- 第二種電気工事士、結局何時間やれば受かるのか
- 調べるサイトごとに50時間だったり200時間だったり、どれが本当なのか
- そもそも公式は目安を出していないのでは。何を基準にすればいいのか
- 何点取れば合格なのか、50問中いくつ正解すればいいのか
- 技能の練習はいつから始めればいいのか
- 候補問題13問を全部やる時間なんて取れない
- 今から始めて間に合うのか、上期と下期のどちらを受けるべきか
- 学科免除があると、勉強時間はどう変わるのか
上記の様な悩みを解決します。
「第二種電気工事士 勉強時間」で検索する人が本当に知りたいのは、目安の数字そのものより「今から始めて間に合うか」「自分はいま足りているか」ではないでしょうか。実際、電気技術者試験センターは勉強時間の目安を公表しておらず、解説記事の数字は50時間前後から200時間前後まで開いています。この記事では公表されている配点と候補問題の情報から、時間ではなく「いま何問取れるか」で進み具合を測る方法を整理します。
先に、数字が揃わない理由だけ片づけておきます。開きの幅そのものより厄介なのが、「最短20日間」のように日数で書いている記事も混じっていて、そもそも単位がそろっていないことです。実施機関である電気技術者試験センターの側はどうか。主要10ページと公表PDF5本を横断して探しても、勉強時間の目安にあたる記述は1件も出てきませんでした(当サイトによる確認・2026年9月21日時点。対象=一般財団法人電気技術者試験センターの第二種電気工事士関連ページおよび公表PDF)。比べるための共通のものさしが公表されていない以上、ここで新しい目安をもう1つ足しても列が伸びるだけです。この記事では、公表されている側の数字だけで進み具合を測る形へ組み替えます。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、これから受験を決める方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
公表されているのは時間ではなく配点|1問2点で、30問取れば合格
何点取れば受かるのか、50問中いくつ正解すればいいのか。この2つは目安の話ではなく、試験前から数字で示されています。しかも1か所ではなく、複数の公表物に同じ内容が並んでいます。
四肢択一式50問、120分、1問2点
CBT方式を案内するページには、学科試験について「四肢択一式50問 120分」と示されたうえで、「学科試験 合格基準点:60点(30問/50問)」「配点は1問当たり2点」と書かれています(一般財団法人電気技術者試験センター「CBT方式のご案内」 https://www.shiken.or.jp/shiken/cbt/ /2026年9月21日確認)。合格に必要な点数だけでなく、それが50問中何問にあたるかまでカッコ書きで添えられている点がポイントです。
出題の内訳は別のページで示されています。「試験時間 120分」「出題数 50問 一般問題 30問程度 配線図問題 20問程度」という並びで、あわせて「※試験時間、出題数は変更される場合があります。」という但し書きが付いています(同センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」 https://www.shiken.or.jp/construction/second/department/ /2026年9月21日確認)。年度をまたぐときは、この但し書きがあることを前提に最新の案内を見てください。
合格基準そのものは受験案内にも印刷されています。「学科試験における合格基準点は、60点とする。」「技能試験における合格基準は、作品に欠陥がないこととする。」という2文です(同センター「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」PDF 印刷ページ9「4)合格基準について」 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/r8kmousikomiannai2.pdf /2026年9月21日確認)。申し込む前に読める資料の中に、合格ラインが数字で書いてあるということです。
時間で測るのをやめて、問数で測る
ここまでの数字を整理すると、次のようになります(いずれも前掲「CBT方式のご案内」および同受験案内 /2026年9月21日確認)。1問2点で50問なら満点は100点、その6割が60点という計算は誰がやっても同じ答えになります。
- 学科は四肢択一式で50問、試験時間は120分
- 配点は1問2点なので、50問で100点満点になる(算出値)
- 合格基準点は60点で、これは50問中30問の正解にあたる
- 技能の合格基準は、作品に欠陥がないこと
- 試験時間と出題数には、変更される場合があるという但し書きが付いている
この30問が、この記事でいちばん使える数字だと思っています。勉強時間の目安は人によって前提が変わりますが、30問はどの受験者にとっても同じ到達点です。しかも試験の直前に知る数字ではなく、申し込む前の受験案内に印刷されています。逆算の起点を、他人の時間ではなくここに置き直します。
