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TBM-KYとは?進め方や普通のKYとの違いなど【施工管理が解説】

TBM-KYとは?

TBM-KYとは、結論「職人さんだけで行う危険予知活動のこと」です。

建設業において、事故を起こすことはご法度です。もし事故を起こしてしまったら犯罪者並みの扱いを受けることになります。(マジです)

よって、KYミーティング(Kiken Yoti meeting)を行います。

本日の作業において危険なポイントはどこか?危険なポイントで事故を起こさない為にはどうすればよいか?ということを話し合います。

KYミーティングには様々な種類のKYがあります。

KYミーティングの種類

  • ゼネコンのKY
  • 各業者が行うKY
  • 現地KY
  • ヒヤリハット
  • 災害事例周知会

複数のKY活動があり、その一種がTBM-KYという訳です。

TBM-KYは「Tool Box Meeting(ツールボックスミーティング)」の略称でして、直訳「工具箱を囲んだ危険予知活動」となります。

工具を使うのは職人さんだけで、担当者(現場監督)ではありませんよね。

職人さんだけで行われるKY活動のことをTBM-KYと呼びます。

 

TBM-KYと普通のKYの違い

先ほども軽くネタバレしましたが、TBM-KYと普通のKY活動との違いは「職人さんだけでやるか?担当者も混じってKY活動をやるか?の違い」です。

普通のKY活動は担当者さんも参加します。というよりも、担当者さんが司会を勤めて、KYが進んでいくのが普通のKYです。

イメージ、KY活動は担当者が職人さんに対して危険ポイントの説明をする感じですね。

担当者さんの仕事は職人さんに指示を出すことです。その指示の一環として「ここが危険なのでこうして下さい」という指示を出します。

対して、TBM-KYを行うのは職人さんのみです。担当者はいりません。

職人さんが司会を勤め「こういうポイントが危ない」「こうやって作業を進めよう」ということを話合うのがTBM-KYになります。

担当者は現場を見ますし、経験があればある程度の危険ポイントの予測はつきます。

ただ職人さんでなければ気付かないようなポイントもあります。

例えば電動工具の調子が悪かったというのは、実際に電動工具を使っている職人さんしか分かりませんよね。担当者は実際に工事をしませんから。

また、担当者も現場につきっきりな訳ではありません。

職人さんしかいない時に「ウワッ!あぶね!」ということが起こったりします。現場でずっと作業している職人さんしか分からない危険ポイントもあるんです。

要は普通のKYでは網羅しきれなかった、危険ポイントをTBM-KYで補足していく形になります。

 

TBM-KYの進め方

TBM-KYの進め方①作業内容の確認

TBM-KYではまず、作業内容の確認を行います。

普通のKYでも作業内容を確認しますが、もう一度おさらいしていく感じです。TBM-KYの目的は「危険ポイントの回避」ですから、そもそもどんな作業を行うのかが無ければ話になりません。

作業内容に関しても、補足情報を加えたりすることもあります。

例えば、人員の配置とかですね。担当者はざっくり「この工事を行います!」ということしか言いません。仕方ないとはいえ、ざっくりすぎるんです。

幹線の敷設工事とかなら、下記のような役割があります。

幹線の敷設工事における役割の種類

  • 幹線ドラムを運ぶ
  • ケーブルを引っ張る
  • 天井裏に登る
  • ウィンチを操作する

誰がどの役割を果たすのか、確認したりします。

要は作業内容をもっと詳細に詰めていく感じですね。

 

TBM-KYの進め方②危険ポイントを挙げる

作業内容の確認が終わったら、危険なポイントを確認します。

本来TBM-KYは「話し合い(ミーティング)」ですので、職人さん同士で話合うのが理想です。ただ実際そこまでキッチリやっているところは少なく、職長さんが一方的に話す形が多いです。

具体的には、下記のような危険ポイントがあります。

考えられる危険ポイント

  • 作業中に他会社の職人さんとぶつかるかもしれない
  • 階段を登り降りする時に、躓いて転倒してしまうかもしれない
  • 脚立が滑って倒れてしまうかもしれない
  • 暑くて熱中症になってしまうかもしれない
  • カッターナイフの刃が飛んで、ケガをしてしまうかもしれない

