- 過去問はどこで無料で手に入るんだ
- 公式には何年分載っているのか、数えたページが見当たらない
- 過去問の蓄積が少ない資格だと聞いたが、どう補えばいい
- 全部で何問出て、何問取れば受かるんだ
- 選択問題を多めに答えたら、その分はどうなるのか
- 二次の過去問は、答え合わせのしようがない
上記の様な悩みを解決します。
1級電気通信工事施工管理技士の過去問で最大の落とし穴は、問題用紙の全問をそのまま解いてしまうことです。公式に置かれている1級ぶんは、いま令和7年度の1年分です。第一次検定は問題A・Bで90問が印刷されていますが、解答するのは33問と27問の計60問。指定数を超えて答えると減点になります。今回は入手先と出題構成の基本を押さえた上で、公表されている資料に載っているのに数えられていない「解く問題の数え方」まで、施工管理の目線で整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、電気通信の施工管理検定を初めて受ける方にも読み進めやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
公式に置かれている1級の過去問は、いま令和7年度の1年分だけ
「過去問はどこで無料で手に入るんだ」という入口で検索すると、配布元へのリンクを並べて終わっているページによく当たります。ただ、リンクが並んでいることと、そのリンクの先にいま何が置かれているかは、まったく別の話です。ここでは入手先を紹介するのではなく、公式ページを開いて中身を数えるところから始めます。
検定を実施している一般財団法人全国建設研修センターは、「試験問題/正答肢」というページで実物のPDFを公開しています。2026年8月29日にこのページを確認した時点で、電気通信工事施工管理技術検定として掲載されていたPDFは9本でした(一般財団法人全国建設研修センター「試験問題/正答肢」/https://www.jctc.jp/mondai/ /2026-08-29確認)。内訳を分けると、次のようになります。
| 年度 | 級・検定 | 掲載されているPDF |
|---|---|---|
| 令和8年度 | 2級 第一次検定(前期) | 試験問題、正答肢 |
| 令和7年度 | 1級 第一次検定 | 試験問題A、試験問題B、正答肢 |
| 令和7年度 | 1級 第二次検定 | 試験問題 |
| 令和7年度 | 2級 第一次検定・第二次検定 | 試験問題(第一次検定)、試験問題(第二次検定)、正答肢(第一次検定) |
出典:一般財団法人全国建設研修センター「試験問題/正答肢」(https://www.jctc.jp/mondai/ /2026-08-29確認)。上記4区分の合計が9本です。
9本のうち、1級を受ける人が自分の級の実物として使えるのは、令和7年度の第一次検定の試験問題A・試験問題B・正答肢と、令和7年度の第二次検定の試験問題の4本になります(前掲「試験問題/正答肢」/2026-08-29確認)。年度で数えれば1年分です。「無料でダウンロードできる」という表現自体は間違っていませんが、ダウンロードできる量がこれだけだという事実は、勉強の組み立てを先に決めてしまいます。
第一次検定の1年分は、A・B・正答肢の3点セットで揃う
1級の第一次検定は、試験問題がAとBに分かれています。問題Aと問題Bは別々のPDFなので、片方だけを落として「1年分やった」と数えると、実際には出題の一部にしか触れていないことになります。正答肢も別ファイルです。つまり第一次検定の1年分は、A・B・正答肢の3点が揃って初めて成立します。
この分かれ方は当日の時間割とも対応しています。問題Aは試験終了時刻が12時30分、問題Bは15時45分と、それぞれの表紙に別々の時刻が書かれています(一般財団法人全国建設研修センター「令和7年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」表紙 注意事項6/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaia.pdf /同「第一次検定 試験問題B」表紙 注意事項6/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaib.pdf /いずれも2026-08-29確認)。ダウンロードした時点でAとBを別物として管理しておくと、後で演習の予定を組むときに迷いません。
