- JWWの寸法って結局どうやって入れるの?
- 縦の寸法や斜めの寸法はどう書くの?
- 円の半径や直径の寸法も入れられる?
- 寸法の文字が小さすぎ/大きすぎるんだけど設定はどこ?
- 「測定」と「寸法」って何が違うの?
- 入れた寸法値が実寸と合ってない気がする…
- そもそも寸法が画面に出てこない・消える
上記の様な悩みを解決します。
JWW(Jw_cad)は建設業界で今でも現役の無料CADで、施工図や打合せ用の図面を描くときに寸法の入力は避けて通れません。ところが寸法コマンドは設定項目が多く、「縦にできない」「実寸とずれる」「文字サイズが変」といったところで最初はほぼ全員つまずきます。今回は寸法コマンドの基本操作と設定から、縦・斜め・円の入れ方、混同しやすい「測定」との違い、寸法がずれる・表示されない時の対処まで整理します。あわせて、図面を描く側だけでなく「図面を読む側=施工管理」が寸法をどう見ているかも添えました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
JWWの寸法とは?
JWWの寸法とは、結論「図面上の2点間の距離や角度を、寸法線・寸法値としてCAD上に自動で書き込む機能」のことです。
自分で線を引いて数字を文字で打つのではなく、寸法を測りたい2点を指示すると、JWWがその図面の縮尺に合わせて実寸法(mm)を計算し、寸法線・引出線・寸法値をまとめて作図してくれます。ここがポイントで、寸法値は「手で入力する数字」ではなく「図形の座標から自動計算された値」です。だから作図が正確なら寸法も正確に出るし、逆に作図がずれていれば寸法もずれた数字で出ます。
操作の入り口は、上部の[作図]メニュー →[寸法]コマンド、またはツールバーの「寸法」ボタンです。JWWの図面まわりの基礎はこちらも参考になります。

僕の感覚だと、寸法コマンドは「距離を測って清書までやってくれる係」と捉えると分かりやすいです。ここを「数字を打つ機能」だと誤解したまま使うと、後述する縮尺やレイヤのトラブルで必ず行き詰まります。
JWWで寸法を入れる基本手順と設定
寸法を入れる基本の流れは、コマンド選択 → 基準点の指示 → 寸法位置の指示、の3ステップです。まずはこの型を体に入れると応用が効きます。
- [作図]→[寸法](またはツールバーの「寸法」)を選ぶ
- コントロールバーで「傾き」を0°(横)に、「-」(実寸)を確認する
- 寸法を測りたい始点・終点の順に2点を左クリックで指示する
- 寸法線を置きたい高さの位置でクリックして確定する
- 連続する寸法は始点固定のまま次の点を拾っていく
寸法の見た目は、画面上部のコントロールバーと「基本設定」で決まります。文字が大きすぎる・小さすぎる場合は、コントロールバーの「寸法設定」から寸法値の文字種(フォントサイズ)を変更します。寸法線の色や端部(点にするか矢印にするか)、引出線の出し方もここでまとめて指定できます。図面上の寸法記号や表記そのものの意味を整理したいときは、こちらが詳しいです。

僕としては、案件ごとに寸法設定を最初に決めてテンプレート図面として保存しておくのが一番ラクだと思っています。毎回文字サイズや端部を触るのは時間の無駄ですし、複数人で描くと表記がバラつく原因にもなりますからね。
縦・斜め・円の寸法の入れ方
横方向以外の寸法は、コントロールバーの「傾き」と「線角」を使い分けて入れます。ここを知らないと「縦にできない」で止まりがちです。
縦の寸法は、コントロールバーの「0°/90°」ボタンで傾きを90°に切り替えてから2点を指示します。斜めの直線に沿った寸法は、「線角」ボタンでその斜め線をクリックして角度を取得し、その角度に寸法線を合わせてから点を拾います。円や弧に対しては、コントロールバーで半径・直径・円周・角度の各モードに切り替えて対象をクリックすると、それぞれの寸法が入ります。累進寸法(基準点からの通し寸法)に切り替えれば、通り芯からの積み上げ寸法もまとめて書けます。通り芯の考え方はこちらが参考になります。

