電気主任技術者の難易度とは?電験三種・二種・一種、合格率など

  • 電気主任技術者ってどのくらい難しいの?
  • 三種・二種・一種で難易度はどれくらい違う?
  • 入門の三種でも難しいって本当?
  • 合格率が低いのは何が原因なの?
  • 数学が苦手だけど理論科目はいける?
  • 4科目を全部受からないとダメ?科目合格はある?
  • 二種・一種は三種と何が違う?記述式って聞いた
  • 設備の仕事をしてるけど実務があれば楽になる?
  • 電気工事士や施工管理技士と比べてどっちが難しい?
  • 働きながら何年計画で考えればいい?

上記の様な悩みを解決します。

電気主任技術者(電験)は、三種・二種・一種の3段階があり、「どれを指して難易度を語るか」で話がまるで変わります。三種だけ見ても合格率は10%台の難関ですが、二種・一種になると試験の形式そのものが変わり、難しさの質が一段上がります。今回は三種から一種までの合格率と難易度の差を横断で整理した上で、三種でも難しい理由、二種・一種の本当の壁、そして設備・施工管理の現場から見た現実的な取り方まで踏み込んで解説します。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

電気主任技術者の難易度は?

電気主任技術者の難易度は、結論「入門の三種でも合格率10%台の難関で、上位に行くほど記述式の二次試験で一段跳ね上がる試験」です。

電気主任技術者の資格そのものについては、こちらで整理しています。

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難易度を語るうえで大事なのは、三種・二種・一種が「地続きの坂」ではなく「段が変わる階段」だという点です。三種はマークシート(CBT可)の4科目で、過去問演習が効きます。ところが二種・一種は一次のマーク式に加えて、記述式の二次試験が立ちはだかります。ここで求められる力が三種とは別物なので、「三種に受かった延長線で二種もいける」とはなりにくいです。電気主任技術者の難易度は、三種で「範囲の広さと計算」、二種・一種で「記述で導出を書き切る力」という、別々の壁として捉えると見通しが立ちます。

僕の感覚だと、電気主任技術者は「三種で一度ふるいにかけ、二種・一種で実力者だけを残す」構造の資格です。だから難易度を一括りにせず、自分が狙う級の壁を見極めて対策するのが結局いちばんの近道だと思います。

電験三種・二種・一種の難易度と合格率

電気主任技術者の難易度を体感するには、三種・二種・一種の合格率を並べるのが一番です。試験形式と合格率の目安は次の通りです。

区分 試験形式 合格率の目安
電験三種 4科目・マーク(CBT可) 全体で10〜16%前後
電験二種 一次4科目+二次(記述2科目) 一次25〜35%/二次17〜24%
電験一種 一次4科目+二次(記述2科目) 一次30〜33%/二次8〜21%

(出典:電気技術者試験センター公表データを基に整理)

三種は近年、年2回(上期・下期)実施とCBT方式の導入で受けやすくなり、合格率は15%前後に上がってきています。とはいえ10%を割る回もあり、入門とはいえ難関であることに変わりはありません。

二種・一種で注目したいのは、一次の合格率(25〜35%)だけ見ると意外と高く見える点です。ここに罠があります。最終的な関門は二次の記述式で、二次の合格率は二種で17〜24%、一種では一桁台の年もあります。しかもこれは「三種に合格できる実力者の中での割合」なので、母集団のレベルを考えると体感の難易度は数字以上です。各級の試験内容の詳細は、それぞれの記事で確認できます。

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電験三種でも難易度が高い4つの理由

「三種は入門」と言われるのに合格率が10%台にとどまるのには、はっきりした理由があります。主に次の4つです。

  • 理論・電力・機械・法規の4科目すべてに合格しないといけない
  • 出題範囲が広く、暗記だけでは解けない計算問題が多い
  • 理論を中心に数学(三角関数・複素数・微分など)の素地が要る
  • 合格基準は各科目60点が目安だが、年により調整が入る

最大の壁は、範囲の広さと計算です。とくに理論科目は電気の基礎理論を数式で解く問題が中心で、数学が苦手な人がつまずきやすい関門になります。逆に言えば、ここを乗り越えれば他の科目にも理論の理解が効いてくるので、理論を軸に組み立てるのが定石です。

救いになるのが科目合格制度です。三種は4科目を一度に全部受からなくても、合格した科目は一定期間(最大で翌々年まで)免除されます。年2回化と合わせて、「1回で4科目」ではなく「複数回に分けて少しずつ4科目」という現実的な攻め方ができるようになっています。働きながらでも、1年目に2科目、2年目に残り2科目、という戦い方が取れるのは大きいです。

