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点検口とは?記号、種類、サイズ、作り方、開け方、メーカーなど

  • 点検口ってなに?
  • 図面での記号を知りたい
  • どんな種類があるの?
  • 点検口のサイズは?
  • 作り方(施工の流れ)を知りたい
  • 点検口開け方は?
  • どこのメーカーが作ってるの?

上記のような悩みを解決します。

点検口が無い現場はありません。建物を施工する人なら点検口に関する情報はマストですので、基礎知識は一通り抑えておきましょう。

この記事では、点検口に関する情報を網羅的に解説します。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

点検口とは?

点検口とは、結論「天井裏への入り口」です。

多くの天井は2重天と言って、天井が2層構造になっています。

基本的に建物の骨組みはコンクリートでできており、その下に天井を作ることで、コンクリートと天井の間にスペースが生まれるんです。

するとそこに、エアコンの配管や電灯の配線を敷くことができますよね。

このコンクリートと天井の間のスペースにアクセスする為の入り口が、点検口です。

主な利用目的は改修工事やメンテナンスです。

例えば、照明器具や動力の幹線設備は、寿命が30年だったりします。

施工してから30年たったら既存の電線を撤去し、新しい電線を引きなおさなければなりません。電線は天井裏に敷設されますから、電線を敷設するなら天井裏へ行く必要があります。

そこで点検口を開けて、天井裏に潜り、作業を行うという訳です。

また、電灯に不具合が発生したとき、原因究明の為に天井裏の配線を確認する必要があります。この時も天井裏へ行く必要があります。

下記のようなものが天井裏にはありますから、下記のようなものに不具合が発生した時に開けられるのが点検口です。

天井裏に敷設されているもの

 

点検口の記号

点検口の記号は上記です。図面ではこのように表記されます。

四角の中に三角形がありますが、広がってる方に点検口が開きます。これに関しては、SDと同じ考え方をすれば問題ありません。

ちなみに両開きの点検口というのも存在しますが、あまり現場では見られませんね。

ほとんどの場合は片開きですので、気にしなくていいと思います。

 

点検口の種類

点検口の種類

  • 天井点検口
  • 壁点検口
  • 床下点検口

点検口の種類としては、上記のような種類が挙げられます。

要は点検口が付く場所で分けられるパターンですね。

「壁・天井・床」とありますが、一番メジャーなのは天井点検口です。基本的にメンテナンスが必要なのは天井裏にありますからね。

次に床の点検口ですが、床も2重になっていることがあります。

基本的に床はコンクリートできていますが、その上に支えを置き、新しく床を施工することによって2重床が完成します。

専門用語では「OAフロア」とか「フリーアクセスフロア」とか言ったりしますね。

パソコンや機械が多い部屋では、配線が他の部屋よりも多くあります。床を2重にしてスペースを確保することで、そこに配線を敷設していくんです。この配線のメンテナンスや更新工事の際に利用されるのが床点検口です。

壁点検口に関しても同じような考え方でして、2重になっている壁で間のスペースへとアクセスする入り口となるのが点検口です。

 

点検口のサイズ

点検口のサイズ

  • 300角
  • 450角
  • 600角

点検口は上記のようなサイズがあります。

現場で使われるのは450角がメインです。

要は天井裏に人が入れるようにするのが点検口ですので、人が通れるサイズでなければ意味がありません。そういった意味合いで、300角は少し小さいです。

天井には様々な機器が付きますので、スペースが厳しいところがあります。

スペース的に450角の点検口を付けるのが厳しく、ただ点検口は付けなければならないという状況なら300角の点検口は使われますね。

対して600角の点検口は、人は入りやすいですがスペースを取ります。

要は600mm×600mmの穴な訳ですから、スペース的に余裕がある場合は採用されます。

 

点検口の作り方

墨出し

まずは点検口が付く場所に目印を付けます。これが墨出しです。

繰り返しになりますが、天井には多くの機器が付きます。

天井に付くもの

  • 照明器具
  • エアコン
  • 排気口
  • 吸気口
  • 防犯カメラ
  • スピーカー

どこに何が付くのか?は定例会議にて決定しています。

いわゆる「取り合い」というものでして、設計・ゼネコン・設備工事業者で天井の取り合いを、あらかじめ決めているんです。点検口の位置がずれると、他の機器とぶつかってしまうこともあります。

