- 建築のCチャンネルってなに?
- 規格について知りたい
- 利用用途はどんなものがあるの?
- H鋼やLアングルとの違いについて知りたい
- ダクターとは違うのもなの?
上記の様な悩みを解決します。
シンプルな鋼材な為、多くの現場で様々な使われているのがCチャンネルです。建築において必須の鋼材ですので基礎知識は抑えておきましょう。
この記事ではCチャンネルとは?といったところから、規格、利用用途、H鋼やLアングルとの違い、ダクターとの区別について解説します。
なるべく専門用語は使わずに分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にもそれなりに分かりやすい記事になっているかなと思います。
建築のCチャンネル(C形鋼)とは?(通称Cチャン)
建築のCチャンネルとは、結論「Cの形をした鋼材」です。
その名の通り「C形鋼」と呼ばれることもありますし、Cチャンネルを略して「Cチャン」と呼ばれることもあります。
鋼なので強度が強く、多くの建築現場に活用されています。というか、Cチャンを使ってない現場なんて無いんじゃ無いかな?って思うくらいです。
実際は全然そんなことありません。
- 穴を開けるのも
- 切断するのも
全然大変じゃ無いです。勿論、電動工具を使用するのが前提になります。電動工具を持ち運ぶのは面倒ですが、概ね施工性は良好です。
しかも大して重くないので持ち運びも楽です。
C形鋼材(Cチャンネル)の規格
厚み | 高さ | Cの高さ | kg/m |
5 | 40 | 75 | 6.92 |
5 | 50 | 100 | 9.36 |
6 | 65 | 125 | 13.4 |
6.5 | 75 | 150 | 18.6 |
9 | 75 | 150 | 24.0 |
7 | 75 | 180 | 21.4 |
7.5 | 80 | 200 | 24.6 |
8 | 90 | 200 | 30.3 |
9 | 90 | 250 | 34.6 |
11 | 90 | 250 | 40.2 |
9 | 90 | 300 | 38.1 |
10 | 90 | 300 | 43.8 |
12 | 90 | 300 | 48.6 |
10.5 | 100 | 380 | 54.5 |
13 | 100 | 380 | 67.3 |
Cチャンネルの使用用途
Cチャンの使用用途は多岐に渡りますが、代表的な例を挙げるとケーブルの固定などです。
例えば、幹線の更新工事などです。小さい現場なら一気に幹線を引き換えてしまえば良いのですが、大きな現場になると一気に幹線を引き換えることはできません。
となると少しずつ(1/5とか)幹線を更新することになります。すると既存の幹線がケーブルラックに残りますよね(4/5とか)。
幹線ルートを確保する為に、一旦幹線を寄せて結束する必要があります。そこでCチャンの登場です。Cチャンに既存の幹線を結束すれば、幹線ルートを確保することができるんです。
固定するにはブラケットを使用します。
壁にアンカーを打ち、ブラケットを出して、ブラケットにCチャンネルを固定することでケーブルの固定を完了します。
これはほんの一例です。汎用性のある部材なので、アイデア次第でいろんな使い方ができます。
H鋼やLアングルなどの鋼材とCチャンネル(C形鋼)との違い
Cチャンと似たような鋼材で、H鋼やLアングルなどがあります。
違いは、形です。
Cの形をしているか、Lの形をしているか、Hの形をしているかの違いになります。使用されている材料に違いはありません。
- Cチャンだったらケーブルの固定
- Lアングルだったら外壁の固定
- H鋼だったら柱
シンプルに形が違うからこそ、違った使い方ができます。
どれも「これ!」といった使用用途は無く、アイデア次第で効果を発揮することがあります。どの現場でも出てくるので必ず抑えておきましょう。
ダクターのことを「Cチャンネル」と呼ぶ人もいる
少し余談ですが、職人さんによっては、ダクターのことをCチャンと呼ぶ人もいます。
ダクターもCの形をしているので、そう呼んでるんでしょうね。
職人さんによって、呼び方が変わったりするので新人現場監督の人は困惑してしまうかもしれません。「統一しろや!紛らわしい!」って思いますよね(笑)。
ただ現場では通用しません。明確な定義なんて気にしないのが現場ですからね。
「Cチャン持ってこい!」と言われたら、視界に入ったCの形をした材料を持っていきましょう。もしかしたらダクターのことかもしれません。
建築のCチャンネルに関する情報まとめ
建築のCチャンネルに関する情報まとめ
- 建築のCチャンネルとは:Cの形をした鋼材
- 規格:上章参照
- 利用用途:ケーブルの固定や配線など
- H鋼やLアングルとの違い:形
- ダクターとの違い:同じものとして扱われることがある
以上がCチャンネルに関する情報のまとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
似た様な鋼材としてはH鋼やLアングル、Iビームなどが挙げられます。これらもCチャンネル同様に現場で多用される鋼材ですので、合わせて抑えておきましょう。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。