1級電気工事施工管理技士の勉強方法について、ほぼ満点合格者が解説

1級電気工事施工管理技士って、どうやって勉強すれば合格できるの?

試験の申し込みが終わった方はそう思うますよね。

情報によっては「過去問だけで合格できる」だったり「半年から1年かけて勉強する必要がある」だったり「通信講座に頼る必要がある」だったり。。。

多くの情報が錯綜し、どれが正しいか悩んでしまいますよね。

そこで、今回の記事では、2022年・1級電気工事施工管理技士の試験をほぼ満点で合格した筆者の実体験や経験談などについてまとめていきます。

ただそこらへんの情報をまとめただけではなく、実際に試験勉強をして、実際に点数を取ったやり方ですので、それなりに参考になるかと思います。

それではいってみましょう。

 

1級電気工事施工管理技士の勉強方法

結論から言うと、1級電気工事施工管理技士に合格する勉強方法は「過去問7年分を5回繰り返す」です。

前提として、1級電気工事施工管理技士は「過去問のやり込みだけで問題なく合格できるレベルの試験」になります。人によっては参考書を読み込んだり、ノートを取ったりするのが大切と言ったりしますが、個人的にはそう思いません。

過去問だけで攻略可能な試験です。

類似の試験で「電験三種」などがありますが、これより難易度は大分落ちます。電験三種に関しては内容を理解し、過去問とは違った形で出されても対応できるようにしなければ攻略はできません。

ただ1級電気工事施工管理技士を勉強する上で、そこまでの勉強は必要ありません。

過去問と同様の形で出てくる問題もありますし、形が変わるとしてもそこまで大きくは変わりません。過去問をやっておけば対応できます。(実際、その勉強方法でほぼ満点を取れました)

過去問を繰り返して解いていくと『この問題文に対する答えはこれ』というのが感覚的に分かるようになります。すると、少し内容が変わっていても正答が分かったりするんですよね。そこまで行けば合格ラインであり、合格ラインまで行くには過去問7年分を5回ほど繰り返せばいけるというのが、個人の結論です。

また「過去問7年分」を5回というのはあくまで指標です。

筆者個人ではこれくらいやった。。。といったものですので、個人差があります。頭の良い方は5年分を3週すれば分かるかもしれません。ただ一般的な知能レベルと自負のある筆者としては『3週は不十分である』と感覚的に感じます。

5週するのがオススメで、7週すればほぼ完璧、といったところでしょうか。

 

勉強方法①ノートは取らないし参考書も読まない

ここからは1級電気工事施工管理技士の勉強方法について、より具体的な手段について解説していきます。

まず、ノートは取らないし参考書も読まないというのは大事かなと思います。

勿論、ノートを取ったり参考書を読むのが100%無駄とは言いません。ただ、時間対効果は低いんじゃないかなーと思う次第です。

理論的な部分を理解するのも大切ですが、過去問を基準に考えたほうがいいです。過去問を解き、そこの解説を読む程度で十分であるというのが筆者の意見です。

理論をノートにまとめたり、参考書を読む時間があったら、その時間で過去問を解いた方が合格に近づくのは間違いありません。

とにもかくにも過去問を解きましょう。

 

勉強方法②分からない問題を深追いしない

1級電気工事施工管理技士の勉強をしていると「問題を解いて、間違えて、解説を読んでもイマイチ理解できない。。。」といった場面に度々遭遇します。

その場合は、深追いせず、次の問題へと行きましょう。

確かに解説を読んで、その問いについて理解を深めることは大切です。ただ、どれだけ頑張っても100%理解できないものがあるのは仕方ありません。その場合は飛ばすことも大切です。

場合によっては、後から別の問題の勉強をしているときに、ふと理解することもありますし、問題ごと丸暗記で対応できる場合もあります。

一つ一つを確実にやっていくより、物量をこなしていった方が点数に直結することが多いです。

 