個人的には、斜め寸法の「線角で角度を取得する」操作が最初の関門だと思います。ここを飛ばして無理やり横寸法で斜め部分を測ると、見た目の投影距離になってしまって実際の材料長さと合わなくなるので注意です。
「寸法」と「測定」コマンドの違い
寸法と測定はよく混同されますが、結論「図面に残すのが寸法、その場で確認するのが測定」という違いです。ここを分けて理解しておくと作業が速くなります。
- 寸法コマンド:寸法線・寸法値を図面に作図として書き込む(印刷にも出る)
- 測定コマンド:2点間の距離・面積・角度を画面表示で確認するだけ(図面には残らない)
- 使い分け:完成図面に載せる寸法は「寸法」、拾い出しや確認のための一時的な計測は「測定」
現場でありがちなのが、ちょっと長さを確認したいだけなのに寸法コマンドで書き込んでしまい、あとで消す手間が増えるパターンです。逆に、図面に明示すべき寸法を測定で確認しただけで満足して書き忘れる、というミスもあります。正直なところ、この2つを意識的に切り替えられるかどうかで図面作業の段取りは結構変わります。
寸法がずれる・表示されない時の対処
寸法値が実寸と合わない、寸法が消える、といった不具合はほぼ「縮尺」と「レイヤ」が原因です。パニックにならず、まずこの2つを確認します。
- 実寸と数字がずれる:作図しているレイヤグループの縮尺(S=1/100等)と、図形を描いた実寸が食い違っている
- 桁が明らかにおかしい:mmとmの単位、または縮尺設定を取り違えている
- 寸法が画面に出ない:寸法を書いたレイヤが非表示、または書込レイヤと表示レイヤの設定ミス
- 印刷で線が薄い・出ない:寸法線の線色(線幅)設定が細すぎる
JWWは「レイヤごとに縮尺を持てる」のが便利な反面、初心者が最もハマるポイントでもあります。寸法値はその図形が乗っているレイヤグループの縮尺で自動計算されるので、縮尺が違うレイヤに図形と寸法が混在すると数字が合わなくなります。実務だと、寸法がおかしいと感じたらまず画面右下の縮尺表示とレイヤ状態を見る、というクセをつけておくと復旧が早いです。
施工管理が図面の寸法を見るときの視点
ここは描く側というより読む側の話ですが、寸法は「書けること」より「正しく読めること」の方が現場では重要です。結論、施工管理は寸法を疑いながら見ています。
施工管理の立場だと、図面に入っている寸法をそのまま信じるのではなく、通り芯からの積算が合っているか、内法と外法(壁の内側で測るか外側で測るか)を取り違えていないか、他図面との寸法が整合しているかを常にチェックします。寸法の食い違いは手戻り・是正の直接原因になるので、拾い出しの段階で気づけるかどうかで後工程の負担が大きく変わります。外法寸法と内法寸法の違いはこちらが参考になります。

図面全体の寸法の読み方・表記ルールをまとめて押さえたい人は、こちらもどうぞ。

現場目線で言えば、JWWで寸法をきれいに入れられることと、その寸法が現場で通用する寸法かどうかを判断できることは別のスキルです。CAD操作に慣れたら、次は「この寸法で本当に納まるのか」を考えながら図面を見るようにすると一段成長できます。
JWWの寸法に関する情報まとめ
- JWWの寸法とは:2点を指示すると縮尺に応じて実寸法を自動計算し、寸法線・寸法値を作図する機能
- 基本手順:[作図]→[寸法]→基準2点→寸法位置の順にクリック
- 設定:文字サイズ・端部・線色は「寸法設定」で、案件ごとにテンプレ化すると効率的
- 縦・斜め・円:傾き90°・線角の角度取得・半径/直径/角度モードで使い分ける
- 寸法と測定の違い:図面に残すのが寸法、その場確認が測定
- ずれる・出ない時:まず縮尺とレイヤを疑う
- 施工管理視点:書けることより、通り芯・内外法・整合性を疑って読めることが重要
以上がJWWの寸法に関する情報のまとめです。
一通り寸法コマンドの基礎から不具合対処までは押さえられたかなと思います。JWWは無料な上に建設業で広く使われているので、寸法をスムーズに入れられるようになると図面作業のストレスがかなり減ります。CADソフトの全体像や他ソフトとの違いを知りたい人は、こちらもあわせてどうぞ。

