第一種電気工事士は科目が9つ、参考書は第二種の延長では選べない

  • 第二種のときに使った本の続きで、第一種もそのままいけるのか
  • 第一種って第二種より何が増えるのか、範囲の違いがよく分からない
  • 本屋で立ち読みしても、どこが第一種特有なのか判別できない
  • 受電設備の話は第二種の本には出てこなかった気がする
  • 計算問題は捨てていいと言われるが、本当に捨てて受かるのか
  • 学科と技能で本を分けて買う必要があるのか
  • CBTで受けるつもりだが、紙の本で勉強していて大丈夫なのか
  • 結局、最低何冊そろえれば戦えるのか

上記の様な悩みを解決します。

第一種電気工事士の参考書選びは、第二種を持っている人ほど「同じシリーズの上位版を買えば済む」と考えがちなところです。実は第一種の学科試験は9科目に対し、第二種は7科目しかありません。第二種に対応科目が無いのは電気応用と、発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性の2つで、機器の科目には蓄電池と受電設備が足され、検査方法の科目は一般用から自家用に変わります。法令には電気事業法と電気工事業の業務の適正化に関する法律、電気関係報告規則が加わります(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」および「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。この差を知らずに第二種の本の延長で選ぶと、増えた範囲がそのまま抜け落ちます。今回は科目の違い・出題の構成・受け方・技能・免状といった基本を押さえた上で、ランキング形式の記事では踏み込まれない「科目一覧の差分から本を当てる」「上期の学科がCBT方式のみで実施された回があること」「合格しても免状はすぐ出ないこと」まで、施工管理の目線で整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、第二種から続けて受ける方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

第一種の学科は9科目、第二種は7科目。増えた分が本選びの分かれ目

第二種のときに使った本の続きで第一種も行けるのか。この一点が決まらないと1冊目が買えません。結論から書くと、第二種の本の延長では足りません。試験の科目一覧そのものが違うからです。

なお、公式版を探して手を止める必要はありません。試験を実施している電気技術者試験センターは、よくあるご質問で「試験センターでは、参考書は発刊しておりません。」「また、他社の推薦や紹介もしておりません。」と回答していて、公式に近い順という物差しはそもそも存在しないからです(一般財団法人 電気技術者試験センター よくあるご質問(12)・2026-09-05確認)。代わりに当てにいくのは、センターが公表している科目一覧のほうです。

第一種と第二種の学科試験科目を並べると、こうなります(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。

第一種の学科試験科目(9科目) 第二種の対応する科目(7科目)
電気に関する基礎理論 電気に関する基礎理論
配電理論及び配線設計 配電理論及び配線設計
電気応用 対応する科目なし
電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
電気工事の施工方法 電気工事の施工方法
自家用電気工作物の検査方法 一般用電気工作物等の検査方法
配線図 配線図
発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性 対応する科目なし
一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令 一般用電気工作物等の保安に関する法令

この表を上から見ていくと、増え方が3種類に分かれているのが分かります。名前が一字一句同じなのが4科目、第二種側に対応する科目がまったく無いのが2科目、名前は似ているが対象が広がっているのが3科目です。

まるごと増えているのは電気応用と、発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性の2つ。第二種の本には該当する章がないので、ここは何を買っても補えません。ややこしいのは残りの3科目のほうです。機器の科目には蓄電池と受電設備が足され、検査方法の科目は一般用電気工作物等から自家用電気工作物に対象が移り、保安の法令には自家用電気工作物が加わっています。章の名前だけを目で追うと同じに見えるので、第二種の本を開いたまま「これで足りている」と誤解しやすいのはこの3つです。受電設備の話を第二種の本で見た覚えがないのは当然で、そもそも科目名に入っていません。なお、名前が一字一句同じ4科目についても、中身がそのままとは限りません。配電理論及び配線設計は第二種が引込線なのに対し第一種は電線路になり、電気工事の施工方法には蓄電池の設置工事が入ってきます(同資料・2026-09-05確認)。目次の章名が一致していても、その下の項目まで見ないと判定は付き切りません。

