1級土木施工管理技士の過去問が見つからない人へ。公式の掲載範囲

去年の問題を探しても見つからず、手が止まっている方へ。1級土木施工管理技士の過去問を公式に探すなら、技術検定を行う全国建設研修センターの「試験問題/正答肢」のページを開きます。ただし2026年10月6日時点で、そこにある1級土木は令和8年度の分だけです。第一次検定は試験問題A・B・正答肢、第二次検定は試験問題のみで、令和7年度以前の1級土木の問題はこのページに載っていません。

  • 1級の過去問って、公式サイトからタダで落とせるの?
  • 10年分やれと言われたけど、そもそも何年分あるの?
  • 去年(令和7年度)の問題を探しているのに見当たらない
  • 正答は出てる?解説まで付いてる?
  • おととい受けた二次の問題って、もう見られる?
  • 問題Aと問題Bって何が違うの?101問ぜんぶ解くの?
  • 令和6年度に試験が変わったらしいけど、古い年度の問題って使える?
  • ブログに上がっている昔のPDF、信じていいのか分からない
  • 二次は答えが出ないらしい。自分の答案はどう確かめるの?
  • 問題用紙って試験のあと持って帰れたっけ?

上記の様な悩みを解決します。

1級土木の過去問は、検索すると年度別のPDFを並べたページがいくつも出てきます。ところが、実施機関そのものが今どの年度を載せていて、いつまで載せると書いているのかは、そうしたページを開いても分からないんですよね。今回は公式の置き場所、正答肢の中身、問題Aと問題Bの数え方といった基本を押さえた上で、年度別PDFの一覧ページでは扱いが薄い「公表期間は1年間と書かれていること」「令和8年度の第二次検定の問題が試験の翌日から載っていること」「令和6年度の出題見直しと、それより前の年度の扱い」まで、施工管理の目線で整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、一次を終えて来年の受検に向けて準備を始める方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

公式ページにある1級土木の過去問は、令和8年度の一次と二次だけ

答えから言うと、実施機関のページで手に入る1級土木の過去問は、令和8年度の第一次検定と第二次検定の2区分です。令和7年度以前の1級土木の項目は、同じページ(2ページ目も中身は同じ)に見当たりません(全国建設研修センター「試験問題/正答肢」・2026年10月6日確認)。

職場で10年分と勧められていても、実施機関が今このページで出している1級土木の資料は1年度分です。年数の多さを前提に探し回る前に、まずここに何があるのかを押さえておくと、手元に集まった資料の出どころを見分けやすくなります。

ページの1級土木の項目を、検定ごとに並べ直すと次のとおりです。

年度・検定 載っている問題 正答肢 問題・正答肢の公表期間(受検の手引の記載)
令和8年度 第一次検定 試験問題A・試験問題B 掲載あり 令和8年7月6日(月)13時から1年間
令和8年度 第二次検定 試験問題 項目なし(解答は公表しない) 令和8年10月5日(月)13時から1年間
令和7年度以前 このページには無い このページには無い ―

出典:全国建設研修センター「試験問題/正答肢」(2026年10月6日確認)、同 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格。手引の文言は「1級土木施工管理技術検定 第一次検定の試験問題および正答肢は、当センターホームページで、令和8年7月6日(月)13時から1年間公表します。」です。

なお、同じページには1級造園・1級電気通信工事・1級管工事の令和7年度第二次検定の問題や、2級土木などの令和7年度の分も並んでいます。開くときは、項目名が「1級土木施工管理技術検定」になっているかを確かめてから保存してください。

第二次の問題は、試験日の翌日の昼から載っている

令和8年度の第二次検定は10月4日に行われ、その問題冊子はもうページに掲載されています。受検の手引には「1級土木施工管理技術検定 第二次検定の試験問題は、当センターホームページで、令和8年10月5日(月)13時から1年間公表します。※ 第二次検定の解答は公表しません。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格)。

10月4日に受けて問題冊子を持ち帰れなかった人も、このPDFで自分が何を書いたかを振り返れます。ただし、載っているのは問題だけです。答えの扱いは後半のH2で触れます。

正答肢は番号の一覧で、なぜその答えなのかは書かれていない

第一次検定の正答肢のPDFは、問題A(No.1〜No.66)と問題B(No.1〜No.35)ごとに、問題番号と解答を並べた表です。解説の文章は付いていません。冒頭には「●配 点: 1問1点とし、その合計を得点とする。」とあり、続けて「●試験問題、解答の内容及び個人得点等に関するお問い合わせには一切応じられません。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年度 1級土木施工管理技術検定「第一次検定」正答肢)。

