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【初心者向け】配電盤とは?腰が砕けるくらい分かりやすく解説

  • 配電盤ってなに?
  • 分電盤との違いって?
  • 図面ではどんな記号で表されるの?
  • 配電盤の構造ってどうなってるの?
  • 火災リスクについて知りたい
  • 配電盤の価格って?
  • どんなメーカーがあるの?

上記のような悩みを解決します。

電気工事って業界用語多すぎて意味不明、解説読んでも意味不明、と思う人も多いと思います。僕も最初は意味不明でした。ですが安心してください。

今回は配電盤について、腰が砕けるくらい分かりやすく解説します。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいきます。

 

配電盤とは?

配電盤とは、結論「外から電気を引き込み、電気を変換する設備のこと」です。

簡単な話、キュービクルが配電盤ですよ。

と言われても意味不明な方もいると思うので、詳細に解説します。

具体例として、建物で照明器具が点灯する流れを考えてみましょう。

照明器具を点灯させる為には電気が必要ですよね。その電気はどこから来るかというと、電柱にある電線から来ます。(地面に埋まっている場合もある)

となると電柱にある電線から照明器具まで、電気を持っていかなければなりませんよね。

ただ、電柱の電線と照明器具を直接繋ぐと照明器具がぶっ壊れます。

細かい数字を一切省いて説明すると、電柱の電線に流れている電気は大きく、照明器具に必要な電気は小さめの電気です。小さい電気の為の照明器具に、大きな電気を入れると照明器具が耐えられずに壊れます。

まず電柱にある電線から電気を建物に取り込んで、小さな電気に落とさなければなりません。

大きな電気を小さな電気に落とす為には「受変電設備」と呼ばれる設備が必要です。簡単な話、建物にある変電所のようなイメージです。

この変電所(受変電設備)が配電盤であり、キュービクルになります。

 

配電盤と分電盤の違い

配電盤と分電盤の違いは、結論「大元の盤か、中継の盤か」です。

先ほどの続きの話で、照明器具が点灯するまでの電気の流れを考えてみましょう。

まず、電気がどのようなルートを通っているか?という点です。「電柱の電線→配電盤(キュービクル)→分電盤→照明器具」というルートを辿って照明器具が点灯します。

例えば、10階立ての建物で各階100台ずつ照明器具がつくとします。(合計1000個)

電柱の電線から配電盤に電気を取り込んだ後に、配電盤から直接照明器具まで行くとなると、1000本の電線が必要になりますよね。

1000本も電線を引くとか普通にしんどいですし、職人さんの仕事も大変になります。また縦に電線を大量に通さなければなりませんので、スペースの確保も大変です。

そこで中継用の盤(分電盤)を設置します。

各階に1つずつ分電盤を設置すると、縦の電線はそれぞれ1本で済みますよね。分電盤がなければ縦に1000本の電線が通ることになってしまいます。

その後、分電盤から各照明器具まで電線が引っ張られます。

結局は照明器具の数だけ電線は引っ張られますが、配電盤から分電盤までは1本の電線で済みます。非常に経済的ですし、工事を進めるのも楽です。

また、もし分電盤がなかったとしたら、10階にある照明器具で不具合があったら配電盤までいかなければなりません。

分電盤が各階にあれば、その階の不具合はその階の盤へ行けば問題解決が可能です。

メンテナンス性という意味でも分電盤が設置されます。

 

配電盤の記号って?

配電盤の記号は上図です。

盤関係は似たような記号ですので、非常に間違えやすいです。特に分電盤なんかとは記号が似ているので注意してください。

ちなみに分電盤の記号は下図です。

 

配電盤の構造は?