掲載されていない年度について、この記事では断定しない
ここは線を引いておきます。確認できたのは「2026年8月29日時点でこの9本が載っていた」というところまでです。載っていない年度のPDFが存在しないのか、掲載期間の運用で入れ替わっているのかは、ページ上に注意書きが見当たらないため判断できません。掲載の期限があるとも、無いとも書かない立場を取ります。
同じ理由で、他のサイトが独自に配布している旧年度のPDFをすすめることもしません。出所と改変の有無を確かめられない資料を演習の土台に置くと、間違いを覚え込んだときに気づく手段がなくなります。手元にあるのが公式の1年分だけだという前提から出発したほうが、後の判断がぶれません。
1年分しかない前提で、どこに時間を配るか
過去問が1年分しかない資格は、演習の設計そのものが他の資格と変わります。何年分も回して出題傾向を炙り出す作戦は、そもそも材料が足りません。一方で、1年分の問題用紙には出題の構成と選択の仕方が全部書いてあります。ここを読み込むほうが、少ない材料の使い道としては効くと僕は見ています。
- 公式の「試験問題/正答肢」ページに載っている電気通信の検定のPDFは9本(2026-08-29確認)
- そのうち1級ぶんは、令和7年度の第一次検定A・B・正答肢と、令和7年度の第二次検定の試験問題
- 第一次検定の1年分は、A・B・正答肢の3点が揃って成立する
- 掲載されていない年度について、存在しないとも掲載期限があるとも書かない
- 他サイトが配布している旧年度のPDFはこの記事では扱わない
表に出てきた2級のほうは、合格率と難易度をこちらで整理しています。

第一次検定は90問載っているが、解答するのは60問
「全部で何問出て、何問取れば受かるんだ」という声に答える前に、数え方を分けておく必要があります。問題用紙に印刷されている問題数と、実際に解答する問題数は、この検定では一致しません。ここを混ぜたまま過去問を解くと、本番と違う練習を積むことになります。
問題Aは55問掲載・33問解答
問題Aの表紙には「これは第一次検定の試験問題Aで,表紙とも 14 枚,55 問題あります。」と書かれています。そして選択の指定が3つ並びます。「問題番号 No. 1〜No.19 のうち 14 問題を選択し解答してください。/問題番号 No.20〜No.47 のうち 14 問題を選択し解答してください。/問題番号 No.48〜No.55 のうち 5 問題を選択し解答してください。」。この3つを受けて、表紙は「以上の結果,全部で 33 問題を解答することになります。」と結んでいます(一般財団法人全国建設研修センター「令和7年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」表紙 注意事項1・2/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaia.pdf /2026-08-29確認)。
55問が印刷されていて、解答するのは33問。差の22問は、選ばなかった問題です。試験の側が「選んでよい」と言っている以上、22問ぶんは当日の判断で捨てられる枠があるということになります。ただし、どの分野を捨ててよいかを外から決めることはできません。選択の指定は問題番号の範囲で切られていて、範囲ごとに何問選ぶかが決まっているだけだからです。
問題Bは35問掲載・27問解答、うち7問は選ぶ余地がない
問題Bの表紙も同じ構えです。「これは第一次検定の試験問題Bで,表紙とも 10 枚,35 問題あります。」とあり、指定は4つに分かれます。「問題番号 No. 1〜No. 2 は,全問解答してください。/問題番号 No.3〜No.16 のうち 8 問題を選択し解答してください。/問題番号 No.17〜No.30 のうち 12 問題を選択し解答してください。/問題番号 No.31〜No.35 は,施工管理法(応用能力)の問題ですので全問解答してください。」。結びは「以上の結果,全部で 27 問題を解答することになります。」です(一般財団法人全国建設研修センター「令和7年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」表紙 注意事項1・2/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaib.pdf /2026-08-29確認)。
