コンテスターとは?使い方、意味、メーカー、オススメ商品など

  • コンテスターとは?
  • どういう意味?
  • 使い方は?
  • 使用する際の注意点って?
  • メーカーは?
  • オススメ商品について知りたい

どの現場でもコンセントのチェックはマストで行われ、コンセントのチェックにはコンテスターが使用されます。よってコンテスターの知識はマストですので、基礎知識について理解しておきましょう。

この記事ではコンテスターとは?といったところから、意味、使い方、注意点、メーカー、オススメ商品について解説してきます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

コンテスターとは?意味についても解説

コンテスターとは、結論「コンセントが適切に機能しているか否かを判断する工具のこと」です。

建物には数多くのコンセントがありますが、当然ながら機能の確認をしなければなりません。簡単な話、コンセントに電気が来ていなければ使えませんよね。コンセントが正しく動いているかをチェックする必要があります。

「コンセントが正しく動いているか否か」を判断するにはいくつかの要素について考える必要があります。具体的には下記の様な項目があります。

コンテスターでチェックできること

  • しっかり電圧が来ているか?
  • 極性はあっているか?
  • 接地は取れているか?

上記3項目はコンテスターで確認することができます。

電圧については説明不要かと思います。極性は簡単に言えば「プラスとマイナスの向き」です。正しい向きで電気が流れるのか?といったところです。

極論、極性が逆だとしてもコンセントは使えます。現場によっては極性をあまり気にしない現場もありますが、多くの現場では極性まで正しく合わせる必要があります。コンテスターを使うことで極性のチェックも可能です。

また、コンセントにはよりますが、接地が取れているか否かの確認もできます。

接地が取れていれば、トリップ(漏電)の確認までするのが一般的です。具体的なやり方については後ほど詳しく解説します。

ちなみにコンテスターとは「コンセントテスター」の意味です。コンセントテスターと正式名称で呼ぶ人は現場にあまりいないので、そこまで気にしなくても良いと思います。意味さえ理解できていれば問題ありません。

 

コンテスターの使い方(回路チェックの流れ)

コンテスターの使い方

  • ブレーカーの投入
  • コンセントにコンテスターを挿入
  • 電圧、極性、接地の確認
  • 地絡の確認(トリップ確認)
  • 復電、復電確認
  • ブレーカー開放

回路チェックの流れやコンテスターの使い方は現場やメーカーによって異なります。あくまで一例として考えてください。

まず、人は2人必要です。盤側に一人、コンセント側に一人つきましょう。

最初に盤側の人が対象回路のブレーカーを投入します。そもそも電気が流れていなければ回路チェックになりませんからね。

ブレーカーを投入したら、コンセント側の人がコンセントにコンテスターを挿入します。このタイミングで正しく電気が流れていれば「検電」のところが光るのでチェックしましょう。

上写真の様に「検電」の部分が光れば、電気が来ているということです。

ちなみに、200Vが来ていれば一番左の部分が点滅します。これにて200Vを測る訳ですが、あまり使用する機会はありません。そもそも200Vはコンセントの形状も違いますからね。

極性に関しては、コンテスターの裏にあるタッチ板に触れます。

タッチ板に触れると銀色の部分が光り、極性が正しいか否かを判断可能です。

このタッチ板に指を当てると、

極性の部分も光ます。

もし、タッチ板に触れても極性が光らなければ、極性は逆ということになります。

また、接地が正しくきいていれば、コンテスターをコンセントに挿入したタイミングで「接地」の部分が緑色に光ります。

ここでボタンについて見てみましょう。コンテスターには2つのボタンがついています。

「上の負荷」のボタンを押して、光れば正しく負荷が接続されているということです。

漏電確認(トリップ確認)の場合は、下の「地絡」ボタンを押します。

地絡ボタンを押すと、対象ブレーカーが落ちますので、そこでELCBの動作確認が取れるという訳です。

 

コンテスターを使用する際の注意点

ELCB動作確認時は15mAか?30mAか?

ELCB(漏電遮断機)には動作する電流値が決められています。

例えば、30mAで動作するELCBがあったとして、コンテスターの設定値が15mAになっていたらトリップしません。設定値は30mAにする必要があります。ELCBに合わせて適切な値を設定しましょう。

コンテスターの横には15mAと30mAそれぞれを切り替えるツマミがあります。

漏電確認を行う際は漏電遮断機の設定値を確認し、漏電遮断機の設定値にコンテスターの設定値を合わせるようにしましょう。

 

アースターミナルの場合はIV線を用意する

コンセントとは別でアースターミナルを設けている場合、コンテスターの使用にはIV線が必要になります。

コンテスターの横にIV線を挿入する穴があります。そこにIV線を挿入し、逆側をアースターミナルと接触させることで接地の確認・漏電の確認をすることが可能です。

逆に、IV線がなければアースターミナルの確認はできませんので、忘れないようにしましょう。

 

シーリングの場合、OKチェッカーを使用する

シーリングの場合はコンテスターではなく、OKチェッカーを使用するのが一般的です。

コンテスターでもシーリングの確認はできますが、基本的に天井に施工されていますので、物理的距離が大きいですよね。そこでOKチェッカーが使用されます。

OKチェッカーはコンテスターの長いバージョンだと考えて相違ありません。

コンテスターと同様に電圧・極性の確認が可能です。

 

コンテスターを制作しているメーカー+オススメ商品

神保電器 コンテスター 外径約177×45×32mm JCT-3

最も現場で見るのが、このタイプです。当記事で紹介しているコンテスターもこれです。迷ったらこれにしておきましょう。

 

神保電器 コンテスター 外径約105×40×20mm JCT-2

こちらのコンテスターも現場でみかけます。先のコンテスターと比較すると価格帯も安めです。

 

未来工業 OKチェッカー(R) (アースチェック付) KDK-1E

シーリングのチェックを行うときはOKチェッカーになります。作業効率を考えるとOKチェッカーの方が断然良いです。

 

コンテスターに関する情報まとめ

コンテスターに関する情報まとめ

  • コンテスターとは:コンセントが適切に機能しているか否かを判断する工具のこと
  • コンテスターの意味:コンセントテスター
  • 使い方:ブレーカー投入→コンテスターを挿入→電圧、極性、接地の確認
  • 使用する際の注意点:15mAか?30mAかの確認など
  • メーカー:神保電器、未来工業
  • オススメ商品:上章参照

以上がコンテスターに関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

コンテスターと合わせて抑えておくべきなのは検電器です。検電器はコンテスター以上に現場で使われます。意外とキッチリ理解してない人も多いので、合わせて知識として理解しておきましょう。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!