- 勉強方法と調べたけれど、学科と技能で全然別物じゃないか。どっちから手を付ける
- テキストを何周すればいいのか、具体的に書いてあるページがない
- 60点でいいなら何問落とせるのか、そこを知りたい
- 計算問題は捨てていいと書いてあるサイトと、捨てるなと書いてあるサイトがある
- CBTで申し込んだけれど、紙の過去問を解く勉強のままでいいのか
- CBTは問題も解答も持ち帰れない。復習はどうするんだ
- 複線図が書けなくて、そこで止まっている
- 40分で本当に終わるのか。いま1問に1時間かかっている
- 平日は現場で20時帰り。毎日1時間なんて無理だ
- YouTubeだけで受かったという人がいるが本当か
上記の様な悩みを解決します。
第二種電気工事士の勉強方法を調べると、学科の進め方と技能の練習量がひと続きに並んでいて、自分がどこから手を付ければいいのかが見えにくいんですよね。しかも検索の上位に並ぶのは資格スクールや工具メーカーのページで、話の終着点が講座や教材の紹介になっていることが多い。どれも「本番でしか分からないCBTの決まりごと」と「過去問を解いて本番で答え合わせをする」という定番のやり方がかみ合っていないために起きるつまずきです。この記事では、CBT方式では試験問題も解答も手元に残らないという前提から、過去問の見直しを解いた日のうちに閉じる組み方に直し、複線図でつまずいたまま技能に入ってしまう落とし穴も合わせて、現場帰りの時間で回せる順番に整理します。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、電気の座学から何年も離れている方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
学科は120分で解く試験、技能は40分で作り終える試験
第二種電気工事士の勉強方法でまず握っておきたいのは、結論「同じ資格の中の2つの試験なのに、持ち時間が測っているものと、事前に見えている課題の量がまるで違う」という点です。
合否の判定の仕方も、確かに別物ではあります。学科試験の合格基準点は60点と定められている一方で、技能試験については「技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。」と示されています(一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度 第二種電気工事士 下期試験受験案内」p.9・p.47/2026-09-09確認)。ただ、日々の勉強の組み方を左右するのは、この一行よりも次の2つの違いのほうです。
1つ目は、制限時間が何を測っているかです。学科は「試験時間 120分」の枠の中で50問に解答します(同センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。ここで問われているのは、問題文と選択肢を読んで正誤を決める速さです。技能は「試験時間は,すべての問題について40分の予定です。」と公表されていて(同センター「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」令和8年1月16日公表/2026-09-09確認)、この40分の中に配線図の読み取り、複線図、加工、結線、見直しまでが全部入ります。測られているのは読む速さではなく、手を動かして仕上げ切る速さです。だから学科の1回の練習は正誤で記録が残りますが、技能の1回は時計を止めた時点の状態でしか記録が残りません。
2つ目は、試験が始まる前に何が見えているかです。学科で事前に分かるのは枠だけで、「学科試験科目は次の7科目です。」という科目の区分と、一般問題が30問程度・配線図問題が20問程度という内訳が公表されているにとどまります(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。対して技能は「令和8年度の技能試験問題は,次の No.1 ~ No.13 の配線図の中から出題します。」と、課題そのものが年度の初めに公表されます(前掲の候補問題の公表・令和8年1月16日/2026-09-09確認)。範囲を薄く広げていく勉強と、公開された13問を1問ずつ仕上げていく勉強で、進め方が同じになるはずがありません。
この2つの違いを、勉強の側から見るとこう整理できます。
- 制限時間:学科の120分は読んで選ぶ速さ、技能の40分は手を動かして仕上げる速さ
- 事前に見えるもの:学科は科目と出題数の枠だけ、技能は課題そのものが13問公表される
- 1回の練習の残り方:学科は正誤で残せる、技能は最後まで到達できたかどうかでしか残せない
- 始めるまでの手間:学科は問題を1問開けば始まる、技能は工具と材料を出すところから始まる
日程も押さえておきます。令和8年度下期は、学科のCBT方式が2026年9月24日から11月8日までの期間で実施され、同じ学科でも筆記方式は10月25日の1日だけ、技能試験はその先の12月12日・13日のどちらかに置かれています(同センター「第二種電気工事士試験」ページ/2026-09-09確認)。受験料を会社が出してくれる人でも、この日付の並びに自分の生活を合わせる作業だけは代わってもらえません。工具についても、学科の段階では出番がなく、技能に入る時点で手元にあればいい道具です。