法令はもう一段細かく公表されています。第一種の法令科目の内訳は、電気工事士法、同法施行令及び同法施行規則/電気事業法、同法施行令、同法施行規則、電気設備に関する技術基準を定める省令及び電気関係報告規則/電気工事業の業務の適正化に関する法律、同法施行令及び同法施行規則/電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令、の4つの束です(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。第二種になくて第一種に入ってくるのは、電気事業法と電気工事業の業務の適正化に関する法律、そして電気関係報告規則。法令の章が薄い本だと、この3つを別の本で埋める羽目になります。

出題の根拠として参照される規程にも差があります。第一種では「電気設備の技術基準」「電気設備の技術基準の解釈について」「高圧受電設備規程」「内線規程」の4つが挙げられているのに対し、第二種は「電気設備の技術基準」「電気設備の技術基準の解釈について」「内線規程」の3つです(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」注1および「第二種電気工事士の学科試験のポイント」注1・2026-09-05確認)。差は高圧受電設備規程が加わる1点だけですが、高圧受電設備規程を扱っているかどうかは、本の守備範囲の差としてかなり大きいところです。

ここまで分かれば、書店でもネットでも判定は目次だけで付きます。手に取った本の目次を、次の5点で見てください。

  • 電気応用にあたる章があるか。無ければ第二種向けの構成のまま
  • 発電・送電・変電の基礎的な構造と特性を扱う章があるか
  • 機器の章に蓄電池と受電設備が入っているか。器具と材料だけで終わっていないか
  • 検査方法の章が自家用電気工作物を対象にしているか。一般用のままになっていないか
  • 法令の章に電気事業法、電気工事業の業務の適正化に関する法律、電気関係報告規則が並んでいるか
  • 同名の章の中身が第一種の範囲になっているか。配電理論の項目に電線路があるか、施工方法に蓄電池の設置工事があるか

家に第二種のときの本が残っている場合も、この5点で見れば流用できるかどうかがその場で決まります。判断材料は表紙の年でも版数でもなく、目次にこの5つが載っているかどうかです。

第二種の本の選び方そのものは別記事で整理しています。

あわせて読みたい
第二種電気工事士の参考書、公式版はなし。旧版と冊数の落とし穴 本屋にもAmazonにも本が多すぎて、どれが定番なのか分からない テキストと過去問集、本当に両方買わないといけないのか 結局、学科と技能で何冊そろえれば足りるのか 去...

出題は50問・140分・60点。配線図が10問という比率をどう扱うか

計算問題は捨てていいのか。過去問集は何年分を買えばいいのか。この2つは感覚で決められがちですが、出題の構成を先に見ると考え方の枠だけは作れます。

第一種の学科試験は、140分で50問を解く形です。内訳は一般問題40問程度、配線図問題10問程度と公表されています。ただし公表資料には「*試験時間、出題数は変更される場合があります。」という注記が付いています(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。合格基準については、令和8年度上期の学科試験の結果として「第一種電気工事士試験委員会において決定した合格基準(60点以上)に基づき」と公表されており、受験者14,507人に対して合格者8,307人、合格率57.3%でした(一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度第一種電気工事士上期学科試験の結果について」令和8年5月22日付・2026-09-05確認)。

ここで注意したいのが、この数字から「何問取れば受かる」を逆算しないことです。出題数は「40問程度」「10問程度」という程度表記で、確定値として公表されてはいません。1問あたりの配点も、第一種の公表ページでは確認できませんでした。60点以上という基準は分かっても、それが何問にあたるかは公表内容からは出てこない、というのが正確なところです。だから僕は「計算問題は捨てていい」という言い方はしません。捨てて受かった人がいることと、捨てても受かる試験であることは別の話です。

