2級土木施工管理技士 一次検定|受けられる?受かると何が残る?

2級土木施工管理技士の第一次検定は、令和8年度中における年齢が17歳以上なら実務経験なしで受けられる、択一式・マークシートの試験です。令和8年度前期の種別:土木では、66問から45問を解き、27問以上の正解で合格でした。一次だけ受かった人は「2級土木施工管理技士補(土木)」と名乗れて、第二次検定の受検資格を満たした後「期間や回数の制約なく」第二次検定から受検できます(同じ検定種別に限る)。

  • 一次検定って、昔の「学科試験」と同じものなの?
  • 入社2年目で現場経験もほとんど無いけど、もう受けられるのか
  • 前期と後期、どっちで申し込めばよかったんだろう
  • 「第一次検定のみ」と「第一次検定・第二次検定」って、何が違うの?
  • 何問出て、何問解いて、何問当てれば受かるのか
  • 合格率って、結局どれくらいなんだろう
  • 一次だけ受かったら、何という資格になるのか
  • 一次の合格って、何年かたったら消えてしまうの?
  • 一次に受かったあと、二次はいつから受けられるのか
  • 令和6年度に問題が変わったって聞いたけど、何が増えたの?

上記の様な悩みを解決します。

2級土木の第一次検定は、技術検定を前半と後半に分けたうちの前半にあたる試験です。ところが調べてみると、制度改正前の「学科試験」の説明と今の第一次検定の説明が同じページに混ざっていたり、合格率がどの受検者を数えた数字なのか書かれていなかったりして、どれが今年の自分に当てはまる話なのかが見えにくいんですよね。今回は受検資格・試験の形・合格基準・合格率といった基本を押さえた上で、一般的な解説では素通りされがちな「3つある検定区分の違いと、同じ日に一次と二次を受ける区分の落とし穴」「合格率の数字の母集団」「二次へ進むための実務年数を数え始める日」まで、全国建設研修センターの受検の手引と法令の文言どおりに整理しました。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、会社から「まず一次を受けておけ」と言われたばかりの方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

目次

2級土木の一次検定は、技術検定を2つに分けたうちの前半の試験

第一次検定は、2級土木施工管理技術検定を2段に分けたうちの前半で、合格すると技士補、後半の第二次検定まで合格すると技士になります。法律の上では、建設業法が技術検定について「前項の検定は、これを分けて第一次検定及び第二次検定とする。」と定めています(建設業法 第27条第2項)。

受ける側から見た意味は、受検の手引の冒頭にそのまま書かれています。

「2級土木施工管理技術検定は、第一次検定及び第二次検定によって行われ、第一次検定合格者は「2級土木施工管理技士補」、第二次検定合格者は「2級土木施工管理技士」の国家資格を取得することができます。」(全国建設研修センター 令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)受検の手引「はじめに」)

試験を行うのは一般財団法人 全国建設研修センターで、形式は「問題は択一式で解答はマークシート方式で行います。」とされています(同 前期の受検の手引 p.6/後期の受検の手引 p.6)。

令和8年度の第一次検定は2回あります。2026年10月15日の時点で、前期は試験も合格発表も終わっていて、後期はこれからです。

  • 第一次検定(前期):6月7日(日)実施。種別は土木のみ。合格発表は令和8年7月7日(火)
  • 第一次検定(後期):10月25日(日)実施予定。種別は土木、鋼構造物塗装、薬液注入。合格発表は令和8年12月2日(水)予定
  • 第二次検定:後期の第一次検定と同じ10月25日(日)に実施予定。合格発表は令和9年2月3日(水)予定

(全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定」ページ・2026年10月15日確認)

昔の「学科試験」との関係は、受検の手引に、令和2年度以前に「学科試験のみ」を受けて合格した人向けの注記が残っている、という形で今もつながっています。その扱いは5つ目の見出しで引きます。申込期間や受検票の発送日を含めた1年分の並びは2級土木施工管理技士の試験日程で追っています。

受けられるのは令和8年度中に17歳以上の人。検定区分は3つある

第一次検定の受検資格は年齢だけで、令和8年度なら「令和8年度中における年齢が17歳以上の者(平成22年4月1日に生まれた者も含む)」です(前期・後期の受検の手引 p.3)。申込みのときは、3つある検定区分から1つを選びます。

