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野縁とは?野縁受け、吊ボルト、寸法、ピッチ、組み方、軽天など

  • 野縁って読み方すら自信ない…
  • 野縁と野縁受けって何が違うの?
  • 19形と25形ってどっちを使えばいい?
  • 吊ボルトのピッチは何mmが基本?
  • シングル・ダブルの使い分けは?
  • 軽天の組み方の流れを把握したい

上記の様な悩みを解決します。

野縁(のぶち)は、天井ボードを留め付けるために配される下地材のこと。LGS天井下地の中では一番細くて目立たない部材ですが、ここがズレるとボードの目地が通らない・天井がたわむ・後の機器付け金具で苦労する、と影響範囲は意外と広いんですよね。寸法・ピッチ・組み方の基本を最初に押さえておくと、施工図のチェックも現場立会いもグッと楽になります。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

野縁とは?

野縁とは、結論「天井のボードを直接留め付けるために、天井下地の最下層に格子状に配置される細い下地材」のことです。

天井下地は基本的に次の3層構造になっています。

  • 吊ボルト(W3/8など):上階スラブから垂下する全ねじボルト
  • 野縁受け:吊ボルトに留めて、野縁を受ける横材
  • 野縁:野縁受けの下に直交配置される細い材(ここに天井ボードを留める)

野縁は天井ボード(プラスターボード・岩綿吸音板など)を直接ビス留めする面材を支えるので、ピッチと水平精度が天井仕上げの精度に直結します。

軽量天井下地はLGS(軽量鉄骨)と呼ばれ、関連基礎は以下にあります。

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野縁受け・吊ボルトとの関係

野縁単独で語るより、天井下地3層構造で理解するほうがスッキリします。

部材 役割 標準ピッチ
吊ボルト 上階スラブから天井下地全体を吊る 900〜1,200mm
野縁受け 吊ボルトに留め、野縁を支える横材 900〜1,200mm
野縁 天井ボードを直接留める下地材 300〜450mm

吊ボルトと野縁受けはほぼ同じピッチで動き、野縁だけが細かいピッチになるのがポイント。直径3層が「粗→中→細」の入れ子構造になっていて、最終的に天井ボードを支えるのが野縁、というイメージで掴むと分かりやすいです。

吊ボルトの上端は上階スラブにインサートで固定するのが基本。

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野縁の親バー・mバー

LGSの天井下地は、野縁受けが親バー、野縁本体がmバーと呼ばれることもあります。会社・地域によって呼称が違うのが厄介で、職人さんに「野縁ちょうだい」と言ったら「親バー?mバー?」と聞き返されるケースも普通にあります。

LGSの親バーについてはこちらに整理してあります。

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野縁の種類と寸法

野縁の規格はJIS A 6517「建築用鋼製下地材(壁・天井)」に基づいて決まっています。代表的な寸法は次の通り。

形式 断面寸法 用途
19形 25mm × 19mm 軽量・小スパン(住宅・小規模)
25形 25mm × 25mm 標準(オフィス・店舗)
50形 50mm × 25mm 大空間・耐震天井

野縁の形式は天井ボードの厚み・吊ボルトピッチ・耐震要件で決まります。普通のオフィス天井なら25形が標準で、住宅向けの軽量天井は19形、大型ホールや学校体育館などで50形を使います。

シングル天井とダブル天井

野縁の支持方式にはシングルダブルがあります。

  • シングル天井:野縁受けに対して野縁を1段で配置(一般的)
  • ダブル天井:野縁受けに対して野縁を2段組みにする(耐震天井対応)

ダブル天井は2011年の東日本大震災以降、特定天井(広さ200m²超・高さ6m超など)で特定天井の脱落防止対策として規定されました。仕様書で「ダブル天井」と書かれている場合は、ピッチ・斜め振れ止めなどの基準が一段厳しくなるので要注意。