勉強方法③頻出問題は確実に抑える

過去問で勉強していれば「これ系統の問題はよく出てくるよね」といった問題が出てきますし、そういった問題がどれかは理解できるようになってきます。

よく出てくる問題に関しては、100%の理解をしておく様にしましょう。

具体例を挙げると下記の様なものが挙げられます。

  • ガスタービンとディーゼルエンジン
  • LED光源に関する問い
  • 直流送電
  • 直撃雷と遮へい角
  • 分散型電源に関する問い
  • 室指数
  • 照明器具の台数を求める
  • ZCTの接地の取り方
  • などなど

こういった問題は出題率が高く、かつ、勉強して理解しやすい部分ですので勉強効率が非常に高いです。頻出問題に関しては時間を割いて勉強しましょう。

対して、出題頻度の高くない問題に時間を割くのは、あまり時間効率の良い勉強方法とは言えません。(合格にはこういった問題理解も必要ですが、サラっとで良いと思います)

勉強すべきところと、軽く流すところの判断はした方が良いかと思います。

 

勉強方法④電車・鉄道関連の分野は捨てる

あえてハッキリ言いますが、電車・鉄道の分野は捨ててしまいましょう。

筆者は完全に捨てました。

「シンプルカテナリ方式」とか「き電回路」とか、正直解説を読んでいてもよく分からないですよね。実際にやったことがなければ、イメージつかないのも当たり前ですが。。。

電車・鉄道の施工に携わる人ってごく一部です。

私含め多くの技術者が箱物の新築であったり改修をやるのが一般的ですので、電車や鉄道の施工について専門用語を問われても「?」といった人が多いと思います。

やはり実際に施工してみないと分からない、理解できない、イメージしずらいことって多いです。私も鉄道や電車の分野について勉強しようと思ってみましたが、全然分からないんですよね。

明らかに勉強効率が悪いので、捨ててしまいましょう。

 

勉強方法⑤勉強時間の捻出を現場の人に協力してもらう

これに関しては勉強方法に分類されるかは分かりませんが「勉強時間の捻出を現場の人に協力してもらう」ということも大切です。

友人の会社では、同期全員が1級電気施工管理技士を受験し、新築の人は全員落ちて、改修の人は全員受かった。。。なんて話もあるくらいです。

1級電気施工管理技士は、勉強すれば受かります。

ただ勉強せずに一夜漬けで対応できる様な試験ではありません。ある程度、継続的に勉強をする必要があります。施工管理は非常に忙しいので、そもそも勉強時間の確保が大変だったりしますよね。

そこで、現場の人に協力してもらって、時間を空けてもらうことも大切です。

新築で忙しい時には勉強が難しいのは理解もできますが、それでも周りに働きかけることで上司は気を使ってくれたりもします。周りを巻き込んで、やっていくことが大切です。

 

1級電気工事施工管理技士に合格すると良いこと尽くし

1級電気工事施工管理技士に合格すると、割と良いこと尽くしだったりします。

具体的には下記の様なことが挙げられます。

  • 転職に有利
  • 給料が上がる
  • 現場代理人になれる
  • 会社から金がもらえる可能性が上がる
  • 現場での地位向上
  • などなど

正直、電験三種は施工管理が持っていてもそこまでの効果は無く(ちょっと周りから尊敬される程度)、電気工事士に関しては持っていて当然といった感じ(そもそも電気工事士ではない)ですよね。

ただ施工管理技士はコスパが良いというか、持っていることによって得られるメリットが大きいです。そこまで勉強しなくても取れるのに。

1級電気施工管理技士を持っていれば色んな会社へ転職することができますし、派遣だったら給料UPは間違いありません。現場でも信頼されたり、資格補助で金がもらえたり。。。

割と良いこと尽くしですので、1級電気施工管理技士の勉強を頑張るのは「アリ」だと思います。

着実に、少しずつでも勉強していけば、まず間違いなく自分の人生が好転するので頑張って勉強していきましょう。それでは。