- JWWでどうやって印刷するの?印刷ボタンはどこ?
- 印刷したら図面が用紙からはみ出た(小さすぎた)
- 印刷範囲(枠)ってどうやって合わせるの?
- 線が薄くて印刷が見えない/全部同じ太さでメリハリがない
- 線色ごとに太さを変えたいけどどこで設定するの?
- JWWでPDFにするにはどうすればいい?(PDFボタンがない)
- コンビニで印刷したいからPDFにしたい
- とにかく1枚、正しい縮尺で綺麗に印刷したい
上記の様な悩みを解決します。
JWW(JW_CAD)の印刷は、無料CADの中でも独特の作法があり、初めてだと「はみ出す」「線が薄い」「PDFボタンが見当たらない」で必ず一度は手が止まります。ですが、印刷枠・縮尺・線幅・PDF化という4つのポイントさえ押さえれば、正しい縮尺で見やすい図面を安定して出せるようになります。
今回は印刷の基本のやり方から、印刷範囲・縮尺・線の太さの設定を押さえた上で、他の解説があまり体系立てて書かない「線色ごとの線幅」や「JWWに標準でないPDF出力のやり方」まで、現場でそのまま使える形で整理します。JWWを触り始めたばかりの方でも追える内容にしているつもりです。
それではいってみましょう!
JWWの印刷とは?
JWWの印刷とは、結論「JW_CADで作図した図面を、印刷枠で範囲と縮尺を決めてから用紙に出力する機能」のことです。
ポイントは「印刷枠」という考え方です。多くのソフトは「開いている画面をそのまま印刷」しますが、JWWは印刷コマンドを実行すると、用紙サイズを表す“印刷枠”が画面に現れ、それを図面のどこに被せるかで印刷範囲が決まります。つまり「枠を図面に合わせる」作業がJWWの印刷の中心になります。
「AutoCADのレイアウトみたいな概念はあるの?」という疑問がありますが、JWWはAutoCADのモデル空間/ペーパー空間のような二重構造を持たず、1つの作図空間の上に印刷枠を重ねるシンプルな方式です。この“シンプルさ”がJWWの良さでもあり、逆にレイアウトのような柔軟な図枠管理はしにくい、という裏表があります。
現場目線で言えば、JWWの印刷は「枠を合わせて、縮尺と線幅を決めて出す」だけの素直な仕組みです。ただ、その一つひとつに小さなクセがあるので、順番に潰していくのが理解の近道になります。
CADソフトごとの違いの全体像は、こちらとあわせて読むと整理できます。

JWWの印刷のやり方
やり方は、結論「印刷コマンドを実行 → プリンタを選ぶ → 印刷枠を図面に合わせる → プレビューで確認 → 印刷」の流れです。最短で1枚出す手順を追います。
- メニューの「印刷」コマンド(またはツールバーの印刷)を実行する
- 使うプリンタ(または後述のPDF仮想プリンタ)を選ぶ
- 画面に現れた印刷枠を、印刷したい図面に被せる
- 枠の位置・向き・縮尺を調整し、図面が枠に収まっているか確認する
- 問題なければ印刷を実行する
最初のうちは、いきなり紙に出さず「枠を図面に合わせて画面で確認」までを丁寧にやるのがコツです。JWWは印刷実行前の枠の状態がそのまま出力になるので、枠の中に図面がきちんと収まっているかを目で確かめてから印刷ボタンを押す、という順番を徹底するとミスが減ります。
印刷枠は、マウスで位置を動かせるほか、コントロールバーの操作で用紙の向き(縦/横)や基準点を変えられます。「横向きで出したい」という場合は、この用紙の向きを横(ランドスケープ)に切り替えます。
JWWの印刷範囲(印刷枠)の設定
「印刷したらはみ出た」「枠がうまく合わない」の悩みは、ほぼこの印刷枠の設定で解決します。結論、印刷枠は「用紙サイズを表す枠」で、これを図面に正しく被せることが範囲設定そのものです。
- 用紙サイズ:A3・A4など、出力する紙のサイズを選ぶ。枠の大きさが変わる
- 枠の移動:枠をドラッグして、印刷したい図面の位置に合わせる
- 枠の向き:縦/横を切り替える。横長の図面は横向きに
- 基準点・回転:枠の基準を変えて、図面の中心に合わせる
図面が枠に入りきらない時は、原因が2つあります。1つは用紙サイズが小さすぎる場合(A4をA3にすれば入る)、もう1つは後述の縮尺が用紙に対して大きすぎる場合です。まず用紙サイズを見直し、それでも入らなければ縮尺を疑う、という順で切り分けると早いです。
「消したはずの要素が印刷に出てしまう」時は、そのレイヤ(画層)が実は非表示になりきっていない(別のレイヤグループ側で表示のまま等)ことがほとんどです。JWWは画面に表示されているものが基本そのまま印刷される仕組みなので、印刷したくない要素は印刷前に確実に非表示にしておく、というのが対処になります。逆に、図枠(タイトル)ごと印刷したい場合は、図枠のレイヤを表示にして印刷枠内に収めればそのまま出ます。
JWWの印刷の縮尺と用紙サイズ
縮尺まわりは、JWWの印刷で一番トラブルが多い箇所です。心の声の「はみ出す/小さすぎる」の根っこはここにあります。
JWWでは、作図時に決めた縮尺(1/100など)と、印刷枠(用紙サイズ)の組み合わせで、紙に載る大きさが決まります。作図の縮尺が用紙に対して大きすぎれば枠からはみ出し、小さすぎれば余白だらけになります。