問題Bで目を引くのは、全問解答の枠が2つあることです。No.1〜No.2の2問と、施工管理法(応用能力)のNo.31〜No.35の5問は、選択ではなく全問解答と指定されています(前掲 試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)。この7問には、当日に飛ばすという選択肢がありません。
| 用紙 | 問題番号の範囲 | 解答する問題数 | 選択の有無 |
|---|---|---|---|
| 問題A | No.1〜No.19 | 14問 | 選択 |
| 問題A | No.20〜No.47 | 14問 | 選択 |
| 問題A | No.48〜No.55 | 5問 | 選択 |
| 問題B | No.1〜No.2 | 2問 | 全問解答 |
| 問題B | No.3〜No.16 | 8問 | 選択 |
| 問題B | No.17〜No.30 | 12問 | 選択 |
| 問題B | No.31〜No.35(施工管理法・応用能力) | 5問 | 全問解答 |
出典:前掲の令和7年度 第一次検定 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項2(試験問題A=https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaia.pdf /試験問題B=https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_mondaib.pdf /いずれも2026-08-29確認)
指定数を超えて答えると減点になる
選択制の試験でいちばん怖い一文が、両方の表紙に同じ形で印刷されています。「なお,それぞれの選択指定数を超えて解答した場合は減点となります。」(前掲 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)。
自信がない問題を保険で余分に塗る、という発想がここで潰れます。しかも「それぞれの」と書かれているので、判定は用紙単位ではなく選択枠ごとです。問題Aの合計が33問に収まっていても、No.1〜No.19の枠で15問塗っていれば、その枠の指定数を超えたことになります。なお、表紙が減点の条件として挙げているのは「それぞれの選択指定数を超えて解答した場合」だけで、マークの消し残しや塗り間違いをどう扱うかは書かれていません。ただ、その枠で指定数ちょうどまで解答していれば、消し残しが1つあるだけで指定数を超えることになるので、訂正するときは表紙の指示どおり「解答を訂正する場合は,消しゴムできれいに消してから訂正してください。」に従っておく必要があります(前掲 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項1/2026-08-29確認)。
配点は1問1点。だから満点は60点
もうひとつ、正答肢のPDFの末尾に配点が書かれています。「●配 点: 1問1点とし、その合計を得点とする。」(一般財団法人全国建設研修センター「令和7年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」末尾/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_seitou.pdf /2026-08-29確認)。
ここまでの数字を並べると、輪郭がはっきりします。掲載は問題A55問と問題B35問で、計算すると90問。解答するのは33問と27問で、計算すると60問。1問1点なので、計算すると満点は60点です。合計の数字は問題用紙にそのまま書かれているわけではなく、表紙の記載を足した結果である点は断っておきます。
つまり「1年分の過去問を解く」と言ったとき、90問を解く練習と60問を解く練習は別物です。前者は問題そのものに触れる量としては多いのですが、選択枠ごとに何問選ぶかという当日の作業が抜け落ちます。90問の問題用紙をそのまま1年分として扱っている解説ページも見かけますが、それはこの差を分けていないからだと考えています。
- 問題Aは55問掲載で33問解答、問題Bは35問掲載で27問解答
- 選択枠は問題番号の範囲で切られ、範囲ごとに選ぶ問題数が決まっている
- 問題BのNo.1〜No.2とNo.31〜No.35は全問解答で、飛ばす選択肢がない
- 選択指定数を超えて解答すると減点になる。判定は枠ごと
- 配点は1問1点。計算すると掲載90問・解答60問・満点60点