代わりに使えるのが、第二種との比率の違いです。第二種は試験時間120分、出題数50問で、内訳は一般問題30問程度、配線図問題20問程度(一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。同じ50問でも、配線図が20問程度から10問程度へ半分に減り、一般問題が30問程度から40問程度へ増えています。第二種のときに配線図で稼いで通った人ほど、同じ配分のまま第一種に持ち込むと当てが外れる構造です。試験時間も120分から140分に伸びていて、1問にかけられる時間は増えています。時間が足りない試験というより、読ませる量が増える試験だと見たほうが本選びには合います。

本の冊数も、この構成から決まります。一般問題が40問程度を占めるということは、9科目分の解説を通しで読める本が1冊は要るということです。そのうえで、程度表記のとおり出題の顔ぶれは年によって動くので、直近年度まで収録した問題集をもう1冊。この2冊が基本形で、それ以上は自分の弱点が見えてから足すほうが無駄が出ません。学科の本を選ぶときに見るのは、この4つです。

  • 9科目すべてに解説の章が割り当てられているか。抜けている科目がないか
  • 一般問題40問程度に対応する範囲が、配線図の解説より厚く取られているか
  • 選択肢を切る理由まで書いてあるか。正解の記号だけで終わっていないか
  • 収録されている過去問が直近の年度まで届いているか

なお、科目ごとの手触りは買う前に確かめられます。試験センターは第一種の学科試験について、9科目それぞれの例題をPDFで公開しています(一般財団法人 電気技術者試験センター 第一種電気工事士学科試験 例題・2026-09-05確認)。電気応用や発電・送電・変電のように第二種で触れていない科目を先に開いてみると、自分にとってどの章を厚く扱う本が要るのかが見えてきます。

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

【PR】目次のどこを見れば第一種向けか、実物で見比べる

学科9科目という範囲まで載っているかは、目次で見分けがつきます。Amazon・楽天で第一種電気工事士のテキストと過去問集を比べてみましょう。

Amazonで第一種電気工事士のテキストと過去問集を探す
楽天市場で最新年度版のテキストと過去問集を比べる

CBTか筆記かで、本を読み終える締切が1か月ずれる

CBTで受けるつもりだが紙の本でいいのか。上期と下期で受け方が違うと聞いたが本の買い時が分からない。この2つは、制度の説明を読むだけでは解けません。年度と回によって、選べるかどうかが変わるからです。

制度上は「学科試験の試験方式は、次のどちらかを選択できます。」とされ、筆記方式とCBT方式の2つが示されています(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」・2026-09-05確認)。ただし令和8年度は上期に但し書きが付き、下期は学科のCBT方式が9月11日(金)から10月18日(日)までの38日間、学科の筆記方式が10月4日(日)という並びでした(一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」2025年12月発行・2026-09-05確認)。

どの期にどちらの方式が立つのか、CBTを選んだときに何が返ってこないのかという受け方そのものの話は、独学記事のほうで扱っています。

あわせて読みたい
第一種電気工事士の独学|自己採点できないCBT方式での進め方 第二種は独学でいけたけど、第一種も同じ進め方で通用する? 申込みから試験日まで、何をどの順でやればいいのか分からない 学科の科目が多すぎて、どこから手を付けれ...

ここで見たいのは、その先です。

これは本の買い時に直接効いてきます。下期のCBT方式は38日間の期間から自分で日を選ぶ形なので、9月11日に受ける人と10月18日に受ける人とでは、仕上げの締切が1か月以上ずれます。筆記方式を選べば10月4日で固定です。同じ下期を受ける人同士でも、参考書を読み終えていなければならない日が違う。だから「下期まで時間があるから」という感覚で買い時を決めると、CBTの早い日程を押さえたときに間に合わなくなります。受ける方式と日を先に決めて、そこから逆算して本を買うほうが順番として自然です。なお令和8年度の下期の受験申込みは7月27日から8月13日までで、すでに締め切られています(同資料・2026-09-05確認)。いま申込みから動かせるのは令和9年度の上期なので、下期を受ける方はCBTの予約日から逆算してください。

