鳶職とは?仕事内容、きつさ、給料、ヤンキーが多い理由など

  • 鳶職ってなに?
  • 仕事内容は?
  • 鳶職ってきついの?
  • 何歳まで可能?
  • なんでヤンキーが多いんだろう
  • 給料事情を知りたい

上記のような悩みを解決します。

インターネットで鳶職について調べても分かりにくい記事が多いですよね。現場を知らない人が書いた記事も多く、情報を集めるのに苦労することもあるかと思います。ですが安心してください。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

鳶職とは

鳶職とは、結論「足場を組む職業のこと」です。

建物の躯体部分(型枠や鉄筋)を組むには足場が必要になります。足場が無ければ2階の床(もしくは1階の天井)を施工することはできません。

そこで鳶職の人が足場を組むことが必要なんです。

30階立ての建物だとしたら、30階の高さまで足場を組んでいかなければなりません。

高い建築物

  • 東京タワー
  • 東京スカイツリー
  • 横浜ランドマーク
  • あべのハルカス

上記のような建物は非常に高さがありますが、あの高さまで足場を組んでいくのが鳶職です。高所恐怖症の僕には絶対に務まらない仕事ですね。。。

高いところで作業するので非常に危険が伴う仕事です。

鳶以外の業者は鳶が作った足場(安全設備付き)を使って登るので、鳶職と比較すると危険は少なめです。

対して鳶職の人は、何もないところに足場を組んでいかなければなりません。勿論、安全設備もありませんから、事故を起こさないよう細心の注意を払う必要があります。

 

鳶職の仕事内容

鳶職の仕事内容

  • 足場の搬入
  • 足場の解体
  • 足場の搬出
  • タワークレーンで足場材の揚重
  • 鉄骨材の組立
  • ロングスパンエレベーターの据付
正確に言うと、鳶職には「足場鳶」と「鉄骨鳶」と「重量鳶」があります。

足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶

  • 足場鳶:足場の組立
  • 鉄骨鳶:鉄骨の組立
  • 重量鳶:重量物の据付

一番メジャーなのは「足場鳶」でして、先ほど説明したように、足場材の搬入・解体・搬出を行います。それに伴ってタワークレーンの操作も必要になってきたりします。

足場材は重いので手で運ぶには限界があります。

30階立ての建物だとすると、30階まで足場材を運ぶなんてやってられません。タワークレーンを使用して揚重します。

鉄骨鳶も鉄骨造(S造)と鉄骨鉄筋造(SRC造)で必ず求められます。

要は躯体工事において、建物の骨組みを作るという根幹の仕事をします。

重量鳶はサブコンの下で入ることが多いです。鳶職としてはマイナーな位置付けになります。キュービクルや空調機など、重量物の据付を行います。

 

鳶職はきつい?

結論から言うと、鳶職の仕事はきついです。

先ほども言った通り、足場材は重いからです。重い足場材を持って運んで据付なければなりません。タワークレーンは下から上に上げるだけですので、上に上げてからは人力で動かす必要があります。

鳶職の人はいわゆる「いかつい人」が多めです。

皆さんマッチョですので、平均点が高いんですよ。『これくらいの重さだったら持てて当然』といった格好で、求められるレベルが高いです。僕には100%無理ですね。

加えて、現場はうるさいので、注意一つするのにも声が大きくなります。

事務所なら静かですから『これ運んどいて』で済みますが、現場では『おい!これ運んどけ!!』と大声になるので、怒鳴られてるような感覚になるんです。

鳶職は精神的にも肉体的にもきつい仕事です。

 

鳶職は何歳まで可能なの?

鳶職は結論「いつまでも」働くことが可能です。

まず先ほども言った通り、鳶職の仕事はきついです。ただ、全ての仕事がきついという訳ではありません。タワークレーンの玉掛けなんかに力は不要ですからね。

力が不要な鳶職の仕事

  • タワークレーンの玉掛け
  • 他業種との打合せ
  • 元請けとの打合せ
  • 工事の段取り

歳を取ったとしても、できる仕事は多数あります。

要は現場で「自分がいる価値」を作れればいい訳です。鳶職の仕事は多岐に渡りますから、体力が衰えたとしても、別のことで価値を発揮すれば問題ありません。

 

鳶職にヤンキーが多い理由

鳶職にヤンキーが多い理由は、結論「仕事のしやすさと根性」です。

まず、鳶職では「物を運ぶ」という仕事が多くあります。国語が出来なくても、数学が出来なくても、英語が出来なくても、物は運べます。

物が重いから大変な訳ですが、ヤンキーは大体、力持ちだったりしますよね。

パワーがあればあるほど、仕事で役立てることが多いです。

タワークレーンの玉掛けや図面の読み取りなど、難しい部分もありますが、それをやるのは鳶の職長ですからね。多くの鳶職には必要なかったりします。

また、先ほども言った通り、鳶職はきつい仕事です。

ヤンキーは根性焼きを入れるくらいですから、根性が据わった人が多いです。普通の人だったらすぐ逃げ出すところで、ヤンキーは根性で耐え抜きます。

そんなこんなが鳶職にヤンキーが多い理由です。

 

鳶職の給料は?儲かるの?

鳶職の給料は?儲かるの?といったところですが、結論「末端はそこまで儲からないが、偉くなれば儲かる」というのが回答です。

まず入ったばかりの時は、そこまで儲かりません。

求人を見れば分かりますが、見習いの時は「1日1万円から」という会社もあります。時給換算すると1250円ですから、バイトと大差ありません。

経験者になると「1日1.5万円程度」くらいですので、時給1875円。これなら高く感じますが、仕事内容を考えると「めっちゃ儲かる!」と印象は受けません。

対して、鳶の親方になると、給料は多くなります。

年収でいくと1000万を超える人もいます。

もちろん年収1000万を超える人は親方の中でもごく一部ですので、一般的な数字ではないかもしれません。ただ実際にそれくらい稼いでいる人はいます。

要は工夫次第という訳ですね。

 

鳶職に関する情報のまとめ

鳶職に関する情報のまとめ

  • 鳶職とは:足場を組む職業のこと
  • 鳶職の仕事内容:足場材の搬入・解体・搬出、鉄骨組み立て、重量物据付
  • 鳶職はきつい?:きつい
  • 鳶職は何歳まで可能か:いつまでも
  • 鳶職にヤンキーが多い理由:仕事のしやすさと根性
  • 鳶職の給料事情:末端はそこまで儲からないが、偉くなれば儲かる

以上が鳶職に関する情報のまとめです。

鳶職に関する情報は一通り理解できたと思います。

建物は多くの業者が協力して出来上がります。鳶職が入る躯体工事では鳶職以外にも大工や鉄筋、電気や設備なども現場に入ります。

他の業者に関しても理解を深めておきましょう。

下の記事で詳しく解説しているので、よかったら読んでみて下さい。それでは!