合格ラインは「全体60%」と「応用能力40%」の2本立て
「何問取れば受かるんだ」という問いは、この検定では1本の線では答えが出ません。受検の手引には、第一次検定の合格基準が2つ並べて書かれています。
手引の記載はこうです。「次の基準以上の者を合格とします。ただし、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性があります。」とした上で、「・第一次検定 全体の得点が60%以上 かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が40%以上」(一般財団法人全国建設研修センター「令和8年度 1級電気通信工事施工管理技術検定 受検の手引(旧受検資格)」P33/https://www.jctc.jp/kentei/themes/tebiki_1e01_08_old.pdf /2026-08-29確認)。
読み違えやすいのは40%のほうです。これは全体の基準を下げる話ではなく、施工管理法(応用能力)という検定科目に別途かかる下限です。全体で60%以上を満たしていても、応用能力側が40%を割れば基準を満たしません。
応用能力は、問題Bの5問
その応用能力がどこにあるかは、H2-2で見た問題Bの表紙に書かれています。No.31〜No.35が「施工管理法(応用能力)の問題ですので全問解答してください。」と指定された5問です(前掲 令和7年度 第一次検定 試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)。
1問1点という配点(前掲 令和7年度 第一次検定 正答肢 末尾/2026-08-29確認)と合わせると、この5問がどれだけ細い橋か分かります。計算すると5問の40%は2問です。選択の余地がない5問で、しかも下限が別枠でかかる。
全体の60%のほうも見ておきます。令和7年度は、問題Aの表紙に「以上の結果,全部で 33 問題を解答することになります。」、問題Bの表紙に「以上の結果,全部で 27 問題を解答することになります。」と指定されていて(前掲 令和7年度 第一次検定 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)、解答する問題数は合わせて60問です。1問1点なので満点は60点、その60%は計算すると36問にあたります。ただしこの36問という数字は算術であって、手引に問題数として書かれているわけではありません。
何点足りなかったのかは、返ってこない
「何点足りなかったのか、それすら分からない」という声も、制度の側の記載で説明が付きます。手引には「通知する成績については全体の結果のみとし、設問ごとの得点については通知いたしません。」とあり、さらに「※合格者については成績の通知は行いません。また問い合わせにもお答えできません。」と続きます(前掲 受検の手引 P33/2026-08-29確認)。
設問ごとの得点が返らないということは、応用能力の5問で何点取れたかも自分では確かめられないということです。ただし、何も分からないわけではありません。同じ節には成績通知の場合分けが並んでいて、全体の得点が合格基準以上で応用能力問題の得点が合格基準未満だった場合には「施工管理法(応用能力)問題の得点が合格基準未満のため不合格」と通知される旨が示されています(前掲 受検の手引 P33/2026-08-29確認)。2本目の線で落ちたことは分かるが、その線に何点足りなかったのかは分からない、という形です。だからこそ、本番前に応用能力の5問を落とさない構えを作っておくしかない、という順番になります。
なお「一次に落ちたら二次は採点すらされないのか」という疑問もありますが、ここで引いている合格基準の記載からは読み取れないため、この記事では踏み込みません。
- 第一次検定の合格基準は「全体60%以上」と「施工管理法(応用能力)40%以上」の2本立て
- 手引には、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性がある旨も併記されている
- 応用能力は問題BのNo.31〜No.35の5問で、全問解答の指定が付いている
- 1問1点なので、計算すると全体60%は36問、応用能力40%は2問にあたる
- 成績は全体の結果のみで、設問ごとの得点は通知されない。ただし全体が基準以上で応用能力の基準を割って不合格になった場合は、その旨が通知内容に示される。合格者には通知そのものが無い
