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絶縁耐力試験とは?装置、手順、基準、時間、タイミングなど

  • 絶縁耐力試験とは?
  • 手順は?
  • 基準、試験電圧について知りたい
  • 印加時間は?
  • いつ試験するの?
  • 装置を作っているメーカーは?
  • 必要な工具は?

上記の様な悩みを解決します。

絶縁耐力試験は数ある試験の中でも重要な役割を果たします。新築工事をやる方なら通る道ですので、基礎知識について理解しておきましょう。

この記事では絶縁耐力試験とは?といったところから、手順、基準、試験電圧、印加時間、試験のタイミング、装置を作っているメーカー、必要工具などについて解説していきます。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

絶縁耐力試験とは?

絶縁耐力試験とは「絶縁性能が規定に達しているかどうかを測定する試験のこと」です。

電気が流れる部分(心線)は絶縁被覆で保護されています。そうしなければ触れた人が感電してしまいますし、電気が漏れてしまうからです。

ちゃんと絶縁できているか?を表す指標が絶縁耐力であり、絶縁耐力がしっかりしているか?を確かめるのが絶縁耐力試験になります。

やり方としては、電路に対して電圧をかけ、絶縁破壊が起こるかどうかを確認します。

電路に電圧をかけた時に絶縁破壊を起こしてしまったら、実際に建物を使い始めた時も絶縁破壊を起こしてしまいます。不良品を納品する訳にはいきません。

そこで事前に絶縁耐力試験を行い、電路に問題がないことを確認してからお客様に電気設備を引き渡します。

 

絶縁耐力試験の手順

絶縁耐力試験の手順

  • 絶縁抵抗測定
  • 試験機器と対象を接続
  • 試験電圧をかける
  • 検電確認(電圧がちゃんとかかっているかの確認)
  • 印加時間を測定
  • 試験機器を切る
  • 無電圧確認
  • 再度絶縁抵抗測定
試験電圧と印加時間については次の章で詳しく解説します。

 

絶縁耐力試験の基準(試験電圧)

絶縁耐力試験の基準は「電気設備技術基準解釈の第14条~第18条」にて規定されています。

基準は対象によって異なります。回転機の絶縁耐力なのか?変圧器の絶縁耐力なのか?器具の絶縁耐力なのか?電路の絶縁耐力なのか?それぞれに対する記述がなされています。

具体的には下記です。

電気設備技術基準解釈の第14条~第18条

  • 第14条:電路の絶縁抵抗及び絶縁耐力
  • 第15条:回転機及び整流器の絶縁耐力
  • 第16条:燃料電池及び太陽電池モジュールの絶縁耐力
  • 第17条:変圧器の電路の絶縁耐力
  • 第18条:器具等の電路の絶縁耐力
第14条について見てみましょう。

最大使用電圧が何Vかによって試験で試験電圧が変化します。

例えば、最大使用電圧が7000Vの場合、最大使用電圧の1.5倍ですから「10500V」が試験電圧になるといった計算です。

最大使用電圧よりもある程度余裕を見て試験をしておくことで、実際に運用した時のイレギュラーにも対応できるという意味合いがあります。

最大使用電圧が上がれば上がるほど、かける値は小さくなっていきます。

電圧により「1.5倍→1.25倍→1.1倍」といったところですね。値が大きくなればそれだけ掛け算した時の値も大きくなり、電路が耐えられなくなってしまいますからね。

それぞれにおいて適切な値が規定されています。

 

絶縁耐力試験の印加時間

絶縁耐力試験の印加時間は「10分」です。

実際に運用した時、電圧は一瞬だけかかる訳ではありません。実際にはもっと長い時間電圧がかかる訳ですから、試験においても時間は想定しなければなりません。

ストップウォッチなどを用意し、正確な時間を測定するようにしましょう。

 

絶縁耐力試験を行うタイミング

絶縁耐力試験を行うタイミングは「受電前」です。

もし電路の絶縁耐力に不備がある場合、受電した時に電路がおかしくなってしまいます。あらかじめ試験を行い、問題がないことを確認してから受電することが必要です。

よって、受電前に絶縁耐力試験が行われます。

新築工事において、受電の日程は決まっています。その前に絶縁耐力試験をする必要があります。それまでに絶縁耐力試験を行うこと必要です。

絶縁耐力試験を行うには、電路が完成していなければなりません。

簡単な話、幹線が引っ張れていない状態で絶縁耐力試験を行うことはできませんよね。絶縁耐力試験を行うには多くの作業を完了させておくことが必要です。

受電から逆算して絶縁耐力試験の日程を決め、絶縁耐力試験の日程から逆算して工事を進めておかなければ受電できませんので、スケジュールには注意しましょう。

内装工事においては建築工事が遅れ、思うように工事が進まないことがあります。

それでも受電日程は変えられませんので、気合いで頑張りましょう。

 

絶縁耐力試験の装置を作っているメーカー

絶縁耐力試験の装置を作っているメーカー

  • HIOKI(日置電機)
  • ムサシインテック
  • 東京精電
  • テクシオ・テクノロジー
ちなみに、絶縁耐力試験の装置はレンタルもできます。

 

絶縁耐力試験に必要な安全工具

絶縁耐力試験に必要な安全工具

  • 高圧用ゴム手袋
  • 高圧用ゴム長靴
  • 短絡接地器具
比較的大きな電気を使う試験ですので、安全工具を着用して試験を行いましょう。

 

絶縁耐力試験に関する情報まとめ

絶縁耐力試験に関する情報まとめ

  • 絶縁耐力試験とは:絶縁性能が規定に達しているかどうかを測定する試験のこと
  • 手順:上章参照
  • 基準、試験電圧:電気設備技術基準解釈の第14条~第18条
  • 印加時間:10万
  • 試験のタイミング:受電前
  • 装置を作っているメーカー:HIOKI(日置電機)、ムサシインテック、他
  • 必要な工具:高圧用ゴム手袋、高圧用ゴム長靴、短絡接地器具

以上が絶縁耐力試験に関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

絶縁耐力試験以外にも、電気設備に異常が無いかを確認する試験はいくつかあります。具体的には「導通」や「絶縁抵抗測定」などが挙げられます。合わせて知識として抑えておきましょう。

下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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