もとになっている省令の文言は「2 二級の第一次検定を受けることができる者は、当該第一次検定が行われる日の属する年度の末日における年齢が十七歳以上の者とする。」です(施工技術検定規則 第4条第2項)。年度の末日で判定するので、試験の日にまだ16歳でも受けられます。国土交通省のよくある質問にも「受検をされる年度の年度末(3月31日)時点で満年齢が受検資格として認められている年齢要件を満たしていれば、受検日に年齢要件を満たしている必要はありません。」と書かれています(国土交通省「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」等について よくあるご質問 A2・2026年10月15日確認)。実務経験については、全国建設研修センターのよくある質問が「第一次検定の受検資格は年齢要件のみ」「「第二次検定」を受検する際は実務経験が必要となります。」と分けて答えています(全国建設研修センター よくある質問・2026年10月15日確認)。

3つの検定区分と、それぞれ受けられる人

全国建設研修センターの受検案内は「2級土木施工管理技術検定には3つの検定区分があります。」として、次の3つを挙げています(全国建設研修センター 2級土木の受検案内ページ・2026年10月15日確認)。

  • 第一次検定・第二次検定:「土木工事の施工管理業務に従事した所定の実務経験を積んで受検資格を満たした者」
  • 第一次検定(手引やよくある質問では「第一次検定のみ」と呼ばれる区分):「令和8年度中における年齢が17歳以上の者」
  • 第二次検定:「第二次検定の受検資格を満たした者」

実務経験がまだ足りない人が選ぶことになるのは、2つ目の第一次検定の区分です。この区分には初めての人と受け直しの人の区別がなく、後期の受検の手引には「※「第一次検定のみ」の申込みは、「新規受検」「再受検」の区分なく同一の申込方法となっています。」とあります(令和8年度 2級土木 第一次検定(後期)受検の手引 p.3)。

一次と二次を同じ日に受ける区分には、2つの落とし穴がある

1つ目の「第一次検定・第二次検定」は、10月25日の午前に一次、午後に二次を受ける区分です。受検案内には「この区分で受検申込を行った場合には、第一次検定を欠席して第二次検定だけを受検することはできません。」とあり、手引には「第一次検定と第二次検定を同日に実施するため、第一次検定の不合格者については第二次検定の採点は行われません。」と書かれています(前者は全国建設研修センターの受検案内ページ、後者は令和8年度 第一次検定・第二次検定(旧受検資格)受検の手引 p.29)。午後の二次をどれだけ書けても、午前の一次で基準に届かなければ二次は採点されない、ということです。

しかも令和8年度は、この区分の手引の表紙に「※新受検資格による 2 級「第一次検定・第二次検定」はありません。」と書かれています(令和8年度 2級土木 第一次検定・第二次検定(旧受検資格)受検の手引 表紙)。令和8年度に同じ日に両方を受けられるのは、旧受検資格で申し込む人です。

受検手数料と試験地

受検手数料は「第一次検定・第二次検定 12,000円(非課税)/ 第一次検定 6,000円(非課税) / 第二次検定 6,000円(非課税)」で、「※インターネット申込の方は、上記のほか事務手続手数料として250円(税込)が必要となります。」とされています(全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定」ページ・2026年10月15日確認)。試験地は、前期が10地区、後期の種別:土木が20地区、後期の鋼構造物塗装・薬液注入が4地区です(同ページ)。鋼構造物塗装・薬液注入は前期には無く、後期だけの種別です。種別ごとの違いと、どの種別で受かるかで何が変わるかは2級土木施工管理技士とはでまとめています。

試験は10時30分から2時間10分。令和8年度前期の種別:土木は66問から45問を解いて27問以上

試験時間は10時30分〜12時40分の2時間10分で、令和8年度前期の種別:土木は、66問のうち45問を解いて27問以上の正解が合格の線でした。

当日の時間割は「入室時間 10時15分まで / 受検に関する説明 10時15分~10時30分 / 試験時間 10時30分~12時40分」です(前期の受検の手引 p.6/後期・第一次検定のみの受検の手引 p.6)。同じ日に二次も受ける区分では「試験時間(第一次検定) 10時30分~12時40分 / 昼休み 12時40分~13時45分 / 試験時間(第二次検定) 14時00分~16時00分」となります(第一次検定・第二次検定(旧受検資格)受検の手引 p.27)。

