第二種電気工事士の学科試験は、50問(一般問題30問程度・配線図問題20問程度)を四肢択一で120分で解く試験です。令和8年度下期の受験案内は合格基準点を「60点とする」としています。受け方はCBT方式か筆記方式の一方で、令和8年度下期はCBT方式が11月8日まで、筆記方式は10月25日です。試験時間や出題数は変更される場合があります。
- 学科試験って何問あって、何分あるの?
- 「筆記試験」と「学科試験」、呼び方が2つあるけど別の試験?
- CBTとマークシート、どっちで受けるのが得なんだろう
- 両方受けて、良かったほうを使うことはできないの?
- 何点取れば受かる?回によって合格点が上下する?
- 出題範囲ってどこまで?法令はどの法律が出るの?
- 合格率ってどのくらい?CBTのほうが通りやすいって本当?
- 前回学科だけ受かった。次は学科を受けなくていいんだよね?
- 工業高校の電気科を出てるけど、それで学科は免除になる?
- 今期のCBTの予約、いつまでに済ませればいいんだっけ
上記の様な悩みを解決します。
第二種電気工事士の学科試験は、免除に当たらない人がまず受ける試験です。ただ「筆記」「学科」「CBT」と言葉が入り混じっていて、問題数や合格点も、どの回のどの資料で確かめた数字なのかを添えて見ないと、自分の受ける回に当てはまるのか判断できません。今回は試験の器・方式・出題範囲・合格基準・合格率・免除・手数料といった基本を押さえた上で、合格点と合格率を一言で済ませる紹介では拾われない「7科目は法令のどこに書かれているか」「方式別に公表されているのは受験者数だけで、合格率は方式別に出ていないこと」「CBT会場の予約が済まないと筆記でも受けられないこと」まで、一次資料の原文に沿って整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、会社に言われて申し込んだばかりの方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
学科試験は50問を120分で解く四肢択一。CBTと筆記はどちらか一方だけ
答えから言うと、学科試験は120分で50問に四肢択一で答える試験で、受け方はCBT方式と筆記方式のどちらか1つです。2つを掛け持ちして受けることはできません。
試験の器は、センターの「学科試験のポイント」に次のように示されています。「試験時間 120分」「出題数 50問」「一般問題 30問程度」「配線図問題 20問程度」「※試験時間、出題数は変更される場合があります。」(一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-10-08確認)。内訳には「程度」が付いていて、時間と問題数そのものにも変更の可能性が添えられています。30と20を足して50で固定、と読むより、受ける回の受験案内で確かめる数字だと僕は考えています。
解答のやり方については、試験概要のページに「出題形式は四肢択一方式で、「筆記方式」はマークシートに解答を記入する方式、「CBT方式」はパソコンで解答を入力する方式になります。」とあります(同センター「第二種電気工事士の試験概要」・2026-10-08確認)。4つの選択肢から1つを選ぶ中身は同じで、選んだ答えを紙に塗るか画面で入力するかが違うということです。
「筆記試験」は旧い呼び名、いまは「学科試験」
検索すると「筆記試験」という言葉もよく出てきます。これは呼び名が変わる前の言い方です。学科試験のポイントには「令和5年度の電気工事士試験から、学科試験という名称に変わり、これまでの筆記方式(問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式)に加えて、パソコンを用いて行うCBT方式(Computer Based Testing)を導入しました。出題形式は、これまでと同様です。」と書かれています(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-10-08確認)。
つまり令和5年度より前の情報で「筆記試験」と呼ばれているものが、いまの「学科試験」に当たります。そして現在の「筆記方式」は、学科試験の中の受け方の1つを指す言葉です。古い記事を読むときは、この言葉のずれだけ頭に入れておけば混乱しません。
方式は申込みの時点で決まり、掛け持ちはできない
令和8年度下期の受験案内には「CBT方式または筆記方式、どちらかの方式での受験となります。両方を受験することはできません。」と明記されています(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。同じ受験案内によると、令和8年度からは受験方式を申込みのときに選び、CBT方式を選んだ人はそのあとでCBT会場を予約する、という二段構えです(同受験案内・2026-10-08確認)。
2つの方式で違うところを、公表資料の範囲で並べるとこうなります。
- 解く道具:筆記方式は問題用紙とマークシート、CBT方式は「指定会場に準備されたパソコンの画面上」で解く
- 日時:筆記方式は決められた1日(令和8年度下期は10月25日)、CBT方式は実施期間の中から自分で日時と会場を予約する
- 時刻の決まり方:CBT方式は「予約した時刻」に始まり、終了は「試験開始時刻の120分後」