配電盤の構造として、電気を取り込んで、電気を変換する為の機器が全て入っている感じです。

具体的には下記のようなものがあります。

配電盤の構造(中身)

  • 銅バー:実際に電気が流れるところ
  • トランス(変圧器):電圧を変換する
  • コンデンサ:力率を上げる
  • リアクトル:ひずみの改善
  • 電流計:電流の大きさを測る
  • 電圧計:電圧の大きさを測る
  • ヒューズ:安全装置
  • 遮断器:安全装置
  • 断路器:安全装置
  • 開閉器:安全装置
それぞれの細かい説明は省きます。

 

配電盤の火災リスク

配電盤には火災リスクがあります。簡単な話、配電盤が燃える可能性があるということです。

ではどういった場合に火災が起こる可能性があるのかというと、結論「短絡」です。

短絡とは「めちゃくちゃ小さい抵抗に電気が流れること」でして、大きな熱エネルギーが発生して配電盤が燃えてしまいます。

例えば、配電盤にネズミが侵入することがあります。

ネズミが配電盤に侵入し、電線をかじると、電線の絶縁被覆が破けます。もっとかじって芯線(電気が流れている線)までいくと、ネズミが感電しますよね。

配電盤に流れている電気は大きいですし、ネズミには抵抗があります。

電気は抵抗があると電気エネルギーが熱エネルギーに変換されてしまうんです。大きな電気がネズミという抵抗を通すと、大きな熱エネルギーが発生します。

するとネズミが熱で爆発して、配電盤で火災事故が起こります。

割とネズミちゃんが侵入するのはあるあるなので、もちろん対策は行いますよ。ただ、それでもネズミちゃんが侵入することはありますし、他の要因で短絡が発生する可能性もあります。

配電盤で火災事故を起こさない為には、下記のような対策が必要です。

配電盤の火災事故を防ぐ為には

  • ネズミが入り込む穴をしっかり塞ぐ
  • 定期的なメンテナンスを行う
  • 作業する際は短絡しないよう注意する
  • 適切な時期に更新工事を行う

 

配電盤の価格はどれくらい?

配電盤の価格は、結論、一概には言えません。

先ほども言った通り、配電盤には多くの電子機器が入ります。それら全てを足して+箱自体の価格を足さなければ配電盤の価格は出ません。

配電盤に入る機器は現場によって異なります。

簡単な話、建物が大きくなれば配電盤も大きくなるし、建物が小さくなれば配電盤も小さくなります。配電盤が大きくなるということは、中に入る機器も多くなるということですし、逆も然りです。

配電盤が大きければ価格が高くなるのは言うまでもありません。

また、会社によって掛け率も異なります。

掛け率とは「実際の値段のいくらで買えるか?」という話でして、100円の商品の掛け率が20%なら、その商品を20円で買うことができます。

メーカーが提示する価格に対して掛け率をかけたものが、実際に購入する値段です。掛け率も会社によって異なりますから、難しいところ。

ぶっちゃけ変数が多すぎて、配電盤の価格なんて一言じゃ言えないです。

 

配電盤を作っているメーカーって?

配電盤を作っているメーカー

  • かわでん
  • 三菱電機
  • 河村電機
  • 西芝電機
  • 昭電
  • 日東工業

上記のようなメーカーが配電盤を作っています。

ちなみに盤メーカーですので、配電盤の「箱(ボックス)」を作っている会社です。中身は別で買わなければなりません。

それぞれのメーカーで微妙に特色が変わります。

メーカーの特徴

  • 値段は高いが、キッチリとしたメーカー
  • 値段は安いが、対応が悪いメーカー
  • 安くて早いが、品質がよくないメーカー
迷ったら「三菱電機」とか「かわでん」などの大手メーカーに依頼すれば間違いありません。

 

配電盤に関する情報のまとめ

配電盤に関する情報のまとめ

  • 配電盤とは:外から電気を引き込み、電気を変換する設備のこと
  • 配電盤と分電盤の違い:大元の盤か、中継の盤か
  • 配電盤の記号:上図参照
  • 配電盤の構造:トランス、コンデンサ、リアクトル、安全装置、計器、その他
  • 配電盤の火災リスク:短絡が原因で発生する可能性がある
  • 配電盤の価格:一概には言えない
  • 配電盤を作っているメーカー:かわでん、三菱電機、昭電、他

以上が配電盤に関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

建物には配電盤以外にも様々な盤が設置されます。動力盤、分電盤、制御盤、etc。。。それぞれの違いについて理解しておくこともオススメします。

下に分かりやすい違いを解説した記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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