風荷重とは?計算式、速度圧、風力係数、地域係数などを解説

  • 風荷重って結局どうやって計算するの?
  • 速度圧の q=0.6EVo² の意味が分からない
  • 基準風速Voって自分の現場だと何m/s?
  • 地表面粗度区分Ⅰ〜Ⅳ、うちの現場はどれ?
  • 風力係数が正だったり負だったりするのはなぜ
  • タイトルの「地域係数」って風にもあるの?地震のZと違う?
  • 折板屋根が風で吹き上げられるって本当?地震よりヤバい?
  • 台風前の養生やクレーン作業中止って風荷重の話だよね

上記の様な悩みを解決します。

風荷重は、構造計算の式だけ見ると係数が入れ子になっていて「覚えられない」と感じる人が多い荷重です。一方で施工管理にとっては、折板屋根の吹き上げ、外装材の耐風圧、台風前の養生、クレーンの作業中止風速など、現場で実際に直面する話とも直結しています。今回は風荷重の定義・計算式・速度圧・風力係数といった基本を押さえた上で、現役の施工管理目線で「地域係数という語の正体」「風と地震はどちらで決まるか」「折板屋根の吹上」「施工中の風対策」まで、式の暗記で終わらせず現場につなげて整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

風荷重とは?

風荷重とは、結論「建物や部材に風が当たることで生じる力(風圧力)に、風を受ける面の面積を掛けた荷重」のことです。読み方は「かぜかじゅう」です。

固定荷重や積載荷重が常に下向きにかかる「鉛直荷重」なのに対し、風荷重は横や斜めから、ときには屋根を吹き上げる向きにかかる「水平・変動荷重」です。地震荷重と並ぶ代表的な水平荷重で、建築基準法施行令第87条と平成12年建設省告示第1454号・第1458号で計算方法が定められています。

風荷重で押さえるべき要点は、ざっくり次の3つです。

  • 風荷重=風圧力(単位面積あたりの力)× 見付面積(風を受ける面積)
  • 風圧力=速度圧 q × 風力係数 Cf
  • 速度圧 q は風速から、風力係数 Cf は建物形状から決まる

荷重全般の位置づけはこちらが参考になります。

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僕の感覚だと、風荷重は「式が長い」のではなく「速度圧(風の強さ)」と「風力係数(建物の受け方)」の2段構えになっているだけ、と捉えると一気に整理できます。まずこの2段構えを頭に入れてから、それぞれの中身に降りていくのがおすすめです。

風荷重の計算式(全体像)

風荷重の計算は、次の2つの式に集約されます。これさえ押さえれば全体の地図が頭に入ります。

  • 風荷重 W = 風圧力 w × 見付面積 A
  • 風圧力 w = 速度圧 q × 風力係数 Cf

つまり順番としては、まず「速度圧q(その場所・その高さで風がどれだけ強いか)」を求め、次に「風力係数Cf(建物がその風をどう受けるか)」を掛けて単位面積あたりの風圧力wを出し、最後に「見付面積A(風を受ける面の面積)」を掛けて力Wにする、という流れです。

記号 名称 単位 何で決まるか
W 風荷重 N、kN 計算の最終結果
w 風圧力 N/m² 速度圧×風力係数
q 速度圧 N/m² 風速(場所・高さ)
Cf 風力係数 無次元 建物・部材の形状
A 見付面積 風を受ける面の面積

見付面積というのは「風の向きから見たときの、建物の影絵の面積」とイメージすると分かりやすいです。風に正対する壁面なら、その壁の幅×高さがおおよその見付面積になります。

僕としては、風荷重の式は「速度圧q」と「風力係数Cf」の2つの山さえ越えれば、あとは面積を掛けるだけ、と捉えると挫折しにくいと感じます。長い式に見えるのは、qの中身(後述のE)がさらに入れ子になっているからで、構造そのものはシンプルです。

速度圧の求め方(q=0.6EVo²)