公式の資料で確かめられるのは、正解の番号と、そこから数えた自分の正解数までです。外した理由を詰めるには、テキストに戻って自分で調べることになります。教材の比べ方は1級土木のテキスト選びで整理しています。

令和7年度の1級土木がページに無いことについて

令和7年度の第二次検定の合格発表の資料にも、問題について「公表期間:令和7年10月6日(月)から1年間」と書かれていました(全国建設研修センター 令和7年度 1級土木 第二次検定 合格者の発表)。一方で、2026年10月6日に開いたページに令和7年度の1級土木が無い理由は、確認したどの資料にも書かれていません。

理由がどうであれ、公表期間が1年間と書かれている以上、今あるPDFがいつまでも置かれていると考えるのは危ないと僕は見ています。令和8年度の問題A・問題B・正答肢・第二次の問題の4つは、見つけた今のうちに手元へ落としておくのが無難です。試験制度の全体像を先に押さえたい人は1級土木施工管理技士とはから読むと、検定の区分がつかみやすくなります。

令和5年度以前の問題を解くなら、令和6年2月の出題見直しを踏まえる

令和6年度以降、土木の第一次検定に土質工学・構造力学・水理学の分野を足すと、実施機関が公表しています。手元にある令和5年度以前の問題は、この追加の前に出題されたもので、追加後の構成とは異なる可能性があります。捨てる必要はありませんが、見直し前の年度だと分かったうえで手を付けるのが筋だと僕は考えています。

根拠は、令和6年2月28日に全国建設研修センターの土木試験部が公表した文書です。第一次検定については「第二次検定の所要実務経験年数を学歴に拘わらず一定とすることから、1級と2級の第一次検定問題の充実を図るため、土木施工管理に必要な工学基礎知識を確認できるように、令和6年度以降、新たに土質工学、構造力学、水理学の分野を追加する。」と書かれています(全国建設研修センター「令和6年度以降の土木施工管理技術検定試験問題の見直しについて」)。

見直しは第二次の経験の設問にも入っている

同じ文書は、第二次検定についても触れています。該当部分は「受検者の経験に基づく解答を求める設問に関し、自身の経験に基づかない解答を防ぐ観点から、1級と2級の第二次検定においては幅広い視点から経験を確認する設問として見直しを行う。」です(同 文書)。

つまり令和5年度以前の第二次の問題は、経験を問う設問の作りが見直される前のものです。古い年度の経験記述の問題を解くときは、問われ方が今と同じとは限らない前提で読むことになります。経験記述そのものの組み立ては1級土木の経験記述で詳しく扱っています。

公式ページの外で集めた過去問の扱い方

令和6年度と令和7年度の問題は見直しの後の年度ですが、1級土木の分は確認日の時点で公式ページにありませんでした。この記事でも、その2年度の問題冊子の作りは確かめられていません。ブログや問題集の付録で手に入れたPDFは、実施機関が出している公表物そのものではないので、年度と正答は自分で突き合わせる必要があります。

何年分を解けばよいかを、僕はこの記事で数字にしません。代わりに、手元の問題の出どころと年度で、解く順番と点数の扱いを分けておくことを勧めます。

  • 最初に、公式にある令和8年度の問題Aと問題Bを、表紙の指示どおりの数だけ解く
  • 手元の古い問題には、冊子の頭に年度を書き込み、令和6年度より前か後かを分けておく
  • 出どころの分からないPDFは、正答を別の資料とも照らしてから点数に数える
  • 令和5年度以前で取れた点数は、令和8年度の点数とは別の欄に記録する

2級の過去問まで練習に使う場合、2級土木にも同じ文書で見直しが入っています(文書には「2級土木の鋼構造物塗装と薬液注入については従来どおりとする。」とあります)。2級の公式の掲載範囲は2級土木の過去問の置き場所にまとめています。

第一次の過去問は、午前の問題Aと午後の問題Bの2冊

令和8年度の第一次検定は、午前の試験問題Aと午後の試験問題Bの2冊に分かれていました。問題Aは66問から35問を選んで解き、問題Bは35問をすべて解きます。過去問を採点するときの分母は、合わせて70問です(表紙の指示から数えた算出値)。

試験時間は、受検の手引で「試験時間(第一次検定午前) 10時00分~12時30分」「試験時間(第一次検定午後) 13時45分~15時45分」とされていました(全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格)。過去問を本番に近い形で解くなら、問題Aと問題Bを別々の時間枠で区切るのが合っています。

