施工管理の窓口|施工管理の「知りたい」を解決するメディア




鉄骨のスプライスプレートとは?サルでも分かるように解説する

鉄骨のスプライスプレートとは?

スプライスプレートとは、結論「継手と継手を重ね継ぐ板」のことです。

「そもそも継手って何やねん」って人もいると思うので一応解説しておくと、継手とは2つの部品を接続する部品のことです。

つまり、スプライスプレートは、部材と部材を繋げる継手と継手を繋げる部材になりますね。どんだけ繋げんだよって話ですが(笑)。

ちなみにスプライスプレートは「splice plate(重ねて継ぐ板)」という意味です。

役割としては、耐力の向上が挙げられます。

要は建物が耐えられる力を高める訳です(バイキルトみたいな感じ)。とはいえそれだけではザックリとしすぎているので、もう少し詳細に解説してみます。

具体的には、柱が変形しない為の部材がスプライスプレートです。

例えば地震が発生した時、柱に耐える力がなければ変形してしまいます。変形したものは元に戻せませんし、柱自体を取り替える工事なんてまあ無理です。

要は、柱が変形すると大変なことになります。

スプライスプレートがあることにより、柱の耐える力が向上し、柱が変形しにくくなるんです。ちなみに「ジョイントプレート」とか、「添え板」と言ったりしますね。

 

スプライスプレートの材料

スプライスプレートの材料は、母材と同じものです。

母材とは溶接される側の話でして、継手は除きます。

スプライスプレートの材料解説

  • 柱と柱を繋ぐのが継手
  • 継手と継手を繋ぐのがスプライスプレート
  • スプライスプレートは母材と同じ材料
  • 母材は継手を除く
  • スプレイスプレートの材料=柱の材料
まとめると上記のような感じです。

超絶ザックリのイメージとしては、柱が鉄だとしたら、スプライスプレートにも同様の鉄が材料として選定されます。極論、柱がプラスチックなら、スプライスプレートもプラスチックです(笑)。それは160%無いですけどね。

スプライスプレートの材料は母材によって異なるので、母材の材料に何を使っているかを調べる必要が出てきます。

 

スプライスプレートの規格(厚み)

スプライスプレートにはまず、下記の厚みがあります。

スプライスプレートの規格・厚み

  • 9mm
  • 12mm
  • 16mm
  • 19mm
  • 25mm

それぞれに対して「ボルト数」「幅」「長さ」「重さ」の規格があります。といってもメーカーによってまちまちかとは思いますのでメーカーカタログ参照でお願いします。

ここに書こうと思ったんですが、普通に100種類くらいあるので、書くのはやめました(笑)。

スプライスプレートが必要な場所によって、必要な大きさは異なります。

簡単な話、横長のスプライスプレートが欲しい場合もあれば、正方形に近いスプライスプレートが必要なタイミングもあります。(全てメーカーに取り揃えられてる)

必要なスプライスプレートの大きさを考えてからメーカーカタログを見ることを勧めます。

 

スプライスプレートの記号

スプライスプレートの記号は、結論「SPL」もしくは「PL」と表現されます。

「Splice Plate」のSとPとLから来ているみたいですね。基本的に鉄骨が絡んでくるので、S造もしくはSRC造の図面でのみ登場します。

RC造では継手がほぼ不要ですので、あまり登場しません。

図面としても躯体図のように、建物の骨組み関係図面で登場することが多いです。

 

スプライスプレートの接合方法

スプライスプレートの溶接方法は「高圧ボルト接合」と「溶接」の2パターンがあります。それぞれについて詳しく解説します。

 

高圧ボルト接合とは?

高圧ボルト接合とは、一言で言うと「強いボルトで接合するやり方」です。

ボルトと一言で言ってみても色々なボルトがあります。

高圧ボルトとは、強い強度を持っているボルトのことを指します。強い強度を持ったボルトなら、建物を支えるのに大きな働きをしてくれます。

よく大きな橋なんかで見かけますね。

 

溶接とは

接合とは、その名の通り「溶かして接合する方法」です。

接合したい部材を高熱で溶かし、部材と部材をくっつけておくと、部材が冷えたタイミングで一体化しているというやり方です。

時には溶けた金属を流し込んで一体化させておくこともあります。

熱が飛び散り危険な作業にはなりますが、ちゃんと一体化しますし一般的なやり方です。

 

スプライスプレートとガゼットプレートとフィラープレートとの違い

スプライスプレートに似た部材で、ガゼットプレートやフィラープレートというものがあります。ネーミングが似ているので、間違えやすいかもしれません。

まず、スプライスプレートとガゼットプレートとの違いは「使われる場所」です。

役割や働きとしては似たようなものですが、使われる場所が異なります。具体的には、スプライスプレートは柱とか大梁とか、少しいかつめの部材に取り付けられます。

対してガゼットプレートは、小梁や間柱などのサブちっくな部材に取り付けられます。専門用語を使えば「二次部材」なんかと言われたりしますね。

メインがスプライスプレートで、モブがガゼットプレートといった感じです。

見た目も働きも似ているので、混同しないよう注意しましょう。

フィラープレートに関しては、全く別物です。

フィラープレートとは「肌すき」と呼ばれる隙間を埋める為の部材です。継手とか対して関係ないので、役割は全然異なります。

「肌すき」を超ざっくり説明すると、板の厚さに差があることです。

例えば、10mmの板と7mmの板を接合したい場合、板を使って接合しようにも3mm隙間が生まれますよね。これが「肌すき」であり、肌すきを埋める為の部材がフィラープレートになります。

 

スプライスプレートに関する情報まとめ

スプライスプレートに関する情報のまとめ

  • スプライスプレートとは:継手と継手を重ね継ぐ板
  • スプライスプレートの材料:母材と同じもの
  • スプライスプレートの厚み:9mm、12mm、16mm、19mm、25mm
  • スプライスプレートの記号:SPL、PL
  • スプライスプレートの接合方法:高圧ボルト接合、溶接
  • スプライスプレートとガセットプレートとの違い:使われる場所
  • スプライスプレートとフィラープレートとの違い:フィラーは肌すき用

以上がスプライスプレートに関する情報のまとめとなります。

ぶっちゃけ超ザックリな説明ですので、玄人の方にとっては足りない内容かもしれません。とはいえ新人の現場監督とか、建築以外の人だったらこの程度の知識があれば全然現場で通用します。

現場用語を知らなければ、現場では討論の場にすら上がれません。

まずは現場用語の概要を理解して、建築に関する知見を増やしていきましょう。
Return Top