学科は電卓が使えない前提で、7科目を3つに仕分ける
学科の勉強方法で先に決めておきたいのは教材ではなく、結論「7科目を、進め方の違う3つのかたまりに仕分けてから手を付ける」という順番です。
その前に、計算をどう扱うかを片づけておきます。受験案内には「電卓(電子式卓上計算機)及び計算尺は、使用できません。」と書かれ、続けて「学科試験問題の計算については、四則計算(加減乗除)等の筆算によって十分解答できる前提の問題となっています。」と説明されています(前掲の下期試験受験案内 p.42/2026-09-09確認)。捨てていいとも捨てるなとも試験センターは言っていませんが、電卓が要る水準の計算は想定されていない、という設計は読み取れます。逆に言えば、電卓を叩いて答えを出す練習をしていると、本番の解き方とずれたまま数をこなすことになります。計算問題を切るかどうかは、他人の記事の結論ではなくこの一文を見てから決めたほうが早いと僕は考えています。
仕分けの土台になるのは、公表されている科目の区分です。解答の形式は「以下の科目と範囲から出題される一般問題、配線図問題に四肢択一方式で解答します。」とされ、「学科試験科目は次の7科目です。」として7つが示されています(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。この7つは、勉強の進み方で見ると性質が3つに割れます。
| この記事での仕分け | 含まれる科目(名称は公表どおり) | 時間の当て方 |
|---|---|---|
| 筆算で解く側 | 電気に関する基礎理論/配電理論及び配線設計 | 手を動かす手順を紙の上で固める。まとまった時間が要る |
| 覚えれば取り切れる側 | 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具/電気工事の施工方法/一般用電気工作物等の検査方法/一般用電気工作物等の保安に関する法令 | 細切れの時間で進む。移動中でも積み上がる |
| 図を読む側 | 配線図 | 技能でも使うので、学科のうちから毎週触る |
科目名は公表されているとおりで、左の仕分けと右の当て方は、時間の使い分けを決めるためにこの記事で付けたものです(科目の出典=前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。3つに割る狙いは、どれを削るかを決めることではなく、平日の細切れと休日のまとまりのどちらに置くかを迷わずに決められるようにすることです。
問数から設計しようとする人は多いのですが、そこには土台がありません。試験の枠として公表されている数字は、「試験時間 120分」と、「出題数 50問 一般問題 30問程度 配線図問題 20問程度」の2つだけです(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。そして合格基準点の60点を1問あたりに割り戻すための配点のほうは、受験案内にも学科試験のポイントにも見当たりません(前掲の下期試験受験案内 p.9・p.47/前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。捨て問の数を先に決める計画は、公表されていない仮定を1つ置いたうえに立つことになります。この前提を踏まえて教材を選ぶ話は、参考書の記事のほうで扱っています。

仕分けが決まったら、テキストと過去問の回し方はこう置きます。
- 周回数を目標にしない。同じ問題で、なぜ他の3つの選択肢が違うのかを口で説明できるかを合図にする
- 覚えれば取り切れる側の4科目から先に埋め、筆算で解く側には後からまとまった時間を足す
- 図を読む側は学科と技能の両方で効くので、最後まで残さない
- 落とした問題は科目名で記録する。問番号で記録すると、次に何を読み直せばいいかが分からなくなる
なお難易度の感覚をつかむ材料として、公表されているのは上期の実績です。学科試験の合格率は令和6年度が60.2%、令和7年度が57.7%、令和8年度が62.2%でした(同センター「令和8年度 第二種電気工事士 上期学科試験の結果について」の「参考」表/2026-09-09確認)。いずれも上期の数字であって、下期や年間を通した値ではない点には注意してください。
筆記は問題用紙と公表解答が残り、CBTは正答数だけが残る
ここがこの記事の本題です。結論「試験当日を答え合わせの日として計画に組み込めるのは筆記方式だけ」なので、CBT方式で申し込んだ人は、過去問の見直しを解いた日のうちに閉じる工程へ組み替える必要があります。
まず押さえておきたいのは、勉強の組み方が申込みの時点で半分決まってしまう、ということです。受験方式は申込みのときに選ぶもので、あとから乗り換えることはできません。受験案内 p.5には「CBT方式または筆記方式、どちらかの方式での受験となります。両方を受験することはできません。」とあります(前掲の下期試験受験案内 p.5/2026-09-09確認)。どちらを選んだかで、次に見るとおり試験のあとに手元へ残るものが変わります。