令和8年度前期の種別:土木の問題冊子は、表紙と本文で次のように解く数が決められていました。

問題番号 解き方(表紙・本文の指示) 解答する数
No.1〜No.5 全問解答 5問
No.6〜No.16 選択(10問以上解答すると減点) 9問
No.17〜No.36 選択(7問以上解答すると減点) 6問
No.37〜No.47 選択(7問以上解答すると減点) 6問
No.48〜No.58 必須問題 11問
No.59〜No.66 施工管理法(基礎的な能力)の必須問題 8問

出典:全国建設研修センター 令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題(種別:土木)表紙・本文(2026年10月15日確認)

合格の線は、令和8年7月7日の発表資料に「解答する必須問題24問、選択問題21問の合計45問につき、1問1点として その合計の得点が60%以上(27問以上正解)を合格とする。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年7月7日発表「第一次検定(前期)」の合格者の発表について)。選択のブロックで決められた数より多く塗ると減点になる点は、表の括弧書きのとおりです。どのブロックから何問を選ぶかの組み立ては2級土木施工管理技士の独学に分けて書いています。

2級の一次には、1級のような「応用能力」の別枠の基準が無い

国土交通省の合格基準では、2級土木の第一次検定の基準は全体の得点の1本だけです。資料には、土木施工管理の一級について「・第一次検定(全体) 得点が 60%以上 (施工管理法(応用能力)) 得点が 60%以上」、二級について「・第一次検定 得点が 60%以上」と並んでいます(国土交通省「令和8年度技術検定の合格基準について」・2026年10月15日確認)。施工管理法(応用能力)の別枠が書かれているのは一級の欄だけで、二級の欄にはありません(確認範囲=同PDFの全文)。同じ資料には「試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性がある。」とも書かれています。

令和8年度後期の問題構成は、公表資料ではまだ確認できない

後期の問題構成は、2026年10月15日の時点では受検の手引にも発表資料にも載っていません。後期の受検の手引にある基準は「・第一次検定 得点が60%以上」だけです(後期・第一次検定のみの受検の手引 p.7)。参考までに、令和7年度後期は、種別:土木が「必須問題24問、選択問題21問の合計45問」、鋼構造物塗装と薬液注入がそれぞれ「必須問題18問、選択問題22問の合計40問」でした(全国建設研修センター 令和7年12月3日発表資料)。鋼構造物塗装・薬液注入で受ける人は、種別:土木の66問・45問の数え方をそのまま当てはめないようにしてください。

前期の手引で決められていた、机の上と退室のルール

前期の受検の手引では、試験中に机の上に置けるものが「受検票」「鉛筆又はシャープペンシル」「消しゴム」「時計」に限られ、電卓等は使用できないとされていました。退室についても「試験開始後1時間以内及び試験終了時刻10分前以降は退室できません。」とあります(前期の受検の手引 p.7)。後期の手引の同じ箇所はこの記事では確認できていないので、後期に受ける人は届いた受検票と後期の手引で確かめてください。

試験の後に届く成績は、前期の受検の手引によると「通知する成績については全体の結果のみとし、設問ごとの得点等については通知しません」で、「※合格者については成績の通知は行いません。」とされています(前期の受検の手引 p.6)。

合格率は回ごとに数え方が違う。令和8年度前期の種別:土木は47.8%

直近の公表値では、令和8年度前期の種別:土木の合格率は47.8%でした。ただし、回によって数えている受検者の範囲が違うので、数字を並べるときは母集団の注記を一緒に見ます。

回・区分 受検者数 合格者数 合格率 出典
令和8年度 第一次検定(前期)・種別:土木 14,060 6,723 47.8% 令和8年7月7日発表資料
令和7年度 前期・種別:土木 14,030 7,274 51.8% 令和8年7月7日発表資料の「参考 令和7年度」欄
令和7年度 後期・種別:土木(下の2行の合算) 24,556 12,194 49.7% 令和7年12月3日発表資料
うち 第一次検定・第二次検定の受検者の第一次検定 10,434 5,300 50.8% 同上 別紙
うち 第一次検定(後期) 14,122 6,894 48.8% 同上 別紙
令和7年度 後期・鋼構造物塗装 269 164 61.0% 同上
令和7年度 後期・薬液注入 90 51 56.7% 同上

