに合格した時点で試験が合格になる(試験概要)
- 一部の科目だけ合格すると「科目合格」になり、申請により最大で連続して5回まで免除の権利が得られる(同)
- 免除の対象者であっても自動では免除にならず、申請が要る(受験案内 p.10)
- 3科目の科目合格があっても、免除を申請せずに残り科目だけ受けて科目合格になった場合、その回の試験は合格にならない(同 p.10)
- 科目受験と科目免除の切替は、指定期日までなら変更申請ができる(同 p.10・p.27)
なお、免除申請の具体的な手順や必要な書類は、この記事では扱いません。年度ごとに受験案内で示されるものなので、申し込む年度の原文で確認してください。
試験そのものの構成や受験のしくみを一度おさらいしたい場合は、こちらで整理しています。

科目免除の期限は「連続5回」と「年度の初めから3年以内」の2つの言い方で公表されている
免除がいつまで使えるのかを調べると、回数で説明している資料と、年数で説明している資料の両方に当たります。どちらかが古いわけではなく、どちらも現行の公表資料です。ここが分かれていることを知らないと、調べるたびに答えが変わったように見えてしまいます。
回数のほうは受験案内 p.10 が書いています。「「科目合格」すると、試験申込にあわせて試験免除の申請により、下記のように最大で連続5回まで、当該科目の試験免除を受ける権利が得られます。」とあり、同じページに、科目合格した試験ごとの免除期間が表で示されています。
| 科目合格した試験 | 免除期間 |
|---|---|
| 令和5年度下期 | 令和8年度上期まで |
| 令和6年度上期 | 令和8年度下期まで |
| 令和6年度下期 | 令和9年度上期まで |
| 令和7年度上期 | 令和9年度下期まで |
| 令和7年度下期 | 令和10年度上期まで |
| 令和8年度上期 | 令和10年度下期まで |
(出典:令和8年度第三種電気主任技術者上期試験受験案内 p.10・2026-09-09確認)
表の読み方は単純です。左の列で自分が科目合格した回を探し、右の列に書かれた回までが免除期間になります。令和7年度下期に科目合格した人なら令和10年度上期まで、令和6年度下期の人なら令和9年度上期までです。案内がこの表で使っている言葉は「免除期間」なので、回数を数え直すより、この行を1つ見つけるほうが早く確実だと思います。
この表は上期試験の受験案内に載っているもので、令和8年度上期の行までしか含まれていません。令和8年度下期に科目合格した場合の免除期間は、下期の受験案内が出てからそちらで確認してください。
年数のほうは省令が書いています。電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令(昭和四十年通商産業省令第五十二号)第七条の二第2項は、一次試験の一部の科目に合格した者について、その合格した一次試験が「当該試験の実施日の属する年度において最初に行われたもの」である場合は「当該年度の初めから三年以内」、「二回目に行われたもの」である場合は「当該年度の初めから三年を経過した後において最初に行われる試験の実施日の属する月まで」に同じ種類の試験を受けるときに、「その申請によりその一次試験の科目を免除する。」と定めています(e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/340M50000400052 /2026-09-09確認)。
2つの言い方はどちらも実在するので、片方だけを見て「回数で数えるのが正しい」「年数で数えるのが正しい」と決める必要はありません。実務上使うのは、自分が科目合格したのがどの回かという1点だけです。僕は、迷ったら受験案内の表を先に開くのがいいと考えています。左の列から自分の回を探せば、どこまで使えるかが1行で読み取れるからです。
「各科目60点」は原則で、直近3期のうち2期は1科目だけ55点だった
自己採点で58点だった人が最初に知りたいのは、60点という線がどれくらい固いのかだと思います。結論から書くと、60点は原則であって、公式の資料が調整の可能性を明記しています。
受験案内 p.7 は「合格基準は、各科目ともに原則 60 点です。なお、試験の難易度等から合格基準を調整する場合があります。」と書いています。同じ合格基準の文は p.40 にも載っています。原則という言葉と、調整する場合があるという但し書きが、2文の中に並んでいる。これが電験三種の合格基準の書かれ方です。
直近3期で、実際に何点だったか
では「調整する場合」が実際にどれくらい起きているのか。過去3期の発表資料を並べると、次のようになります。
| 試験 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
|---|---|---|---|---|
| 令和6年度下期 | 60点 | 55点 | 60点 | 60点 |
