- あと施工アンカーの資格とは?
- 資格がなければ違法なの?
- 資格は取る価値があるの?
- 種類について知りたい
- 難易度、合格率は?
- 資格の更新頻度は?
- 合格するにはどうすればいいの?
- 過去問は?
上記の様な悩みを解決します。
この記事ではあと施工アンカーの資格とは?といったところから、資格が無ければ違法なのか、取る価値、種類、難易度、合格率、更新頻度、合格する為に必要なこと、過去問について解説していきます。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
あと施工アンカー資格について
あと施工アンカーには「アンカー施工士」と呼ばれる資格があります。
要はアンカー工事に対して、品質を保証できるか?ということです。資格が無い人よりも、資格がある人に施工してもらった方がお客様からしたら安心できますよね。
アンカー工事自体は別に特別な工事ではありません。ただ品質を証明する為に、資格があった方がベターであるという話です。
日本建築あと施工アンカー協会(通称:JCAA)という組織が提供している資格ですので民間の資格となります。国家資格ではありません。
あと施工アンカー資格が無ければ違法?
あと施工アンカー資格がなければ、アンカー工事するのが違法なのか?
結論、違法ではありません。
別にあと施工アンカーの資格が無くとも、アンカー工事をすることは可能です。なんなら自分は現場経験3日くらいでアンカー打ってました。
例えば、タワークレーンを使用する際の玉掛けなどは有資格作業ですよね。資格を持ってない人がやったら違法になります。
ただ、あと施工アンカーは有資格作業ではありません。
資格が無くてもいい。ただ、あった方がベターって感じです。まあそもそも民間の資格ですからね。別に無くてもやっていけます。
あと施工アンカー資格って取る価値あるの?
「別に資格なくても工事できるんだったら、資格とる必要なくね?」って思う方もいるかもしれません。
結論、あと施工アンカー資格を取る価値はあります。
僕は施工管理として働いていた経験があり、お客様ともやり取りをしていたこともあります。書類を提出する際、資格があればめちゃくちゃ相手に好印象なんです。
実際は腕の立つ職人だとしても、お客様は書類上でしか知らないので腕の良さは伝わりません。逆に、大して腕の無い職人だとしても、資格さえあればお客様に安心を与えられます。
正直な話、お客様はアンカー工事の上手い下手なんて分かりません。
アンカー打つのが下手でブラケットがちょっと曲がっていたとしても、お客様からしたら見えないですよね。分かってないんですよ。
「資格あるし品質も大丈夫だろ」と、相手に好印象を与えることができれば、また仕事をもらえるかもしれませんし優遇されることもあります。
あと施工アンカーの資格を取る価値は十分にあるのでは無いでしょうか?少なくともウチの現場には欲しいと思いますね。
あと施工アンカー資格の種類って?
電気工事士のように、あと施工アンカーの資格にも種類があります。
あと施工アンカー資格の種類
- 第二種あと施工アンカー施工士
- 特二種あと施工アンカー施工士
- 第一種あと施工アンカー施工士
- あと施工アンカー施工管理士
第二種あと施工アンカー施工士
第二種あと施工アンカー施工士は、直径12mm以下の施工に品質を保証できます。
表現を変えればM12まで施工できるので、これくらいあれば十分なんじゃないかなと思われます。現場でよく使われるM10も施工可能ですし、M12を超えるアンカーもさほど多くありませんからね。
特二種あと施工アンカー施工士
特二種あと施工アンカー施工士では、22mm以下の施工に品質を保証できます。
大型現場とかだとそれくらい使われることもあるのかな?といった感じです。もし自分の現場で22くらいのアンカーを施工するなら取ってもいいかもしれません。
第一種あと施工アンカー施工士
第一種あと施工アンカー施工士に太さの制限はありません。
何mmのあと施工アンカーでも施工に品質を保証できます。
ただこのあと施工アンカーのすごいところは、施工範囲だけではありません。あと施工アンカー工事の施工管理が可能になるんです。
職人ではなく、担当者の人が取ってもいいかもしれませんね。
あと施工アンカー施工管理士
あと施工アンカー施工管理士では、アンカーに関するほぼ全ての業務に品質を保証できます。
勿論、施工するものそうですが、現場ではただアンカーを打てばいい訳ではありません。アンカーに関する書類が大量に存在します。それら全てに責任を持てるということです。
アンカー施工管理士が責任を持てる範囲の具体例
- 施工図の作成
- 施工要領書の作成
- 工程管理
- 品質管理
- 安全管理
あと施工アンカー資格の難易度は?合格率は?
結論、あと施工アンカー資格の難易度は高くありません。
根拠として合格率を見てみましょう。第二種あと施工アンカー施工士の合格率は79%です。下位20%に入らなければ良いので、超簡単です。
多分受かってない人は、そもそも勉強してなかった人とかですね。まともにやってれば落ちることは無いでしょう。
あと施工アンカー資格の更新頻度は?
あと施工アンカー資格は5年毎に更新しなければなりません。
他の特別教育の資格などと一緒で、更新する必要があります。めんどくさいとは思いますが、必要なことです。例えば「資格持ってます。30年前にとりました。」って言われても「大丈夫かコイツ?」となりますよね。
30年もすれば、様々なことが変わります。
- 新しい決まりができるかもしれない
- 新しい技術が生まれるかもしれない
- 新しい製品が発売されるかもしれない
- 大きな事故があって周知しなければならない
あと施工アンカー資格に合格するには?過去問は?
結論、あと施工アンカーの資格に合格したい場合は、講習会に参加しましょう。
あと施工アンカーの資格を提供しているJCAAというグループが、定期的に講習会を行なっています。それに参加すれば大丈夫です。
過去問のようなものはありません。
あと施工アンカーの試験には筆記試験と実技試験がありますが、両方過去問は無いんです。しかも資格をとっている人自体が少ないから過去問がネットに出回ることもありません。
あと施工アンカーの資格に関する情報まとめ
あと施工アンカーの資格に関する情報まとめ
- あと施工アンカーの資格とは:アンカー施工士
- 資格がなければ違法なのか:違法ではない
- 資格は取る価値があるか:取る価値はある
- 種類:第二種あと施工アンカー施工士、第一種あと施工アンカー施工士、他
- 難易度(合格率):難易度は高くない(受かりやすい)
- 資格の更新頻度:5年毎
- 合格するには:講習会への参加
- 過去問:ネットに出回ることはない
以上があと施工アンカーに関する情報のまとめです。
一通り、基礎知識は網羅できたと思います。
アンカーには様々な種類があり、それぞれ使うタイミングが異なります。アンカーそのものに対する理解を深めれば、あと施工アンカーの資格に合格する可能性も上がります。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。