- 電気の申込はどこに出すのか、土木と同じ機関なのか
- 願書はどこで買えて、いくらするのか
- インターネットと書面、自分はどっちで出すのか
- 令和8年度から何か変わったと聞いたが何が変わったのか
- 受検料は15,800円で合っているのか
- 事務手続手数料みたいなものは取られるのか
- コンビニ払いだと手数料が乗るのか
- クレジットは分割払いにできるのか
- 顔写真はデータで出すのか、サイズの指定はあるのか
- スマホで撮った写真をそのまま使えるのか
- 申請期間はいつからいつまでなのか
- 第一次検定だけなら期間が長いというのは本当か
- 旧受検資格はいつまで使えるのか
- メールアドレスは会社の共有アドレスでいいのか
上記の様な悩みを解決します。
1級電気工事施工管理技士の申込でいちばん多いつまずきは、土木と同じ機関に出そうとしてしまうことです。電気工事施工管理技術検定を実施しているのは一般財団法人建設業振興基金で、土木の全国建設研修センターとは別組織です。申請期間も受検手数料も願書の販売期間も、すべて別に設定されています。しかも令和8年度からは新受検資格の申請方法がインターネット申請のみに変わっていて、去年の記憶で願書を買いに行くと無駄になる場合があります。今回は申請方法の区分・申請受付期間・受検手数料・必要書類といった基本を押さえた上で、講座会社のコラムがまず書いていない「実施機関が土木と違うこと」「顔写真の画素数の指定」「願書のネット注文が昼12時で閉まること」「コンビニ決済に乗る払込手数料」まで、施工管理の目線で整理しました。
なるべく一次情報の掲載箇所まで添えて整理していくので、去年と今年で情報が食い違って困っている方にも使える内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
申込先は建設業振興基金|土木とは実施機関が違う
結論から言うと、1級電気工事施工管理技術検定の申込先は一般財団法人建設業振興基金です。土木施工管理技術検定を実施している全国建設研修センターとは別の組織で、案内ページも申請サイトも別に用意されています。
この点は基本的なことのようで、実際にはかなり事故につながります。土木と電気の両方を取ろうとしている人や、社内で土木の受検経験者から手順を聞いた人が、まず全国建設研修センターのサイトを開いてしまうんですよね。今回調べた民間の解説記事10本のうち、電気と土木で実施機関が違うことに触れていたものは1本もありませんでした。
建設業振興基金が公表している令和8年度1級電気工事施工管理技術検定の案内では、試験日程が第一次検定が7月12日(日)、第二次検定が10月18日(日)とされ、合格発表日が第一次検定が8月25日(火)、第二次検定が令和9年1月8日(金)とされています(一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部の令和8年度1級電気工事施工管理技術検定の案内、1.試験日程の項)。
土木側と並べると、日程の考え方から違うことが分かります。
| 1級電気工事施工管理 | 1級土木施工管理 | |
|---|---|---|
| 実施機関 | 一般財団法人建設業振興基金 | 一般財団法人全国建設研修センター |
| 第一次検定 | 7月12日(日) | 7月5日(日) |
| 第二次検定 | 10月18日(日) | 10月4日(日) |
| 受検手数料(各検定) | 15,800円(非課税) | 12,000円(非課税) |
受検手数料が3,800円違うところまで含めて、別の試験として扱うのが正解です。土木の日程と手数料は全国建設研修センターの令和8年度1級土木の実施案内によるものです(同センターの実施案内、1.試験日・申込方法・申込受付期間および5.受検手数料の項)。
今年から紙の願書が使えなくなった区分がある|令和8年度の切り替え
結論、今年から新受検資格での申請は紙の願書が使えなくなりました。ここを知らないまま願書を買うと、そのまま使えません。
建設業振興基金の新受検資格に関する案内では、令和8年度から新受検資格の申請方法がインターネット申請のみに変更されたことが示されています(同基金の新受検資格の申請に関する案内、申請方法と手順の項)。あわせて、旧受検資格による申請は令和11年度以降は利用できないとされています(同)。
つまり制度の流れは、紙の願書ルートが段階的に閉じていく方向です。旧受検資格が使える残り期間は限られていて、その間だけ書面申請が残っている、という構造になっています。
年度をまたぐと前提が変わるので、確認の順番は次のようにしておくと安全です。
- まず当年度の案内ページで申請方法の区分を見る(前年の手順書は使わない)