| 令和7年度上期 | 60点 | 60点 | 55点 | 60点 |
| 令和7年度下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
(出典:電気技術者試験センター 各期の「第三種電気主任技術者試験の結果について」・2026-09-09確認)
令和7年度下期の発表資料には「合格基準は、第三種電気主任技術者試験委員会において決定した合格基準により各科目原則60点です。」とあり、続けて「筆記方式の合格基準は、100点満点の理論科目60点以上、電力科目60点以上、機械科目60点以上、及び法規科目60点以上となりました。」と書かれています。同じ書式で、令和7年度上期は機械科目55点以上、令和6年度下期は電力科目55点以上と発表されました。3期のうち2期で、4科目のうち1科目だけが55点に下がっている形です。
ひとつ落とせないのは、これらがいずれも「筆記方式の合格基準」として発表されている数字だという点です。表の見出しを自分で書き換えて「その回の合格ラインは55点だった」と丸めてしまうと、元の資料と意味がずれます。
58点という自己採点の結果をどう扱えばいいかについても、書けることと書けないことがはっきりしています。過去に55点へ下がったのは、いずれも4科目のうち1科目だけで、どの科目かは回ごとに違いました。つまり、55点まで下がる回があるという事実と、自分の受けた科目がその1科目に当たるかどうかは別の話です。合格基準は結果の発表と一緒に示されるものなので、そこまでは決まらない、というのが正確なところだと思います。
そのうえで、次の回に調整があるかどうかはこの記事では書きません。予測できる材料が公表されていないからです。分かるのは、過去3期で2回あったという実績と、案内に調整する場合があると明記されている事実の2つだけで、僕はその2つで発表を待つ理由としては十分だと思っています。
自分の得点は、方式によって出るタイミングが違う
待つといっても、点数が分からないまま待つわけではありません。受験案内 p.7 には、受験者がマイページで得点を知れることが書かれています。タイミングは受けた方式によって変わり、p.40 は筆記方式について「得点は、マイページから確認できます。試験日から、約2週間経過後の正午より」としています。
CBT方式のほうは、同じ p.40 に「試験問題・解答は非公開です。」と書かれたうえで、「得点は、マイページで、受験当日から確認できます。(反映に数時間要します。)」とあります。つまりCBT方式では、問題も解答も手元に残らない一方で、点数だけは受けた当日のうちに確認できます。
この差は、次の一手を決められる日がいつ来るかの差でもあります。CBT方式なら受験した日のうちに数字が出るので、足りなかった科目がその日に確定します。筆記方式は約2週間、たとえば8月30日に受けた人なら9月中旬まで、確定した数字を持たない期間が続きます。11月9日の申込み開始までの残り日数で見ると、この2週間はそのまま準備の設計に使える時間の差になります。
紙のほうも届きます。受験案内 p.41 には「試験を受験した方へ試験結果通知書をお送りします。」とあり、あわせて「受験予定の科目をすべて欠席した方、失格となった方には、試験結果通知書は発送されません。」と書かれています。全科目を欠席した回について通知書を待ち続けても届きません。
ただし、そこから先へ踏み込む窓口はありません。同 p.40 には「個人の得点、採点内容等に関する問い合わせには、一切応じられません。」と書かれています。どの設問で落としたのかを問い合わせて確かめる道は用意されていない、ということです。
合格基準まわりで押さえておくのは、次の5点です。
- 合格基準は各科目ともに原則60点で、難易度等から調整する場合があると明記されている(受験案内 p.7)
- 令和6年度下期は電力55点、令和7年度上期は機械55点、令和7年度下期は4科目とも60点だった(各期の結果発表)
- これらはいずれも「筆記方式の合格基準」として発表された数字(同)
- 得点はマイページで確認でき、CBT方式は受験当日から、筆記方式は試験日から約2週間経過後の正午から(受験案内 p.40)
- 受験した人には試験結果通知書が送られるが、全科目欠席・失格の場合は発送されない(同 p.41)
次の回に向けて過去問をどう回すかは、こちらにまとめています。

次に受けられるのは下期。申込は11月9日から
令和8年度の上期試験は、すでに終わっています。一次試験はCBT方式が7月16日(木)から8月9日(日)まで、筆記方式が8月30日(日)に実施されました(電気技術者試験センター「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」・2026-09-09確認)。次の機会は、同じ年度の下期です。