合格率と難易度の位置づけはこちらが詳しいです。

第二次検定の解答は公表されない
一次と二次では、過去問の使い勝手が制度の側でまったく違います。ここを知らないまま二次の対策に入ると、答え合わせをする段になって手が止まります。
まず第一次検定のほうです。正答肢のPDFには、問題Aの No.1〜No.55 と問題Bの No.1〜No.35 について、すべての問題の解答番号が掲載されています。一方で、その番号がなぜ正答なのかという解説は付いていません(前掲 令和7年度 第一次検定 正答肢/https://www.jctc.jp/wjctcp/wp-content/uploads/2025/09/20250908e_seitou.pdf /2026-08-29確認)。丸かバツかは全問について自分で判定できますが、外した理由を教えてくれる資料ではない、という位置づけです。
同じPDFの末尾には、問い合わせについても明記があります。「●試験問題、解答の内容及び個人得点等に関するお問い合わせには一切応じられません。」(同 正答肢 末尾/2026-08-29確認)。正誤の根拠を試験機関に聞く経路は、ここで閉じられています。
二次は、そもそも解答が出ない
第二次検定は、試験の形式からして別です。手引には第二次検定の試験の内容として「次の検定科目の範囲とし、記述式による筆記試験を行います。」と書かれています(前掲 受検の手引 P37/2026-08-29確認)。択一のマークシートではなく記述式です。
そして決定的な一文が続きます。「※第二次検定の解答は公表しません。」(前掲 受検の手引 P38/2026-08-29確認)。合格基準は「・第二次検定 得点が60%以上」と示されていますが(同 受検の手引〈第一次検定・第二次検定/旧受検資格〉P37「(5)合格基準」/2026-08-29確認)、同じ項には「次の基準以上の者を合格とします。ただし、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性があります。」とも書かれていて、60%は動かない数字ではありません。それでも、その60%を測る答えの側が公開されません。
整理すると、こうなります。第一次検定は全問の正答肢が出るが解説は無い。第二次検定は解答そのものが出ない。同じ「過去問」という言葉でも、一次の過去問は自己採点ができる教材で、二次の過去問は問題文だけの教材です。正直なところ、独学でいちばん埋めにくいのはこの二次の側だと感じています。
この記事に模範解答や解答例を置かないのも同じ理由です。公表されていない答えを外から作れば、それは推測でしかありません。推測を答えとして読者に渡すことはしない、という線をここで引いておきます。
- 第一次検定の正答肢は問題A・問題Bの全問について解答番号が掲載されている
- ただし解説は付いておらず、正誤の根拠を試験機関に問い合わせることもできない
- 第二次検定は記述式で、合格基準は得点60%以上(手引には「ただし、試験の実施状況等を踏まえ変更する可能性があります」の但し書きが付く)
- 令和8年度の受検の手引(旧受検資格)には「第二次検定の解答は公表しません」と明記されている
- この記事では模範解答・解答例を作らない
令和8年度の日程と当日の条件から逆算する
過去問をいつ、どういう形で解くかは、当日の条件が決めます。令和8年度の日程と時間割は受検の手引に載っているので、そこから逆算するのがいちばん確実です。
第一次検定の試験日は令和8年9月6日(日)。時間割は、入室時間が9時45分まで、受検に関する説明が9時45分から10時00分、午前の試験時間が10時00分から12時30分、昼休みが12時30分から13時35分、午後の説明が13時35分から13時45分、午後の試験時間が13時45分から15時45分です(前掲 受検の手引 P33/2026-08-29確認)。なお手引は、この入室時間とは別に、試験当日は9時30分までに来場するよう求めています(同 P34/2026-08-29確認)。合格発表日は令和8年10月8日(木)です(同 P35/2026-08-29確認)。第二次検定は令和8年12月6日(日)で、入室が13時00分まで、試験時間は13時15分から16時00分、合格発表日は令和9年3月3日(水)となっています(同 P37・P38/2026-08-29確認)。なお、ここで引いているのは旧受検資格の手引で、新受検資格の手引は別冊のためページ番号が異なります(日程そのものは同じです)。