- 問題用紙:筆記方式は「試験終了まで試験室に在室した方に限り」持ち帰りが認められる
- 試験後に分かること:筆記方式は問題と解答が公表され、CBT方式は「試験問題・解答は非公開」で正答数を確認する形
出典:電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」、「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」(2026-10-08確認)
方式選びで僕が大事だと考えているのは、受かりやすさではなく「試験の後で何が手元に残るか」です。筆記方式なら問題用紙と公表される解答で振り返りができ、CBT方式で残るのは正答数です。公式の過去問がどこまで公開されているかは、第二種電気工事士の過去問の公開範囲で詳しく扱っています。
出題範囲の7科目は、施行令の表で名前が決まり、施行規則の表で中身が決まる
結論として、学科試験の7科目の名前は電気工事士法施行令の第8条第1項の表に、各科目の中身は電気工事士法施行規則の第3条の表に書かれています。2つの条文をつなぐのが施行規則第10条第2項です。
まず科目名です。施行令第8条第1項は「学科試験は、次の表の上欄に掲げる試験の種類に応じて、それぞれ同表の下欄に掲げる科目について行う。」と定め、第二種電気工事士試験の欄には「一 電気に関する基礎理論 二 配電理論及び配線設計 三 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 四 電気工事の施工方法 五 一般用電気工作物等の検査方法 六 配線図 七 一般用電気工作物等の保安に関する法令」の7つが並んでいます。続く第2項は「前項の科目の範囲は、経済産業省令で定める。」です(電気工事士法施行令 第8条・e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。
その省令に当たるのが施行規則第10条第2項で、「令第八条第二項の経済産業省令で定める第二種電気工事士試験の学科試験の科目の範囲は、第三条の表(実習の項を除く。)の中欄に掲げるとおりとする。」とされています(電気工事士法施行規則 第10条第2項・e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。第3条の表の中欄にある内容を、7科目ごとに写すと次のとおりです。
| 科目(施行令第8条第1項の表) | 範囲(施行規則第3条の表の中欄・実習を除く) |
|---|---|
| 電気に関する基礎理論 | 一 電流、電圧、電力及び電気抵抗/二 導体及び絶縁体/三 交流電気の基礎概念/四 電気回路の計算 |
| 配電理論及び配線設計 | 一 配電方式/二 引込線/三 配線 |
| 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 | 一 電気機器及び配線器具の構造及び性能/二 電気工事用の材料の材質及び用途/三 電気工事用の工具の用途 |
| 電気工事の施工方法 | 一 配線工事の方法/二 電気機器及び配線器具の設置工事の方法/三 コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法/四 接地工事の方法 |
| 一般用電気工作物等の検査方法 | 一 点検の方法/二 導通試験の方法/三 絶縁抵抗測定の方法/四 接地抵抗測定の方法/五 試験用器具の性能及び使用方法 |
| 配線図 | 配線図の表示事項及び表示方法 |
| 一般用電気工作物等の保安に関する法令 | 一 法、令及びこの省令/二 電気設備に関する技術基準を定める省令/三 電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令 |
出典:電気工事士法施行令 第8条第1項、電気工事士法施行規則 第3条の表(e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。保安法令の欄は法令番号を省いて写した
第3条の表には「時間数」の欄もありますが、これは養成課程の時間で、試験の出題数を表すものではありません。上の表に入れていないのはそのためです。センターが学科試験のポイントで示している問題数の内訳は、一般問題30問程度・配線図問題20問程度の2区分です(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-10-08確認)。
センターの説明が「規則第10条第2項」と書いている理由
センターの試験概要のページは「電気工事士法施行規則第10条第2項の規定に基づき、次に掲げる科目について試験を行います。」と書いています(前掲「第二種電気工事士の試験概要」・2026-10-08確認)。法令を見比べると、科目名そのものは施行令の表にあり、施行規則第10条第2項はその範囲を第3条の表へ委ねる条文です。どちらかが間違っているという話ではなく、科目の名前と範囲の中身が別々の場所に置かれている、と整理しておくと条文を読むときに迷いません。
保安法令で出る法令と規格