なお、一般問題と配線図問題で配点が変わるといった内訳は公表されていません。示されているのは1問2点という一律の配点だけなので、どちらを何問取ればいいかという分け方はできない点も押さえておいてください。
この記事が提案したいのは、進み具合の単位を時間から問数に替えることです。勉強時間を調べている人が本当に知りたいのは「自分はいま足りているか」であって、他人が何時間かけたかではないはずです。そして足りているかどうかは、公表されている30問という基準に対して、いま自分が何問取れるかで測れます。時間は他人と比べても意味が出ませんが、30問という到達点は全員に共通です。
学科は120分で50問|「何時間やったか」を「いま何問取れるか」に置き換える
過去問は何年分やればいいのか、勉強時間は記録した方がいいのか。こうした問いも、測る単位を問数に替えると答えが変わってきます。1日1時間しか取れない人にとっても、記録すべきは積み上げた時間ではなく、直近で解いた50問の正解数のほうです。
1問あたり2.4分という器を先に知っておく
まず時間配分の話を片付けておきます。試験時間は120分、出題数は50問と公表されているので(前掲「第二種電気工事士の学科試験のポイント」 https://www.shiken.or.jp/construction/second/department/ /2026年9月21日確認)、単純に割れば1問あたり2.4分です。これは公表された数字から計算した算出値で、資料にこの数値そのものは書かれていません。
内訳は一般問題が30問程度、配線図問題が20問程度と示されています(同ページ /2026年9月21日確認)。即答できる問題と手が止まる問題が混ざるので、全問を等分に使うわけではありません。ただ、通しで解いたときに120分を超えたかどうかは、正解数と一緒に記録しておく価値がある情報だとみています。
過去問を解く根拠は、通説ではなく出題方針にある
過去問をやれという話はどこでも見かけますが、その根拠まで書いているものは多くありません。受験案内の出題方針の項には、こう書かれています。「これまで学科試験においては、受験者の知識を適切に問うことができるような、良質な問題が多数出題されてきました。試験に際しては、これらの問題を活用し、積極的に出題する方針とします。」(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」PDF 印刷ページ9「3)出題する試験問題について(出題方針)」 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/r8kmousikomiannai2.pdf /2026年9月21日確認)
同じ項には続きもあります。「なお、電気工事の現場において新たに導入された機器・器具、工具や新技術・施工方法等、電気工事士が身に付けておくべき、新たな問題も出題をしていきます。」(同 印刷ページ9 /2026年9月21日確認)。過去の問題を活用する方針と、新しい問題も出すという方針が同じ場所に並んでいるわけです。ここから読み取れるのは、過去問が出題の土台になっているという実施側の姿勢であって、過去問と同じ問題が出るという保証ではありません。この線引きは守って読むべきだと僕は考えています。なお、この出題方針は第一種の勉強時間を整理した記事でも同じ根拠として使っているものです。第二種に固有の話ではありません。
測り方の手順
そのうえで、進み具合の測り方を具体的に決めておきます。時間を記録する代わりに、次の数字を記録します。
- 50問を通しで解いて、何問正解したかを数える
- 30問に届いていなければ、その差が残りの課題の大きさになる
- 間違えた問題を、一般問題と配線図問題のどちらだったかで仕分ける
- 解き終わるまでに何分かかったかを、正解数と並べて残す
- 日を空けて同じ50問を解き直し、前回との差を見る
この5つを1セットとして回せば、「あと何時間やればいいか」という答えの出ない問いに時間を取られずに済みます。30問に届いているかどうかが毎回はっきり出るからです。学科と技能をどの順で進めるか、教材をどう選ぶかといった進め方そのものは、勉強方法の組み立てはこちらにまとめています。
技能は40分|候補問題13問が公表されるのは年明けだった
学科と技能のどちらに時間をかけるのか、技能の練習はいつから始めるのか。この2つは、候補問題がいつ手に入るのかを知ると一気に整理できます。技能は範囲が事前に絞られて公表される試験だからです。
試験時間40分、合格は欠陥のない作品
技能試験の概要を説明する資料には「第二種電気工事士技能試験 [試験時間 40 分]」と示され、「なお,試験時間は変更になる場合があります。」という但し書きが添えられています。合格の条件についても「欠陥のない作品が合格となりますので、課題の要求に適合した作品を時間内に作成できるように技能を習得してください。」と書かれています(一般財団法人電気技術者試験センター「技能試験の概要と注意すべきポイント」令和8年3月 PDF 印刷ページ3 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/point2026_2.pdf /2026年9月21日確認)。