速度圧qは、風がその場所・その高さでどれだけの圧力を持つかを表す値で、式は「q = 0.6 × E × Vo²」で求めます。

ここで先頭の「0.6」は、空気の密度などから導かれる係数で、ほぼ定数として扱って構いません。Voは基準風速、Eは建物の高さと周辺環境で決まる係数です。

Eはさらに次のように分解されます。

  • E = Er² × Gf
  • Er:平均風速の高さ方向の分布を表す係数
  • Gf:ガスト影響係数(風の乱れ・突風の影響を割り増す係数)

Erは「高いところほど風が強い」「地表が粗い(建物が密集している)ほど地表付近の風は弱まる」という性質を表す係数で、建物高さと地表面粗度区分から決まります。Gfは突風の影響を見込む割り増し係数で、おおむね1.8〜3.1の範囲を取り、低層の建物ほど風の乱れの影響を受けやすいため大きめの値になります。

整理すると、速度圧qを求める手順は次の通りです。

  • 地表面粗度区分を決める
  • 建物高さからErを求める
  • 粗度区分と高さからGfを求める
  • E=Er²×Gfを計算
  • 基準風速Voを調べる
  • q=0.6EVo²で速度圧を算出

風圧力そのものの詳しい解説はこちらが参考になります。

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正直なところ、Er・Gfの細かい式は試験対策で必要になる場面以外、現場で手計算することはほとんどありません。ただ「速度圧は高さと周辺環境と風速で決まる」という構造を理解しておくと、構造図に出てくる速度圧の数字が「なぜこの値なのか」を読めるようになります。

基準風速Voと「地域係数」の正体

ここはタイトルにも掲げた、混同が多いポイントです。結論から言うと、風荷重で地域差を表すのは「基準風速Vo」であって、地震で使う「地域係数Z」とは別物です。

基準風速Voは、その地方で「まれに発生する暴風時の、地上10mにおける10分間平均風速」に相当する値で、各地域に応じて30〜46m/sの範囲で国土交通大臣が定めています。台風の通り道になりやすい沖縄や南九州、強風地域では46m/sなど大きな値、内陸の穏やかな地域では30m/sなど小さな値が設定されています。自分の現場のVoは、告示の地域区分表で建設地の市町村から調べます。

一方、「地域係数Z」は地震荷重で使う係数で、地震の少ない地域で地震力を低減するための値(おおむね0.7〜1.0)です。風荷重の計算式に「地域係数Z」は登場しません。風荷重で地域差を担うのはあくまでVoです。

項目 風荷重 地震荷重
地域差を表すもの 基準風速Vo(30〜46m/s) 地域係数Z(0.7〜1.0)
何に効くか 速度圧が大きくなる 地震力が増減する

基準風速の詳しい考え方はこちらも参考になります。

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僕の整理では、「風=Vo、地震=Z」とセットで覚えてしまうのが混乱を防ぐ近道です。タイトルや会話で「地域係数」と出てきたら、それが風の話なら基準風速Voを指していることが多いので、文脈で読み替えると噛み合います。

地表面粗度区分(Ⅰ〜Ⅳ)

地表面粗度区分は、建設地の周辺がどれだけ「風を遮るもの」で覆われているかを4段階で表す区分です。速度圧のErやGfを決める入力値になります。

平成12年建設省告示第1454号では、(1)都市計画区域の内か外か、(2)海岸等からの距離、(3)対象建築物の高さ、の3つで区分を判断します。

区分 イメージ 風の強さ
海上・海岸、極めて開けた平坦地 最も強い
田園地帯、樹木・低層建物が散在 やや強い
一般的な市街地(多くの建物が該当) 標準的
大都市の建物が密集した地域 最も弱い

区分が進む(Ⅰ→Ⅳ)ほど地表付近の風は周囲の建物に遮られて弱まるので、同じ高さでも速度圧は小さくなります。逆に海沿いや開けた郊外(区分Ⅰ・Ⅱ)は風を遮るものがなく、風荷重が大きくなります。

