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配管工事とは?種類や作業手順、資格や小ネタなど【経験者が解説】

配管工事とは?

配管工事とは、結論「気体や液体や固体、電線などが通る管を取り付けること」です。

例えば、トイレでは汚水が出ます。汚水を建物内から最終的に下水処理場まで持っていかなければなりません。この通路を作るようなイメージです。

トイレ以外にも、配管の目的は大きく分けて「電気用・空調用・衛生用」があります。

要はサブコンさんの仕事という訳です。

電気用の配管は、結論「電線管」と呼ばれるものでして、電線を保護する管を施工します。電線には電気が流れていて非常に危険ですので、配管で保護する訳です。

空調用の配管は「エアコン」などが挙げられます。

エアコンで冷気や暖気を排出するのにも「管」が必要になりますので、その配管工事を行います。衛生は先ほど挙げた「トイレ」だったり「給湯室の飲み水」などが挙げられますね。

配管工事は、簡単に言ってしまえば「管を取り付けるだけ」ですので、簡単な仕事をイメージする方も多いのですが、実際はかなり大変です。

配管ルートの多くは曲がったりします。

厚鋼電線管のように「厚い鋼」でできている配管を曲げなければなりません。しかも正確な施工を求められるので技術も必要です。

また、厚鋼電線管は重いですからね。搬入すること自体大変だったりします。

 

配管工事の種類

ガス配管

ガス配管はその名の通り、ガスの通り道である配管を行います。

運ぶガスの種類にもよりますが、ガスによって配管が腐食してしまう可能性があります。そこでポリエチレン管や鋼管が使われることが多いです。

ガス配管では、特に品質に拘ります。

簡単な話、ガス配管が傷付いてしまったら、有毒なガスが外に漏れてきてしまうかもしれません。直接的に人体へ被害を及ぼす可能性があるので、品質は超重要項目です。

電線管が少し傷付いた。。。とかなら大問題にはなりませんが、ガスは小さな隙間からも外に出てきてしまいます。

ガス配管を行う場合は、特に品質に気をつけましょう。

 

水道配管

水道配管とは、結論「水が通る道の配管」です。

具体例としては飲料水やシャワーなどが挙げられますね。水が溜まっている場所から、給湯室までの蛇口まで配管するのが簡単なイメージです。

正確に言えば、水道配管は大きく4つに分けられます。

水道配管の種類

  • 導水管:川や湖など→浄水場まで
  • 送水管:浄水場→配水場まで
  • 配水管:配水場→各建物
  • 給水管:建物内の配管

 

プラント配管

プラントとは「工場」のことですので、工場用の配管がプラント工事です。

普通の配管とプラント配管で大きな違いはありません。ただ現場が「一般的な建物か?」「工場か?」の違いです。「プラント配管=なにか特別な配管」という訳ではありません。

若干の違いとしては、工場で何を作るかによって、配管に必要な性能が求められます。

例えば、化学薬品を作る工場だったら、薬品が爆発してしまう可能性がありますよね。そこで化学薬品の現場では「防爆性」を持った配管が採用されます。

他はさして変わりませんが、具体的には下記のような用とで配管が使われます。

プラント配管の種類

  • ボイラー用の配管
  • 流量計用の配管
  • スプリンクラー用の配管
  • 電線用の配管

 

配管工事の作業手順

配管工事と一言で言ってみても幅広いので一概には言えません。ここでは照明器具用の配管を具体例に挙げて解説します。

配管工事の作業手順その①搬入

まずは配管材の搬入です。

搬入してそのまま取付ではないので、あらかじめ資材置き場の確保が必要になります。スペースに余裕がある現場ならいいですが、新築の現場とかでスペースが少ないと資材置き場の確保は大変です。

搬入してきて「あ、置くとこないわ」となってからでは遅いですよね。

あらかじめ、資材置き場を確保しておき、搬入したら資材置き場からはみ出ないように配管材を置くようにしましょう。

 