午前だけ受けて帰ることはできない
時間割で見落としやすいのが、午前と午後の扱いです。手引には「第一次検定は午前と午後に分けて実施しますが、午前のみの受検者は欠席扱いとなります。また午後のみの受検はできません。」と明記されています(前掲 受検の手引 P34/2026-08-29確認)。
午前の問題Aだけ手応えがなくて帰る、という判断は成立しません。欠席扱いになるので、その分がどれだけ書けていても評価の対象から外れます。演習の側で言えば、問題Aと問題Bを別々の日にバラバラに解く練習ばかり積んでいると、朝から夕方まで通しで集中を保つという当日の条件に一度も触れないまま本番を迎えることになります。
電卓は使えない
もうひとつ、当日の条件で演習のやり方を直接変えるのがこれです。手引の試験当日についての記載に「※電卓等は使用できません。」とあります(前掲 受検の手引 P34/2026-08-29確認)。
計算を含む問題を電卓で解いて正解していた場合、本番では同じ手が使えません。過去問を解くときに電卓を横に置いているなら、そこは最初から外しておいたほうが実態に合います。手計算にどれだけ時間を持っていかれるかも、この段階で測っておける情報です。
持ち帰れるのは、終了時刻まで残った場合
自分が受けた年度の問題を教材として残せるかどうかも、条件が付いています。手引には「試験問題・解答用紙の持ち帰りはできません。ただし、試験問題は午前・午後とも試験終了時刻まで在席した方のうち、希望者に限り持ち帰りを認めます。」とあります(前掲 受検の手引 P34/2026-08-29確認)。令和7年度の問題用紙にも同じ条件が印刷されていて、「試験問題は,試験終了時刻(12時30分)まで在席した方で,希望者に限り持ち帰りを認めます。途中退室者は,持ち帰りできません。」が問題A、時刻を15時45分に置き換えたものが問題Bの表紙です(前掲 令和7年度 第一次検定 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項6/2026-08-29確認)。
早く解き終わって途中で退室すると、その用紙は手元に残りません。翌年に再挑戦する可能性を考えるなら、最後まで残るという判断そのものが教材の確保につながります。個人的には、時間が余ったら見直しに使うより先に、この条件を思い出しておく価値があると思います。
- 令和8年度の第一次検定は9月6日、午前10時00分から12時30分、午後13時45分から15時45分
- 第一次検定の合格発表は令和8年10月8日、第二次検定は12月6日で発表は令和9年3月3日
- 午前のみの受検は欠席扱いとなり、午後のみの受検はできない
- 試験当日、電卓等は使用できない
- 試験問題は終了時刻まで在席した希望者に限り持ち帰りが認められる
日程まわりの細かいところはこちらにまとめています。

受検資格の要件はこちらで扱っています。

過去問の使い方は「全問解く」ではなく、選択枠ごとに数える
ここまでの数字を、演習の手順に落とします。結論から言えば、過去問を「何年分やるか」で管理するのをやめて、「どの枠を何問分やったか」で管理する形に切り替えます。材料が令和7年度の1年分しかない以上、年数を単位にした管理は最初から成り立ちません。
単位になるのは、問題Aの14問・14問・5問と、問題Bの2問・8問・12問・5問という7つの枠です(前掲 令和7年度 第一次検定 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)。配点は1問1点なので(前掲 令和7年度 第一次検定 正答肢 末尾/2026-08-29確認)、計算するとこの数字がそのまま各枠の点数になります。No.20〜No.47の枠は14点分、No.17〜No.30の枠は12点分、応用能力の枠は5点分、という具合です。
枠ごとに「何点分の演習をしたか」で進み具合を測る
「結局どこまでやれば大丈夫なのか終わりが見えない」という感覚は、進み具合を測る目盛りが無いことから来ています。年数で数えると1年分をやった時点で目盛りが尽きますが、枠で数えると7つの枠それぞれに残量が見えます。
やり方はそう複雑ではありません。過去問を開いたら、まず表紙の選択指定を書き写して、枠ごとに解答数を並べる。次に各枠を、指定された数だけ選んで解く。14問選ぶ枠なら14問だけ塗って、余分に手を出さない。当日と同じ制約を演習に持ち込むという、それだけの作業です。選択指定数を超えると減点になる以上(前掲 試験問題A・試験問題B 表紙 注意事項2/2026-08-29確認)、「どれを選ぶか」を決める練習は解く練習と同じくらい重みがあります。
