- スラブtoスラブってなに?
- 特徴について知りたい
- 注意点は?
- 確認方法は?
上記の様な悩みを解決します。
壁がボードなのか?スラブtoスラブなのか?によって、類する施工が大きく変化します。大切な部分ですので、基礎知識について理解しておきましょう。
この記事では建築のスラブtoスラブとは?といったところから、特徴、注意点、確認方法などについて解説していきます。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
建築におけるスラブtoスラブとは?
結論、スラブtoスラブとは「壁がコンクリートである状態のこと」です。
スラブの意味は「床」になります。仕上げうんぬんは置いといて、基本的に床はコンクリートでできています。
スラブからスラブ。床から床。コンクリートからコンクリート。スラブtoスラブはコンクリートがそのまま壁になるという意味合いですね。
設計図においてどこの壁がスラブtoスラブなのか?を把握しておくことが大切です。
他の壁としてはボードなどがありますが、スラブtoスラブとボードでは施工が全く異なります。設計図を読んでも分からない場合は現場で確認しておきましょう。
スラブtoスラブの特徴
スラブtoスラブの特徴①遮音性に優れる
スラブtoスラブは壁がコンクリートになっている為、遮音性に優れます。
ボードなんて所詮はただの板です。コンコンと手で叩けば、隣の部屋からはその音が聞こえてしまいますよね。ただコンクリートは密度が半端ないので、音が伝達する隙間はありません。
普通のマンションでも、S造もしくはSRC造のように壁がボードだと隣の生活音が響きます。ただRC造のように壁がコンクリートだと隣の生活音は聞こえなくなります。
防音室でなくとも「音を遮断したい場所」という名目なら壁はスラブtoスラブになります。設計図見ても分からない時には、部屋の使用目的を考えれば分かるかもしれません。
スラブtoスラブの特徴②耐熱性に優れる
スラブtoスラブの場合、耐熱性に優れます。
コンクリートに触れるとひんやりしているイメージありませんか?スラブtoスラブはコンクリートが壁なので熱を溜め込みません。
部屋の全体的な気温が下がるので、エアコンの効率が良くなります。
スラブtoスラブの特徴③耐久性に優れる
スラブtoスラブが多ければ多いほど、建物の耐久性が上がります。
床と床がコンクリートで繋がっているということで、その分強度が増すんです。構造的に考えて強度を確保することができるのはメリットです。
ボードが上から下に繋がっていたとしても耐久性に大きな変化はありません。あんなの簡単な圧力でボキ!っと行きそうじゃないですか?(LGSがあるのでそうは行きませんが)
壁がスラブtoスラブの場合に注意すべきこと
壁がスラブtoスラブの場合、後から建て込み配管ができないので注意しましょう。
ボードなら建て込み配管ができます。要は壁裏にスペースがあるので、そのスペースに配管を入れてることが可能です。
ただコンクリートの場合、壁に配管スペースがないので後から建て込み配管をするのが不可能になってしまいます。図面だけをみていると間違えやすので、現場を確認し、間違えて建て込み配管で検討を進めないようにしましょう。
付いているとしても露出配管になると思います。もしくはコンクリート打設前に配管を仕込んでおくか?といった感じです。
どこがスラブtoスラブか分からない時は現場の型枠を確認
設計図をよく見ても、どこがスラブtoスラブなのか分からないときには現場の型枠を確認しましょう。型枠が立っているところは全部コンクリートです。
もし現時点で施工されていないなら大工さんに聞いてみるのもありですね。「型枠どこやりますか?」みたいな感じで。
コンクリートは一度打ってしまうと元に戻せませんので、正確な検討が求められます。
また、スラブtoスラブは躯体図でも確認することができます。現場に行く暇がない場合は躯体図を確認する様にしましょう。
建築のスラブtoスラブに関する情報のまとめ
建築のスラブtoスラブに関する情報のまとめ
- 建築のスラブtoスラブとは:壁がコンクリートである状態のこと
- 特徴:遮音性、耐熱性、耐久性に優れる
- 注意点:後から建て込み配管ができないこと
- 確認方法:躯体図もしくは現場の型枠を確認すること
以上が建築のスラブtoスラブに関する情報まとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
スラブtoスラブはRC造の建築物において目にします。RC造に対する理解が深まれば、スラブtoスラブの理解も深まります。合わせて知識として抑えておきましょう。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。