- 自分が新受検資格か旧受検資格かを確定させる
- 新受検資格ならインターネット申請だけを想定して準備する
- 旧受検資格なら、あと何年使えるかも一緒に確認する
受検資格の新旧の判定そのものは、こちらで整理しています。

自分がネット申請か書面申請かを決める判定
結論、申請方法は希望では選べません。受検資格の新旧と、初回か再受検かの組み合わせで決まります。
建設業振興基金の願書購入に関する案内では、申請方法が次のように整理されています(同基金の願書購入についての案内)。
| 自分の立場 | 申請方法 |
|---|---|
| 新受検資格(新規・再受検とも) | インターネット申請のみ。願書での申請はできない |
| 旧受検資格で初めて申請する | 書面申請のみ |
| 旧受検資格で再受検する | インターネットと書面のどちらでも可 |
| 第一次検定のみを受ける | インターネット申請が必須 |
判定の手順は2段です。新受検資格か旧受検資格かを決め、次に初回申請か再受検かを決める。その組み合わせで、願書を買う必要があるかどうかまで確定します。
もう一つ押さえておきたいのが、インターネット申請の入口が検定区分ごとに分かれている点です。第一次検定のみの申請には専用の画面が用意されていて、第一次・第二次検定や第二次検定のみの申請はその画面からは進めません(同基金のインターネット申請の受付画面の案内)。案内ページから自分の区分の入口を選び直す必要があります。
第二次検定に進むときの実務経験の扱いは、こちらに詳しくまとめています。

インターネット申請の事前準備|顔写真は531×413ピクセル
結論、この試験のネット申請でいちばん人が止まるのは顔写真です。画素数の指定があり、条件を外すと受検できない場合があると明記されています。
建設業振興基金のインターネット申請の流れの案内では、アップロードした顔写真を縦531ピクセル、横413ピクセル(パスポートサイズ)のJPEGファイルに加工する手順が示されています(同基金のインターネット申請の流れの案内、申請手順の顔写真加工のステップ)。ファイル形式はJPEG(拡張子は.jpgまたは.jpeg)で、背景が無地でない場合や、画像が暗いもの、画質が悪い写真は受検できない場合があるとされています(同、事前準備の項)。
スマホで撮った写真をそのまま使えるかというと、加工ツールで切り取る前提なので撮影自体はスマホでも成立します。ただし背景と明るさの条件があるので、白い壁の前で撮り直したほうが確実です。
申請画面に入る前に手元に揃えておきたいものは4つです。
- 受検者本人が使えるメールアドレス(会社の共有アドレスは避ける)
- 顔写真データ(JPEG、加工後に縦531×横413ピクセル)
- 決済手段(クレジットカードまたはコンビニ決済)
- 実務経験の内容を書ける工事の記録(工事名・工期・立場)
メールアドレスを共有アドレスにしないほうがいい理由は単純で、受検票や案内の通知が本人に届かなくなるリスクがあるからです。実務だと、異動や退職で共有アドレスの管理者が変わって通知を取り落とす、という形で問題になります。
願書を買うのはどんな人か|ネット注文は2月20日昼12時で閉まる
結論、願書が必要なのは旧受検資格で申請する人だけです。そして願書のネット注文は、申請受付の締切より1週間早く、しかも昼12時で閉まります。
建設業振興基金の願書購入に関する案内では、願書が1部1,000円(消費税込み)で、販売期間はインターネット販売が令和8年1月30日(金)から2月20日(金)の昼12時まで、窓口販売が令和8年1月30日(金)から2月27日(金)までとされています(同基金の願書購入についての案内)。
この「昼12時」という区切りが厄介です。日付だけを見ていると2月20日いっぱい注文できるように思えますが、実際には午前中で閉まります。金曜の午後に思い出した時点で、もうネット注文はできません。
願書ルートの日付を並べるとこうなります。
- 1月30日(金):願書の販売開始(インターネット・窓口とも)
- 2月20日(金)昼12時:インターネット販売の締切
- 2月27日(金):窓口販売の締切
- 2月27日(金):申請受付の締切(第一次検定のみを除く)
僕の感覚だと、この設計は「窓口に来られる人は最後まで受け付けるが、郵送を挟むなら余裕を取っておいてくれ」という意味です。遠方に住んでいて窓口に行けない人ほど、早めに動く必要があります。
費用|受検手数料15,800円と、コンビニ決済の払込手数料230円
結論、受検手数料は第一次検定と第二次検定でそれぞれ15,800円で、支払方法によって手数料が上乗せされます。