時間内に作り切ることと、欠陥を出さないこと。この2つが同じ文に並んでいるのが技能試験の性格で、学科のように1問ずつ点を積み上げて6割を狙う形ではありません。
範囲は13問に絞られ、その内訳は年明けに出た
練習する対象も事前に公表されます。令和8年度の資料には「令和8年度の技能試験問題は,次の No.1 ~ No.13 の配線図の中から出題します。」と示され、「なお, 試験時間は , すべての問題について40分の予定です 。」と書かれています。この文書の発表日は令和8年1月16日です(同センター「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」PDF 1ページ https://www.shiken.or.jp/construction/upload/K_R08K.pdf /2026年9月21日確認)。No.1からNo.13まで並んでいるので、候補問題は13問という数え方になります(算出値)。
ここが技能の準備を始める起点になります。なお、候補問題が年明けに公表されるという事実そのものは第一種でも同じで、当サイトの第一種の記事でも扱っています。第二種に固有なのは、公表された13問をどう数えるかのほうです。勉強時間の解説記事は学科の話が中心で、候補問題がいつ公表されるかに触れているものをあまり見かけません。けれど技能の練習は、何を作るかが決まっていないと始めようがない工程です。令和8年度で言えば、その答えが出たのは1月16日でした。年が明けた時点で範囲が確定し、そこから本番までが練習にあてられる期間になります。
練習は「何周したか」ではなく「40分で作り切れたか」で数える
13問を全部やる時間が取れない、という声はよく分かります。ただ、周回数を目標にすると、時間が足りないという結論にしかたどり着きません。合格基準が時間内かつ欠陥なしである以上、記録すべきは次の4つです。
- 1問を、途中で止まらずに最後まで作り切れたか
- その1問が40分以内に収まったか
- 時間を食った工程はどこだったか
- 13問のうち、まだ一度も通しで作っていない問題はどれか
4つ目が残っている限り、本番でその問題が出たときに初見になります。周回数より先に潰すべきはここです。工具や材料を自分でそろえる場合の費用感と、欠陥と判断される基準の読み方は、独学で進める場合の準備はこちらが詳しいです。
【PR】13問を独学だけで回す段取りが立たないときの選択肢
※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
13問を自分だけで回す段取りが立たないなら、電気系の国家資格を扱う対策講座という選択肢もあります。能センの講座内容を一度見ておくと、独学で抱える範囲をどこまでにするか決めやすくなるかなと思います。
上期と下期で、候補問題の公表から本番までの間隔が倍近く違う
今から始めて間に合うのか、上期と下期のどちらを受けるべきか。この問いは、候補問題の公表日と技能試験日を並べると輪郭が出てきます。同じ13問でも、手元に置ける期間が期によって倍近く違うからです。
令和8年度の日程を並べる
令和8年度の日程は、試験ページに上期と下期が並記されています(一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」 https://www.shiken.or.jp/construction/second/ /2026年9月21日確認)。
| 区分 | 上期 | 下期 |
|---|---|---|
| 申込受付期間 | 2026年3月16日(月曜日)10時 〜2026年4月6日(月曜日)17時 | 2026年8月17日(月曜日)10時 〜 2026年9月3日(木曜日)17時 |
| 学科試験 CBT方式 | 2026年4月23日(木曜日)〜 2026年6月7日(日曜日) | 2026年9月24日(木曜日)〜 2026年11月8日(日曜日) |
| 学科試験 筆記方式 | 2026年5月24日(日曜日) | 2026年10月25日(日曜日) |
| 技能試験 | 2026年7月18日(土曜日)または2026年7月19日(日曜日) | 2026年12月12日(土曜日)または2026年12月13日(日曜日) |
この日付を、候補問題が公表された令和8年1月16日(前掲「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/K_R08K.pdf /2026年9月21日確認)から数え直すと、上期の技能試験である2026年7月18日までは約6ヶ月、下期の技能試験である2026年12月12日までは10ヶ月26日、およそ10ヶ月半になります。どちらも、公表済みの2つの日付を引き算しただけの値です。
同じ13問でも、手元に置ける期間が違う