7つ目の保安法令について、センターは範囲を「電気工事士法、同法施行令、同法施行規則」「電気設備に関する技術基準を定める省令」「電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令」と示しています。注記では、工事方法の基準に関連して「「電気設備の技術基準」(経済産業省令)」「「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)」「「内線規程」(日本電気技術規格委員会)」から「基本的な部分が出題されます。」としたうえで、「電気設備の技術基準の解釈について」の「第218条、第219条の「国際規格の取り入れ」の条項は本試験には適用しません。」と断っています。図記号は「電気用図記号:JIS C 0617 シリーズ」「構内電気設備用図記号:JIS C 0303:2000」が挙げられています(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-10-08確認)。
この7科目を勉強の進め方でどう分けるかは、第二種電気工事士の勉強方法で組み立てています。本記事では範囲がどこに書かれているかの確認までにとどめます。
合格基準は直近3回とも60点以上。合格率は55.4%〜62.2%で動いている
先に答えると、結果が出ている直近3回(令和7年度上期・令和7年度下期・令和8年度上期)は、いずれも「60点以上」という合格基準で合否が決まっています。合格率は令和7年度上期が57.7%、令和7年度下期が55.4%、令和8年度上期が62.2%でした。
合格基準の書かれ方は、資料によって言い回しが違います。試験前に出る令和8年度下期の受験案内は「学科試験における合格基準点は、60点とする。」です(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。一方、結果のプレス発表資料はどの回も「第二種電気工事士試験委員会において決定した合格基準(60点以上)に基づき」と書いています(同センター プレス発表資料 2025年6月9日・2025年11月10日・2026年6月22日・2026-10-08確認)。「60点とする」は受験前の案内、「60点以上」は試験委員会が決めた結果側の表現、と出典ごとに分けて読んでください。
3回分の数字を、プレス発表資料の記載どおりに並べます。
| 回 | 受験者数 | うちCBT方式 | うち筆記方式 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度上期 | 70,945人 | 14,090人 | 56,855人 | 40,942人 | 57.7% |
| 令和7年度下期 | 68,142人 | 13,583人 | 54,559人 | 37,769人 | 55.4% |
| 令和8年度上期 | 78,290人 | 36,447人 | 41,843人 | 48,692人 | 62.2% |
出典:電気技術者試験センターのプレス発表資料(令和7年度上期=2025年6月9日、令和7年度下期=2025年11月10日、令和8年度上期=2026年6月22日・2026-10-08確認)
上期どうしで並べると、令和7年度上期の57.7%に対して令和8年度上期は62.2%です(上の表の値)。令和8年度下期の結果は、2026年10月8日時点ではまだ出ていません。
「CBTのほうが受かりやすい」は、公表データからは言えない
表のとおり、方式別に分けて公表されているのは受験者数です。合格者数と合格率は、上の3回のプレス発表資料とセンターの推移表では方式別に分かれていません(前掲のプレス発表資料3回、同センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」・2026-10-08確認)。そのため、CBT方式と筆記方式のどちらが通りやすいかは、公表されている数字からは判断できません。
言えるのは受験者の数の動きだけです。CBT方式の受験者は、令和7年度上期の14,090人に対し、令和8年度上期は36,447人でした。CBT方式で受けた人の数が2倍以上になったことは数字から分かりますが、それが合否にどう響いたかまでは資料に書かれていません。
1問あたりの配点は、センターのページには載っていない
60点が何問に当たるかも気になるところですが、満点や1問あたりの配点の記載は、センターの公表ページでは確認できませんでした(2026-10-08確認)。問題用紙に何と印字されているかは、公式の過去問を扱った記事で原文ごと確認できます。
令和8年度下期は、CBTが11月8日まで・筆記は10月25日
結論として、令和8年度下期の学科試験はCBT方式が2026年9月24日〜11月8日、筆記方式が10月25日です。申込受付はすでに終わっていて、CBT会場の予約は10月14日23時59分で締め切られます。
2026年10月8日時点で、センターの第二種電気工事士試験のページと令和8年度下期の受験案内から読み取れる日程は次のとおりです。
- 申込受付:2026年8月17日10時〜9月3日17時(「申込受付は終了しました。」)
- CBT会場の予約:「9/9(水)10:00 〜 10/14(水)23:59」
- 学科試験:CBT方式は2026年9月24日〜11月8日、筆記方式は10月25日(着席9:45・開始10:00・入室禁止10:30・終了12:00)。筆記方式の受験票は10月9日に発送