問題Aの表紙の指示を、区分ごとに並べ直すと次のとおりです(全国建設研修センター 令和8年度 1級土木 第一次検定 試験問題A 表紙・各区分の注記)。

  • No.1〜No.5:5問が並び、全問を解答
  • No.6〜No.20:15問が並び、選んで解答するのは12問
  • No.21〜No.54:34問が並び、選んで解答するのは10問
  • No.55〜No.66:12問が並び、選んで解答するのは8問

問題Bは「問題番号 No. 1〜No.35 は全問解答してください。」という指示で、そのうち後半のNo.21〜No.35について、冊子に「※ 問題番号 No.21 ~ No.35 までの 15 問題は,施工管理法(応用能力)の必須問題ですから全問題を解答してください。」という注記があります(同 試験問題B)。過去問で応用能力の問題を探すなら、この15問がそれにあたります。選択肢は、問題Aも問題Bも⑴〜⑷の4つでした。

採点するときは、数字を2つ出す

令和8年度の合格の線は、合格者の発表の資料に「解答する必須問題40問、選択問題30問の合計70問につき、1問1点として その合計の得点が60%以上(42問以上正解)かつ 施工管理法(応用能力)の 15問の内、得点が 60%以上(9問以上正解) を合格とする。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年度 1級土木 第一次検定 合格者の発表)。

過去問の自己採点では、70問中の正解数と、問題BのNo.21〜No.35の15問中の正解数を、別々に書き出しておくことになります。出題は問題Aと問題Bで101問ありますが、分母に使うのは70です。この年度は50,012人が受検し、24,927人が合格して合格率は49.8%でした(同 発表資料)。推移は1級土木の合格率で追えます。

問題Aの表紙には、選択の各区分で指定より多く解答すると減点されると書かれています。どの区分から何問を選ぶか、応用能力の15問で足りなかったときに70問側の点数がどう扱われるかは、1級土木の一次検定対策で詳しく読み解いています。

なお、令和7年度以前の1級土木の問題冊子は今回取得できず、この66問と35問の形が毎年同じかどうかは確かめられていません。古い年度の問題を解くときは、その冊子の表紙の指示どおりに数えてください。

第二次の過去問に模範解答は付かない|評定から逆算して使う

第二次検定の過去問は、問題冊子が載るだけです。受検の手引に「※ 第二次検定の解答は公表しません。」とあるとおり、実施機関から模範解答は出ません(全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格)。

令和8年度の冊子は表紙とも6枚で、問題1〜問題11が並び、解答するのは7問です(表紙の指示から数えた算出値)。表紙の指示は「問題1〜問題3は全問解答してください。」に続いて、選択問題(1)は問題4〜問題7から2問、選択問題(2)は問題8〜問題11から2問を解答する、という形でした(全国建設研修センター 令和8年度 1級土木 第二次検定試験問題 表紙)。解答の形は記述式で、受検の手引には「次の検定科目の範囲とし、記述式による筆記試験を行います。」とあります。試験時間は「13時15分~16時00分」です(同 受検の手引)。

表紙には「問題1の工事概要及び設問1のいずれかが無記載等の場合,不合格となります。」という一文もあります(同 試験問題 表紙)。工事概要と設問1のどちらかが欠けた時点で不合格になる、という読み方です。

成績が示されるのはA・B・Cの評定の区分

第二次検定の成績は、点数ではなく評定の区分で示されます。受検の手引の成績の通知は「・第二次検定 【評定】A:合格(合格基準以上) B:得点が40%以上合格基準未満 C:得点が40%未満」です(全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格)。合格基準は、国土交通省の資料で「第二次検定 得点が 60%以上」とされています(国土交通省「令和8年度技術検定の合格基準について」)。

答えが無い以上、第二次の過去問は正解を覚える教材にはなりません。僕は、本番でBやCを取らないための点検表として読むのが合っていると考えています。具体的には、問題1の工事概要と設問1を空欄なしで書き切れるか、問題4〜問題7から2問、問題8〜問題11から2問を、それぞれ自分が書ける問題として選べるか、13時15分〜16時00分の枠の中で7問ぶんを書き切れるか、の3つを過去問で確かめるやり方です。

書いた答案を誰にどう点検してもらうかは1級土木の二次検定対策で、手順に分けて説明しています。

問題冊子の持ち帰り・問い合わせ・成績通知のルール

問題冊子を持ち帰れるのは、試験終了時刻まで席に残った人のうち、希望した人だけです。問題や解答の中身を実施機関に問い合わせることはできず、不合格のときに届く成績も、第一次は正解数、第二次は評定に限られます。

