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鉄筋の記号とは?SD345、D・φの違い、ロール刻印、見方など

  • 鉄筋の記号ってどこを見ればいいの?
  • D16、SD345って何のこと?
  • φ(ファイ)とD(ディー)はどう違うの?
  • 鉄筋の表面にある凸凹や色マークは何?
  • 図面で「2-D22」って書いてあるけど、この読み方は?
  • 配筋検査で記号のどこを見るの?

上記の様な悩みを解決します。

鉄筋の記号は、配筋図・配筋検査・ミルシート照合のすべてに関わる基本中の基本です。とはいえD・φ・SD・SRと記号がいろいろ出てくるので、初学者は「結局どれが何を意味してるの?」と混乱しがち。一回整理しておくと現場で迷わなくなります。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

鉄筋の記号とは?

鉄筋の記号とは、結論「鉄筋の 種類・サイズ・鋼種 を簡潔に表すための表記」のことです。

鉄筋は形状(異形棒鋼か丸鋼か)、呼び径(太さ)、強度(鋼種)でスペックが決まります。これを毎回「異形棒鋼で直径22mmで降伏点345N/mm²の鋼材」と書いていては図面がぐちゃぐちゃになるので、規格化された記号で短く表します。

鉄筋記号の3つの系統

鉄筋記号の主な系統は3つに分かれます。1つ目が形状記号で、D(異形棒鋼)・φ(丸鋼)の区別。2つ目がサイズ記号で、呼び径の数値(D10、D13、D16、D19、D22、D25、D29、D32など)。3つ目が鋼種記号で、異形ならSD295A・SD345・SD390・SD490、丸鋼ならSR235・SR295というラインナップ、というかたち。

これらを組み合わせて「SD345 D22」「SR235 φ9」のように表記します。配筋図では本数も合わせて「3-D22(D22の鉄筋3本)」「D13@200(D13を200mmピッチで配置)」のように書きます。

→ ざっくり、「形状(D/φ)×サイズ(呼び径)×鋼種(SD/SR)」の3つで鉄筋スペックが決まる、というイメージです。

D(異形棒鋼)とφ(丸鋼)の違い

鉄筋の形状記号は大きく2種類です。

異形棒鋼(D)と丸鋼(φ)の違い

項目 異形棒鋼(D) 丸鋼(φ)
表面形状 リブ・節があってデコボコ つるつるの円柱
主な用途 鉄筋コンクリートの主筋・配力筋など構造用 軽微な構造・スターラップ・組立筋・ハンチ筋など補助用
コンクリートとの付着 強い(節がコンクリートと噛む) 弱い(つるつる)
規格 JIS G 3112 異形棒鋼 JIS G 3112 丸鋼
記号読み方 「ディー」 「ファイ」

現代の RC 造で構造主筋に使われるのはほぼ全部 D(異形棒鋼)です。コンクリートとの付着強度がケタ違いに高いので、地震力が掛かる構造ではD一択。φ(丸鋼)は今でも組立筋や軽微な部位で使われていますが、メインの構造材としてはほぼ使いません。

サイズ記号(呼び径)の読み方

「D22」の「22」は 呼び径(こびけい) と呼ばれる数値です。単位はミリメートル。

主な異形棒鋼のサイズと公称直径

呼び名 公称直径(mm) 公称断面積(mm²) 単位質量(kg/m)
D10 9.53 71.33 0.560
D13 12.7 126.7 0.995
D16 15.9 198.6 1.56
D19 19.1 286.5 2.25
D22 22.2 387.1 3.04
D25 25.4 506.7 3.98
D29 28.6 642.4 5.04
D32 31.8 794.2 6.23
D35 34.9 956.6 7.51
D38 38.1 1140 8.95
D41 41.3 1340 10.5

※JIS G 3112の値より引用

注意したいのは「D22 = 直径ピッタリ22mmではない」ということ。リブや節を含めた 公称直径 が22.2mm で、JIS の規定で約 ±0.5 mm 程度の許容差があります。配筋検査では平均直径やリブ高さを実測することはほぼなく、現品の刻印(後述)で呼び名を確認する形が一般的です。

丸鋼の方は φ9・φ12・φ16・φ19・φ22 といった数字がそのまま直径mmになります。φ9 ≒ 直径9mmの丸い鉄筋、というシンプルな記号体系です。

鋼種記号(SD295A、SD345、SD390、SD490)の意味

鉄筋には 強度クラス があり、これも記号で表されます。SD系統が異形棒鋼の鋼種記号です。

SDの意味と等級

SDは Steel Deformed(異形棒鋼)の頭文字、数字は降伏点(N/mm²)の下限値を示しています。具体的にはSD295A/295Bが降伏点 295 N/mm² 以上(A・Bは化学成分の差)、SD345が降伏点 345 N/mm² 以上(建築の主筋で最も使われる標準)、SD390が降伏点 390 N/mm² 以上(高強度RC)、SD490が降伏点 490 N/mm² 以上(超高強度RC・地震要求が厳しい構造)、というかたち。

丸鋼は SR系統(Steel Round の意)で、SR235・SR295があります。建築のRC造主筋では SD345 が圧倒的多数派です。「SD345・D22」と言えば「降伏点345以上の異形棒鋼で公称径22mm」という意味で、これが図面・現場の共通言語になっています。

