コンクリート技士とは?過去問、受験資格、難易度、勉強方法など

  • コンクリート技士ってなに?
  • 受験資格は?
  • 試験日っていつ?
  • 難易度はどれくらい?
  • 勉強方法って?
  • 過去問はどこで手に入るの?

上記のような悩みを解決します。

今ではコンクリートが使われていない建物はありません。

となると工事では必ずコンクリート打設があり、コンクリートの資格は常に需要があります。今回はコンクリートに関する代表的な資格「コンクリート技士」について解説していきます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

コンクリート技士とは?

コンクリート技士とは、結論「コンクリートの製造や施工に対する品質を証明する資格のこと」です。

まず大前提として、コンクリート技士の資格が無くてもコンクリートに携わる仕事は可能です。ただ、資格を持っていればベターであるというのが、コンクリート技士になります。

コンクリートは建物の基礎であり、重荷を支える大切な部分です。同じ施工でも品質を証明できるか否かはお客様の満足度に大きな影響を与えます。

建物は一品物です。

お客様はより良いものにしたいという意識が当然強くなります。

「コンクリート技士を持っている人」と「コンクリート技士を持っていない人」のどちらにお客様が発注したくなるかは言うまでもありませんよね。最悪無くても工事はできますが、あった方がベターなんです。

また、コンクリート技士の資格を取得すれば転職の際も役立ちます。

キャリアとしてはコンクリートのメーカーやゼネコン等がありますね。資格という第三者が能力を証明することで評価も高まります。取っておいて損はない資格かなと思います。

ちなみにコンクリート技士の上位資格として、コンクリート主任技士という資格も存在します。さらに高みを目指す人はコンクリート主任技士の資格取得も考えましょう。

 

コンクリート技士の受験資格

コンクリート技士の受験には、資格もしくは実務経験が必要です。

両方が必須という訳ではなく、どちらかがあれば受験可能になります。自分が受験資格を満たしているかを確認しましょう。

具体的には下記のような資格か実務経験が必要です。

コンクリート技士を受験するのに必要な資格

  • コンクリート診断士
  • 一級建築士
  • 技術士
  • 特別上級・上級・1級土木技術者
  • RCCM
  • コンクリート構造診断士
  • 1級土木施工管理技士
  • 1級建築施工管理技士

コンクリート技士の受験に必要な実務経験

  • 大学、高専(専攻科):2年以上の実務経験
  • 短大、高専:2年以上の実務経験
  • 高校:2年以上
  • 上記以外:3年以上

コンクリート主任技士の場合(資格は同様)

  • 大学、高専(専攻科):4年以上の実務経験
  • 短大、高専:4年以上の実務経験
  • 高校:5年以上
  • 上記以外:7年以上
コンクリート技士合格後2年以上の実務経験があれば、コンクリート主任技士が受験可能です。

 

コンクリート技士の試験日

コンクリート技士の試験日は、結論「毎年11月末」です。

基本、コンクリート技士の試験は年に1回になります。申し込みを忘れたり、試験に落ちたりしたら次の年になってしまうので、注意しましょう。

また、申し込みは8月頭から9月頭くらいです。11月くらいに試験を行い、翌年の1月中旬に合格発表という流れになります。

申し込みは「公益社団法人 日本コンクリート工学会」のホームページより行うことが可能です。

>>>>>公益社団法人 日本コンクリート工学会のホームページ

コンクリート技士のスケジュール

  • 申込み:8月頭から9月頭
  • 受験日:11月末
  • 合格発表:1月中旬

 

コンクリート技士の難易度

コンクリート技士の難易度は、結論「そこまで難しくない」です。

根拠としては、同じ現場のゼネコン担当者からの話です。彼はコンクリート担当でコンクリート技士の資格を持っていましたが、そこまで難しくはないといっていました。

そこそこしっかり勉強すれば十分に合格できます。

ちなみに、コンクリート技士の合格率は「29.18%」です。これは2015年から2019年までの平均になります。ザックリ9000人くらいが受けて、合格するのが2500人くらい。10人受けたら3人受かるくらいのレベル感です。

これだけ聞くと難しそうに見えますが、ちゃんと勉強してないから落ちる人が多いんです。難しくないと考えて舐めてかかるとちゃんと落ちます。

とはいってもしっかりと勉強すれば受かりますので、ちゃんと勉強しましょう。

施工管理をしている人は時間が無いかと思いますが、昼休みや仕事終わりなどを活用すれば、合格することは可能です。

 

コンクリート技士の勉強方法

コンクリート技士の勉強方法は、結論「過去問を解く」です。

基本的にコンクリート技士の試験問題は、過去問から出題されます。よって、過去問を解いて理解しておけば問題なく合格できます。

具体的には、過去5年分くらいをやればオーケーです。

一回やっただけでは記憶に定着しませんから、3回から5回くらい回転させられればベストでしょう。その中で「この問題は良く出てくるな」という問題があれば、キッチリと抑えることが大事です。

コンクリート技士の合格点は100満点中70点になります。7割取れれば合格するとも取れますし、3割落とせば不合格になるとも言えますよね。

個人的には、9割を目指した方がベターだと思います。7割目指すと落ちる可能性が高まりますからね。

計画的にコツコツ勉強することも大事ですが、話を聞く限り、コンクリート技士の試験なら一夜漬けでもいける可能性はあります。

勉強スタイルはそれぞれですが、時間が無い人は試験直前に詰め込むのも一手かもしれません。

 

コンクリート技士の過去問

コンクリート技士の過去問は、結論「書籍の購入」で手に入れましょう。

インターネットにはありません。他の資格ではインターネットに過去問と解答が乗っている場合もありますが、コンクリート技士の場合は公開されていません。amazonや楽天で購入しましょう。

書籍購入の注意点としては下記です。

コンクリート技士の書籍購入時の注意点

  • コンクリート主任技士も取りたい人は、両方網羅した本にする
  • 4年か5年の過去問が入っているものを選ぶ
  • お金をかけたくない人はブックオフやメルカリで買う

そこまで大きな出題変更がある訳ではありませんから、最新版でなくても大きな問題はありません。1年か2年前のものをブックオフやメルカリで購入しましょう。

また、過去問が1年分しか入っていない書籍などはNGです。

過去問から出題されるとはいえ、1年分では不十分過ぎます。4年あれば十分ですが、それ以下の参考書は避けた方が無難です。

 

コンクリート技士に関する情報まとめ

コンクリート技士に関する情報まとめ

  • コンクリート技士とは:コンクリートの製造や施工に対する品質を証明する資格のこと
  • コンクリート技士の受験資格:上章参照
  • コンクリート技士の試験日:毎年11月末くらい
  • コンクリート技士の難易度:そこまで難しくない
  • コンクリート技士の勉強方法:過去問のみで問題ない
  • コンクリート技士の過去問:書籍で購入(ネットには無い)

以上がコンクリート技士に関する情報のまとめです。

一通りコンクリート技士の基礎知識は網羅できたと思います。

知識としてセメント・モルタル・コンクリートの違いについては明確に理解しておきましょう。コンクリート技士の勉強にもなるので、よかったら下の記事を読んでみてください。

それでは!