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ケーブルラックとは?支持間隔、寸法、施工方法、接地の仕方など

  • ケーブルラックってなに?
  • ケーブルラックの施工方法を知りたい
  • 支持間隔って?
  • 寸法表を知りたい
  • ケーブルラックの接地って?

上記のような悩みを解決します。

ケーブルラックは電気工事において必須の部材です。必須の情報ですので、基礎知識について理解しておきましょう。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

ケーブルラックとは?

ケーブルラックとは、結論「ケーブルを乗せる部材のこと」です。

建物には電気設備があり、電気設備を動かす為にはケーブル(電線)が必要になります。

一戸建ての建物くらいなら大した量にはなりませんが、地上10階立ての建物になるとケーブルの量は膨大になるのは容易に想像が付きますよね。

また、電気設備の種類も多岐に渡ります。

電気設備の種類

上記のような電気設備全てに電気を供給しなければなりません。電灯が100個あれば、100本のケーブルが必要になります。

1本や2本くらいなら電線管を使って通せますが、ケーブルの量が膨大になると電線管ではまかないきれません。

ケーブルの重みを支える「ラック」が必要になります。これがケーブルラックです。

現場でケーブルラックが使われていない建物を見つけるのが難しいくらい、電気工事では必須の部材になります。

 

ケーブルラックの施工方法

ケーブルラックの施工方法その①インサート打設

ケーブルラックを施工する場合、まずはインサート打設を行います。

これは躯体工事の段階で必要な工事です。コンクリート打設をする前に、デッキもしくは型枠に「インサート」というめねじを埋め込みます。

注意点としては、インサートの色に気をつけることです。

ケーブルラックを敷設するのは電気工事業者ですが、電気工事業者以外にも空調業者や建築業者もインサートを打設します。

色分けを決めておかないと「どのインサートがどの業者のものなのか?」が分からないので、困ります。色分けに関してはあらかじめ打ち合わせで決めておきましょう。

インサート打設を忘れてしまったり、微妙にインサートの位置がずれてしまった場合には、アンカーを打って対応する場合もあります。

 

ケーブルラックの施工方法その②ボルトを垂らす

コンクリート打設が終了したら、打設したインサートでボルトを垂らしましょう。

インサートは「めねじ」ですので、「おねじ」であるボルトと噛み合いますよね。天井に打ち込まれたインサートにボルトを差し込むことで、天井からボルトが垂れ下がっている状態にします。

注意点としては、長さを間違えないことです。

天井にはケーブルラック以外にも下記のような部材が施工されます。

天井に施工される部材

  • 軽天
  • ダクト
  • 電線管
  • キャットウォーク

施工前に「取り合い」と呼ばれる打ち合わせがありまして「どれくらいの高さにどの業者が何を施工するのか?」が決められています。

FL2800にケーブルラックを施工しなければならないのに、FL3100にケーブルラックを施工したらダクトと干渉してしまうこともあります。

建設業はmm単位の仕事です。長さを間違えないようにしましょう。

 

ケーブルラックの施工方法その③ケーブルラック取付

天井からボルトを垂らしたら、次はケーブルラック取付です。

部材は多すぎるので全てを挙げることはしませんが、ナットやワッシャーなどを使ってボルトにケーブルラックを取付ます。

ゼネコンや現場によってはダブルナットなどを使うこともあります。その現場の施工要領書を読んで確認しましょう。

 

ケーブルラックの施工方法その④振れ止め

ケーブルラックを一通り取り付けたら、振れ止めの施工になります。

振れ止めとは、ケーブルラックを別の角度から固定するものです。

基本的にケーブルラック用のボルトは、天井から垂直に地面方向へ伸びています。縦方向のみの固定ですので、横揺れに弱くなってしまいます。

横揺れに耐えられず、ケーブルラックが壊れてしまうと、ケーブルが宙を舞うことになりますよね。地絡が起こってしまう可能性もあり、非常に危険な状態になります。

そこで「振れ止め」つまりは別角度からもケーブルラックを固定することで、横揺れに対応し、地震が発生してもケーブルラックに不備が起こらないようにするんです。

 

