サッシとは?窓との違い、サッシドアの説明、種類、特徴など

  • サッシってなに?
  • 窓とはどう違うの?同じじゃないの?
  • サッシドアって何?
  • どんな種類があるの?
  • それぞれどんな特徴を持つの?

上記のような悩みを解決します。

サッシと一言で言ってみても、多くの種類がありますし、正確な定義を勘違いしやすい部分です。正しい情報を身につけましょう。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

サッシとは?

サッシとは、結論「窓枠のこと」です。

上の写真でいうならば黒い部分がサッシとなります。

サッシはガラスを支え、見栄えを良くする働きをします。上の写真を見て分かる通り、サッシがあることによって見栄えが良くなっていますよね。

サッシはガラスを支えるという役割以外にも見た目の役割も大きいです。

黒いサッシならキリッとしたカッコいい見栄えに仕上げることができますし、ベージュなどの暖色サッシを使えば暖かい空気感を演出することができます。

一言で「サッシ」と言ってみても様々な種類のサッシがあるんです(後ほど詳しく解説します)。

その空間が演出したい空気感や建物としての機能性を考えて選定していく必要があります。

 

窓とサッシの違い

窓とサッシの違いは、結論「窓か?窓枠か?の違い」です。

多くの人が勘違いしやすい部分ではありますが、サッシは窓のことではなく、窓枠のことになります。間違えないよう注意しましょう。

正確に説明すると、窓には下記のように様々な種類の部分があります。

窓の部品

  • 框(かまち)
  • 障子(しょうじ)
  • 額縁(がくぶち)
  • 窓枠(サッシ)
  • ガラス

ここでは各部分の詳細な説明は省きますが、このように多数の種類の部品から窓は構成されています。これら全体のことをまとめて「窓」と呼びます。

対して窓枠(サッシ)は窓の一部です。窓の中に窓枠が含まれています。

微妙なニュアンスの違いを理解しておきましょう。

 

ドアサッシとは

まず窓の定義の部分ですが、窓とは「採光・換気・通風の為の開口部」です。

多くのドアは「採光・換気・通風」の目的ではなく、「人の出入り」が目的の開口部ですから、基本的にサッシとドアは区別されます。

ただ「採光・換気・通風」の目的に加え、「人の出入り」も目的に含まれる開口部も存在します。

勝手口と呼ばれる開口部です。ドアサッシと呼ばれたりもしますね。イメージしにくい方も多いと思うので上の写真参照でお願いします。

窓としての役割も果たしますし、ドアとしての役割も果たすドアサッシ(勝手口)は、下記のような場所で採用されています。

ドアサッシが採用されている場所

  • 一戸建て住宅
  • 現場のプレハブ
  • 工場や倉庫
  • 仮設の事務所

 

サッシの種類

アルミサッシ

アルミ製の窓枠をアルミサッシと言います。

下記のような特徴を持ちます。

アルミサッシの特徴

  • 加工が楽
  • 値段が安い
  • 軽い(持ち運びやすい)
  • 耐候性が高い

全体的な評価として、非常に使いやすいのがアルミサッシでして、一番代表的なサッシです。多くの場所でアルミサッシが使用されています。

ただし金属ですので、熱伝導率は高いです。

簡単な話、冬は冷たくなってしまいますし、夏は暑くなってしまうというデメリットを持ちます。それを考えてもメリットの多いサッシかなと思います。

 

スチールサッシ

スチールサッシはその名の通り、鉄(スチール)で出来たサッシです。

アルミサッシとは「金属」という共通点を持ちますので、熱伝導率が高いのは共通になります。スチールサッシも夏は熱く、冬は冷たいです。

また、鉄はアルミよりも重いので持ち運びも大変ですし、加工も大変です。ただそれを置いても強いメリットがあります。

スチールサッシの特徴

  • 鉄なので強度が強い
  • 耐熱性に優れる
  • 見た目が良い

誤解を恐れずに言うなら、アルミ製は安っぽく見える時もあります。スチールサッシは重厚感があって、見た目も良いです。

建物の中でも意匠(見栄え)のこだわっている部分に用いられることが多いですね。

 

樹脂サッシ

樹脂サッシはその名の通り、樹脂製のサッシのことです。

アルミサッシ・スチールサッシとは違って金属ではありませんから、また別の特徴を持ちます。具体的には下記のような特徴です。

樹脂サッシの特徴

  • 加工しやすい
  • 非常に軽い
  • 腐食が起こりにくい
  • 色の種類が豊富
  • 強度が弱い

金属製サッシとの大きな違いは「色」ではないでしょうか。

やはりアルミサッシもスチールサッシも色の種類が豊富ではありません。対して樹脂製なら様々な種類の色がありますから、その点で自由度は効きます。

大きなデメリットは「強度が弱い」という点です。

強度が弱いということは、その分フレームが太くなるということです。それが意匠(見た目)的にどうなのか?は検証が必要になってきます。

 

木製サッシ

木製サッシはその名の通り、木製のサッシです。

下記のような特徴を持ちます。

木製サッシの特徴

  • 断熱性が高い
  • おしゃれ
  • 腐食しやすい
  • 耐久性が弱い

樹脂サッシもスチールサッシも意匠的には優れるかもしれませんが「木の暖かさ」のようなものは表現することはできません。

どちらかというと、樹脂サッシもスチールサッシも「キリッ」としたイメージなんです。フォーマルな空気感を醸し出すのには向いていますが、落ち着く雰囲気では無い気がします。

木製サッシでなければ作れない雰囲気があります。

ただ木製サッシには「腐食しやすい」というデメリットもあります。

製品を選ぶ際には、上記のデメリットを解決しているような製品を選ぶようにしないと、後々めんどくさくなるので注意しましょう。

 

複合サッシ

複合サッシというのは、複数種類のサッシを組み合わせることです。

例えば「アルミサッシ+スチールサッシ」とか、「樹脂サッシ+アルミサッシ」とかですね。複数のサッシを組み合わせるので、複数のメリットを享受できます。

ただ複数のサッシを組み合わせるので、統一感が無くなるというリスクもあります。

メリットの多い方法ではありますが、失敗すると大きく意匠性を損ないますので注意しましょう。

 

サッシに関する情報まとめ

サッシに関する情報のまとめ

  • サッシとは:窓枠のこと
  • 窓とサッシの違い:窓か?窓枠か?の違い
  • サッシドアとは:採光・換気・通風の目的もあるドア
  • サッシの種類:アルミサッシ、スチールサッシ、樹脂サッシ、木製サッシ、複合サッシ

以上がサッシに関する情報のまとめです。

サッシの基礎知識は一通り理解できたと思います。

類似しているもので言えばドアがあります。ドアにも複数の種類がありますので、セットで学んでおくことをオススメします。

下の記事に詳細をまとめてあるので、よかったら読んでみてください。

それでは。