地表面粗度区分の判定は、建設地の都市計画区域・海岸からの距離で決まるため、確認申請の構造計算書でも明示される項目です。現場の体感とも一致していて、海沿いの倉庫現場や郊外の工場現場は風が強い、というのは皆さんも実感があると思います。

現場目線で言えば、粗度区分は「自分の現場が海沿い・郊外(風が強い)か、市街地(風が弱まる)か」をざっくり掴むだけでも、風対策の優先度を判断する材料になります。海沿いの開けた現場では、施工中の養生や仮設の風対策を特に手厚くする、という感覚につながります。

風力係数Cf(外圧・内圧、風上・風下、正負)

風力係数Cfは、同じ速度圧でも「建物の形状」や「風の当たる位置」によって風圧力がどう変わるかを表す係数です。ここが正だったり負だったりするので、混乱しやすい部分です。

風が建物に当たると、面によって力の向きが変わります。

  • 風上側の壁:建物に押し付けられる向きの力(正圧、外圧係数は正)
  • 風下側の壁:建物から引き離される向きの力(負圧、外圧係数は負)
  • 屋根面:勾配が緩いと、上に引き上げられる向きの力(吹上=負圧)が働くことが多い

さらに、建物の内部にも圧力(内圧)が生じます。窓や開口から風が入ると内側から外へ押す力(正の内圧)、風下に開口があると内側へ引く力(負の内圧)が働きます。最終的な風力係数は「外圧係数 − 内圧係数」で評価します。これが正負入り混じる理由です。

部位 力の向き 符号の傾向
風上壁面 押し付け
風下壁面 引き離し
側壁面 引き離し
緩勾配の屋根 吹き上げ

風力係数の具体的な値(閉鎖型・開放型など)はこちらで詳しく扱っています。

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僕の感覚だと、風力係数の正負は「風上は押される、風下と屋根は吸い出される」というイメージを持てば、符号で迷わなくなります。特に屋根の吹上(負圧)は、後述する折板屋根の被害に直結するので、施工管理として一番意識しておきたい向きです。

風荷重の計算の流れ(具体例)

ここまでの要素を、実際の計算の流れに並べてみます。数字は一例ですが、「どの順番で何を求めるか」を掴むのが目的です。

  • 条件整理:建設地(例:東京23区=基準風速Vo=34m/s)、地表面粗度区分Ⅲ、建物高さHを確認
  • Erを計算:粗度区分Ⅲ・高さHから(例でEr=0.72程度)
  • Gfを読む:粗度区分Ⅲ・低層なのでGf=2.5程度
  • Eを計算:E=Er²×Gf(例で約1.3)
  • 速度圧q:q=0.6×E×Vo²=0.6×1.3×34²≒900N/m²(約0.9kN/m²)
  • 風力係数Cf:壁面・屋根面ごとに正負の係数を設定
  • 風荷重W:W=q×Cf×見付面積A を面ごとに計算

速度圧0.9kN/m²というのは、1m²あたり約90kgf相当の力が風で生じるイメージです。壁面が数十m²あれば、合計で数tクラスの水平力になる計算で、決して無視できない大きさだと体感できると思います。

水平力としての位置づけは、地震力と合わせてこちらも参考になります。

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僕としては、計算の細部より「速度圧→風圧力→風荷重」の3ステップの流れを掴むことが最優先だと考えています。流れさえ分かっていれば、構造計算ソフトや構造設計者が出した数字を「どの段階の値か」と読み解けるようになり、現場での会話が成立します。

風荷重と地震荷重はどちらで決まるか

実務で重要なのが「この建物は風と地震、どちらの水平力で設計が決まるのか」という視点です。これは建物のタイプでおおよそ傾向が分かれます。

  • 軽い建物(鉄骨造・折板屋根の倉庫や工場など):風荷重で決まりやすい
  • 重い建物(RC造・SRC造など):地震荷重で決まりやすい

理由はシンプルで、地震力は「建物の重さ」に比例して大きくなるからです。RC造のように自重が重い建物は地震力が大きくなり、風荷重を計算するまでもなく地震が支配的になります。逆に、鉄骨造で屋根が軽い折板の倉庫などは、自重が軽いぶん地震力が小さく、相対的に風荷重が効いてきます。