- 学科の結果発表:筆記方式は11月24日12:00、CBT方式は「受験日から2週間経過後の12:00より(予定)」
- 技能試験:2026年12月12日または12月13日
出典:電気技術者試験センターの「第二種電気工事士試験」ページ、前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」(2026-10-08確認)
CBT方式で申し込んだら、会場予約の締切がいちばん大事
CBT方式で申し込んだ人がいちばん見落としたくないのが、会場予約の締切です。受験案内には「予約が完了できなかった場合、CBT方式、筆記方式ともに受験はできません。」とあります(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。予約を逃したら筆記に回ればいい、という逃げ道は用意されていません。
お金の面も厳しめです。同じ受験案内は、申込みの受理日(9月16日0時)以降は受験者の都合による取消しができず、受験手数料の返金や次回への充当もないとしています。返金しない例として、CBT方式を選んで指定期日までに会場予約を完了しなかった場合、欠席した場合、遅刻して入室禁止時刻までに入室できなかった場合、失格になった場合が挙げられています(同受験案内・2026-10-08確認)。
当日の時刻も方式で違います。CBT方式は「予約した時刻」に始まり、「予約試験開始時刻の30分経過後より入室禁止」、終了は「試験開始時刻の120分後」です。受験案内には「予約した試験開始時刻から残り時間の計測が開始されます。試験開始時刻から30分を経過すると理由の如何にかかわらず、受験できません。」とも書かれています(同受験案内・2026-10-08確認)。遅れて着いた分だけ解く時間が削られる仕組みなので、CBTの予約は移動に余裕を持てる時刻で取るのが無難だと僕は考えています。
10月7日のセンターのお知らせ
センターは令和8年10月7日付で、標題「一部 CBT 会場への脅迫事案確認に基づく電工学科試験中止と安全確認について」のお知らせを出しています。本文は「一部会場の試験を中止し、安全確認を進めました。これに基づき明日の試験を正常に実施することとしております。」という内容です(同センター トップページ「重要なお知らせ」掲載PDF・2026-10-08確認)。このお知らせには中止になった会場の名前や、その後の扱いは書かれていません。CBT方式の期間はまだ続いているので、予約済みの人はセンターの最新のお知らせを確認してください。
令和9年度からは原則CBT方式
先の話として、センターは令和8年4月8日付で「令和9年度(2027年度)より原則として(※)CBT 方式(PC と情報ネットワークを用いて実施する試験方式)に移行することといたしましたので、お知らせします。」と発表しています。※の中身は「災害等で通信ネットワーク障害等など CBT 方式での試験が実施出来ない場合、必要に応じて PBT 方式で実施してまいります。」です(同センター「電気工事士学科試験(一種、二種)のCBT方式への移行について(令和9年度~)」・2026-10-08確認)。「原則として」の4文字が付いている点は落とさずに読んでおきたいところです。
次の上期の日程は、センターの発表を待つことになります。参考までに令和8年度上期は、学科試験のCBT方式が2026年4月23日〜6月7日、筆記方式が5月24日でした(前掲「第二種電気工事士試験」・2026-10-08確認)。
学科試験の免除は申込みのときに申請して受ける。学科合格者や電気工学の課程の卒業者などが対象
結論として、学科試験の免除は該当していれば勝手に付くものではなく、申込みのときに本人が申請して初めて受けられます。対象は施行令第9条に定められていて、学科試験に合格した人、電気工学の課程を修めて卒業した人、電気主任技術者免状を持つ人などです。
根拠の条文から見ます。施行令第9条第2項は「次の各号のいずれかに該当する者に対しては、その申請により、第二種電気工事士試験の学科試験を免除する。」と定め、第一号から第四号までを置いています。第一号は「学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)による高等学校若しくは旧中等学校令(昭和十八年勅令第三十六号)による実業学校又はこれらと同等以上の学校において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した者」です(電気工事士法施行令 第9条第2項・e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。この課程について、施行規則第11条は「令第九条第二項第一号の経済産業省令で定める電気工学の課程は、電気理論、電気計測、電気機器、電気材料、送配電、製図(配線図を含むものに限る。)及び電気法規とする。」と定めています(電気工事士法施行規則 第11条・e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。電気科を出ていても、この課程に当たるかを確かめるのが先です。受験案内では、卒業した学校で学科試験免除用証明書に学校長の証明印をもらうことが求められています(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。