令和8年度の受検の手引には、第一次・第二次とも「ただし、試験問題は試験終了時刻まで在席した方のうち、希望者に限り持ち帰りを認めます。」「途中退室者は退室時及び試験終了後の持ち帰りはできません。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年度 受検の手引・1級新受検資格)。問題冊子の表紙に書かれた試験終了時刻は、問題Aが12時30分、問題Bが15時45分、第二次が16時00分でした。

第一次の成績の通知については「なお、通知する成績については全体の結果のみとし、設問ごとの得点等については通知しません。」とあり、全体の得点が合格基準に届かなかった人には正解数が、全体は届いたが応用能力が届かなかった人には正解数と応用能力で不合格になった旨が通知されます(同 受検の手引)。また「※ 合格者については成績の通知は行いません。」ともされています(同)。

  • 問題冊子を持って帰れるのは、終了時刻まで残って希望した人だけ(解答用紙は持ち出し不可)
  • 受検票・座席票には、問題文も自分のマークも書き写せない
  • 試験問題・解答の内容・個人得点の問い合わせは受け付けていない
  • 不合格者に届く成績は、第一次が正解数、第二次が評定(B・Cのどちらか)

書き写しの禁止は手引の「・受検票及び座席票への試験問題・解答の書き写しは禁止します。」、問い合わせは同じく「※ 試験問題、解答の内容及び個人得点等に関する問い合わせは一切受け付けません。」という記載です(同 受検の手引)。令和8年度の第二次検定の合格発表は令和9年1月8日(金)で、合格者の受検番号の掲示は同日9時から1月22日(金)までとされています(同 受検の手引)。発表の見方は1級土木の合格発表に、来年度の日程は1級土木の試験日程にまとめています。結果が届いてからの動き方は1級土木に落ちたときで扱っています。

過去問だけで足りるかについて、公式に置かれているのは1年度分で、解説も第二次の解答も付きません。問題集や講座を足すかどうかは、令和8年度の問題Aと問題Bを解いて弱かった区分と、第二次の答案を読んでくれる人がいるかどうかで決めるのが、遠回りの少ない決め方だと僕は考えています。独学で組み立てる場合の進め方は1級土木の独学で整理しています。

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

【PR】過去問の次は、解説つきで解き直せる環境を考える

公式の正答肢には答えの番号しかなく、なぜそうなるのかは自分で調べることになります。解説まで手元に揃えたい人は、独学サポート事務局の施工管理技士向け受験対策講座の内容を確認してみてください。

  • 公式の過去問を入手したあと、解説が無くて手が止まる人
  • 昼休みと夜の限られた時間で、一次の対策を進めたい人
  • 公式に載っていない年度の分まで、どう補うか決めかねている人

独学サポート事務局の講座内容を確かめる

1級土木の過去問に関する情報まとめ

  • 公式の置き場所:全国建設研修センターが運営する「試験問題/正答肢」のページ。2026年10月6日時点の1級土木は、令和8年度の第一次(問題A・問題B・正答肢)と第二次(問題のみ)
  • 令和6年度以降の見直し:第一次に土質工学・構造力学・水理学を足し、第二次は経験を確かめる設問を見直すと公表されている。令和5年度以前の問題は、見直しより前の冊子だと印を付けて使う
  • 問題Aと問題B:Aは66問から35問、Bは35問すべて。採点の分母は70で、令和8年度は42問以上かつ応用能力15問中9問以上が合格の線
  • 第二次の過去問:問題1〜問題11から7問を記述。解答は公表されず、成績は評定A・B・Cの区分で示される(合格者には成績の通知なし)
  • 持ち帰り・問い合わせ・成績通知:問題冊子を持って帰れるのは最後まで席にいて希望した人。問題や採点についての質問は受け付けられず、不合格者には正解数か評定が届く

以上が1級土木の過去問に関する情報のまとめです。

過去問は集めた年数で差がつくものではなく、公表期間のうちに公式の4つのPDFを保存し、表紙の指示どおりの数で解いて、2つの数字を出したかどうかで次の一手が決まります。まずは問題Aを35問、問題Bを35問解き、70問中の正解数と、問題BのNo.21〜No.35の正解数を書き出してみてください。そのうえで足りない区分の埋め方は1級土木の勉強法で、選択の組み方は一次検定対策で続きを確かめられます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次