野縁の組み方の流れ

LGS天井下地の標準的な組み方は次のフロー。

LGS天井下地 施工フロー

  1. 天井高さの墨出し(壁周辺の壁付野縁ライン)
  2. インサート位置の墨出し(吊ボルト位置)
  3. 上階スラブにインサート打設(コンクリート打設時に埋込み)
  4. 吊ボルトを取り付け
  5. 振れ止め(ハンガー)の設置
  6. 野縁受けの取り付け
  7. 野縁の取り付け
  8. 開口補強(点検口・照明器具・空調吹出し)
  9. ボード貼り

墨出しの基本

天井下地の墨出しは、まず壁周辺の天井高ラインを全周にレーザーで打って、そこから等ピッチで野縁配置を決めるのが基本。墨出しがズレると下地全体が歪むので、最初の墨出しで5mm以上のズレが出ているなら必ずやり直し。

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吊ボルトのピッチ

吊ボルトのピッチは仕様書で指定されますが、一般的な目安は次の通り。

  • 標準:900mm × 900mm
  • 軽量天井:1,200mm × 1,200mm
  • 重量・耐震:600mm × 600mm

ボード重量・天井ふところ・耐震要件で適用ピッチが変わります。施工図のピッチを盲信せず、設計仕様書の根拠を確認するのが施工管理の役目。

開口補強

天井ボードに穴を開ける部分(照明器具・空調吹出し・点検口)は、野縁を切り欠いた箇所を開口補強で再支持する必要があります。一般的には開口の四周に追加で野縁を配して、ボード重量を確実に支える。

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野縁の施工管理上のポイント

最後に、野縁工事で施工管理として押さえるべきポイントを整理します。

野縁工事の施工管理ポイント

  • 吊ボルトの傾き(垂直度)の確認
  • 振れ止めの取り付け(耐震要件)
  • 野縁ピッチの実測抜き打ち検査
  • 開口補強の有無
  • 設備配管との取り合い順序

吊ボルトの垂直度

吊ボルトが斜めになっていると、天井下地全体が傾く・荷重が偏る・後で外れる原因になります。全数の垂直度を確認するのは現実的でないですが、ランダム抜き打ちで5%程度を施工管理が実測するのが標準的なやり方。

振れ止めの設置

天井下地の側方変位を防ぐため、ハンガー・振れ止め斜材を所定の間隔で設置します。耐震天井(特定天井)の場合は、振れ止めの仕様が建築基準法で詳細に決まっているので、仕様書通りに施工されているかを確認。

設備との取り合い

野縁の高さ位置を決める前に、ダクト・配管・電気配線が野縁の上を通れる高さに収まっているかを必ず確認。天井ふところ(スラブ下面〜天井面)の寸法が、天井機器(埋込照明・スピーカー)が収まる高さになっているかも要チェック。

僕は電気施工管理時代に、新築の事務所ビルで「埋込ダウンライトを設計図通りに発注したら天井ふところに入りきらない」というトラブルを経験したことがあります。野縁を組む前の段階で、天井機器の埋込高さと天井ふところを比較する機器・天井ふところ取り合い表を作っておくと、こういう事故は事前に潰せます。設計と施工の境界線で発生しやすいタイプの不整合なので、施工管理が一歩踏み込んで確認しに行くのが正解。

野縁に関する情報まとめ

  • 野縁とは:天井ボードを直接留めるための、天井下地の最下層の細い下地材
  • 構造:吊ボルト(粗)→野縁受け(中)→野縁(細)の3層
  • 規格:19形(軽量)/25形(標準)/50形(大空間・耐震)
  • シングル/ダブル:耐震天井(特定天井)はダブルが多い
  • 吊ボルトピッチ:標準900mm/軽量1,200mm/重量600mm
  • 施工フロー:墨出し→インサート→吊ボルト→野縁受け→野縁→開口補強→ボード
  • 管理ポイント:吊ボルト垂直度/振れ止め/設備取り合い

以上が野縁に関する情報のまとめです。

野縁工事は地味で目立ちませんが、天井機器・電気配線・空調ダクトの「天井ふところ取り合い」のハブになる部位。「野縁を組む前に天井機器の埋込寸法を全部出す」という段取りが組めるかどうかで、後工程のトラブル発生率がだいぶ変わります。

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