電気主任技術者については、受験案内の免除項目3に「第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者」とあり、証明書類は「電気主任技術者免状の複写」です(同受験案内・2026-10-08確認)。
学科に合格した人の免除は「次回及び次々回」
学科だけ受かって技能で落ちた人に関わるのが施行令第9条第3項で、「学科試験に合格した者に対しては、その申請により、次回及び次々回のその合格した学科試験に係る試験と同一の種類の試験の学科試験を免除する。」とされています(電気工事士法施行令 第9条第3項・e-Gov法令検索・2026-10-08確認)。受験案内の具体例では「令和8年度の上期学科試験合格者 学科試験免除の権利は、令和9年度の上期試験まで行使できます。」です(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。
そして受験案内は「学科試験免除の対象者の方であっても、自動的に学科試験免除になりません。」と念を押しています(同受験案内・2026-10-08確認)。どの項目でも、条文に「その申請により」と書かれているのがポイントです。
申込み画面でどこを選び、どの受験番号を入れるかといった手続きの細部は、第二種電気工事士に落ちた後の手続きに回しました。技能で落ちて次の回を考えている人は、そちらで自分の期限を確かめてください。
受験手数料と、学科の勉強の入口
受験手数料は、令和8年度の第二種でインターネット申込みが11,100円、郵送による書面申込みが12,500円で、どちらも非課税です。
センターのページには「インターネット申込み 原則インターネット申込みとなります。 11,100円(非課税)」「郵送で書⾯の申込み 12,500円(非課税)」とあります(前掲「第二種電気工事士試験」・2026-10-08確認)。受験案内には「受験手数料の納付には、別途事務手数料が必要です。(申込者負担)」と書かれ、学科試験を免除される人についても「学科試験免除者の方も同額となります。」とされています(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」・2026-10-08確認)。学科を受けない人でも金額は変わらない、という点は申込みの前に知っておくと慌てません。
ここから先の勉強は、目的ごとに別の記事で扱っています。
- 過去問をどこで手に入れ、どこまで公開されているかは第二種電気工事士の過去問の記事へ。CBT方式の回の問題が公表されない点もそこで整理しています
- 7科目と配線図をどの順で進めるかは勉強方法の記事へ
- テキストや問題集を選ぶときの見方は参考書の記事へ
- 試験日から逆算して時間を見積もるなら勉強時間の記事へ
僕は、学科の勉強に手を付ける前に、この記事で見た試験の器と自分の受験方式と日程を1枚の紙に書き出しておくのがいちばん効くと考えています。そのうえで、独学で進めるか講座を使うかを決めるのが順番です。
※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
【PR】学科の中身が見えたら、独学か講座かを決める段階です
学科試験の全体像がつかめたら、独学で進めるか講座を使うかを決める番です。能センは電気系などの国家資格の対策講座を案内しているので、自分の予定と合うかを見る材料にしてください。
- 仕事の合間に、勉強の時間をどう確保するか悩んでいる人
- 一般問題と配線図問題の対策を、一人でどう分けるか迷っている人
- 今期の受験に向けて、勉強の進め方を見直したい人
第二種電気工事士の学科試験に関する情報まとめ
- 試験の器と方式:120分・50問(一般問題30問程度・配線図問題20問程度)の四肢択一。CBT方式か筆記方式のどちらか一方で受け、両方は受けられない
- 7科目:科目名は施行令第8条第1項の表、範囲は施行規則第10条第2項が委ねる第3条の表(実習を除く)の中欄にある
- 合格基準と合格率:令和7年度上期から令和8年度上期の3回はいずれも合格基準60点以上、合格率は57.7%・55.4%・62.2%。方式別の合格率は公表されていない
- 令和8年度下期の日程:CBT方式は9月24日〜11月8日、筆記方式は10月25日。CBT会場の予約が10月14日までに済まないと両方式とも受けられない
- 免除:施行令第9条により申請で受ける。学科合格者は次回及び次々回、ほかに電気工学の課程の卒業者や電気主任技術者免状の取得者など
- 受験手数料:インターネット11,100円・書面12,500円(非課税)、事務手数料は別、学科免除者も同額
以上が第二種電気工事士の学科試験に関する情報のまとめです。
学科試験は、問題の難しさより先に、方式の選択・会場の予約・免除の申請といった手続きの期限を逃すと受けられなくなる試験だと僕は考えています。まず自分の方式と日付と期限を確かめ、そのうえで過去問と勉強の組み立てに進めば、120分の本番に集中できるはずです。学科を通過したあとの準備は第二種電気工事士の技能試験で、独学全体の進め方は第二種電気工事士の独学で整理しています。
