型枠大工とは?仕事内容、キツイところ、やりがい、給料など

  • 型枠大工ってなに?
  • 仕事内容を知りたい
  • どんなところがキツイの
  • やりがいは?
  • 給料はどれくらいなの?

上記のような悩みを解決します。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

型枠大工とは?

型枠大工とは、結論「コンクリートの型を作る職人のこと」です。

コンクリートは液体の状態で搬入されてきます。液体を型に流し込み、時間が経過すると固まり、固体へと変化します。

建物の柱や床などは、コンクリートで出来ていますよね。これを作るには、コンクリートを流し込む型が必要になります。

正方形の型にコンクリートを流し込めば、正方形のコンクリートが完成します。同様に、柱の形のコンクリートを作りたいなら、柱の型が必要です。

この「型」が型枠であり、型枠を施工するのが型枠大工の仕事です。

 

型枠大工の仕事内容

型枠大工の仕事内容

  • 型枠の搬入
  • 型枠の移動
  • 墨出し
  • 型枠建て込み
  • 型枠支保工
  • 型枠解体
  • 型枠の搬出
  • デッキ

大工には上記のような仕事があります。

あえて一番メジャーな仕事内容を挙げるなら「型枠建て込み」です。

そもそも型枠建て込みってなんなの?といったところですが、型枠建て込みは型枠を組む作業です。基本、型枠は板ですので柱の型は出来上がっていません。

板と板を組み合わせることにより、柱の形をしたコンクリートの型が出来上がるんです。

よく、大工の人って、釘をハンマーを叩いているイメージありませんか?

あれは型枠と型枠同士を釘で繋げて、コンクリートが入る型を作っているんです。

もしここでミスをしてしまえば、間違った柱が出来上がってしまします。変に凹んだ柱とか、出っ張りのある柱とか、施主からしたらいい気はしないですよね。

躯体工事はやり直しの効かない工事です。型枠建て込みはコンクリートの型を作る仕事ですので、特に難しい仕事と言えるでしょう。

 

型枠大工のきついところ

型枠大工のキツイところその①重いものを運ぶ

まず型枠を所定の位置へ移動させなければなりません。

型枠は重いので移動させるのが大変です。

大工の皆さんはマッチョでして、重いものを持つことに対する平均点が高くなります。『これくらい持ち上げられて当たり前だよな』というラインが高いんです。

しかも量は膨大にありますから、身体的な辛さもあります。

 

型枠大工のキツイところその②夏は暑く、冬は寒い

これは建設業で共通ですが、夏は暑く冬は寒いです。

例えば、電気工事や空調工事なんかなら、改修工事で入ることもあります。既存の建物があるのでエアコンが効いているので、そこまで辛くはありません。

ただ、型枠大工の仕事は建物の骨組みを作る躯体工事です。

「新しい建物を作る」新築工事限定の仕事ですので、エアコンはありません。

 

型枠大工のキツイところその③先輩が怖い

型枠大工のキツイところは、先輩が怖いのも一つあります。

まず大前提として、土建屋はヤンキー比率多めです。気性が荒い人も多いですし、癖の強い職人も多くなります。当然、誰もが最初は仕事を分からない訳ですから、当然怒鳴られます。

現場では多くの業者が作業しており、一言で言えばうるさいです。

うるさい中でコミュニケーションを取らなければならないので、声が大きくなり、怒鳴られているという感覚に陥ってしまいます。

精神的にも結構大変な仕事だと思います。

最近は殴られることありませんので、それでもマシになった方ではありますが。。。

 

型枠大工のキツイところその④細かい計算

型枠大工の細かい計算

  • どこに型枠を組むのか?
  • どの型枠を使うのか?
  • どこに何本釘を打てばいいのか?

上記のように、型枠大工は頭を使う仕事でもあります。

現場に行けば分かるのですが、意味不明な計算式が型枠にメモれていることも多いです。この仕事をするのは職長などの一部ですが、大工として上を目指すなら避けられない道です。

 

型枠大工のやりがい

型枠大工のやりがいその①躯体が完成した時

型枠大工のやりがいは、やはり躯体が完成した時です。

躯体とは建物の骨組みのことでして、柱や床などを指します。現場監督は誤解を恐れず言うなら「指示をしているだけ」とも言えます。対して職人は「自分の手で」建物を作っています。

辛いことも大変なことも乗り越えて、やっと躯体が完成した時はやはりやりがいを感じるんです。

 

型枠大工のやりがいその②周りに自慢できる

「あそこの建物は俺が作ったんだ」と周りに自慢できるのも型枠大工のやりがいです。

会社にもよりますが、誰もが知るランドマーク的な建物の建設に携わることのできる可能性があります。皆が知るような建物を自分の手で作った、となればやりがいを感じるのは当然です。

建設業は他の業界と比較しても、やりがいが分かりやすいんですよ。

例えば、広告業界なんかでは数字が命です。ただ数字は数字ですので、目に見えない面もあります。ただ建設業ならやりがいは明確です。

仕事を進めていく上でも、やはり充実感を感じる部分なのではないでしょうか。

 

型枠大工のやりがいその③喫煙所での会話

僕が話した現場の型枠大工さんは、喫煙所での会話がやりがいだと言っていました。

建設業は喫煙率が高く、休憩時間は皆タバコを吸います。同じ業者の人とも話しますし、他の業者の人とも話します。

多くの業者が出入りする建設業では、出会いが多く、喫煙所での会話も盛り上がったりします。ここにやりがいを感じるのは、同じ建設業で働いていた僕からしてもよく理解できます。

ふとしたことや、何気ない会話。

「日常の一コマ」に対して幸せを感じるという大工さんもいます。

 

型枠大工の給料って?

型枠大工の給料は「月30万ちょっと」というのが結論です。

これは平均値ですので、全ての型枠大工さんが30万ちょいの給料ではないというのは大前提です。そりゃ見習い職人と職長では給料は違います。

根拠として、大工の平均年収が400万程度だからです。これを日割りすると33万程度。30万ちょっと、というのが平均値です。

もう少し詳細に説明すると、まず見習いの人は日当1万円程度になります。

1日8時間働くとすると、時給1250円。バイトと大して変わりません。

経験を積めば、日当は2万円くらいまで上がっていきます。月20日働くとしたら、月給は40万ですので、平均を少し上回る形です。

ちなみに、一流の型枠大工になるには7年くらい必要らしいです。

 

型枠大工に関する情報のまとめ

型枠大工に関する情報のまとめ

  • 型枠大工とは:コンクリートの型を作る職人のこと
  • 型枠大工の仕事内容:型枠建て込み型枠支保工、搬入・解体・搬出
  • 型枠大工のキツイところ:重いものを運ぶ、気候、先輩が怖い、細かい計算
  • 型枠大工のやりがい:躯体完成、地図に残る、喫煙所の会話
  • 型枠大工の給料:30万ちょっと

以上が型枠大工に関する情報のまとめとなります。

型枠大工は躯体業者であり、躯体工事を行う業者です。他業種との絡みもありますから、躯体工事の全体像を理解しておくと更に良いでしょう。

躯体工事に関しては、下の記事で詳しくまとめてあるので、よかったら読んでみてください。

それでは!