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路床とは?役割、CBR、施工方法、路盤との違いなど

  • 路床って舗装のどこ?
  • CBR値って何の指標?
  • うちの土地、CBR何%?
  • 値が悪かったら何をすればいい?
  • 改良工法はどれを選ぶ?
  • 路盤とどう違う?

上記の様な悩みを解決します。

路床は、舗装構造で最下層に位置する自然地盤です。「路床のCBR値で舗装の運命が決まる」と言われるくらい、ここの判定と改良判断が舗装工事の成否を決めます。施工管理者として「CBR値を見て、何を判断するか」が問われる工種です。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

路床とは?

路床とは、結論「舗装の最下層で、路盤を支える自然地盤または改良地盤」のことです。

英語では「Subgrade」または「Roadbed」。

舗装構造での位置

  1. 表層
  2. 基層
  3. 上層路盤
  4. 下層路盤
  5. 路床 ← ここ(厚さ約1m分が舗装支持に影響)
  6. 路体(盛土の場合)

舗装の地盤、舗装の足元」が路床です。

路床と路盤の根本的な違い

項目 路床 路盤
位置 舗装の最下層、自然地盤 路床と表層の中間、人工層
材料 自然地盤 or 改良土 砕石または安定処理
目的 舗装の基礎支持 表層からの荷重分散
CBR目標 3〜10%以上 30%以上(上層路盤)
厚さ 1m程度(影響範囲) 25〜45cm

「路床は地盤、路盤は人工層」という違いから、品質管理の方向性も違います。

路盤の話はこちら。

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CBR値の意味と判定

施工管理者として最重要なのが、CBR値の意味を正しく理解することです。

CBR(California Bearing Ratio)の定義

CBR = 対象地盤の支持力 ÷ 標準砕石の支持力 × 100(%)

つまり「この地盤は、標準的な砕石の何%の硬さか」を表す指標。

CBR値の現場感覚

  • CBR=10%:そこそこ硬い、舗装をそのまま被せられる
  • CBR=6%:標準的、改良なしで一般道路OK
  • CBR=3%:軟弱、住宅地道路の最低ライン
  • CBR=3%未満:要改良

用途別の設計CBR

道路の用途 設計CBR目安
高速道路・国道 6%以上(理想10%)
県道・市道 5%以上
住宅地道路 3%以上
駐車場(普通車) 3%以上
駐車場(大型車) 5%以上
歩道 2%以上

測定方法

  • CBR試験:路床に直径50mmのピストンを貫入、貫入抵抗からCBR値を算出
  • 平板載荷試験(K値試験):別の指標だが路床評価に使える
  • コーン貫入試験:簡易版

地盤調査の話はこちらでも触れています。

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CBR値別の対応方針

施工管理者として、CBR値を見たら何を判断するかを整理します。

CBR値別の対応フロー

測定CBR値 判定 対応
10%以上 良好 改良不要、設計通り
6〜10% 標準 改良不要、一般道路OK
3〜6% やや軟弱 路盤厚を増す or 軽改良
3%未満 軟弱 改良必須
1%未満 極軟弱 置換 or 大規模改良

「CBR値が低いと舗装厚を増やす」のメカニズム

  • 路床が弱い → 路盤・基層・表層で荷重を分散する厚みが必要
  • CBR=3%なら路盤合計30cmでいけるが、CBR=1%なら40cm以上必要
  • 同じ大型車駐車場でも、路床CBRで路盤厚が10〜15cm変わる

つまりCBR値は単なる試験結果ではなく、舗装全体の設計に直接効くパラメータです。

路床改良の3工法

CBR値が不足する場合の主な改良工法を整理します。

1. 安定処理工法(セメント・石灰)

軟弱土にセメントまたは石灰を混合して固化する工法。

改良材 適性
セメント系 砂質土・粘性土全般
石灰系 含水比の高い粘性土
  • 改良深さ:50cm程度
  • コスト:㎡あたり数千円
  • 工期:1〜3日

2. 置換工法

軟弱な路床土を良質な土砂や砕石に入れ替える工法。

  • 改良深さ:50〜100cm
  • コスト:搬出+搬入で割高
  • 工期:規模次第
  • 盛土規制法対応の品質管理が必要

盛土の話はこちら。

3. サンドマット+プレローディング工法

軟弱な路床上に砂層を敷いて事前載荷で圧密を促進する工法。

  • 大規模工事向け
  • 工期長い
  • 高速道路・大型造成で採用

戸建住宅の駐車場・小規模駐車場では、安定処理(セメント系)が最も多く採用されます。

施工管理の段取り

路床工事の現場での段取りを整理します。

着工前の準備

  1. 既存地盤調査:N値・CBR・含水比を確認
  2. 設計CBR決定:用途に応じた目標値
  3. 改良判断:CBR不足なら改良工法選定
  4. 施工計画書作成:CBR試験のタイミング・回数を明記

施工フロー

  1. 不要部分の除去:地表植物・腐植土を剥ぎ取り
  2. 整形:設計レベルに整形
  3. 転圧:振動ローラーで4〜6往復
  4. CBR試験:規定地点で実施
  5. 不足時は改良:安定処理 or 置換
  6. 再CBR試験:改良効果確認
  7. 路盤工事へ

現場での品質管理ポイント

  • CBR試験の実施頻度:1,000㎡あたり3点以上
  • 試験結果の記録:写真+数値+実施位置
  • 設計CBR以上を全点でクリア
  • 凍上対策(寒冷地):凍結深度以上の改良

私が以前、駐車場舗装の事前打ち合わせで、業者がCBR試験を「目視で大丈夫だから省略」と言ってきたのを止めて、3点CBR試験を実施させたことがあります。測定したらCBR=2.8%で予想より低く、急遽セメント安定処理で改良して舗装厚を再設計。「目視で大丈夫」を信じて施工してから舗装が沈下するパターンは、施工管理者として絶対に避けるべきです。

路床に関する情報まとめ

  • 路床とは:舗装の最下層、路盤を支える自然または改良地盤
  • CBR値:地盤支持力を標準砕石比の%で表す指標。舗装設計の起点
  • 設計CBR目安:高速6%、市道5%、住宅地3%、駐車場(普通)3%/(大型)5%
  • CBR値別の対応:10%以上で改良不要、3%未満は要改良、1%未満は置換
  • 改良工法:安定処理(セメント・石灰)/置換/サンドマット+プレローディング
  • 施工管理の鉄則:CBR試験を必ず実施、目視で済ませない、改良後は再試験

路床は「ただの地面」ではなく、舗装全体の寿命と必要厚を決める起点です。「CBR試験を省略しない」「CBR値別の対応方針を持つ」の2点を徹底すれば、舗装トラブルの大半を未然に防げます。

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