危険なポイントが分からなければ、対策の立てようがありません。

その日の作業毎に危険ポイントは異なりますから、その日の作業において何が危険かを話合うことが必要です。

 

TBM-KYの進め方③事故を起こらない為の施策を話し合う

危険なポイントが分かったら、事故を起こさない為の施策を話し合います。

例えば「作業中に他会社の職人さんとぶつかるかもしれない」という危険ポイントがあった時の対策としては「作業エリアをカラーコーンで区画する」などが挙げられます。

作業エリアを区画していれば、他の職人さんが作業エリアに入ってくることは無くなります。自分達もカラーコーンで作業エリアを確認できるので、陣地をはみだすことは無くなります。

「脚立が滑って倒れてしまう可能性がある」という危険ポイントがあったとしたら、「脚立を使用する際は、下に補助者をつける」などがあります。

危険なポイントは注意することで、事故の危険性を減らすことができます。

注意点としては「具体的に施策を打つこと」です。

例えば「作業中に他会社の職人さんとぶつかるかもしれない」という危険ポイントがあった時の施策が「周囲の確認をする」では抽象的すぎます。

「なんとなく周りに注意して作業する」といったニュアンスになりますからね。「なんとなく」では職人さんの具体的な行動を変えることはできません。

具体的な行動が変わらなければ、事故は防げません。事故を防ぐ為のTBM-KYですから、指示が抽象的なのは致命的です。

普通のKY活動でも同様ですが、施策は具体的に行うようにしましょう。

 

TBM-KYの進め方④本日も安全作業で頑張ろうッ!

「本日も安全作業で頑張ろうッ!」「オー!」の掛け声でTBM-KYを締めくくります。

ここも割と重要だったりします。

作業というのはチーム単位で行います。一人で行う作業なんてほぼほぼありません。チームで動く以上は統率が取れていなければなりません。

掛け声で声を出している人が少ないということは、統率が取れていないということです。チームの統率が取れていなければ、作業効率は下がってしまいます。

また、キレイに締まらなければ、作業も「なあなあ」になります。

キッチリ締めて「作業開始!」という認識を持たせることが重要です。

 

TBM-KYでは品質の面について話し合えると最高

TBM-KYでは品質の面についても話し合えると最高です。

基本的にKY活動というと「安全」というイメージを持つ人も多いと思います。危険を回避するのがKYですから当然のようにも思えます。

ただ、品質の悪い施工をするのも「危険」です。

危険とは「未来において損害や損失が発生する可能性があること」です。不注意で品質下げるようなことをしてしまったら損害賠償を請求される可能性があります。十分に危険ですよね。

例えば、改修工事なんかでは多くの既存設備があります。

作業している際、既存設備を傷つけてしまったら、建物の品質が下がります。簡単な話、盤をぶっ壊したら盤代を請求されてしまいますよね。

TBM-KYではいかに高品質な施工をするのかを話し合えると最高です。

安全だけでなく、品質も重要な項目になります。余裕があったらTBM-KYで品質に関しても話あってみてくださいね。

 

TBM-KYに関する情報のまとめ

TBM-KTに関する情報のまとめ

  • TBM-KYとは:職人さんだけで行う危険予知活動のこと
  • TBM-KYと普通のKYの違い:職人さんのみで行われるか、担当者も混じるか
  • TBM-KYの流れ:作業内容の確認→危険ポイントの抽出→対策を話す→掛け声
  • より良いTBM-KYをするには:安全面だけでなく品質面についても話し合う

以上がTBM-KYに関する情報のまとめとなります。

建設業において、危険予知活動をしていない現場はありません。KY活動にやりすぎはありません。やればやるほど良いです。

多くの人は「今日自分は事故に合わない」と思っています。当事者意識が低いんです。そこで具体的にどうすべきか?を話し合うのがTBM-KYになります。

事故が起こって良い気持ちになる人なんていません。

関係する全員が嫌な気持ちになります。

TBM-KYを実施し、現場で事故が起こらないようにしていきましょう!
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