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化粧石膏ボードとは?種類、サイズ、ジプトーンとの違いなど

  • 化粧石膏ボードってなに?
  • 普通の石膏ボードとどう違うの?
  • 種類とサイズが知りたい
  • ジプトーンやソーラトンとの違いって?
  • 施工方法とコツが知りたい
  • 注意点はある?

上記の様な悩みを解決します。

化粧石膏ボードは、表面に塩化ビニルや化粧紙、岩綿吸音板などの仕上げ層を貼り付けた石膏ボードのこと。クロス貼りやパテ処理が不要なため、店舗・事務所・改修工事のように「短工期で仕上げたい現場」で重宝されます。施工管理として品名と用途を整理しておかないと、メーカー在庫と納期で痛い目を見る部材です。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

化粧石膏ボードとは?

化粧石膏ボードとは、結論「石膏ボードの表面に意匠仕上げが施され、そのまま天井・壁の仕上げ材として使えるボード」のことです。

JIS A 6901で「化粧せっこうボード」として規格化されており、芯材(石膏)と仕上げ層(塩ビシート、化粧紙、岩綿吸音材など)を一体化させた製品を指します。

普通のせっこうボードとの一番大きな違いは、現場でクロスやパテが不要という点。クロス職人を入れなくていいので、内装の総工程が一気に短くなる訳です。改修工事や、テナントの居抜きで天井だけ貼り替えるような現場では特に出番が多いですね。

普通の石膏ボード(プラスターボード)の基礎を知りたい方はこちらが分かりやすいです。

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化粧石膏ボードの種類

JIS A 6901では化粧石膏ボードを以下のように分類しています。本サイトでは現場でよく出てくる順に並べて整理します。

現場で扱う主な化粧石膏ボードの種類
– 塩ビ化粧石膏ボード(PVC仕上げ)
– 化粧紙貼り石膏ボード
– 岩綿吸音板貼りタイプ(ジプトーン系・ソーラトン系)
– 不燃化粧紙ボード(A2クラス相当)
– 抗菌・抗ウイルス機能付きタイプ

塩ビ化粧石膏ボードは、表面が塩化ビニルシートでコーティングされている製品。汚れに強く、ビルの共用部・倉庫の事務スペース・学校の廊下まわりで採用されます。シートの色柄が豊富で、メーカーカタログを見ると軽く100種類以上あるのが普通です。

岩綿吸音板系(ジプトーン・ソーラトン)も「化粧石膏ボード」のカテゴリに含まれることが多いですが、芯材が岩綿吸音板+石膏ボードの複合構成になっており、吸音性能を狙う場合に使われます。違いの整理は後ろのセクションで詳しく解説します。

化粧石膏ボードのサイズと規格

定尺サイズは普通の石膏ボードと同じく「910×1820(3×6)」と「910×2420(3×8)」が中心。厚みは9.5mmと12.5mmが主流です。

厚み 主な用途 備考
9.5mm 天井・軽量間仕切り コストが安い。耐火認定は単独では取らない
12.5mm 居室の壁・準耐火 1時間準耐火構造の認定品が豊富
15mm 防音壁・耐火壁の重ね貼り上層 単独で出る現場は少ない

メーカーごとに塩ビシートの巻き方向が違うので、ロット違いで色味が微妙に変わることがあります。同じ品番でも納品ロットが分かれると目立つ場所では張り分けが必要になるので、現場到着時にロット番号を必ず確認してください。これは後で塗り直しが効かない部材なので、ここをサボるとクレームに直結します。

具体的なメーカーは吉野石膏(タイガーボード化粧)、チヨダウーテ(ハイクリンボード)、ニチアスあたりが定番。

化粧石膏ボードとジプトーン・ソーラトンとの違い

ここが一番混乱しやすいところなので整理します。

項目 塩ビ化粧石膏ボード ジプトーン ソーラトン
表面材 塩ビシート 石膏+トラバーチン模様 岩綿吸音板
芯材 石膏ボード 石膏ボード 岩綿(ロックウール)
主用途 壁・天井の意匠 事務所・店舗の天井 吸音性が必要な天井
吸音性 低い 中程度 高い
価格帯 安い 高い
メーカー 各社 吉野石膏「ジプトーン」 大建工業「ソーラトン」