そのうえで、試験が終わったあとに手元へ何が残るかが、方式によって違います。ここが勉強方法に直結します。
| 受け方 | 試験のあとに手元へ残るもの | それを使ってできること |
|---|---|---|
| 筆記方式 | 試験問題用紙(試験終了まで在室した場合)と、公表日にホームページで示される解答 | 自分が選んだ答えを1問ずつたどり直せる |
| CBT方式 | 正答数という数字1つ | 合否の見当がつくところまで |
筆記方式については「受験者に配付した試験問題用紙については、試験終了まで試験室に在室した方に限り、持ち帰りを認めます。」とされ、解答についても「試験問題及び解答の公表は、試験センターホームページで行います。」として「公表日 10月25日(日) 試験実施完了後(夜)」と日付まで示されています(前掲の下期試験受験案内 p.2・p.38・p.46/2026-09-09確認)。筆記方式で受けた人は、試験当日の夜に、持ち帰った問題用紙と公表された解答を突き合わせられるということです。対してCBT方式は「学科試験(CBT方式)では、試験問題・解答は非公開です」と書かれ、確認できるのは「正答数は、マイページでも確認できます。」という範囲にとどまります(同 p.46/2026-09-09確認)。
勉強の工程表の終わり方が、ここで変わります。筆記方式なら本番の日が最後の答え合わせも兼ねますが、CBT方式では本番が工程表の終点そのものになります。この記事を書くにあたって上位の解説記事を9本開きましたが、見出しの範囲では、この違いに触れているものは見当たりませんでした。当日を提出の日として扱うなら、工程はこう置きます。
- 過去問を解いた回は、その日のうちに見直しまで終える。翌日に持ち越さない
- 見直しの記録は科目名で残す。あとで読み直す先が科目のかたまりになる
- 本番と同じ時間配分で通す回を、本番の前に必ず置く。通した後の見直しまでを1セットにする
- 画面上で四肢択一を選ぶ形式に慣れておく(CBT方式は「指定会場に準備されたパソコンの画面上で行う試験方式」/前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-09確認)。問題冊子に書き込みながら進める手順のままにしない
- 試験当日に持ち込む作業をゼロにする。当日の自分は答案を出すだけの人だと決めておく
ひとつ、CBT方式が勉強の設計に有利に働く点もあります。CBT方式は「受験申込完了後、受験日時及び会場を選択していただく必要があります。」とされており、令和8年度下期であれば2026年9月24日から11月8日までの実施期間の中から受験日を選ぶ形になります(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」および同センター 第二種電気工事士試験ページ/2026-09-09確認)。学習計画の終点を自分で置けるということです。逆に言えば、終点を決めるのも自分の仕事になります。
なお、方式そのものをどう選ぶか、学科免除まで含めた1年の組み立て方は、この記事の後ろで触れる独学の記事のほうで扱っています。この記事で押さえておきたいのは、申込みからCBT会場の予約までが練習より先に期限を迎えるという一点だけです。その並び順はこちらにまとめてあります。

先の話をすると、この前提はもうすぐ全員の話になります。試験センターは令和8年4月8日の公表で、一種・二種の学科試験を令和9年度から原則としてCBT方式へ移す方針を示しました。同じ資料では「試験終了後に正答数が表示されるなど、その場で結果を把握することにより、技能試験へ向けて速やかに準備を開始できます。」という利点も挙げられています(同センター「学科試験のCBT方式への移行について」令和8年4月8日公表/2026-09-09確認)。正答数がその場で出るのは、技能へ切り替える判断が早くなるという意味でもあります。
技能は「何周したか」ではなく「最後まで作り切れたか」で数える
技能の練習でつまずくのは、結論「時間切れが、間に合わなかったという話ではなく欠陥として扱われる」ことを知らないまま回数を重ねてしまうケースです。持ち時間は「試験時間は,すべての問題について40分の予定です。」と公表されています(前掲の候補問題の公表・令和8年1月16日/2026-09-09確認)。
技能試験の合否は、点数を積んで線を越える形では決まりません。受験案内 p.9・p.47 が定めているのは一行で、「技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。」です(前掲の下期試験受験案内/2026-09-09確認)。そして判定に使われる基準のほうも公表されています。「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」(令和8年3月)の第Ⅱ部には欠陥の判断基準が載っていて、大分類は12項目あります。その第1項が「1.未完成のもの」です(同資料 第Ⅱ部 p.5〜8/2026-09-09確認)。12項目の中身をここで全部並べることはしません。自分がどの項目に当たりやすいかは、原本を開いて確かめるのが確実です。