(全国建設研修センターの各発表資料・2026年10月15日確認)

令和7年度後期の土木の49.7%は、同じ日に一次と二次を受けた人の一次の分と、一次だけを後期に受けた人の分を合わせた数字です。発表資料の別紙が「第一次検定・第二次検定(受検者の内、第一次検定)」「第一次検定(後期)」「合計」の3行で示しています。令和8年度前期の47.8%は「第一次検定(前期)」という区分だけの数字で、同日に受ける区分の人は入っていません。令和7年度前期の51.8%は、令和7年度前期の発表資料そのものが全国建設研修センターの一覧に見当たらず、令和8年度の発表資料にある参考欄の値です。

合格率を前期と後期で足し合わせた年間の値は、どの発表資料にも載っていないので、この記事でも出していません。僕は、他のサイトで見かける「2級土木の一次の合格率」がどの回のどの区分の数字なのかを、まずこの表の注記と照らすのが確かだと考えています。第二次検定まで含めた資格全体の合格率は2級土木施工管理技士とはの後半で扱っています。

令和8年度後期の第一次検定は、合格発表日が令和8年12月2日(水)で、公表期間は「令和8年12月2日(水)9時~12月16日(水)」です。後期の受検の手引には「令和8年12月9日(水)を過ぎても結果通知書が届かない方は、当センター土木試験課にご連絡ください。」とあります(後期・第一次検定のみの受検の手引 p.10)。

一次だけ受かると「2級土木施工管理技士補」。二次へは期間や回数の制約なく進める

種別:土木で第一次検定に合格すると、二次の結果を待たずに「2級土木施工管理技士補(土木)」と名乗れます。同じ種別(土木)の第二次検定へは、受検資格を満たした後なら「期間や回数の制約なく」一次を飛ばして進めます。

称号と合格証明書の根拠は建設業法にある

建設業法は「5 国土交通大臣は、第一次検定又は第二次検定に合格した者に、それぞれ合格証明書を交付する。」「7 第一次検定又は第二次検定に合格した者は、それぞれ政令で定める称号を称することができる。」と定めています(建設業法 第27条第5項・第7項)。称号の中身は建設業法施行令が決めていて、「1 法第二十七条第七項の政令で定める称号は、第一次検定に合格した者にあつては級及び検定種目の名称を冠する技士補とし、第二次検定に合格した者にあつては級及び検定種目の名称を冠する技士とする。」「2 前項に定めるもののほか、第三十七条第五項の規定による二級の技術検定に合格した者にあつては、前項に規定する称号にその合格した技術検定に係る検定種別の名称を付するものとする。」です(建設業法施行令 第40条第1項・第2項)。2級は称号に種別の名前が付くので、令和8年度前期の発表資料では「「第一次検定」の合格者は、それぞれ「2級土木施工管理技士補(土木)」…と称することができ、所定の手続きを行うことで国土交通大臣から第一次検定合格証明書が交付されます。」と書かれています(全国建設研修センター 令和8年7月7日発表資料)。

合格証明書は、受付期間内に申請した人に交付される

一次の合格証明書は、合格通知に同封された申請書を出した人に交付されます。前期の受検の手引には「第一次検定に合格後、合格通知書に同封してある交付申請書を国土交通省に受付期間内に申請した方には、「2級土木施工管理技術検定 第一次検定合格証明書(2級土木施工管理技士補)」が交付されます。(令和8年8月下旬以降、国土交通省より発送予定)」とあり、後期の手引では発送予定が「(令和9年1月下旬以降、国土交通省より発送予定)」です(前期の受検の手引 p.9/後期の受検の手引 p.10)。省令にも「法第二十七条第五項の規定により合格証明書の交付を受けようとする者は、様式第五号の二による合格証明書交付申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。」とあります(施工技術検定規則 第13条)。

手引には「第一次検定合格証明書には、合格者の写真が印刷されます。」「※第一次検定合格証明書交付申請は、第二次検定合格発表後も受付いたします。」とも書かれています(前期の受検の手引 p.9)。交付にかかる手数料の有無と額は、手引・全国建設研修センターのページ・施工技術検定規則第13条のどれにも書かれていませんでした(2026年10月15日確認)。