よって、ミリ単位で正確な位置に点検口を施工する必要があります。

数ミリ程度の誤差なら大丈夫ですが、何十ミリ何百ミリの誤差は駄目です。墨出しをして、正しい場所に点検口を作れるようにしましょう。

 

天井に開口を作る

点検口とは天井への入り口ですから、開口を作る必要があります。

切る工具は何でもいいですが、電動のカッターなどを使うとやりやすいです。

注意点としては、天井裏にある電線を一緒に切断しないようにしましょう。

スペースが厳しい現場では、天井スレスレに電線が敷設されていたりします。改修の現場では電線に電気が通っているので感電の可能性があります。新築でも電線切られたら電気屋がブチギレます。

出来れば探査機を使って、開口していいか確認してから開口するようにしましょう。

 

点検口作成

開口ができたら、点検口を作成します。

点検口は「枠とボード」の2つで構成されています。最初は2つ分けられているものですので、組み立てる必要があります。

ボードに関しては、天井と同じ素材にするようにしましょう。

簡単な話、天井全体は白なのに、点検口の部分だけベージュだったら見た目が良くないですよね。天井がケイカル板なら点検口もケイカル板にすべきです。

 

点検口取り付け

点検口ができたら、最後は点検口を取り付けて完成です。

軽く全体の流れをおさらいしてみましょう。

点検口を作る流れ

  • 墨出し:目印を付ける
  • 開口:カッターで天井切断
  • 組立:枠とボードを組み合わせる
  • 取付:完成した点検口を開口に取付

 

点検口の開け方

点検口の開け方は、結論「留め具を外す」です。

留め具に何を使っているのかは点検口によって微妙に異なりますが、要は留め具を外せば点検口は開きます。留め具を外す工具が必要になります。

例えば、マイナスドライバーでネジを回すと開くタイプの点検口も多いです。その場合はマイナスドライバーが必要ですし、マイナスで開かないならペンチで留め具を外したりします。

工具に迷ったなら、ペンチを持っていけば大抵の場合はなんとかなりますよ。

例えば、マイナスドライバーで開くタイプの点検口だったら、ペンチを溝にハメれば点検口を開けることができます。

それ以外のタイプでもペンチがあれば点検口を開けることができます。工具を一つ持っていくなら間違いなくペンチですね。

あと、点検口は多くの場合、天井にありますから脚立も必要です。

現場が脚立使用禁止の現場だったら、あらかじめ別の足場材を用意するようにしましょう。

 

点検口のメーカー

点検口のメーカー

  • ナカ工業
  • フクビ化学工業
  • クマモト
  • ダイケン
  • バクマ工業
  • カイダーベースボード工業

上記のようなメーカーが点検口を作っています。

ぶっちゃけどのメーカーもそこまで変わらないと思いますので、どこのメーカーにしてもいい気がします。要は天井の入り口が点検口な訳で、そこに大きな差は生まれません。

明らかに信頼性に欠けるメーカーなら別会社にした方がいいですが、そうでないならどこも大差ないです。

どちらかというと点検口そのものよりも、メーカーの対応力でみた方がいいです。

現場では常にイレギュラーが発生しますから、不測の事態にも対応してくれるメーカーは非常に助かります。メーカーさんの対応力で決めましょう。

 

点検口に関する情報まとめ

点検口に関する情報まとめ

  • 点検口とは:天井裏への入り口
  • 点検口の記号:上図参照
  • 点検口の種類:天井点検口、壁点検口、床下点検口
  • 点検口のサイズ:300角、450角、600角
  • 点検口作り方:墨出し→開口→点検口組立て→取付
  • 点検口開け方:留め具を外す
  • 点検口メーカー:ナカ工業、フクビ化学工業、クマモト

以上が点検口に関する情報のまとめです。

一通り点検口の基礎知識は網羅できたと思います。

点検口は内装工事で施工されます。内装工事全体の流れを把握しておけば、点検口に関する理解も深まりますので、知識として抑えておきましょう。

下の記事で詳細に解説しているので、よかったら見てみて下さい。それでは!

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