建設業振興基金の案内では、受検手数料が第一次検定が15,800円、第二次検定が15,800円で、いずれも非課税とされています(同基金の令和8年度1級電気工事施工管理技術検定の案内、3.受検手数料の項)。土木の12,000円と比べると1検定あたり3,800円高い設定です。
支払方法については、クレジットカードがVISA・MasterCard・JCB・AMEX・Dinersに対応し、1回払いのみとされています。コンビニ決済を選んだ場合は、受検手数料に払込手数料230円を加算した金額を支払う形になると案内されています(同基金のインターネット申請の流れの案内、申請手順の項)。分割払いはできないので、一度に出る金額として見ておく必要があります。
なお、土木で言われる事務手続手数料250円に相当する費目は、建設業振興基金側の案内には見当たりませんでした。乗るのは決済方法に紐づく払込手数料だけ、という理解になります。
申請パターン別に合算するとこうなります。
| 申請パターン | 内訳 | 概算合計 |
|---|---|---|
| 第一次検定のみ(クレジット) | 15,800円 | 15,800円 |
| 第一次検定のみ(コンビニ) | 15,800円+230円 | 16,030円 |
| 第一次・第二次(クレジット) | 15,800円+15,800円 | 31,600円 |
| 旧受検資格の書面申請 | 受検手数料+願書1,000円+郵送費 | 上記+1,000円台 |
一次と二次を通して受けると受検手数料だけで31,600円になります。経費で出す場合は、年度内に2回申請が発生することを先に伝えておくと精算が楽です。
申請期間と、そのあとの日程
結論、申請受付は2月中旬から下旬の2週間で、第一次検定のみを受ける人だけ期間が長く取られています。
建設業振興基金の案内では、申請受付期間が2月13日(金)から2月27日(金)までとされ、第一次検定のみに限っては2月13日(金)から4月7日(火)までとされています(同基金の令和8年度1級電気工事施工管理技術検定の案内、2.申請方法の項)。インターネット申請の受付画面の側では、締切日の終了時刻が23時59分と示されています(同基金のインターネット申請の受付画面の案内)。
第一次検定のみの期間が4月7日まで伸びているのは、実務経験の審査を伴わない区分だからと考えると筋が通ります。逆に言えば、第一次・第二次検定や第二次検定のみを申請する人は2月27日で締切なので、実務経験の証明に必要な社内の確認を1月中に動かしておく必要があります。
申請から合格発表までを1本にすると、次の流れです。
- 1月30日(金):願書の販売開始(旧受検資格の書面申請ルート)
- 2月13日(金):申請受付開始
- 2月20日(金)昼12時:願書のインターネット販売の締切
- 2月27日(金):申請受付の締切(第一次検定のみは4月7日(火)まで)
- 7月12日(日):第一次検定
- 8月25日(火):第一次検定の合格発表
- 10月18日(日):第二次検定
- 令和9年1月8日(金):第二次検定の合格発表
合格発表の確認方法とそのあとの手続きは、こちらが参考になります。

2級から順に取る道筋を検討している場合は、2級側の要件も先に見ておくと計画が立てやすいです。

1級電気工事施工管理技士の申込方法に関する情報まとめ
- 申込先:一般財団法人建設業振興基金。土木の全国建設研修センターとは別機関で、日程も手数料も別
- 令和8年度の変更:新受検資格の申請はインターネット申請のみ。旧受検資格は令和11年度以降は使えない
- 判定:新受検資格はネットのみ、旧受検資格の初回は書面のみ、旧受検資格の再受検は両方可、第一次検定のみはネット必須
- ネット申請の準備:顔写真は加工後に縦531×横413ピクセルのJPEG。背景・明るさ・画質の条件あり
- 願書:1部1,000円(消費税込み)。インターネット販売は2月20日昼12時、窓口販売は2月27日で締切
- 費用:第一次・第二次とも各15,800円(非課税)。クレジットは1回払いのみ、コンビニ決済は払込手数料230円
- 日程:申請受付は2月13日から2月27日(第一次検定のみ4月7日まで)。第一次7月12日、第二次10月18日
以上が1級電気工事施工管理技士の申込方法に関する情報のまとめです。
この試験の申込は、難しいというより「土木と同じだと思うと全部ずれる」という種類の面倒さです。機関が違い、金額が違い、締切の刻み方まで違う。しかも今年から新受検資格の紙ルートが閉じたので、前年の手順書はそのまま使えません。現場目線で言えば、年明けに当年度の案内ページを1回開いて、自分の区分の申請方法と締切だけをメモに書き出す。それだけで、この記事に書いた落とし穴のほとんどは踏まずに済みます。