ケーブルラックの施工方法その⑤セパレータ・エンドキャップ取付

建物がそこそこ大きくなると、弱電の電線と強電の電線があります。

強電の電線は電気が大きいので、弱電線に対して影響を与えてしまうことがあるんです。例えば、音声用の弱電線だったらノイズが乗ってしまったりします。

そこで「セパレータ」と呼ばれる板を弱電線と強電線の間に挟むことで、ノイズの発生を防ぐんです。

また、ケーブルラックの端部には「エンドキャップ」と呼ばれるキャップを取付ます。

 

ケーブルラックの支持間隔って?

ケーブルラックの支持間隔は、結論「2m以内」です。

これは鋼製の場合ですので、別素材の場合は1.5mとなります。ただほとんどの現場では鋼製のものを使いますから「ケーブルラックの支持間隔=2m以内」と考えても問題ありません。

天井に敷設されるケーブルラックの場合の話です。

ケーブルラックには縦と横があります。

「横」は地面に対して水平に施工されるケーブルラック、つまりは天井に敷設されるケーブルラックのことです。対しては「縦ラック」とは地面に対して垂直に施工されるケーブルラックになります。

縦ラックに関して、支持間隔は3m以内です。

内線規定にも乗っているので時間があったら確認しましょう。

 

ケーブルラックの寸法

ケーブルラックの寸法は下記のようなものがあります。

ケーブルラックの寸法

  • W300
  • W400
  • W500
  • W600
  • W700
  • W800
  • W900
  • W1000
  • W1100
  • W1200
  • W1300
  • W1400
  • W1500

ケーブルラックの選定方法は「 W ≧ 0.6 { Σ ( D + 10 ) + 120 }」という公式を用いて求めます。実際には経験則で「これくらい」としてしまう人もいます。

雑な人は「ケーブルの太さに対して1.2掛けしときゃいいよ」って人もいましたよ。正確な計算ではないのであまりよろしくはありませんが。。。

ただ単にケーブルラック内にケーブルが乗ればいいという話ではありません。

ケーブルラック内にケーブルを敷き詰めすぎると、熱が篭ってしまいます。熱が篭ると発熱の原因になってしまうので、上記のような計算式が必要という訳です。

ついでに許容電流も抑えておきましょう!

 

ケーブルラックの接地の仕方

ケーブルラックには接地工事が必要です。

まず電線には電気が流れていて、ケーブルラックは金属ですよね。何かしらの理由で電線の被覆に傷がついてしまったら、ケーブルラックに電気が流れることになります。

もしケーブルラックに電気が流れると、ケーブルラックに触れた人が感電してしまうので、非常に危険な状態になります。

感電防止の為、ケーブルラックは接地が必要です。

正確にいうと「ボンドアース」と呼ばれます。これは厚鋼電線管のような金属管にも必要です。

やり方は非常にシンプルでして、ボンドアースをケーブルラックからケーブルラックに差し込むだけです。(上の写真参照)

ケーブルラックを施工したからといって接地を忘れてしまうと、安全性に重大な欠陥が生まれてしまうので、注意しましょう。

 

ケーブルラックに関する情報のまとめ

ケーブルラックに関する情報のまとめ

  • ケーブルラックとは:ケーブルを乗せる部材のこと
  • ケーブルラックの施工方法:インサート→ボルト→ラック取付→振れ止め→セパレータ
  • ケーブルラックの支持間隔:2m以内
  • ケーブルラックの寸法:上表参照
  • ケーブルラックの接地:ボンドアース

以上がケーブルラックに関する情報のまとめです。

ケーブルラックに関する基礎情報は一通り抑えることができたかなと思います。

追加で押さえておくべき情報としては、電線管についてです。天井の配線に関しては、だいたい配管かラックですので、この2つを覚えておけばなんとかなります。

必要があれば何度か読み直して復習しましょう。それでは。

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