「期間や回数の制約なく」には、2つの条件が付いている

一次の合格がいつまで生きるのかについて、手引の文言は次のとおりです。

「第一次検定に合格した方は、第二次検定の受検資格を満たした後、期間や回数の制約なく第二次検定から受検することができます。※第二次検定が、同じ検定種別(土木)の場合に限ります。」(前期の受検の手引 p.9)

後期の手引では括弧の中が「同じ検定種別(土木・鋼構造物塗装・薬液注入)の場合に限ります」となっています(後期の受検の手引 p.10)。

読むときの条件は2つで、二次の受検資格を満たした後であることと、一次と同じ検定種別の二次であることです。種別:土木で一次に受かった人が、鋼構造物塗装の二次を一次なしで受けられる、とは書かれていません。なお、合格の「有効期間」そのものを定義した文言は、施工技術検定規則・前期と後期の手引・全国建設研修センターのよくある質問・国土交通省の制度改正のページのどれにも見当たりませんでした。いちばん近い記載が、この「期間や回数の制約なく」です。

昔の学科試験だけに受かっている人の扱いは別で、手引には次のように書かれています。

「※令和2年度以前に「学科試験のみ」を受検し合格した方は、学科試験免除期間内における連続する2回の「第二次検定」を受検することができます。それ以降は再度第一次検定からの受検となります。」(前期の受検の手引 p.9)

技士補という資格が現場でどう扱われるのかは施工管理技士補とはにまとめています。一次で届かなかった場合に次の申込みをどう組み直すかは2級土木に落ちたときで扱っています。

二次へ進むには、一次の合格発表日の翌日以降に実務3年

2級の一次に合格した人が新受検資格で第二次検定を受けるには、一次の合格発表日の翌日以降に積んだ実務経験が3年以上必要です。令和8年度は経過措置で旧受検資格も選べるので、旧受検資格で二次の条件を満たしている人は、こちらを待たずに二次を受けられます。

省令の文言は「二 土木施工管理 次のいずれかに該当する者 イ 受検しようとする第二次検定と検定種別を同じくする二級の第一次検定に合格した後同検定種別に関し三年以上実務の経験を有する者 ロ 土木施工管理に係る一級の第一次検定に合格した後受検しようとする第二次検定の検定種別に関し一年以上実務の経験を有する者 ハ 国土交通大臣がイ又はロに掲げる者と同等以上の知識及び経験を有するものと認定した者」です(施工技術検定規則 第5条第2項第二号)。2級の一次からなら3年、1級の一次からなら1年で、どちらも同じ種別の実務であることが条件になっています。

省令は「第一次検定に合格した後」と書いていますが、数え始める日は新受検資格の受検の手引が具体的に書いています。「・実務経験は連続している必要はありません。」「・受検資格区分1の場合、2級第一次検定合格発表日翌日以降の実務経験から算入できます。」(令和8年度 2級土木 第二次検定(新受検資格)受検の手引 p.11)。令和8年度前期の一次に受かった人なら、合格発表の7月7日の翌日からの実務が数えられる、ということです。途中で現場を離れる期間があっても、足し合わせて3年になれば足ります。

ここまでは新受検資格の話です。全国建設研修センターのページには「令和6年度から令和10年度までの5年間は制度改正に伴う経過措置として、【令和6年度からの新受検資格】と【令和5年度までの旧受検資格】のどちらの受検資格でも受検が可能です。」とあります(全国建設研修センター「2級土木施工管理技術検定」ページ・2026年10月15日確認)。旧受検資格では学歴と卒業後の実務年数で条件が決まっていて、たとえば高等学校の指定学科なら「卒業後 3年以上」です(令和8年度 2級土木 第一次検定・第二次検定(旧受検資格)受検の手引 p.5〜6)。高等学校を出た人は、新と旧のどちらで先に条件がそろうかを並べて比べることになります。

何が実務経験として数えられるのかは2級土木施工管理技士の実務経験、二次で何を書くのかは2級土木の第二次検定の対策に分けています。

種別:土木は令和6年度から土質・構造・水理が加わった。試験問題は1年間公表される

種別:土木の第一次検定には、令和6年度から土質工学・構造力学・水理学の分野が加わっています。令和8年度後期の試験問題と正答肢は、10月26日13時から全国建設研修センターのホームページで1年間公表されます。