年に2回あることの根拠は省令にあります。電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令 第八条は「技術者試験は、毎年度少なくとも一回(第三種電気主任技術者免状に係るものにあつては、毎年度二回)行うものとする。」と定めています(e-Gov法令検索・2026-09-09確認)。第三種が年2回になったのは令和4年4月1日施行の令和四年経済産業省令第三十二号による改正からで、改正前の第八条は「技術者試験は、毎年少なくとも一回行うものとする。」でした。ただし同条にはただし書があり、「災害その他やむを得ない事由により…技術者試験を行うことが困難であるときは、この限りでない。」とされています。年2回が原則ではあっても、必ず2回あると読み切れるところまでは書かれていません。
令和8年度下期の日程は次のとおりです。
- 受験申込み受付期間:11月9日(月)〜11月26日(木)
- CBT会場予約期間:12月7日(月)〜令和9年1月7日(木)
- 一次試験(CBT方式):令和9年2月4日(木)〜2月28日(日)
- 一次試験(筆記方式):令和9年3月21日(日)
(出典:同「令和8年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内」)
受験手数料(非課税)は、インターネット申込みが7,700円、書面申込みが8,100円です(同案内)。受験手数料は、令和8年度の上期・下期のどちらの回についても同じ額が案内に示されています。
方式は申込みのときに決めます。受験案内 p.18・p.24 には「受験申込み時に「CBT方式」または「筆記方式」を選択してください。CBT方式と筆記方式の両方を受験することはできません。」と書かれています。令和8年度からこの形になったことは、同案内の p.2 と p.13 に「令和8年度より、受験方式(CBT/筆記)を受験申込み時に選択できるようになりました。」と記載されています。方式を変えたくなった場合の変更申請にも締め切りがあり、令和8年度上期では「6月26日(金)」でした(同 p.27・p.44)。
そして、CBT方式を選んだ場合は、申込みが済んだ時点では手続きが終わっていません。受験案内 p.2 には「期間内にCBT会場の予約が完了しなかった場合、CBT方式、筆記方式ともに受験はできません。また、受験申込みを受理しているため、受験手数料は返金しません。」と書かれています。申込みと会場予約は別の手続きで、しかも予約の期間は12月7日から令和9年1月7日までと、申込みが締まったあとに始まります。年末年始をまたぐぶん、忘れたまま1月7日を過ぎるという事故が起こりやすい配置です。CBT方式を選ぶなら、申込みとひとつづきの作業として、12月7日にカレンダーへ入れておくところまでを一度に済ませてしまうのがよいと思います。
どの科目を残すかは、科目合格率の差で決める
次にどの科目へ時間を寄せるかは、感覚ではなく公表数値で当たりを付けられます。試験センターは結果発表のたびに、科目ごとの合格率と科目合格率を第3表として出しているからです。
直近3期の数字を並べると、次のようになります。各セルは「合格率/科目合格率」で、単位は%です。
| 試験 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
|---|---|---|---|---|
| 令和6年度下期 | 29.2/20.8 | 25.3/16.0 | 24.9/12.7 | 24.4/10.9 |
| 令和7年度上期 | 18.7/14.0 | 24.8/17.4 | 19.1/9.9 | 23.1/11.8 |
| 令和7年度下期 | 23.9/17.9 | 20.7/14.2 | 19.8/10.0 | 21.1/11.0 |
(出典:電気技術者試験センター 各期の「第三種電気主任技術者試験の結果について」第3表・2026-09-09確認)
2つの数字が違う理由は、第3表の脚注に書かれています。「科目合格者数(D)は、科目毎の合格者数(C)から4科目合格者を除いた数」とあり、科目合格率のほうは4科目そろえて受かった人を除いた数から計算されています。つまり右側の数字は、その科目だけを持ち帰った人の割合です。
全体で見た科目合格者数と科目合格率も発表されています。令和7年度下期は6,680人で27.6%、令和7年度上期は6,859人で27.7%、令和6年度下期は7,635人で31.1%でした(各期の結果発表の総括)。4科目そろえた人を除いても、毎回6,000人を超える人が何かしらの科目を持ち帰っています。
数字の差を難易度の差として読み切れない理由も、同じ第3表に出ています。令和7年度下期の受験率は、理論が61.0%で最も高く、電力が56.4%、法規が55.5%、機械が53.8%で最も低いという並びでした(同 第3表)。申し込んだ人のうち実際に受けた人の割合が科目ごとに違うので、そもそも比べている集団の中身が科目ごとに揃っていません。免除を使った人と使わなかった人が混ざる試験なので、当然といえば当然です。