- 作図縮尺:図面を描いた時の縮尺。図面の“実際の大きさ”を決めている
- 用紙サイズ:印刷枠のサイズ。A3かA4かで載る範囲が変わる
- 印刷倍率:枠に対して図面を拡大・縮小して合わせる調整
きれいに1枚に収めるコツは、「この図面はA3・1/100で出す」と先に決めてしまうことです。出力の縮尺と用紙を先に固定すれば、枠を合わせるだけで毎回同じ体裁で出せます。行き当たりばったりで倍率をいじると、図面ごとに縮尺がバラバラになり、後で見た人が混乱します。
図面の寸法や縮尺の基礎そのものが曖昧な人は、こちらも参考になります。

JWWの印刷の線の太さ・色の設定
「線が薄くて見えない」「全部同じ太さでメリハリがない」という悩みは、JWWでは非常に多いです。結論、JWWは「線の色ごとに印刷時の線幅を割り当てる」仕組みになっており、ここを知らないと全部細い線で出てしまいます。
JWWでは画面上の線色(1〜8などの色番号)それぞれに対して、印刷時の線の太さを設定できます。この設定場所が分かりにくいのですが、メニューの「設定」→「基本設定」を開き、「色・画面」タブの中にある「プリンタ出力 線幅」の欄で、線色(色番号)ごとに印刷時の太さを数値で指定します。つまり「赤の線は太く、水色の線は細く」といったメリハリは、この色・画面タブで線色と線幅の対応を決めて初めて出ます。
- 線色と線幅の対応:基本設定→「色・画面」タブの「プリンタ出力 線幅」で、色番号ごとに印刷線幅を決める
- カラー印刷/モノクロ:印刷時にカラーにするかどうかを選ぶ。現場提出はモノクロが多い
- 薄い・細い問題:線幅の設定が最小のままだと全部細く出る。太くしたい色の幅を上げる
- メリハリ:外形線は太く、寸法線・補助線は細く、と色分けと線幅をセットで運用する
線が薄い最大の原因は、この線幅設定が初期の細い値のままになっていることです。見やすい図面にしたいなら、外形線に使う色の線幅を上げ、補助的な線は細いままにする、という“色と太さの役割分担”を最初に作っておくと、以降ずっと綺麗に出せます。
正直なところ、JWWの印刷でプロっぽさを分けるのはこの線幅設定です。ここを詰めていない図面は、内容が良くても「見づらい図面」になってしまうので、一度自分の標準の線幅設定を作っておく価値は大きいです。
JWWでPDF出力する方法
「JWWでPDFにするボタンがない」という悩みは、多くの人が最初にぶつかります。結論から言うと、JWWには標準でPDF書き出し機能が付いておらず、PDFにするには“PDFを作る仮想プリンタ”を使って印刷します。
やり方は、通常の印刷とまったく同じ流れで、出力先のプリンタとしてPDF作成用の仮想プリンタを選ぶだけです。印刷を実行すると、紙ではなくPDFファイルとして保存される、という仕組みです。
- 仮想プリンタ:紙の代わりにPDFを生成するソフト。OS標準のもの(PDFとして印刷)や無料ソフトがある
- 手順:印刷コマンド→プリンタでPDF仮想プリンタを選ぶ→通常どおり枠を合わせて印刷→PDFが保存される
- 連続印刷:複数図面をまとめて出したい時は、JWWの連続印刷機能で一括処理できる
- コンビニ印刷:PDFにしておけば、USBやネットプリントでコンビニ出力に持ち込める
「コンビニで印刷したい」「会社のプリンタが手元にない」という場面では、このPDF化が実用的です。PDFにしてしまえば、環境を選ばず同じ体裁で出せるので、客先提出や外部出力のときはいったんPDFを作る、という運用が便利です。
複数の図面を一枚ずつ手作業で出すのが大変な時は、連続印刷を使うと、枠を設定した複数の図面を順番に一括で出力できます。図面の多い物件では、この連続印刷を覚えておくと印刷作業がぐっと楽になります。
JWWの印刷に関する情報まとめ
- JWWの印刷とは:印刷枠で範囲と縮尺を決めて用紙に出す機能。1つの作図空間に枠を重ねる方式
- やり方:印刷コマンド→プリンタ選択→印刷枠を図面に合わせる→確認→印刷
- 印刷範囲:用紙サイズと印刷枠の位置・向きで決まる。非表示レイヤは印刷に出ない
- 縮尺と用紙:作図縮尺と用紙サイズの組合せで載る大きさが決まる。先に「A3・1/100」と決める
- 線の太さ・色:線色ごとに印刷線幅を割り当てる。薄い原因は線幅設定が細いまま
- PDF出力:標準機能はなく、PDF仮想プリンタで印刷して作る。コンビニ印刷や外部提出に便利
以上がJWWの印刷に関する情報のまとめです。一通り、基本のやり方から線幅・PDF化までは押さえられたかなと思います。
実務だと、JWWの印刷でつまずくのは「線幅設定」と「PDF化」の2つに集約されます。この2つさえ自分の中で標準化してしまえば、あとは印刷枠を合わせるだけで毎回綺麗な図面が出せます。まずは自分の線幅設定を1つ作り、PDF仮想プリンタで1枚出してみるところから始めてみてください。図面の基礎知識とあわせて理解すると、印刷が作図フローの仕上げとしてどう効くのかが見えてきます。