見直しの通知は「・第一次検定: 第二次検定の所要実務経験年数を学歴に拘わらず一定とすることから、1級と2級の第一次検定問題の充実を図るため、土木施工管理に必要な工学基礎知識を確認できるように、令和6年度以降、新たに土質工学、構造力学、水理学の分野を追加する。なお、2級土木の鋼構造物塗装と薬液注入については従来どおりとする。」です(全国建設研修センター 土木試験部「令和6年度以降の土木施工管理技術検定試験問題の見直しについて」令和6年2月28日)。令和8年度前期の種別:土木でも、冒頭の必須問題のNo.1が土の飽和度を求める式の問題、No.2が土の粒径加積曲線の問題でした(令和8年度前期 試験問題(種別:土木))。

試験問題と正答肢の公表、持ち帰り

公表の文言は、前期が「2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)の試験問題および正答肢は、当センターホームページで、令和8年6月8日(月)13時から1年間公表します。」、後期が「2級土木施工管理技術検定 第一次検定(後期)の試験問題および正答肢は、当センターホームページで、令和8年10月26日(月)13時から1年間公表します。」です(前期の受検の手引 p.9/後期・第一次検定のみの受検の手引 p.10)。2026年10月15日の時点で、全国建設研修センターの試験問題のページに2級土木として載っているのは、令和8年度の第一次検定(前期)と、令和7年度の第一次検定・第二次検定の回でした。

本番の冊子は「試験問題は試験終了時刻まで在席した方のうち、希望者に限り持ち帰りを認めます。」とされています(前期の受検の手引 p.7)。一方で、試験機関は勉強の案内をしません。手引のよくある質問には「当センターは試験実施機関であり、公平性の観点から事前の講習会等は実施しておりません。参考書等についても紹介等は行っておりません。」とあります(前期・後期の受検の手引 よくある質問)。教材選びと過去問の使い方は、受ける側で決めることになります。公式の過去問の掲載範囲と使い方は2級土木施工管理技士の過去問、科目ごとの進め方は2級土木施工管理技士の勉強方法で扱っています。

後期の一次まで日が無いなら、僕は、令和8年度前期の種別:土木の問題を、本番と同じ10時30分〜12時40分の2時間10分で一度通して解いてみるのがよい確かめになると考えています。どのブロックで何問塗るかを時間の中で決める練習になり、令和6年度から加わった分野のうち、土質の問題が冒頭に来る並びにも慣れておけるからです。

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2級土木施工管理技士の一次検定に関する情報まとめ

  • 一次検定の位置づけ:技術検定を2つに分けた前半の択一式・マークシートの試験。令和8年度は前期6月7日(土木のみ)・後期10月25日(3種別)
  • 受検資格と検定区分:令和8年度中に17歳以上なら受けられる。区分は「第一次検定・第二次検定」「第一次検定」「第二次検定」の3つで、同日の区分は一次を欠席すると二次を受けられず、一次不合格なら二次は採点されない
  • 試験の形と合格基準:10時30分〜12時40分。令和8年度前期の種別:土木は66問から45問を解き27問以上で合格。2級に応用能力の別枠の基準は無い
  • 合格率:令和8年度前期の種別:土木は47.8%。令和7年度後期の49.7%は同日受検の一次分と一次のみの合算
  • 一次だけの合格:「2級土木施工管理技士補(土木)」と名乗れる。合格証明書は申請した人に交付。二次へは受検資格を満たした後、同じ種別なら期間や回数の制約なく進める
  • 二次へ進む条件:新受検資格では、2級一次の合格発表日の翌日以降の実務が3年以上。令和10年度までは旧受検資格も選べる
  • 出題分野と試験問題:種別:土木は令和6年度から土質・構造・水理が追加。試験問題と正答肢は1年間公表され、後期は10月26日13時から

以上が2級土木施工管理技士の一次検定に関する情報のまとめです。

一次検定そのものは、年齢の条件を満たせば実務経験なしで受けられる入口の試験です。だからこそ、申し込む検定区分を取り違えないこと、合格率の数字がどの回のものかを見分けること、新受検資格なら合格した後は発表日の翌日から実務の年数を数え始めることの3つを押さえておけば、二次までの道筋を自分で引けるはずです。後期を受ける人は、まず10月25日の時間割どおりに前期の問題を解くところから始めてみてください。

全体の流れをもう一度見直すなら2級土木施工管理技士とは、二次の準備に進むなら2級土木の第二次検定の対策が次の一歩になります。

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