配管工事の作業手順その②加工

搬入が終了したら、配管材の加工に移ります。

入ってきた配管材を定尺のまま使うこともありますが、加工して使うことも多いです。簡単な話、長さを短くして切ったり、曲げたりします。

基本的に配管ルートは真っ直ぐな部分だけではなく、必ず曲げが必要な場面が出てきます。

パイプベンダーやオイルベンダーなどを活用して配管材を曲げましょう。

 

配管工事の作業手順その③下準備

配管材の加工が終わったら、配管材取付の下準備に入ります。

当然のことながら配管材は宙に浮く訳ではありませんので、固定する金具が必要です。具体的には下記のような手順を踏みます。

配管材取り付けの方法

  • 躯体工事の際にインサート打設
  • インサートにボルトを差し込む
  • ボルトにナットやワッシャーなどの金具を付ける
  • 配管材取付
微妙にインサートの位置がズレている場合は、アンカーを打設します。

 

配管工事の作業手順その④配管取付

加工・下準備が完了したら配管取付です。

軽い配管なら楽ですが、厚鋼電線管などの重い配管材なら落としてしまわないように注意が必要になります。安全に注意しましょう。

実際に現場へ持っていったら長さが違った。。。ということも頻繁に起こりますので、その辺は再加工したりと調整が必要です。

必要があればニップルやエルボーなどを使い、配管材同士を接続したりします。

 

配管材の種類

配管材は大きく分けて、下記の3つに分けられます。

配管材の種類

 

配管工事の資格

配管工事には、結論「配管技能士」という国家資格があります。配管技能士の種類が下記です。

配管技能士の種類

  • 建築配管作業
  • プラント配管作業
  • それぞれ1級2級3級がある

1級の方がすごくて、3級の方が初心者向けです。

まず大前提として、資格が無ければ配管工事ができない訳ではありません。

現場代理人や主任技術者は「資格が無ければできない仕事」ですが、配管工事はそうではないです。僕は熟練の職人さんを何人も見てきましたが、配管技能士の資格を持っている人はいませんでした。

だからといって完全に不要かと聞かれると、そうではありません。

資格を持っているということは、自分の技術力の証明になります。

「僕は配管工事の技術があります!」と口で言っても、それは証明にはなりませんよね。対外的に品質を保証できるといった意味では価値があります。

個人的な見解としては「仕事に困っている人or将来的に仕事が困る可能性がある人」は必要です。

新しい仕事を受注する際は「営業の材料」として大いに役立ちます。ただ現時点で仕事を獲得できているなら必要ないといった格好です。

 

小ネタ:アメリカの配管職人は年収1000万越え

アメリカの配管職人は年収1000万を超えているという小ネタについてお話します。

まずシンプルにアメリカでは土地が多く、建築需要が大きいという前提があります。アメリカでは配管工事をしたがる人が少ないです。

つまり、需要が大きく、供給が少ない状態になっています。

発注者側が「お願いします、やって頂けないでしょうか?」と頭を下げる立場なんです。そりゃ工事の受注額も増えます。

日本は全く逆の状態でして、需要が少なく、供給が多い状態です。

労働者側が「お願いします、仕事を頂けないでしょうか?」と頭を下げる立場になっています。工事の受注額は減り、給料も下がります。

アメリカは労働者優位。日本は発注者優位。

だからこんなにも給料が全然違うんです。

 

配管工事に関する情報まとめ

配管工事に関する情報のまとめ

  • 配管工事とは:気体や液体や固体、電線などが通る管を取り付けること
  • 配管工事の種類:ガス配管、水道配管、プラント配管、他
  • 配管工事の作業手順:搬入→加工→下準備→配管取付
  • 配管材の種類:金属管、合成樹脂管、他
  • 配管工事の資格:配管技能士

以上が配管工事に関する情報のまとめです。

一通り配管工事の基礎知識は学べたと思います。

配管工事に携わるなら電線管に対する知識は必須です。別記事にて超詳しく解説しているので、よかったら参考にしてみてください。

それでは!

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