約6ヶ月と約10ヶ月半。同じ年度の同じ候補問題を練習するのに、使える期間が倍近く違うということです。期によって間隔が変わること自体は第一種でも起きますが、第二種は候補問題が13問あるので、この差がそのまま「1問あたりに割ける時間」の差になります。前の見出しで挙げた4つの記録のうち、最後の「まだ一度も通しで作っていない問題はどれか」を消し込む速度を、ここで決めることになるわけです。どちらが有利かは受ける人の状況で変わるので断定はしませんが、申し込む期を選ぶ時点でこの差を知っているかどうかは大きいと受け取っています。
本日時点の現在地も書いておきます。令和8年度の上期は技能試験まで終わっており、下期は申込受付が9月3日に終了、学科のCBTが9月24日から始まります。ただし下期のCBT会場については「予約期間: 9/9 (水) 10:00 ~ 10/14 (水) 23:59」と案内されており(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」PDF 印刷ページ7 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/r8kmousikomiannai2.pdf /2026年9月21日確認)、すでに申し込んでいる人には会場を決める期間がまだ残っています。
次年度の日程は、本記事の執筆時点では未公表です。公表されているのは方式に関する注記で、「注)電気工事士学科試験については、令和9年度より原則としてCBT方式へ移行。」と示されています(前掲「CBT方式のご案内」 https://www.shiken.or.jp/shiken/cbt/ /2026年9月21日確認)。書かれているのは原則として移行するというところまでなので、それ以上の読み替えはしないでおきます。
学科免除を使う人は、時間の置き場所が変わる
学科免除があると勉強時間はどう変わるのか。これは総量が減るというより、時間の置き場所が変わる話です。学科に充てるはずだった分を、そのまま技能の練習に回せます。
免除は自動で付くものではありません。試験概要のページには「次のいずれかに該当する方は、申請により学科試験が免除になります。」と書かれています(一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気工事士の試験概要」 https://www.shiken.or.jp/construction/second/overview/ /2026年9月21日確認)。申請という言葉が入っている点が重要です。
有効期限もはっきりしています。受験案内には「学科試験免除の権利は次々回の試験まで有効となります。」と示され、具体例として「② 令和8年度の上期学科試験合格者 学科試験免除の権利は、令和9年度の上期試験まで行使できます。」「③ 令和8年度の下期学科試験に合格した場合 学科試験免除の権利は、令和9年度の下期試験まで行使できます。」と並んでいます(前掲「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」PDF 印刷ページ13 https://www.shiken.or.jp/construction/upload/r8kmousikomiannai2.pdf /2026年9月21日確認)。
免除の該当条件は複数あり、申請の手続きも別に決まっています。技能で一度つまずいた場合にどの期を狙い直すか、申請をいつまでに出すかといった動き方は、落ちた後の進め方はこちらで一本まるごと扱っています。
第二種電気工事士の勉強時間に関する情報まとめ
- 目安の幅:解説記事の数字は50時間前後から200時間前後まで開き、日数で書くものも混じる。主要10ページとPDF5本を横断検索した範囲では、試験センターの目安は見つからなかった
- 配点と合格基準:学科は四肢択一式50問・120分、配点は1問2点、合格基準点60点は50問中30問にあたる。技能は作品に欠陥がないこと
- 測り方:時間ではなく、通しで解いた50問のうち何問取れたかで進み具合を測る。過去問を解く根拠は受験案内の出題方針にある
- 技能:試験時間は40分、令和8年度の候補問題はNo.1からNo.13の13問で、公表日は令和8年1月16日だった
- 期による差:候補問題の公表日から技能試験までは、上期が約6ヶ月、下期が約10ヶ月半(いずれも算出値)
- 学科免除:申請により免除となり、権利は次々回の試験まで有効
ここまでが、第二種電気工事士の勉強時間について整理できたことです。
必要な総量から決めようとすると、最初の一歩が「どの数字を採用するか」という選択になってしまいます。そこには正解が用意されていません。先に紙へ書き出すべきなのは、受ける期の技能試験日、候補問題が手元にある期間、そして直近で50問を解いたときの正解数の3つです。合格ラインは30問と公表されていて、出題は過去の問題を活用する方針だと示されている。であれば、測るべきは積み上げた時間ではなく、いま取れている問数のほうです。受験の順番まで含めて考えたい方は、第一種の勉強時間を整理した記事のほうも先に眺めておくと、どちらを先に取るか決めやすくなるはずです。