鉄筋表面のロール刻印(圧延マーク)の見方

ここが施工管理として一番見るべきポイントです。

異形棒鋼の表面には、製造時に ロール圧延で刻印 された記号が付いています。これを見れば現品の鋼種・サイズ・メーカーが識別できる仕組みです。

ロール刻印で読み取れる情報

ロール刻印から読み取れる情報は主に3つ。メーカー記号(製造工場ごとのアルファベット。例:「東」=東京製鐵、「○TS」=合同製鐵 など)、鋼種記号(SD295A・SD345・SD390・SD490を表すマーク)、呼び径表示(節と節の間の数字や記号体系で表される)、というあたり。

鋼種マークの一般的な区分は、SD295Aが突起マークなし(無印)または「●1個」、SD345が突起マーク「●1個」または「短いライン」、SD390が突起マーク「●2個」または「ラインの組み合わせ」、SD490が突起マーク「●3個」または「特殊マーク」、というのが目安です。具体的な刻印パターンはメーカーによって細かく異なりますので、鉄鋼ミーティングが配布する識別リストやメーカーカタログで照合するのが確実ですね。

加えて、出荷時に鉄筋の 小口(端面)に色マーク が塗られることが多いです。SD345は 、SD390は 、SD490は など、現場で目視識別しやすいよう色分けされています。これは施工管理として一番ぱっと見やすい識別ポイントですね。

配筋図での記号の読み方

配筋図に出てくる代表的な表記をいくつか整理しておきましょう。

配筋図の典型表記

配筋図の典型的な表記としては、「3-D22」がD22 の鉄筋を3本配置、「D13@200」がD13 を 200mm ピッチで配置(@は「アット」と読む)、「D10@150 ダブル」がD10 を 150mm ピッチで2段配筋、「2-D22 + 2-D19」がD22を2本+D19を2本のセット、「D16-T1, T2」がT1段・T2段(上端筋・上から2段目)にD16、というあたり。

「@」記号は 配筋ピッチ(中心間隔) を表します。「@200」なら200mm間隔、「@150」なら150mm間隔ですね。柱主筋では「主筋8-D22」のように本数表記、梁・スラブの配力筋・スターラップでは「@ピッチ」表記が多いです。

僕は最初、配筋図で「D13@200」を見て「D13って大きさ?@って何?」となって、職長さんに「これ、D13を20cm間隔で並べるってことっすよ」と教えてもらった経験があります。配筋図の記号は数学の式に近いので、慣れるまで一度書き出して可視化すると理解しやすいですね。

検査・施工管理での記号チェックポイント

最後に、施工管理として記号まわりで押さえておきたいチェック観点を整理します。

入荷検査・配筋検査でやること

入荷検査でやることは、ミルシートの鋼種記号(SD345 など)が発注書通りか照合する、現品ロール刻印・端面色マークと、ミルシートの鋼種が一致しているか確認する、呼び径ごとに記号で区分けして仮置きする(混ざらないように)、というあたり。

配筋検査でやることは、図面記号(3-D22 など)と現場の本数・径が一致しているか実測、上端筋・下端筋・スターラップそれぞれの呼び径が指定通りか、異種鋼種(SD345とSD390 を併用する設計)の場合の配筋位置が混ざっていないか、というところ。

よくあるトラブル例

よくあるトラブルとしては、「D19のつもりがD16が混入していた」(呼び径違い)、「SD345仕様なのにSD295Aの鉄筋が混じっていた」(鋼種違い)、「色マークを見ずに発注ミスに気づかず本配筋まで進んでしまった」というあたりが典型例ですね。

地味ですが、ミルシート照合と現品色マーク確認 の2つを徹底すれば、ほとんどの記号違いトラブルは入口で防げます。配筋検査の指摘で多いのが「呼び径違い」「ピッチ違い」なので、図面記号を頭に入れてから現場に行く習慣を付けたいですね。

鉄筋の記号に関する情報まとめ

  • 鉄筋の記号とは:種類・サイズ・鋼種を表す表記の総称
  • 形状記号:D(異形棒鋼/構造主筋に使用)と φ(丸鋼/補助筋・組立筋)
  • サイズ記号:D10〜D41 などの呼び径(mm)。公称直径は呼び径より少し大きい
  • 鋼種記号:SD295A/SD345/SD390/SD490(異形)、SR235/SR295(丸鋼)
  • ロール刻印:表面の突起マーク・端面色マーク(白・緑・黄など)で鋼種を識別
  • 配筋図表記:3-D22(本数-呼び径)、D13@200(呼び径@ピッチ)が基本パターン
  • 検査ポイント:ミルシート × 現品刻印 × 色マークの3点照合

以上が鉄筋の記号に関する情報のまとめです。

鉄筋の記号は一見ややこしいですが、3系統(形状・サイズ・鋼種)に分けて見ればスッと頭に入ります。配筋図と現品を結びつける言語なので、施工管理者として誤解なく読み書きできる状態にしておきましょう。一通り基礎知識は網羅できたかなと思います。

合わせて、鉄筋まわりの規格や配筋実務の関連知識も押さえておくと、現場での会話がスムーズになりますよ。

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