ジプトーンとソーラトンはどちらも「天井の意匠+吸音」を狙ったボードですが、芯材が違うので断面を見るとすぐ分かります。ジプトーンの断面は白い石膏、ソーラトンの断面は茶色〜薄褐色の岩綿。納品時にバラしてみて違うと感じたら、たぶん発注ミスです。

詳しい違いはそれぞれの解説記事を参照してください。

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化粧石膏ボードの施工方法

化粧石膏ボードはLGS(軽天)下地またはコンクリート躯体直貼りで取り付けます。施工フローは以下のとおり。

化粧石膏ボードの基本的な施工手順
– 下地(LGS)の通り・水平を確認
– 化粧面を傷つけないようにボードを開梱
– 割付図に従ってボードを配置(ジョイントを通り目地で揃える)
– ステープルまたはビスで打ち止め
– 端部にアルミジョイナーや見切り材を入れる
– ジョイント部の目透かしを確認

下地のLGSが波打っていると、化粧面で全部バレます。クロス貼りなら多少のうねりはパテで吸収できますが、化粧石膏ボードはパテが効かないので下地精度がそのまま仕上がりに出る訳です。LGSの通りを±1mm程度で抑えられるかが勝負ですね。

天井の場合はステープル(タッカー)で打つことが多いですが、ステープルの足が化粧面まで貫通すると当然NG。空気圧の調整と打ち込み深さを最初に必ずテストしてください。

LGSの規格・施工は以下が参考になります。

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化粧石膏ボードの注意点

化粧石膏ボードは「意匠を兼ねる仕上げ材」なので、普通のPB施工と同じ感覚でやると失敗しやすいです。現場でやらかしやすいポイントを並べます。

現場で起きやすいトラブルと対処
– ロット違いによる色ムラ → 同一現場は同一ロットで発注、養生中も日焼け注意
– 端部欠け → 両刃ノコで切る、カッターで化粧面側から切れ目を入れて折る
– ビス頭が目立つ → 化粧面と同色の専用キャップ、もしくは見切り材で隠す
– 結露によるシート浮き → 浴室・厨房など多湿空間には専用の防湿タイプを使う
– 改修時の既存ボード解体ミス → アスベスト含有時期(2004年以前)の岩綿系は事前調査必須

特に最後のアスベストは、改修・解体工事ではほぼ毎回ぶつかる論点です。2006年に全面禁止されましたが、それ以前の建物の天井ボードには含有の可能性があります。事前調査と届出を怠ると違反扱いになるので、改修現場では着手前に建材調査を必ず実施してください。

参考: https://seko-kanri.com/as-best/

僕も電気工事で天井のボードを部分的に開ける際、最初に「これいつの建物だっけ?」を確認するクセがついています。古い倉庫で岩綿吸音板を切ったら粉塵で目が痛くなる経験は何度かしました。

化粧石膏ボードに関する情報まとめ

  • 化粧石膏ボードとは:石膏ボード表面に塩ビ・化粧紙・岩綿などの仕上げ層を貼った、そのまま使える内装ボード
  • 種類:塩ビ化粧、化粧紙、岩綿吸音板系、不燃、抗菌タイプなど
  • サイズ:910×1820・910×2420が定尺、厚み9.5/12.5mmが主流
  • ジプトーン・ソーラトンとの違い:芯材と吸音性能で区別する。ジプは石膏、ソーラは岩綿
  • 施工:LGS下地の精度が命、ステープル深さ要管理
  • 注意点:ロット違い色ムラ、改修時のアスベスト調査が必須

以上が化粧石膏ボードに関する情報のまとめです。

クロス貼りに比べて工程は短くできますが、その分下地精度と発注ロットの管理で差が出る部材です。早工期の現場で採用するときほど、最初の段取りに時間をかけたほうが結果的に手戻りが減ります。同じ内装系の関連知識として、LGS下地とジョイントボックスまわりの取り合いも併せてチェックしておくと現場での判断が楽になりますよ。

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