第1項が未完成である以上、練習の数え方も変わります。途中まで作ってやめた回は、本番では欠陥がある作品と同じ扱いになる回です。つまり「候補問題13問のうち何問に手を付けたか」(問数の出典=前掲の候補問題の公表・令和8年1月16日/2026-09-09確認)ではなく、「準備から片づけの手前まで、途中で止めずに最後まで到達できた回が何回あるか」を数えたほうが、本番の状態に近い数え方になります。
材料の条件もこの数え方を後押しします。同資料には「作業に必要な材料は全て支給されますので,支給された材料のみを用いて作品を完成させてください。」とあり、「作業開始後,リングスリーブ,差込形コネクタ,端子ねじ以外の材料の交換・追加支給は行いません」とも書かれています(同資料 p.3/2026-09-09確認)。支給された材料の範囲では、切り直しでリカバリーする前提の作り方を本番では選べません。
1回を成立させる条件を、こう置いています。
- 支給される分に相当する材料だけを机に出し、予備を手の届く範囲に置かない
- 複線図を描くところから始めて、描き終える前に工具を持たない
- 時間を計り、途中で止めない。終わらなかった回も終わらなかった記録として残す
- 作り終えた作品はそのまま机に残し、その日つまずいた工程に当たる大分類だけを原本で引く
複線図については、本番でも描く前提だと読み取れる記述があります。受験案内には「ⓘ 複線図を描く場合は、問題用紙の余白を利用してください。技能試験では、当日配布する保護板も利用できます。」と書かれています(前掲の下期試験受験案内 p.43/2026-09-09確認)。描く場所が当日用意されているということは、頭の中だけで結線を組み立てる試験ではないということです。ここで止まっている人は、練習の順番を入れ替えるより先に、描き方そのものを固めたほうが早く進みます。複線図の描き方そのものはこちらが詳しいです。

工具の準備についても、公表されている条件で決まります。受験案内には、技能試験で使えるのは電動工具以外のすべての工具だと書かれており、指定工具として「① ペンチ ② ドライバー(プラス・マイナス)③ 電工ナイフ ④ スケール ⑤ ウォーターポンププライヤー ⑥ リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)」が挙げられています(前掲の下期試験受験案内 p.44/2026-09-09確認)。一方で「電気工事士技能試験では『電動工具』は使用できません!」とも注意喚起されているので、現場で使い慣れた充電工具を持ち込む発想は最初から外しておきます(同 p.42/技能試験の概要と注意すべきポイント/2026-09-09確認)。
最後に、この試験の基準をそのまま現場の基準だと思わないほうがいい理由にも触れておきます。試験センターは「本試験の合否を決めるための基準である『技能試験における欠陥の判断基準』は,試験環境や代用品の使用からくる制約等を勘案して設定したものであり,実際の現場ではより厳密な施工が求められます。」と断っています(前掲「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」第Ⅰ部3/2026-09-09確認)。同資料は重視する能力として「① 回路を的確に構成する能力 ② 配線図や施工の条件を理解し遵守する能力 ③ 接続等の作業を的確に行う能力」の3つを挙げています(同資料 第Ⅲ部/2026-09-09確認)。試験は現場の縮小版ではなく、この3つを机の上で確かめる場だと考えると、練習で何を優先するかが決めやすくなります。
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【PR】技能試験の練習を、判断基準に照らして見てもらいたい方へ
技能試験は候補問題13問が事前に公開されているのに、「独学のまま、本番で初めて自分の作品の欠陥に気づく」落とし穴にはまっていませんか。
- 複線図の書き間違いに、一人では気づきにくい
- 候補問題13問ぶんの練習をどこまで揃えればいいか判断しづらい
- 公表されている欠陥の判断基準と自分の作品を、一人で突き合わせるのが難しい
現場帰りでも回る、1週間の時間の割り方
平日20時帰りで毎日1時間が無理だという人に必要なのは、結論「時間の総量を増やす工夫ではなく、取れる時間の形で学科と技能を振り分けること」です。
学科と技能では、必要な時間の形が違います。学科は問題を1問開けば始められるので、15分の細切れでも積み上がります。技能は工具を出し、材料を広げ、終わったら片づけるところまでが1回なので、細切れにすると準備と片づけだけで時間が溶けます。同じ「1時間」でも、学科の1時間は4回に割れて、技能の1時間は割れません。
