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制御盤とは?記号、設計の注意点、組立方法など【電気屋が解説】

  • 制御盤ってなに?
  • 記号は?
  • 設計する際の注意点って?
  • 組立方法を知りたい

上記のような悩みを解決します。

今現在では多くの場所で様々な電気機器が使用されています。

電気機器を正しく動作させるには制御が必要であり、場合によっては制御盤が必要です。どの建物にも制御盤はありますから、基本的な知識は抑えておく必要があります。

この記事では制御盤とは?といったところから、図記号、設計の際の注意点、組み立て方法について解説していきます。

それではいってみましょう!

 

制御盤とは?

制御盤とは、結論「電気機器を制御する機器を入れた箱のこと」です。

使用する電気機器が複雑になると、その電気機器を操作するのに必要な機器も多く必要になってきます。

例えば、照明器具だったらそこまで複雑では無いので、電源を供給するだけで問題なく動作します。対して、ベルトコンベアは電源供給するだけでは動作しません。ベルトコンベアを動かすにはモーターが必要ですし、止めたり動かしたりと制御するための機器や部品が必要です。

ベルトコンベアのような複雑な動力設備を動かす為の機器をどうすればいいのか、考えてみてください。

まずベルトコンベアから遠くに置いてしまうと、面倒ですよね。不具合が発生した時、わざわざ遠くまでいって盤を確認しなければならなくなります。とは言っても、機器に組み込むことも難しかったりします。

そこで機器の近くに盤を設置し、その中に制御機器を入れ込みます。そうすれば動力機器を制御する際の労力が省けるんです。

注意点として、制御盤と操作盤は違うことです。

制御も操作も意味合いとしては大きくは変わりませんが、制御盤と操作盤は異なるものになります。具体的には下記のような違いです。

制御盤と操作盤の違い

  • 制御盤:電気機器を制御する機器が入っている
  • 操作盤:電気機器を操作するボタン等の機器が入っている

制御盤は人間の脳みそのような格好です。電気機器を動かす為の演算を行うだけなので、ボタンを押したりして操作をすることはありません。

対して、操作盤にはボタンのように、実際に電気機器を動かす為の設備が組み込まれています。

 

制御盤の記号

制御盤の記号は上記です。よく出てくるので、覚えておきましょう。

制御盤を探す時は動力機器の近くを探しましょう。

繰り返しになりますが、制御盤は動力機器を動かす為に必要です。動力機器から離れたところに施工するとメンテナンス性が悪くなってしまいます。基本、動力機器の近くに設計されています。逆に、制御盤を設計するときは制御盤の近くが好ましいです。

図面の中でどこか分からなくなったら、動力機器がどこにあるのか?という視点で図面を見ると分かり安いかもしれません。

 

制御盤を設計する際の注意点

ブレーカーは左に置く

制御盤を設計する際の注意点その①は「ブレーカーは左側に置く」です。

人は何かを見るとき、左から右へと見る習性があります。

この文章も左から右へと続いていますよね。右から左に書いてある文章とか読みにくくて仕方ないと思います。人間の習性が左から右へと流れるよう設計されています。

盤をみた時も同様です。人は盤の左から右へと見ます。左にあった方が分かりやすんです。

基本的に盤で操作をするのはMCCB(ブレーカー)やELCBです。となるとやはり、ブレーカーは左側に置いて置いた方が分かりやすかったりします。

 

ファンは上に置く

制御盤を設計する際の注意点その②は「ファンは上に置く」です。

制御機器の中には電気機器がある訳ですが、電気機器は使うと熱が発生します。この熱を逃がさなければならないので制御盤にはファンがある訳ですが、これをどこに施工するのかが問題です。

熱は上へと流れます。よって上側にファンが無ければ熱を逃すことはできません。簡単な話、熱が上にいあるのに下にファンがあっても意味がありませんよね。基本、上側です。

また、左上にはブレーカーがあり、主幹の幹線が入ってきたりしています。となると必然的に右上にファンが設置されることになります。

 

電線の色分け

制御盤を設計する際の注意点その③は「電線の色分け」です。

既存の制御盤を見ると、配線に微妙な色分けがされていることが分かると思います。これは意味も無くやっている訳ではなく、電気の大きさ(危険度)によって色が分けられているんです。

具体的には、下記のような分け方をします。

電線の色分け

  • AC200V:黄色
  • AC100V:赤色
  • DC100V.200V:青色

 

制御盤の組立方法

まず大前提として、制御盤の組み立て方法は現場によって異なります。あくまで一例と考えてください。

 

盤の設計、工場での製作、現場への搬入

先ほどの章でまとめた設計の注意点を抑えた上で、工場で盤を製作します。工場検査といってメーカー・施工会社・設計の三者でチェックを行うんです。

チェックが終了し、盤ができたら現場に搬入します。

現場に盤を搬入する際の注意点としては、搬入計画を立てること。

引っ越しの時、冷蔵庫が入らないということがよくありますよね。同様に、制御盤のサイズが大きい場合は入らない可能性があります。

制御盤くらいならそれは無いと思いますが、搬入計画は立てた方がいいですよ。

制御盤を現場に搬入する際の注意点

  • 制御盤がどこにつくのか?
  • 仮置きする場所は確保できているか?
  • タワークレーンを使用するのか?
  • 玉掛けの責任者は現場にいるか?

 

下準備

制御盤組み立ての下準備を行います。

具体的には下記のような下準備が必要です。

制御盤組み立てに必要な下準備

  • 組み立ての日程を決める
  • 職人さんの手配
  • 新規入場者教育の実施
  • 材料の用意

 

墨出し

下準備が終わったら作業に入りましょう。

最初に墨出しを行います。

墨出しとは要するに「どこに盤がつくかの印を付けること」でして、ここで位置がズレてしまうと盤の位置もズレてしまいます。正確な墨出しが必要です。

 

アンカー打設、ナットワッシャー取付、配線

墨出しが終了したらアンカーを打設します。

簡単に説明すると「めねじを壁に打ち込む」といった感じです。めねじを壁に打ち込むとおねじを差し込むことができますよね。

するとおねじが壁から出っ張る形になります。そこにナットとワッシャーを取付けることによって、制御盤を壁に固定することができます。

制御盤を壁に固定できたら、あとは配線をするのみです。

 

制御盤に関する情報まとめ

制御盤に関する情報まとめ

  • 制御盤とは:電気機器を制御する機器を入れた箱のこと
  • 制御盤の記号:上図参照
  • 制御盤の設計注意点:ブレーカーは左、ファンは上、電線の色分け
  • 制御盤の組立方法:工場製作、搬入、下準備、アンカー、取付、配線

以上が制御盤に関する情報のまとめです。

一通り基礎知識は網羅できたと思います。

建物には制御盤を初め、様々な種類の盤があります。それぞれが重要な役割を果たしているので、それぞれの意味合いを理解しておきましょう。

当サイトでは各種類の盤について解説しているので、よかったら読んでみてください。

それでは!

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