ロックウールとは?メリット、デメリット、危険性について解説する

  • ロックウールってなに?
  • どんなメリットがあるの?
  • デメリットは?
  • 危険性について知りたい

上記の様な悩みを解決します。

ロックウールはその便利な特性から、建築物のほとんどに使用されています。

現場に行けば必ず目にする素材ですので、基礎的な知識を抑えておきましょう。

この記事ではロックウールとは?といったところから、メリット、デメリット、危険性について解説していきます。

なるべく専門用語は使わずに分かりやすい表現で記事を執筆していくので、初心者の方にもそれなりに分かりやすい記事になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

ロックウールとは?

ロックウールとは、結論「断熱性能の高い棉のこと」です。

建物を施工する上で重要なのは「快適さ」です。ただ単に建物が建てばいいという訳ではありません。快適さを実現するには、室内の温度が重要な要因となってきます。

簡単な話、室内が暑すぎても寒すぎても快適さは実現することはできません。そこで登場するのがロックウールでして、ロックウールを使用することにより外からの寒さを遮断し、室内空間を暖かくすることが可能になります。

似た様な素材としてはグラスウールと呼ばれるものがあります。

グラスウールもロックウールと同様に断熱性能があり、室内温度を適切に保つ役割を果たします。違いとしては「耐熱温度」が挙げられます。

具体的な数字を挙げて解説するとグラスウールの耐熱温度が約300度であるのに対し、ロックウールの耐熱温度は約700℃程度です。高い耐熱性能を持つのがロックウールでして、様々な場所で使用されています。

では具体的に「様々な場所」とはどの様な場所を指すのか。

壁や天井、床などです。

要するに部屋と部屋の間仕切り部分に使用されます。よって建物に暮らしている分には目にしませんが、目に見えない部分で役割を果たしているのがロックウールという訳です。

 

ロックウールを使用するメリット

ロックウールを使用するメリットは、結論「断熱性と吸音性」です。

断熱性に関しては先ほども説明した通りになります。外からの熱を遮断することで、室内の温度を快適な状態に保ちます。

また、ロックウールは吸音性も大きなメリットです。

「音を吸収する性能」と書いて吸音性ですから、室内の音を室外に漏らさないということ、室外の音を室内に入れない役割になります。

例えば、音楽スタジオの壁なんかがロックウールを採用する具体例です。

音楽スタジオでは大きな音が出ますよね。これをそのままにしていれば騒音問題でクレームが入ります。ただ壁にロックウールを詰め込めば、ロックウールが音を吸収し、騒音問題を防ぐことが可能です。

間仕切りの種類は様々あります。

スラブtoスラブの様に壁がコンクリートでできている場合は、そこまで音は通りません。マンションなんかでも隣の生活音が出なくて快適です。

ただ壁がボードの場合、生活音は丸聞こえです。ただの板ですから当たり前ですが、生活音が響くと快適に生活することはできませんよね。

そこでロックウールを壁に敷き詰めることにより、音漏れを防ぐことができます。

DIYなんかでもロックウールを壁に敷き詰めて音を防ぐという手法があったりします。

 

ロックウールを使用するデメリット

ロックウールを使用するデメリットは、結論「価格と耐水性」です。

まずロックウールはグラスウールと比較すると、価格が高い傾向にあります。超簡単なイメージとしては「グラスウールの上位互換がロックウール」な訳ですから、価格が高いのは当たり前とも言えます。

使用するボリュームにもよりますが、ロックウールの使用量が多くてお金に余裕が無い場合には、グラスウールへの変更を考慮した方がいいかもしれません。

また、ロックウールには耐水性というデメリットも存在します。

簡単に言えば「水に弱い」ということです。

水はロックウールを腐らせます。もし隙間から水が侵入し、ロックウール内部に入り込んでしまえば、カビが発生してしまう原因となります。

似ている素材でグラスウールというものがありますが、グラスウールよりかは水に強いです。ただ、一度水を吸ってしまうと形が変形してしまうので、耐水性は大きなデメリットと言えるでしょう。

基本的にロックウールは壁や天井などの「隙間に詰め込む」という働きをします。新築の時はそこまで大変ではありませんが、改修、つまりはもう一度やり直す際は非常に手間がかかります。

そういう意味ではデメリットも大きい素材と言えるでしょう。

 

ロックウールの危険性

結論からいうとロックウールに大きな危険性はありません。

ロックウールに似た素材として「アスベスト」と呼ばれるものがあります。アスベストには発ガン性物質が含まれており、危険性の高い素材と言われています。

現在ではアスベストの製造と使用が完全に禁止されており、今あるアスベストに関しても処理をする様決められています。

そこで、アスベストと似ているロックウールも危険なのでは?という認識を持つ方が多いですが、それは間違いです。ロックウールに発ガン性物質が含まれていません。

とはいえ、ロックウールが健康に良いという訳では無いです。(当然ですが)

吸い込んで良いか?悪いか?でいったら、良いとは言えません。よってロックウール関係の仕事をする際は、適切なマスクをすることをオススメします。

 

ロックウールに関する情報のまとめ

ロックウールに関する情報のまとめ

  • ロックウールとは:断熱性能の高い棉のこと
  • ロックウールのメリット:断熱性と吸音性
  • ロックウールのデメリット:価格と耐水性
  • ロックウールの危険性:大きな危険性は無い

以上がロックウールに関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

似た様な素材としてはグラスウールやアスベスト等が挙げられます。似ていて混同され安いものですが、明確に異なるものですので違いについては理解しておきましょう。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!