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【施工管理が解説】導通とは?目的、必要道具、手順などを解説

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  • 導通ってなに?
  • 目的は?
  • 必要道具を知りたい
  • 導通試験の手順って?

上記のような悩みを解決します。

導通試験は電気工事において必須の知識です。

手順や目的などを明確に理解しておかなければ、電気屋として一人前とは言えません。抑えるべき知識をしっかりと抑えましょう。

当記事を執筆している僕は業界最大手の電気工事会社で施工管理をしていました。実務で得た情報を元に記事をまとめるので、それなりに信憑性の高い記事になるかなと思います。

それではいってみましょう!

 

導通とは?

導通とは、結論「電気的な接続を確認する試験のこと」です。

至極当たり前の話ですが、ケーブルは正しい位置と正しい位置で接続されている必要がありますよね。配電盤から4階のEPSまで伸びていなければいけない幹線が、1階のエントランスに伸びていたらおかしな話です。

ケーブルを施工したら、そのケーブルが正しい位置から正しい位置まで伸びているかを確認する必要があります。それが導通試験です。

例えば、配電盤から4階のEPSまで伸びている幹線が正しいかを確認するとしましょう。幹線のルート的に、天井裏や縦のケーブルラックなどを通ります。それら全てを目視で正しいか確認するのは骨が折れます。

そこで配電盤に人を置き、4階のEPSにも人を置き、導通試験を行うことで配電盤からEPSまでケーブルが伸びているかを確認するんです。

配電盤にいる人が試験機器を使い、4階のEPSにいる人が閉回路を作ります。もしケーブルが正しく接続されていれば閉回路ができますので、試験機器が反応するといった流れです。

幹線を更新したり、一度でも幹線を離線した場合には導通試験が必要になります。

電気工事には必須の知識という訳です。

 

導通の目的

導通の目的は、結論「ケーブルの接続が適切かを確認すること」です。

繰り返しになりますが、配電盤から4階のEPSに行くべき幹線が1階のエントランスに伸びていたらおかしな話になりますよね。実際の施工ではここまでのことは起こりませんが、RSTそれぞれの挟み込みを間違えたり、ジョイントで接続が変わっていたりすることはよくあります。

もしRSTの挟み込みを間違えたとなると、負荷のバランスが崩れ、電気設備に良くない影響を与える可能性もあるんです。

また、ケーブルの位置を間違えるとブレーカーが落ちることもあります。

ケーブルには太さがありますよね。スマホを充電するライトニングケーブルは細く、パソコンの充電をするケーブルは若干太いように、負荷によってケーブルの太さは変化します。

動力設備(エレベーターとか)のように大きな負荷を動かすには太い幹線が必要ですし、少しの電灯くらいなら細いケーブルで問題ありません。

本来太いケーブルが接続される場所に細いケーブルが接続された場合、ケーブルが負荷に耐えられず、ブレーカーがトリップします。これでは電気設備的に問題があります。

導通試験を行うことにより、正しい場所に正しい幹線が通っているかを確認することができるんです。

 

導通確認に必要な道具

導通確認に必要な道具

  • 絶縁抵抗計
  • ピーポーマン
  • テスター
  • ワニ口クリップ

以上が導通試験に必要な道具です。絶縁抵抗計とピーポーマンとテスターに関しては、どれか一つを持っていれば問題ありません。つまり「絶縁抵抗計orピーポーマンorテスター+ワニ口クリップ」が必要になります。

個人的にはピーポーマンが使いやすいですね。ピーポーマンはネグロス電工が出している導通試験用の道具でして、短絡が確認されてると「ピーーーーーーーー!」という音を発します。

絶縁抵抗計やテスターでも可能ですが、ピーポーマンは導通を測る為だけの道具ですので、割と使いやすいのが特徴です。

テスターはテスターで対地間を測れたりしますし、絶縁抵抗計なら一緒に絶縁抵抗測定もできるので、道具単体の利便性でいったら優秀です。

ただ、こと導通においてはピーポーマンが分かりやすいです。

ワニ口クリップは二次側を短絡させる用に使います。

詳しいやり方に関しては次の章で解説していきます。

 

導通試験の手順

下準備(道具の用意、人員の配置、図面の確認)

まずは導通試験を行う上での下準備から始めます。

道具に関しては先ほど説明した通りの道具が必要です。人員は2人必要でして、一人が「絶縁抵抗計もしくはテスターもしくはピーポーマン」を持ち、もう一人がワニ口クリップを持ちます。

人員を適切に配置した後、電話でどこの幹線の導通を測るのかを確認します。

これで下準備は完了です。

 

試験機器のチェック

導通を測る際、そもそも試験機器が壊れていたら適切な結果を得ることはできません。

絶縁抵抗計ならバッテリーチェックやゼロチェックを行い、テスターなら電池が残っているかを確認する必要があります。ピーポーマンの場合は、2つを接続した時にしっかり音がなるかを確認します。

ワニ口クリップの方は問題が無いことが多いですが、明らかに錆びていたりするものはなるべく避けるようにしましょう。

 

導通確認

下準備と試験機器のチェックが終わったら、導通確認を行います。

導通確認の流れ

  • 電話でコミュニケーション可能な状態にする
  • どこをチェックするかの確認(RSなのかSTなのかRTなのか)
  • 各所でチェック部分を短絡させる
  • 試験機器の反応を確認する

例えば、RSの導通を計りたいとしましょう。ワニ口側は2つある口をRとSに接続します。こうすれば閉回路を作ることができますよね。これで試験機器が反応するようになります。

試験機器側も同様にRとSをそれぞれ接続します。

正しくRS同士で繋げることができていれば、試験機器は反応しますが、どこかしらでミスをしていれば試験機器は反応しません。

 

異常があったら対策を講じる

もし導通試験で異常があったら、対策を講じます。

よくあるのがRSで接続されるはずが、分電盤側ではSTになっていたりすることです。この場合、幹線がどこかで逆になってしまっているので、再度挟み込みが必要になります。

導通が問題なければ、試験は終了です。

 

導通に関する情報のまとめ

導通に関する情報のまとめ

  • 導通とは:電気的な接続を確認する試験のこと
  • 導通の目的:ケーブルの接続が適切かを確認すること
  • 導通の必要道具:絶縁抵抗計orピーポーマンorテスター+ワニ口クリップ
  • 導通の手順:下準備→機器のチェック→導通確認→問題があれば対策

以上が導通に関する情報のまとめです。

一通り導通の基礎知識は理解できたと思います。

導通とセットで絶縁抵抗測定についても抑えておきましょう。幹線更新をしたら「導通→絶縁抵抗測定」という流れを必ず行います。電気工事の必須知識です。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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