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コストオン方式とは?メリット、デメリットについて解説する

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  • コストオン方式ってなに?
  • どんなメリットがあるの?
  • デメリットについて知りたい

上記の様な悩みを解決します。

現時点でコストオンはそこまでメジャーな発注方式ではありませんが、今後の流れを考えると一般的な発注方法になる可能性が高いです。基礎知識については抑えておきましょう。

この記事ではコストオン方式とは?といったところから、メリット、デメリットについて解説していきます。

なるべく専門用語は使わずに、分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 




コストオン方式とは?

コストオン方式とは、結論「業者別に分離発注すること」です。

建物を作るにはざっくり、下記のような会社が必要になります。

  • 建築会社(ゼネコン)
  • 電気工事会社(サブコン)
  • 空調工事会社(サブコン)
  • 衛生工事会社(サブコン)

上記4社と施主が直接契約するのがコストオン方式です。

対義語として「一括発注」というものがあります。

一括発注方式の場合、施主が契約するのはゼネコン1社のみです。ゼネコンが建物の建設をまるっと請負い、ゼネコンが残り3社に発注する形になります。

「施主からしたら一括発注の方が楽なのでは?」と思う方もいるかもしれません。

これは一概には言えないというのが結論です。

確かに一括発注の場合、ゼネコン1社と契約するだけで済むので手間はかかりません。ただ、ゼネコンはピンハネして下請け業者に発注するので、必然的に品質は落ちます。お金も余分にかかります。

勿論、一括発注にも良い面はあります。ただ、良い面ばかりではありません。なんなら、良い面の方が少ないとも言えます。

コストオン方式のメリットとデメリットを正確に把握しましょう。

 

コストオン方式のメリット

その①品質が高くなる

コストオン方式のメリット一つ目は、品質が高くなるということです。

先ほども申し上げた通り、ゼネコンが一括で受注した場合、ピンハネして下請け業者に発注します。下請け業者からしたら、安い値段で工事をしなければならなくなります。

例えば、電気設備の施工に10億円かかるとしたら、ゼネコンは電気工事業者に8億円とかで発注します。当然のことながら品質は落ちます。

コストオン方式だと、施主が電気工事業者に10億円で直接発注することになります。

電気工事業者からしても8億円で工事するのか?10億円で工事するのか?でいったら、10億で工事した方が良い建物になるに決まってます。

「良いものを作りたい」と考える施主は、コストオン方式を採用すべきだと思います。

 

その②下請け業者が泣かない

コストオン方式のメリット二つ目は、下請け業者が泣かないことです。

一括発注だとゼネコンがピンハネするので、下請け業者は少ない値段で工事を行わなければなりません。

サブコンもボランティアではないので、会社として利益を上げる必要があります。

だからサブコンとしても受注金額が少なすぎるとなると、下請け業者を叩くしかないんですよ。そもそも、受注した時点で赤字の工事とかありますからね。そしたらもう下を叩くしかないんです。

「もっと安い値段でやれ!オラ!代わりなんていくらでもいるんだぞ!」と、安く買い叩かれる下請け業者が泣いてしまいます。メーカーも同様に叩かれまくるでしょう。

コストオン方式になると、サブコンに適切な金額が流れてきます。

となれば必要以上に下請け業者を叩く必要はありませんので、下請け業者にもキッチリお金が周り、泣かずに済みます。

 

その③現場で変な軋轢が生まれない

コストオン方式のメリットその3は、現場で変な軋轢が生まれないことです。

一括発注の場合、ゼネコンがトップになります。それに対し、サブコンは「組下」といってゼネコンの下請け業者となります。

上下関係が生まれると、現場で変な軋轢が生まれます。

ゼネコンが偉そうにして、サブコンをいじめます。「サブコンいじめ」という単語もある通り、サブコン企業への負担が増えます。

サブコンもやられてばかりは嫌ですから、反発します。となると現場で喧嘩が勃発し、現場内の空気感が最悪になります。

コストオン方式の場合、ゼネコンとサブコンの立場はトントンになります。

「ゼネコンだから偉い」「サブコンだから偉くない」という上下関係は生まれません。現場内の空気感も良くなっていきます。

 

その④責任の区分が明確になる

コストオン方式のメリット4つ目は、責任の区分が明確になることです。

例えば、電気設備で事故が発生した時、コストオン方式ならサブコンが明らかに悪いですよね。電気設備工事をサブコンに直接発注してるので当たり前です。

一括発注の際、電気設備で事故が発生したら誰が責任を取るべきでしょうか?

元請けであるゼネコンが悪いのでしょうか?

工事をしたサブコンが悪いのでしょうか?

建物を丸っと請け負っている訳ですから、建物に異常が発生したらゼネコンが悪くなります。ゼネコンが責任を取るべきですよね。

ただ、実際に工事をしたのはサブコンですから、サブコンにも非があります。誰が悪くて誰が悪くないのか、責任の区分が明確ではありません。

建物は一度たってから、50年くらいは使われます。

50年使ってて異常が起こらないことなんてまず無くて、どこかで何かしらの異常が発生します。そこで「誰が悪いんだ!」という論争が泥沼化します。

 

その⑤発注者もお得

コストオン方式のメリット5つ目は、発注者も得をするということです。

先ほどゼネコンのピンハネの話が出てきましたよね。本来10億で出来るところを8億でやらせたりします。施主が9億でサブコンにやらせれば品質が上がり、かつお得です。

お金を節約したいなら、コストオン方式です。

 

コストオン方式のデメリット

その①ゼネコンだけは損をする

コストオン方式のデメリットは、ゼネコンが損をすることです。

ゼネコンはピンハネしてお金を稼いでいます。コストオン方式ではピンハネできないので、ゼネコンの稼ぎが減ってしまいます。

よって、ゼネコンは必死でコストオン方式を避けようとします。

当初はコストオン方式で工事する予定だったのに、ゼネコンがゴネて結局は一括発注になるとか、普通に建設業あるあるです。

コストオン方式は施主もサブコンも下請け業者もメーカーも特をします。

ただ、ゼネコンだけは損をするのがデメリットです。

 

その②発注者は手間が増える

コストオン方式のデメリット2つ目は、発注者の手間が増えることです。

先ほどもあったように、コストオン方式になると施主は4社と契約しなければなりません。当然ですがその分、手間がかかります。

  • 業者の選定
  • 交渉
  • 契約書のやり取り

等々、業務が増えます。

一括発注なら、ゼネコン以外とのやり取りはゼネコンがやってくれます。施主が直接やり取りを進めなくてもいいので楽です。

 

コストオンに関する情報まとめ

コストオンに関する情報まとめ

  • コストオンとは:業者別に分離発注すること
  • コストオンのメリット:高品質、下請けが泣かない、責任区分が明確になる
  • コストオンのデメリット:手間がかかる、ゼネコンが損をする

以上がコストオンに関する情報のまとめです。

一通り、基礎知識は網羅できたと思います。

小ネタですが、アメリカの建設業ではコストオン方式が一般的です。ゼネコンの様な一括で受けるような会社はアメリカにはありません。

日本は基本的にアメリカの後追いをしています。そのことを考えると、今後、日本でもコストオン方式が広がっていくと考えられます。

建設業はゆっくりですが変化しています。

変化に対応できるよう、正しい知識を身につけていきましょう。

それでは!
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