第一種電気工事士の合格率ってどれくらい?
- 学科と技能でそれぞれ合格率はどれくらい?
- 第二種と比べてどれくらい難しくなるの?
- 合格率って年によって変わるものなの?
- 合格率が低いのは何が原因なんだろう
- 受かっても実務経験がないと免状がもらえないって本当?
- 独学でも合格できるレベルなのか知りたい
上記の様な悩みを解決します。
第一種電気工事士は、ビルや工場などの高圧設備まで扱える上位の電気工事資格です。第二種の次のステップとして受ける人が多いのですが、「どれくらい難しくなるのか」を合格率で確かめたい人は多いはず。この記事では、学科・技能それぞれの合格率と、その数字の裏側にある難易度の実態を整理します。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
第一種電気工事士の合格率とは?
第一種電気工事士の合格率とは、結論「学科試験と技能試験、それぞれの受験者のうち合格した人の割合」のことです。第一種は二段階の試験なので、合格率も学科と技能で分けて見るのが基本になります。
ざっくりした水準感を先に言うと、学科試験はおおむね5割前後、技能試験は6〜7割前後で推移しています。両方を通過した最終的な合格率は4割前後というのが近年のイメージです。数字だけ見ると「そこまで低くない」と感じるかもしれませんが、ここには受験者層のからくりがあります。
第一種の合格率を読むときのポイントは次のとおりです。
- 学科と技能で合格率の水準がかなり違う
- 受験者の多くが第二種取得済みの経験者で、下地がある層が多い
- 記念受験や準備不足の受験者は第二種より少なめ
- 年度によって数字は上下する(制度変更の影響も受ける)
資格そのものの位置づけや、二種との守備範囲の違いがあいまいなら、先に全体像を押さえておくと合格率の意味が分かりやすくなります。

学科試験の合格率
まずは学科試験(かつての筆記試験)の合格率から見ていきます。ここは第一種の最初の関門で、受験者がふるいにかけられる段階です。
学科試験の合格率は、次のように捉えておくとよいです。
- 例年おおむね40〜60%の範囲で推移している
- 近年は50%前後の年が多い
- 二人に一人が通る一方で、二人に一人は落ちる水準
- 計算問題と広い範囲の暗記の両方が必要
学科は、第二種で学んだ内容に加えて、高圧受電設備・電気事業法まわりの法令・より踏み込んだ計算が上乗せされます。単純に範囲が広くなるので、二種の知識だけで臨むと足をすくわれます。合格ラインは6割前後が目安ですが、「なんとなく分かる」レベルだと計算問題で崩れて届かない、というパターンが多いです。
学科は過去問の反復がそのまま得点に直結する科目です。合格率5割という数字は、裏を返せば「きちんと過去問をやり込めば十分に届く」水準でもあります。
技能試験の合格率
学科を通過すると、次は技能試験です。実際に配線作業を行う実技試験で、ここは学科とは対策の性質がまったく変わります。
技能試験の合格率は、次のようなイメージです。
- 例年おおむね60〜70%前後で推移している
- 学科より合格率は高めに出る
- 候補問題があらかじめ公表される
- 時間内に「欠陥なく」完成させられるかが勝負
技能の合格率が高めなのは、事前に候補問題が公表されるためです。出題される可能性のある問題が分かっているので、繰り返し練習しておけば手が覚えます。逆に言うと、練習不足だと時間切れや欠陥で一発アウトになりやすい。合格率が高いからと油断して練習量が足りないと、この段階で落ちます。
現場目線で言えば、技能試験は「知っている」ではなく「体が動く」レベルまで持っていく必要があります。工具の扱いや複線図の書き起こしを含めて、手を動かした回数がそのまま合格率に反映される試験だと考えておくといいです。
第二種との難易度・合格率の違い
第一種を受ける人の多くが気になるのが、「第二種と比べてどれくらい上がるのか」です。合格率だけを並べると差が小さく見えますが、受験者層を考えると実際の難易度差はもっと大きいです。
第二種と第一種の違いを整理すると、次のようになります。
- 第二種:学科は60%前後、技能は70%前後と、全体的に合格率が高め
- 第一種:学科は50%前後、技能は60〜70%前後とやや下がる
- 第一種の受験者は二種取得済みの経験者が多く、母集団のレベルが高い
- 出題範囲は第一種の方が広く、高圧設備・法令・計算が上乗せされる
つまり、合格率の数字が近くても、「レベルの高い受験者が多い中での合格率」なので、体感の難易度は第一種の方がはっきり上です。第二種の知識をベースに、そこへ高圧分野を積み増すイメージで臨む必要があります。まず二種の全体像を確認しておきたい場合は、二種の記事もあわせてどうぞ。

合格率だけでは見えない「免状取得と実務経験」
第一種で見落としやすいのが、試験に合格しただけでは免状がもらえないという点です。ここは第二種と大きく違うところで、合格率とセットで必ず知っておいてほしい注意点です。
第一種の免状取得まわりのポイントは次のとおりです。
- 試験に受験資格はなく、誰でも受験できる
- ただし免状の交付には、一定の実務経験が必要
- 必要な実務経験の年数は、法改正で以前より短縮されている
- 実務経験が足りないうちは「試験合格」の状態にとどまる
第二種は試験に受かればそのまま免状申請ができますが、第一種は「試験合格+実務経験」がそろって初めて免状が交付されます。必要な実務経験の年数は制度改正で見直されてきているので、自分が対象になる年数や認められる業務の範囲は、申請前に最新の要件を必ず確認してください。合格率をクリアしても、この実務経験の条件を知らずに「まだ免状がもらえない」と戸惑う人は少なくありません。
第一種電気工事士の合格率をどう活かすか
最後に、合格率という数字をどう受け止めて対策に活かすか、現場目線でまとめておきます。合格率は「怖がるための数字」ではなく「戦略を立てるための数字」です。
合格率をふまえた対策の考え方は次のとおりです。
- 学科は5割前後なので、過去問を軸に確実に6割超えを狙う
- 技能は6〜7割だが、候補問題の反復練習が前提
- 二種の知識に高圧分野を上乗せする意識で範囲を埋める
- 合格後も免状取得には実務経験が要ることを見据えて計画する
個人的には、第一種は「学科でしっかり詰めて、技能は練習量で仕上げる」とメリハリをつけるのがいちばん効率的だと思っています。合格率の数字に萎縮する必要はありません。むしろ第一種を取れば、扱える設備の幅が一気に広がり、キャリアの選択肢も増えます。電気系のキャリアを広げたいなら、電気主任技術者などの上位資格も視野に入れておくとよいです。

第一種電気工事士の合格率に関する情報まとめ
- 合格率とは:学科・技能それぞれの合格者の割合。最終合格率は4割前後
- 学科試験:例年40〜60%、近年は50%前後で推移
- 技能試験:例年60〜70%前後。候補問題の反復練習が鍵
- 第二種との違い:数字は近いが、経験者の多い母集団での合格率で難易度は上
- 免状取得:試験合格に加えて実務経験が必要(年数は法改正で短縮)
- 対策:学科は過去問、技能は練習量。最新の受験・免状要件を確認
以上が第一種電気工事士の合格率に関する情報のまとめです。
正直なところ、第一種の合格率は「対策すれば十分に届く」水準です。数字に振り回されず、学科は過去問、技能は反復という王道を押さえれば、経験者が多い試験の中でもしっかり戦えます。免状取得の実務経験まで見据えて、早めに計画を立ててみてください。
