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分電盤とは?配電盤との違い、記号、火災、点検表、メーカーなど

  • 分電盤ってなに?
  • 配電盤との違いって?
  • 分電盤の図記号って?
  • 火災リスクについて知りたい
  • 点検表が欲しい
  • メーカーは?

上記のような悩みを解決します。

建築現場には様々な種類の盤があって、よく分かりませんよね。

今回は分電盤について。なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

分電盤とは?

分電盤とは、結論「ブレーカーや配線が集約されている盤のこと」です。

まず建物の電気設備は「電柱→受変電設備→各分電盤→負荷(照明器具やコンセントなど)」という流れ担っています。

電柱から電気を引き込み、それを受変電設備という小型変電所の様な所に止めます。そこから負荷の近くにある分電盤まで電気を持っていき、各負荷に分岐するといった流れです。

分電盤は受変電設備と負荷の中継地点の様なものです。

受変電設備から直接負荷へ電線を繋げてしまうと、ケーブルの本数が多くなってしまいます。それでは経済的ではありませんし、施工も大変です。天井のスペースに余裕があればいいですが、余裕のない現場では治りません。

また、メンテナンスの観点でも分電盤が各所にあることが重要です。

例えば10階立ての建物だったとして、受変電設備が1階にあったとしましょう。

もし分電盤が無くて受変電設備から直接負荷へ繋げるとなると、9階の照明器具に不具合があったら1階まで降りて不具合を確認しなければなりません。そんなのやってられませんよね。

各フロアに分電盤があることで、そのフロアの不具合はそのフロアで対処することができます。メンテナンスの観点からも分電盤は必要な訳です。

あとは更新工事においても分電盤は活躍します。

照明器具が古くなったから更新する工事があったとしましょう。8階の照明器具を更新する為に、1階までブレーカーを切りに行くとか面倒ですよね。メンテナンスだけでなく、更新工事を行う場合においても分電盤の存在は重要になってきます。

 

分電盤と配電盤との違い

分電盤と配電盤との違いは、結論「大元か?中継か?」の違いです。

繰り返しになりますが、建物の電気設備は「電柱→受変電設備→分電盤→負荷」といった流れになります。ここにおける「受変電設備」が配電盤です。

つまり、電柱から電気を受け取っている大元の盤が配電盤であり、配電盤から受け取っている中継の盤が分電盤です。ここは明確に区別されます。

もう少し正確に言うと、受変電設備には「開放型」と「キュービクル型」があります。

開放型の受変電設備の場合、トランスや電線がむき出しになっている状態ですので、盤はありません。この場合は配電盤ではありませんので「受変電設備=配電盤」という認識は間違いです。

後者のキュービクル型の場合は、トランスや電線が盤の中に収容されています。この場合は盤がありますから、配電盤に分類されます。

要するに「キュービクル型受変電設備=配電盤」というのが正解です。

配電盤の中身や記号などはまた別の記事で詳しく解説していますので、よかったら下の記事を見てみてください。

 

分電盤の記号

分電盤の記号は上記に示す通りです。

図面はキープランがあるので、そちらを参照すれば迷わないんじゃないかなと思います。

盤の配置図を作る時は、色分けをしたほうがいいですよ。

盤には様々な種類があります。動力盤から配電盤、分電盤から分岐盤など、数えだしたらキリがありません。それら記号は似ているものもあるので、しっかり色分けしておかないとごちゃごちゃになります。

例えば、下記のような形です。

盤の色分けをした方がいい

  • 動力盤:オレンジ
  • 電灯盤:赤
  • CVCF系:青
盤の配置図は一旦作ってしまえば、何度でも使えます。余裕のある時に作成することをオススメします。

 

分電盤の火災リスク

分電盤では火災リスクに備えなければなりません。

どうして盤から火災が発生してしまうのかというと、抵抗部分で電気エネルギーが熱エネルギーに変化してしまうんですよ。

例えば、電線をネズミがかじっちゃったとします。ネズミちゃんは抵抗がありますよね。抵抗があると電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、火災の原因になります。

また、分電盤の近くでアンカー打設をすると、ホコリが分電盤の中に入ったりします。少しくらいなら問題はありませんが、ホコリが溜まりすぎると短絡してしまう可能性もあります。電気は非常に危険ですので、火災リスクには常に備えなければなりません。

分電盤で火災が発生しないようにする為に、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

定期点検を行うのはもちろんのこと、普段から違和感を見逃さないことが大事です。盤を開いた時に「何か汚いな」と違和感を感じた場合は、清掃するようにしましょう。

例えば、幹線の更新工事を行なった場合など、使った盤はその都度綺麗にしておくことをオススメします。

配電盤とは違って、分電盤の数は多いです。数が多い分メンテナンスは大変ですので、気付いた時に綺麗にすることが大事です。

 

分電盤の点検表

分電盤の点検表

  • 清掃はしたか?
  • 増締めはしたか?
  • マーキングはしたか?
  • 塗装の剥がれは無いか?
  • ディスコンに異常は無いか?
  • 変圧器に異常は無いか?
  • 遮断器に異常は無いか?
  • ヒューズにゆるみや破損は無いか?
  • リレーの固定は良いか
  • 計器の破損は無いか
  • 圧着端子に変色やゆるみは無いか?
  • 切替スイッチに不具合は無いか?
  • 銅バーに変色は無いか?
  • サーモラベルの変色が無いか?
  • ワットアメーターの期限切れは無いか?
分電盤の点検表は上記です。各社でフォーマットがある場合は、そちら優先の方がいいでしょう。

 

分電盤を作っているメーカー

分電盤を作っているメーカー

  • かわでん
  • 日東工業
  • 中央製作所
  • 遠藤電気

上記のようなメーカーが盤を作っています。

盤は割とメーカーによって良し悪しが別れる印象です。

良いメーカーでは何の問題はありません。ただ、悪いメーカーは搬入や図面の修正が遅かったりしますし、盤の完成度も微妙です。盤を開閉する扉の動きがスムーズでなかったりします。

早いが品質はあまり良くないメーカーや、しっかりしてるが価格は高いメーカーなど、様々なメーカーが存在します。

メーカー選定をミスすると後々面倒なことになります。

その瞬間その瞬間で適切なメーカーを選定するようにしましょう。

 

分電盤に関する情報のまとめ

分電盤に関する情報のまとめ

  • 分電盤とは:ブレーカーや配線が集約されている盤のこと
  • 配電盤とは:大元か?中継か?
  • 分電盤の図記号:上図参照
  • 分電盤の火災リスク:ほこりやネズミで火災の可能性アリ
  • 分電盤の点検表:上表参照
  • 分電盤のメーカー:かわでん 、日東工業、他

以上が分電盤に関する情報のまとめです。

一通り、分電盤の基礎知識は網羅できたと思います。

建築現場には様々な種類の盤が存在します。それらは微妙に異なっていて、意味の違いを理解しておかないと、仕事でのミスに繋がります。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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