表から読み取れることを、断定にならない範囲で挙げます。
- 機械の科目合格率は3期とも9.9〜12.7%で、令和7年度の上期と下期はいずれも4科目の中で最も低い
- 令和6年度下期に限っては法規が10.9%で最も低く、どの科目が最下位になるかは期によって入れ替わる
- 理論は14.0〜20.8%と、4科目の中で期ごとの振れ幅がいちばん大きい
- 科目ごとに申込者数も受験率も違うので、この差をそのまま科目の難易度の差として読み切らない
どの科目を捨てるべきかという話にはしません。免除期間には限りがあり、残した科目はいずれどこかで必ず受けることになるからです。使えるのは、限られた勉強時間をどちらへ厚く寄せるかという配分の判断までだと考えています。
残す科目が決まった後の時間配分は、科目別にまとめた記事が判断材料になります。

合格率が12〜16%の試験で、一度で受かる前提を置かない
直近3期の最終合格率は、令和6年度下期が受験者24,547人・合格者4,117人で16.8%、令和7年度上期が受験者24,766人・合格者3,201人で12.9%、令和7年度下期が受験者24,176人・合格者3,164人で13.1%です(電気技術者試験センター 各期の「第三種電気主任技術者試験の結果について」参考表・2026-09-09確認)。もう少し遡ると、令和5年度下期は受験者24,567人・合格者5,211人で21.2%、令和6年度上期は受験者25,416人・合格者4,064人で16.0%でした(同)。
直近3期はいずれも2割に届いていません。今回そこに入れなかったことは、この数字の中では特別な出来事ではありません。
そのうえで、制度の作り自体も1回で終わることを前提にしていないように見えます。年2回の実施が省令で定められていること、合否が科目ごとに決まること、合格した科目に最大で連続して5回までの免除期間が付くこと。この3つは、複数回にまたがって受け続ける人がいなければ、こういう形にはならないはずだと僕は思っています。
続けるか離れるかを決めるのは本人ですが、判断材料としていちばんはっきりしているのは、いま持っている科目合格の免除期間があと何回ぶん残っているかです。期間が残っているうちは、次の1回で足りない科目だけを取りに行く形になります。期間の残りが分からないまま迷っている状態が、いちばん時間を使います。
資格を取った先で何ができるようになるかは、この記事の範囲を超えるので別に整理しています。

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
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電験三種で足りない科目、独学のまま次も同じ結果になっていませんか。
- 苦手科目だけがどうしても点数を伸ばせない
- 自己採点はギリギリで、このままでいいのか判断できない
- 残り科目をどう優先すればいいか一人では決めきれない
電験三種に落ちた後にやることまとめ
- 科目合格:合否は科目ごとに決まり、受かった科目は残る。ただし免除は申請しないと付かず、3科目の科目合格があっても申請せずに残り科目だけ受けた場合、その回は合格にならない
- 免除の期限:試験センターは「最大で連続5回まで」、省令は「当該年度の初めから三年以内」等と書いている。どちらも現行の公表資料で、受験案内 p.10 の表から自分の回を探すのが早い
- 合格基準:各科目とも原則60点で、調整する場合があると案内に明記。令和6年度下期は電力55点、令和7年度上期は機械55点、令和7年度下期は4科目とも60点だった
- 次の日程:令和8年度上期は終了済み。下期は11月9日申込開始、12月7日からCBT方式の会場予約、CBT方式の試験は令和9年2月4日から、筆記方式は3月21日。手数料はネット申込み7,700円
- 科目の選び方:機械の科目合格率は令和7年度の2期で最も低く、令和6年度下期は法規が最も低い。最下位は期ごとに入れ替わる
- 合格率:直近3期は12.9〜16.8%。年2回・科目合格・免除期間という作りは、複数回にまたがる受け方を前提にした形に見える
以上が電験三種に落ちた後にやることのまとめです。
この試験で自分の持ち時間を決めているのは、勉強の進み具合ではなく免除期間です。そして期間は、受験案内 p.10 の表から自分が科目合格した回の行を1つ見つければ確定します。そこが決まって初めて、次の1回に何科目を背負わせるかを設計できます。逆に、期限が分からないまま次の申込みに向かうのは、工期の決まっていない工程表で現場を回すようなものだと僕は思います。必要な情報は、その表と自分が科目合格した回の2つだけです。
独学で進めるときの組み立て方は、こちらで整理しています。

教材を買い足すかどうかの判断は、参考書の記事が詳しいです。