「軽い建物ほど風が効く」というのは直感に反するようですが、地震力が重さに比例するという原則を知れば腑に落ちるはずです。細長く高い建物(タワー状)も風荷重がクリティカルになりますが、これは一般的な現場では稀なケースです。

地震荷重の考え方はこちらが参考になります。

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僕の考えでは、施工管理として「自分の現場は風支配か地震支配か」をざっくり掴んでおくと、構造図の見方が変わります。軽量鉄骨の倉庫現場なら「ここは風が効く現場だ」と意識でき、屋根や外装の風対策に自然と注意が向くようになります。

現場で効く風荷重(折板屋根・外装・看板の吹上)

風荷重は計算上の話にとどまらず、施工管理が日々向き合う「吹き飛び・吹き上げ」のリスクそのものです。特に注意したいのが、屋根の吹上(負圧)です。

  • 折板屋根:勾配が緩く軽いため、強風時に上向きの吹上荷重を受けやすい。固定不足だとめくれ・飛散につながる
  • 片持ち屋根・庇:吹上荷重が長期の鉛直荷重を上回り、付け根に大きな力がかかることがある
  • 外装パネル・サイディング:面で風圧を受けるため、耐風圧性能と取付強度が問われる
  • 看板・設備架台・太陽光パネル:見付面積が大きく、風荷重で基礎・取付部が引き抜かれるリスク

ここで施工管理として知っておきたいのが、吹上荷重を検討するとき「固定荷重は差し引けるが、施工時にしか載っていない積載荷重を当てにしてはいけない」という点です。吹上は上向きで、建物の自重(固定荷重)は下向きなので相殺できますが、施工時だけ載っている資材などの重さを見込んで吹上を小さく評価すると、通常時に危険側になります。

耐風梁など、風圧を受け止める専用部材についてはこちらが参考になります。

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現場目線で言えば、風荷重の知識が一番効くのは「軽い屋根・大きな面・突き出た部分は風で持っていかれる」という危機感を持てることです。折板屋根の固定ビスの本数、外装パネルの留め付け、看板の基礎、これらが「風荷重に耐えられるか」という視点で現場を見られると、台風シーズンの段取りが変わってきます。

施工中の風対策(台風養生・クレーン作業中止風速)

風荷重は完成後の建物だけでなく、施工中の現場にも直接効きます。むしろ施工中は仮設状態で固定が不十分なため、風のリスクが最も高い時期です。

  • 足場のメッシュシート・養生シート:張ったままだと大きな見付面積になり、風を受けて足場ごと倒壊する危険がある。強風・台風前は畳む(巻き上げる)のが鉄則
  • 仮囲い・仮設テント:飛散・転倒対策として控えや重しを確認
  • 揚重作業(クレーン):強風時は作業中止。一般にクレーン作業は瞬間風速30m/s(または平均風速10m/s)を超えると中止が目安。移動式クレーンでは10分間平均風速10m/s以上で作業中止が基準とされる
  • 資材・型枠・軽量材:飛散しやすいものは固定・撤去・低い位置への移動

足場のメッシュシートは、まさに風荷重そのものを体で理解できる例です。シートを張ると見付面積が一気に増え、風圧力×面積で大きな水平力が足場にかかります。だからこそ、台風前にシートを畳んで見付面積を減らす、という対策が効くわけです。

個人的には、施工中の風対策は「見付面積を減らす」「固定を増やす」の2方向で考えると整理しやすいです。風荷重=風圧力×見付面積という式そのものが、対策の指針になっています。シートを畳むのは面積を減らす対策、控えや重しは固定を増やす対策、と式と現場が一直線につながります。