紙の本と画面のズレをどこで埋めるかも、この段階で決めておきたいところです。CBTは画面上で問題を読む方式なので、紙に線を引いて回路をたどるやり方だけを繰り返していると、本番で手順が変わります。配線図問題については、使う図記号がJIS規格によることが公表されていて、電気用図記号のJIS C 0617シリーズ、構内電気設備用図記号のJIS C 0303:2000、量記号・単位記号のJIS Z 8000シリーズが挙げられています(一般財団法人 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の学科試験のポイント」注2・2026-09-05確認)。図記号は書き込まずに、見た瞬間に読み取れるところまで詰めておく。これが紙の本でできる範囲の備えになります。

方式を決めてから本を選ぶときは、次の3点を確認しておくと迷いが減ります。

  • 巻頭の試験概要が、筆記方式とCBT方式の両方に触れている版か
  • 配線図で使う図記号が、JIS規格に沿った一覧としてまとまっているか
  • 解説が、選んではいけない選択肢の理由まで書いてあるか

技能の本は「受ける年度の候補問題」で選ぶ。旧年度版をつかまない見分け方

学科と技能で本を分けて買う必要があるのか。ここは分けて選ぶほうが確実です。技能は候補問題が事前に公表される試験なので、本の当たり外れが「その年度の候補問題に対応しているか」の一点にほぼ集約されるからです。

令和8年度の第一種は、候補問題がNo.1〜No.10、試験時間は「すべての問題について60分の予定」と公表されています(一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度第一種電気工事士技能試験候補問題の公表について」令和8年1月6日公表・2026-09-05確認)。候補問題そのものの中身と、年度をまたいだ日程の並びは独学記事のほうにまとめてあります。

あわせて読みたい
第一種電気工事士の独学|自己採点できないCBT方式での進め方 第二種は独学でいけたけど、第一種も同じ進め方で通用する? 申込みから試験日まで、何をどの順でやればいいのか分からない 学科の科目が多すぎて、どこから手を付けれ...

第二種と比べると、数の組み合わせが逆を向いています。第二種のほうは候補問題がNo.1〜No.13の13問あり、試験時間は「すべての問題について40分の予定」と公表されています(一般財団法人 電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」令和8年1月16日公表・2026-09-05確認)。第一種は問題数が10で時間が60分、第二種は問題数が13で時間が40分。第二種の練習で身についた「40分で1本」というペース配分は、そのままでは持ち込めません。技能の本を見るときも、40分向けに組まれた手順と60分向けに組まれた手順は別物だと考えたほうが安全です。

公表の日付にも10日のずれがあります。第一種が令和8年1月6日、第二種が令和8年1月16日。第二種を受けたときの記憶で「1月の中旬に出るもの」と思って待っていると、第一種は10日早く出ています。年明けすぐに公表を確認して、その年度の候補問題に対応した版が並んでいるかを見てから買う。この順番だと、旧年度版をつかむ事故はほぼ起きません。

技能の本を選ぶときに見るのは、次の4点です。

  • 受ける年度に公表された候補問題すべてに、作業手順が付いているか。数問だけ写真付きになっていないか
  • 受ける年度に公表された試験時間で組まれた手順になっているか(令和8年度の第一種は60分の予定)
  • 複線図の書き起こしが、公表された候補問題の全問分そろっているか
  • 使う材料と工具の一覧が、候補問題の作業に対応しているか

練習材料をそろえる話も出てきますが、金額は年度や販売元で変わるので、ここでは触れません。学科の手応えが見えてから、必要な部材を、その年度の候補問題の数で数え直すほうが確実です。

本代を出す前に決めること。学科と技能の2冊は「今年受けるか」で変わる

本代の総額を先に知りたい、という声はよく分かります。ただ、学科と技能の2冊をいま同時にそろえるかどうかは、免状の条件を見てから決めたほうが無駄が出ません。第一種は、試験に合格しても免状がすぐに交付されるとは限らないからです。

免状の交付には、対象外の工事を除く電気工事に「実務経験の期間 3年以上」従事していることが必要で、申請先は試験センターではなく都道府県知事です(一般財団法人 電気技術者試験センター「電気工事士の免状交付」・2026-09-05確認)。実務経験の3年をどう数えるか、合格から免状までがどう空くかは勉強時間の記事で扱っています。

あわせて読みたい
第一種電気工事士の勉強時間は目安でなく60点と日程で決める 第一種電気工事士、結局何時間くらい勉強すれば受かるの? サイトによって「300時間」「500時間」とバラバラで、どれを信じればいいのか分からない そもそも何点取れば...