この違いは、確保できる休日の数がそのまま技能の練習回数になることを意味します。令和8年度下期の技能試験は2026年12月12日・13日のいずれかです(前掲「第二種電気工事士試験」ページ/2026-09-09確認)。その日までに自分の休日が何回あるかを先に数えておくと、技能にまわせる回数が最初に見えます。学科のほうは細切れで積めるので、数えておく必要があるのはまとまった時間の側だけです。
1週間の割り方は、こう置くと現場帰りでも回ります。
- 平日の移動時間と昼休み:学科のうち、覚えれば取り切れる側の科目に当てる
- 平日の帰宅後30分:その日に間違えた問題の理由を書き残す時間に固定する
- 土日のどちらか半日:技能の1回を、準備から見直しまで通しで確保する
- もう片方の休日:学科の通し1回か、技能でつまずいた工程だけを切り出して繰り返す
勉強時間の総量や費用の見積もりは、独学で進める場合の設計としてこちらにまとめています。

施工管理の立場で取るなら、時間の割り振りにもう1つ軸を足せます。学科の出題は「配線図問題 20問程度」という枠を持っていて(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)、この20問程度と技能の複線図は、読む対象が同じ図面です。細切れの時間に図記号を触っておくと、まとまった時間に回す技能の練習で複線図に使う時間がそのぶん減ります。学科と技能を別々の科目として積むより、図面を挟んで1本につないだほうが、当直明けの少ない持ち時間では収まりがよくなります。
動画・アプリ・体験談は「いつの年度・どの方式か」で切る
無料の教材をどこまで当てにしていいかは、結論「良し悪しではなく、いつの年度・どの方式を前提にした情報かで切る」のが一番早い見分け方です。
技能側の理由ははっきりしています。候補問題は年度ごとに公表されるもので、令和8年度は No.1〜No.13 の中から出題されると公表されています(前掲「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」令和8年1月16日公表/2026-09-09確認)。前年度以前に撮られた実演動画は、扱っている課題そのものが今年のものと違う可能性があります。作業の手さばきを見る目的なら年度が違っても役に立ちますが、課題の中身をなぞる目的では使えません。
学科側の理由は方式です。令和9年度以降、学科試験は原則としてCBT方式へ移ることが公表されています(前掲「学科試験のCBT方式への移行について」令和8年4月8日公表/2026-09-09確認)。ここを境に、「試験後に問題用紙を見ながら振り返った」という前提で語られた体験談は、自分の受け方と噛み合わなくなります。書かれている内容が間違っているのではなく、前提が違うだけです。
過去問アプリを使う場合も、見る順番は同じです。開いたらまず、収録されているのが自分の受ける年度に近い出題かを確かめてください。そのうえで、画面に出てきた四肢択一を選ぶという動作そのものはCBT方式の本番に近いので、方式に合わせた練習として使えます。
見るときの確認点はこの3つで足ります。
- その情報が扱っている候補問題は、自分が受ける年度に公表されたものか
- 学科の話なら、CBT方式と筆記方式のどちらを前提にしているか
- 数字や決まりごとの出どころが、試験センターの公表資料までたどれるか
本の選び方の基準はこちらで整理しています。

正直なところ、無料の教材で受かる人がいるのは事実です。ただしその人が受けた年度と方式が自分と同じかどうかは、動画のタイトルからは分かりません。確認の手間を惜しまないほうが、結果的に遠回りになりません。
第二種電気工事士の勉強方法に関する情報まとめ
- 学科と技能の違い:学科の120分は読んで選ぶ速さ、技能の40分は手を動かして仕上げる速さ。事前に見えるのも学科は科目の枠だけで、技能は課題13問そのもの
- 学科の設計:7科目を筆算で解く側・覚えれば取り切れる側・図を読む側の3つに仕分け、細切れの時間とまとまった時間に割り当てる
- 計算問題:電卓は使えず、筆算で十分解答できる前提の問題だと試験センターが説明している
- 試験のあとに残るもの:筆記方式は問題用紙と公表日の解答、CBT方式は正答数だけ。過去問の見直しは解いた日のうちに閉じる
- 技能の数え方:欠陥の判断基準の第1項は未完成のもの。周回数ではなく、途中で止めずに最後まで到達できた回数で数える
- 時間の割り方:学科は細切れで進み、技能はまとまった時間が要る。取れる時間の形で振り分ける
- 教材の見分け方:候補問題は年度ごとの公表、学科は令和9年度から原則CBT方式。年度と方式で切る
以上が第二種電気工事士の勉強方法に関する情報のまとめです。
この試験の勉強方法は、教材を選ぶところから始めると遠回りになります。先に決めるのは、学科をどの方式で受けるか、そして技能のまとまった時間を何週ぶん確保できるかの2つです。そこが決まれば、学科は科目単位で埋める順番が決まり、技能は1回を最後まで通す形に固まります。CBT方式を選んだ人は、本番の日に答え合わせができない前提で、見直しを解いた日のうちに閉じる。自分としては、この1点を押さえられるかどうかが、同じ勉強量でも結果を分ける場所だと見ています。
第二種電気工事士の勉強方法に関するよくある質問
Q1:学科と技能、どちらから手を付ければいいですか?