電験二種・一種の難しさの正体は二次の記述式

電験二種・一種の難易度が三種から跳ね上がる最大の理由は、二次試験が記述式だからです。ここが三種との決定的な違いです。

三種はマークシートなので、選択肢から正解を選べばよく、過去問演習がそのまま得点に直結します。一方、二種・一種の二次(電力・管理/機械・制御)は記述式で、計算過程や論述を自分で書き切らないと点になりません。答えだけ合っていてもダメで、「どう導いたか」を採点者に伝わる形で表現する力が要求されます。マーク式の対策をいくら積んでも、この記述力は別途鍛える必要があります。

さらに、二次は合格基準も相対的で、一種では二次合格率が一桁の年もあります。一次は科目合格や免除制度(一次合格後は翌年まで一次免除)で通過できても、二次で何年も足踏みする人が多いのが実態です。二種・一種を目指すなら、「一次より二次が本番」という意識で、早い段階から記述の練習に時間を割くのが鍵になります。

電気主任技術者と他資格の難易度比較

電気主任技術者の難易度を体感でつかむには、電気・設備まわりの資格と並べてみるのが分かりやすいです。難易度の目安は次の通りです。

  • 電験一種:電気系資格の最高峰。二次の記述が極めて難関
  • 電験二種:上級。二次の記述で実力差が出る
  • 電験三種:難関(偏差値で例えると58前後とされることが多い)
  • 第二種電気工事士:入門レベル。実技中心で電験三種より易しい
  • 1級電気工事施工管理技士:現場管理の資格。電験三種とは方向性が違う

電気工事士は「電気工事を施工する」資格で、実技中心。知識を数式で問う電験三種とは性質が違い、難易度としては電験三種より易しいのが一般的な見方です。一方、施工管理技士は「現場を管理する」資格で、これも電験とは評価軸が異なります。電験は「電気設備の保安監督」という独占的な役割を担うぶん、求められる理論の深さが際立っています。

施工管理側の資格の勉強法は、こちらが参考になります。

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設備・施工管理から見た電気主任技術者の難易度と取り方

あまり語られない観点ですが、設備や電気の施工管理をしている人にとって、電気主任技術者の難易度の感じ方には独特のクセがあります。実務で電気に触れていても、試験で問われる理論・計算とは距離があるからです。

現場経験者が押さえておきたいポイントは次の通りです。

  • 実務で配線や受電設備に慣れていても、理論の数式問題は別物として対策が要る
  • 法規は実務の知識が効きやすく、得点源にしやすい
  • 年2回化+科目合格で、働きながら複数年計画が組みやすくなった
  • 実務経験次第では、試験を経ない「認定取得」の道もある

現場目線で言えば、設備施工管理者が狙うべきは、法規で実務の貯金を活かし、理論・機械に勉強時間を集中する配分です。実務で電気を扱っているからといって理論が自動的に解けるわけではないので、そこは割り切ってゼロから積む覚悟が要ります。

もう一つ知っておきたいのが認定取得です。所定の学歴と実務経験を満たせば、試験を受けずに電気主任技術者の免状を取得できる制度があります(要件は厳格で、内容は別途確認が必要です)。試験ルートが難関なぶん、自分の経歴が認定の要件に当てはまるかを早めに調べておくと、遠回りを避けられます。選任義務がある設備では有資格者が必須になるため、役割の全体像も押さえておくと取得後のイメージが描きやすいです。

電験は、難易度に見合うだけの希少性とニーズがある資格です。選任義務がある以上、有資格者は常に必要とされるので、難関を突破する値打ちは十分にあると感じています。

電気主任技術者の難易度に関する情報まとめ

  • 全体像:三種でも合格率10%台の難関。上位ほど記述式の二次で難易度が跳ね上がる
  • 合格率:三種10〜16%/二種は二次17〜24%/一種は二次が一桁の年もある
  • 三種が難しい理由:4科目・範囲の広さ・数学を要する計算・基準点の調整
  • 二種・一種の壁:二次の記述式。マーク対策とは別の導出・論述力が必要
  • 他資格比較:電気工事士より難しく、施工管理技士とは評価軸が異なる
  • 設備・施工管理視点:法規で貯金、理論に集中。年2回・科目合格・認定取得を活用

以上が電気主任技術者の難易度に関する情報のまとめです。

正直なところ、電気主任技術者の難易度は「どの級を、どう取りに行くか」で景色がまったく変わります。三種は科目合格と年2回化を使って複数年で削り取る、二種・一種は二次の記述を本番と捉えて早めに着手する。この見極めができれば、難関ではあっても道筋は描けます。設備・電気の実務がある人ほど、法規の強みを武器に挑める資格だと思います。

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