風荷重に関する情報まとめ

  • 風荷重とは:風が建物・部材に当たって生じる力。風圧力×見付面積で表す水平・変動荷重
  • 計算式:風荷重W=風圧力w×見付面積A、風圧力w=速度圧q×風力係数Cf
  • 速度圧:q=0.6×E×Vo²。E=Er²×Gf(Er=高さ方向の分布、Gf=ガスト影響係数)
  • 基準風速Vo:地域差を表す値で30〜46m/s。風の「地域係数」の正体はこのVo(地震のZとは別物)
  • 地表面粗度区分:Ⅰ〜Ⅳの4区分。海沿い・郊外(Ⅰ・Ⅱ)は風が強く、市街地(Ⅲ・Ⅳ)は弱まる
  • 風力係数Cf:風上は正圧、風下・側壁・緩勾配屋根は負圧(吹上)。外圧−内圧で評価
  • 風と地震:軽い鉄骨造は風支配、重いRC造は地震支配になりやすい
  • 現場で効く:折板屋根の吹上、外装・看板の耐風、片持ち屋根の吹上に注意
  • 施工中の対策:メッシュシートを畳む、クレーンは強風時中止、見付面積を減らし固定を増やす

以上が風荷重に関する情報のまとめです。

風荷重は、計算式だけ見ると係数が入れ子で難しく感じますが、「速度圧(風の強さ)×風力係数(建物の受け方)×面積」という3段構造を掴めば全体が見えてきます。そして施工管理にとっては、折板屋根の吹上や台風前の養生、クレーンの作業中止風速といった現場の判断と地続きの知識です。式を暗記するより「軽い屋根・大きな面・突き出た部分は風で持っていかれる」という感覚を持つことが、現場では一番効いてくるはずです。

風荷重に関するよくある質問

Q1:速度圧の式の「0.6」は何の数字ですか?

空気の密度などから導かれる係数で、実務上はほぼ定数として扱います。q=0.6×E×Vo²の0.6は固定値と考えてよく、変わるのはE(高さ・周辺環境で決まる係数)と基準風速Voです。覚えるべきは「速度圧は高さ・周辺環境・風速で変わる」という構造のほうです。

Q2:風荷重の「地域係数」と地震の地域係数Zは同じですか?

別物です。風荷重で地域差を表すのは基準風速Vo(30〜46m/s)で、計算式に「地域係数Z」は登場しません。地域係数Zは地震荷重で地震力を地域ごとに増減する係数(0.7〜1.0)です。「風=Vo、地震=Z」とセットで覚えると混同しません。

Q3:基準風速Voは自分の現場だと何m/sか、どう調べますか?

平成12年建設省告示第1454号の地域区分表で、建設地の市町村ごとに定められています。台風常襲地域(沖縄・南九州など)は46m/sなど大きく、内陸の穏やかな地域は30m/sなど小さい値です。確認申請の構造計算書にも建設地のVoが明記されるので、そこで確認できます。

Q4:RC造は風荷重を計算しなくてよいというのは本当ですか?

「計算上、地震が支配的になりやすい」という意味では概ね正しいです。RC造は自重が重く、重さに比例する地震力が大きくなるため、風荷重を上回るケースが多く、結果として地震荷重で設計が決まります。ただし計算自体を省略してよいわけではなく、建物の形状によっては検討が必要です。

Q5:クレーンは風速何m/sで作業中止ですか?

一般に、移動式クレーンは10分間平均風速が10m/s以上で作業中止が基準とされ、瞬間風速30m/sを超えるような強風時は当然中止です。風荷重が大きくなると吊り荷が振られたり機体が不安定になるためで、現場では気象情報をこまめに確認し、早めの判断が重要です。

Q6:折板屋根が地震より風で壊れやすいのはなぜですか?

折板屋根は勾配が緩く軽いため、強風時に上向きの吹上荷重(負圧)を受けやすく、固定が不足するとめくれ・飛散につながります。一方で軽いぶん地震力(重さに比例)は小さいので、相対的に風のリスクが上回ります。「軽い建物ほど風が効く」という原則の典型例です。

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