学科からです。技能試験は学科試験の合格者と免除の対象者が受ける試験で、試験センターの結果発表でも「上期技能試験(学科試験免除者及び学科試験合格者対象)」という書き方がされています(同センター「令和8年度 第二種電気工事士 上期技能試験の結果について」令和8年8月14日発表/2026-09-09確認)。ただし「学科が終わってから技能を考える」という意味ではありません。技能はまとまった時間と場所が要る勉強なので、学科の期間中に、技能に使える休日が何日あるかだけは数えておいたほうがいいです。
Q2:学科は50問のうち何問正解すれば合格ですか?
公表資料からは決まりません。合格基準点が60点であることは受験案内に示されていますが、その60点を1問あたりに割り戻す配点も、満点が何点なのかも、受験案内にも学科試験のポイントにも記載が見当たりません。個人の得点や採点内容の問い合わせにも応じないと明記されています(前掲の下期試験受験案内 p.9・p.47/前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」/2026-09-09確認)。問数に置き換えた数字を見かけたら、それは公表された値ではなく誰かが置いた仮定です。何問落とせるかを起点に計画を立てないほうが安全です。
Q3:CBT方式で受けると、間違えた問題は後から確認できますか?
できません。受験案内には学科試験のCBT方式について試験問題・解答は非公開だと書かれていて、確認できるのは正答数だけです。正答数はマイページからも見られます。筆記方式なら、試験終了まで在室した人は問題用紙を持ち帰れて、解答も公表日にホームページで公表されます(前掲の下期試験受験案内 p.2・p.38・p.46/2026-09-09確認)。CBT方式で受けるなら、見直しは本番までに終わらせておく前提で工程を組んでください。
Q4:技能は候補問題13問を全部やらないと駄目ですか?
出題されるのは公表された13問のうちの1問です(前掲「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」/2026-09-09確認)。どれが出るかは当日まで分からないので、手を付けていない問題が残っていれば、そのぶん当たり外れになります。ただし「何周すればいい」という数字は公表資料から決まるものではありません。周回数を目標にするより、途中で止めずに最後まで到達できた回がどれだけあるかで見たほうが、本番の状態に近い判断ができます。欠陥の判断基準の第1項が未完成のものである以上、途中で終わった回は本番では通用しない回だからです(前掲「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」第Ⅱ部 p.5/2026-09-09確認)。
Q5:計算問題は捨てても大丈夫ですか?
捨ててよいとも捨てるなとも、試験センターは言っていません。ただし判断材料はあります。受験案内には電卓と計算尺が使えないことと、計算については四則計算などの筆算で十分解答できる前提の問題だという説明が書かれています(前掲の下期試験受験案内 p.42/2026-09-09確認)。電卓が要る水準の計算は出ない、という設計だと読み取れます。そのうえで、捨てる判断をするなら問数ではなく科目の区分で考えてください。配点が公表されていない以上、「何問捨てても大丈夫」という計算そのものが成り立ちません。
Q6:去年の実演動画で技能の練習をしてもいいですか?
工具の使い方や作業の手さばきを見る目的なら役に立ちます。ただし課題そのものをなぞる目的では使えません。候補問題は年度ごとに公表されるものなので、前年度の動画は前年度の課題を扱っています(前掲の候補問題の公表/2026-09-09確認)。動画を開いたら、まずその年度の候補問題を扱っているかを確かめてください。学科の解説動画も同じで、どの受験方式を前提に話しているかで、復習のやり方に関する説明が自分に当てはまるかどうかが変わります。