配点が読めていれば、時間の配り方も自分で決められます。応用能力の5問には全体とは別の40%という下限がかかっているので(前掲 受検の手引 P33/2026-08-29確認)、ここを他の枠と同じ扱いにするのは危うい。逆に、14問選ぶ枠は19問や28問の中から選べるので、全部を仕上げなくても指定数は埋まります。どの枠にどれだけ寄せるかは、自分の得意不得意で決める話になります。
足りないのは問題数ではなく、解説
1年分を解き終わった後に手が止まる理由は、問題が尽きたからというより、外した理由が分からないまま止まるからです。公式の正答肢には全問の解答番号が載っていますが、解説は付いていません(前掲 令和7年度 第一次検定 正答肢/2026-08-29確認)。番号は合っていても、なぜその肢なのかを自分の言葉で説明できない状態は、次の年度の問題が出ても解消しません。
市販の解説書や演習アプリの役割は、まさにそこにあります。問題数を増やす道具としてではなく、公式に無い解説を埋める道具として見ると、選ぶ基準が変わってきます。
この記事で商品名と体験談を出さない理由
ただし、どの問題集がいいか、どのアプリがいいかをここで名指しすることはしません。中身を全部突き合わせて比べたわけでもないのに順位を付ければ、それは根拠のない推薦になります。同じ理由で、合格体験記の類も置きません。確かめようのない誰かの受検談を挿し込むより、問題用紙と手引に書いてあることを正確に伝えるほうが、この記事の役割に合っていると考えています。
- 演習の単位は年数ではなく、問題Aの14問・14問・5問、問題Bの2問・8問・12問・5問という7つの枠
- 1問1点なので、計算すると枠の解答数がそのまま点数の配分になる
- 演習でも選択指定数を超えないところまで含めて、当日と同じ制約で解く
- 応用能力の5問は別の下限がかかるので、他の枠と同じ扱いにしない
- 足りないのは問題数ではなく解説。市販の教材はそこを埋める道具として見る
※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
【PR】過去問を1年分解き終えたあと、次に何をやるか決められていますか
- 令和7年度の1年分を解いたら、次に手をつけるものが無くなってしまった
- 正答肢の番号は合っていても、なぜその肢なのかを自分の言葉で説明できない
- 第二次検定は解答が公表されないので、書いた記述が合っているのか確かめようがない
公式の正答肢に解説が付かない以上、外した理由を埋める手立ては自分で用意するしかありません。受験対策の講座を使う方法もあります。対応している検定種目・内容・費用は、申し込む前に提供元の公式ページで確認してください。
1級電気通信工事施工管理技士の過去問に関する情報まとめ
- 入手できる量:公式の「試験問題/正答肢」ページに載っている電気通信の検定のPDFは9本で、1級ぶんは令和7年度の第一次検定A・B・正答肢と第二次検定の試験問題(2026-08-29確認)
- 出題構成:第一次検定は問題A55問・問題B35問が掲載され、解答するのは33問と27問。選択指定数を超えると減点で、配点は1問1点
- 合格基準:第一次検定は全体60%以上かつ施工管理法(応用能力)40%以上の2本立て。成績は全体の結果のみで、設問ごとの得点は通知されない
- 答え合わせ:第一次検定は全問の正答肢が出るが解説は無い。第二次検定は解答そのものが公表されない
- 当日の条件:午前のみの受検は欠席扱い、電卓等は使用できない、試験問題は終了時刻まで在席した希望者に限り持ち帰り可
- 演習の単位:年数ではなく、14問・14問・5問・2問・8問・12問・5問という7つの枠で数える
以上が1級電気通信工事施工管理技士の過去問に関する情報のまとめです。
この検定の過去問は、量で押す使い方ができません。手元にあるのは1年分で、しかも問題用紙の全問を解くのは本番の形と違う。だとしたら、まず表紙の選択指定を書き写して、7つの枠を自分の点数表に置き換えるところから始めるのが早いはずです。そのうえで、応用能力の5問だけは別枠の下限がかかっていることを頭に入れておく。この2つを先にやっておけば、残りの時間をどこに使うかは自分で判断できるようになります。
あわせて読むなら、電気系の1級で勉強時間をどう見積もるかを扱った次の1本です。