本選びに効いてくるのはここからです。3年に届いていない人は、合格しても免状が出るまで待つことになります。つまり今年の一発合格に全部を賭ける必要が薄い。その場合は学科の本を1冊やり切ってから技能の本を足すほうが、版が新しくなるぶん有利です。逆に3年をすでに満たしている人は、合格した年にそのまま申請へ進めるので、学科と技能を同時にそろえて1年で抜けるほうが早い。

2冊を同時に買うかどうかは、次の2つで決まります。

  • 自分の実務経験が3年に届いているか。届いていなければ技能の本は学科の手応えを見てからでよい
  • 受けるのが下期か次年度の上期か。次年度なら技能の候補問題は年明けの公表を待ってから買う

資格そのものの位置づけと、免状を取ったあとにできる工事の範囲はこちらが詳しいです。

あわせて読みたい
第一種電気工事士とは?難易度、合格率、勉強法、実務経験など 第一種電気工事士とは何かを電気施工管理経験者が解説。第二種との違い、受験資格と免状交付に必要な実務経験、試験内容や合格率、独学の勉強法、そして現場とキャリアでどう効くかまで、合格して終わりにしない現実的な視点で整理しました。

【PR】独学で足りるか決めきれないときの選択肢

ここまで確かめたうえで、独学で足りるかがどうしても決めきれないなら、対策講座を選択肢の1つとして見ておく手もあります。費用と受講期間を確かめたうえで、自分が独学に回せる時間量と突き合わせてから決めても遅くありません。

電気系の国家資格の対策講座を見る(能セン)

第一種電気工事士の参考書に関する情報まとめ

  • 科目の差:第一種は9科目、第二種は7科目。まるごと増えるのが電気応用と発電・送電・変電の2つ、名前が似ていて対象が広がるのが機器・検査方法・保安の法令の3つ
  • 出題の構成:140分・50問で、うち配線図問題は10問程度。合格基準は60点以上。配線図の比率が第二種の半分になるので、第二種の配分は持ち込まない
  • 受け方:令和8年度は上期の学科がCBT方式だけで実施された。下期は方式が2つあり、選んだ日によって仕上げの締切が1か月以上ずれる
  • 技能:令和8年度の候補問題は10問、試験時間は60分の予定。13問を40分で組む第二種とはペース配分が別物
  • 免状:交付には3年以上の実務経験が要り、対象にならない工事もある。合格したその日に免状が出るわけではない

以上が第一種電気工事士の参考書選びに関する情報のまとめです。

本の名前を1冊も出していないのは、全冊を読み比べていないからです。そのぶん置いたのが、書店でもネットでも自分の目で付けられる判定材料です。目次に電気応用と発電・送電・変電の章があるか、機器の章に蓄電池と受電設備が入っているか、検査方法が自家用電気工作物になっているか。この3つを見るだけで、第二種向けの構成のまま棚に並んでいる本はふるい落とせます。正直なところ、第一種の学習でいちばんもったいないのは、手持ちの本で足りていると思い込んだまま数か月進んでしまうことです。まず目次を開くところから始めてください。

本が決まったら、次は時間の見積もりです。目安はこちらにまとめています。

あわせて読みたい
第一種電気工事士の勉強時間は目安でなく60点と日程で決める 第一種電気工事士、結局何時間くらい勉強すれば受かるの? サイトによって「300時間」「500時間」とバラバラで、どれを信じればいいのか分からない そもそも何点取れば...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次