- 1級建築施工管理技士って合格率どれくらい?
- 難しいの?それとも意外といける?
- 第一次と第二次で合格率って違うの?
- 結局、一発で受かる人ってどれくらいいるの?
- 年によって合格率がバラつくのはなぜ?
- 第二次が40%なら半分弱は受かるってこと?
- 合格ラインは何点くらい?
- 数字だけ見て安心していいのか不安
上記の様な悩みを解決します。
1級建築施工管理技士の合格率は、数字だけを見ると「意外といけそう」と感じやすいのですが、第一次と第二次を分けて読まないと難易度を見誤ります。今回は最新の合格率・推移・合格基準といった基本を押さえた上で、現役の施工管理目線で「第一次と第二次を一発で通すストレート合格率」「第二次の合格率が本当の難易度を表さない理由」「制度改正で合格率が振れる仕組み」など、数字の読み方まで整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
1級建築施工管理技士の合格率とは?
1級建築施工管理技士の合格率とは、結論「第一次検定と第二次検定それぞれの合格者割合のこと」で、2つは別物として読む必要があります。
この試験は第一次検定(学科中心)と第二次検定(記述中心)の2段階に分かれていて、合格率もそれぞれ別に発表されます。直近の令和7年度(2025年)は第一次が48.5%、第二次が39.0%でした。一見すると「4割前後なら半分近く受かる」と感じますが、ここに数字の落とし穴があります。
ポイントは、第一次と第二次は受けている人の母集団が違うことです。第二次を受けるのは第一次を通過した人だけなので、第二次の39%は「すでに第一次を突破した人の中で39%」という意味になります。だから両方を一発で通す「ストレート合格率」は、もっと低くなります。
まずは数字を正しく分解するところから始めましょう。資格取得後の勉強の進め方は、同じ1級の他工種ですがこちらも参考になります。

1級建築施工管理技士の最新の合格率と推移
合格率は、結論「第一次・第二次とも、おおむね4割前後を行き来している」のが実態です。年度によって振れはありますが、極端に難化・易化しているわけではありません。
直近の推移を整理します。
| 年度 | 第一次検定 | 第二次検定 |
|---|---|---|
| 令和7年度(2025) | 48.5% | 39.0% |
| 令和6年度(2024) | 36.2% | 40.8% |
| 令和5年度(2023) | 41.6% | 45.5% |
| 過去5年平均 | 約41.8% | 約44.6% |
令和7年度の第一次は前年比で12.3ポイント上がり48.5%、受検者数・合格者数とも過去最多でした。とはいえ過去5年の平均で見れば第一次は約41.8%、第二次は約44.6%なので、「基本は4割前後の試験」と捉えておけば大きくは外しません。
肌感覚としては、単年の合格率に一喜一憂するより、5年平均の水準で「4割前後」と腹を据えておくほうが対策の計画は立てやすいです。高い年・低い年は確かにありますが、狙って当てられるものではないからです。
1級建築施工管理技士の第一次検定の合格率と難易度
第一次検定は、結論「合格率4〜5割・合格基準は得点のおおむね60%以上」で、知識をきちんと積めば通せる検定です。
第一次はマークシート中心で、建築学・施工・施工管理法・法規などから幅広く出題されます。合格基準は全体でおおむね60%以上ですが、施工管理法の応用能力問題には別途の基準が設けられている年もあり、苦手分野を作りすぎると足元をすくわれます。
落ちる人に多いのは、範囲の広さに対して学習が一部の分野に偏るパターンです。建築は専門が分かれる(躯体・仕上げ・設備など)ため、自分の実務外の分野で取りこぼすと60%に届きません。
なお、第一次検定に合格すると「1級建築施工管理技士補」になり、この第一次合格は無期限で有効です。第二次で不合格になっても第一次から受け直す必要はなく、第二次だけを受け直せるため、まずは第一次を確実に押さえる戦略が有効です。
1級建築施工管理技士の第二次検定の合格率と難易度
第二次検定は、結論「合格率は4割前後だが、実際の難易度は数字以上」です。ここがこの資格の本当の山になります。
第二次は記述式が中心で、特に「経験記述(自分が経験した工事について施工管理上の課題と対応を書く)」が大きな比重を占めます。マークシートのように消去法が効かず、現場経験を自分の言葉で構成して書ける力が問われます。
第二次の合格率が4割前後と聞くと「半分近く受かる」と感じますが、注意したいのは前述の母集団の話です。第二次を受けているのは第一次を通った人だけ、つまり一定の知識水準をクリアした人の中で4割なので、準備不足だと普通に落ちます。
正直なところ、この試験で受験者が一番つまずくのは第二次の経験記述です。知識は参考書で詰められますが、記述は「書き慣れ」がいるので、過去問の経験記述を実際に手で書いて添削を受ける準備をしているかどうかで、合否がはっきり分かれると感じます。
1級建築施工管理技士のストレート合格率(本当の難易度)
ここが他の解説であまり強調されない、一番大事な視点です。結論「第一次と第二次を一発で通すストレート合格率は、約2割」です。
考え方はシンプルで、第一次の合格率と第二次の合格率を掛け合わせます。
- 令和7年度の例:第一次48.5% × 第二次39.0% ≒ 18.9%
- つまり、その年に初めて受けた人がストレートで合格する割合はおよそ2割
「第一次5割、第二次4割」という数字だけ見ると簡単そうですが、両方を1年で通すと考えると約2割まで下がります。これが、実感としての難易度に近い数字です。1級は2級より明確に難しく、特に第二次の記述で差がつく、と捉えておくのが現実的です。
僕としては、難易度を測りたいなら「合格率◯%」の単独の数字ではなく、このストレート合格率(約2割)を基準に置くのが一番ブレないと考えています。2割の試験だと分かっていれば、片手間ではなく腰を据えて準備する判断ができます。
他工種の1級でも構造は同じで、第二次(記述)が山になります。比較材料としてこちらも参考になります。

1級建築施工管理技士の合格率の数字を読むときの注意点
最後に、合格率の数字に振り回されないための注意点を整理します。ここを押さえておくと、年次の数字を冷静に読めます。
数字を読むときのポイントは次のとおりです。
- 第一次と第二次は母集団が違う:第二次の合格率は「第一次通過者の中での割合」なので、見かけより厳しい
- ストレート合格率で見る:本当の難易度は第一次×第二次の約2割
- 制度改正の影響を考慮する:2024年(令和6年)から受検資格が見直され、第一次の受検者層が変化。年次の単純比較は注意
- 合格率の高い年を狙えない:いつ易化するかは事前に分からないので、平均水準で準備する
- 自分の実力判定は記述で測る:合格率の数字より「第二次の経験記述を自分で書けるか」が、受かるかどうかの実感的な指標
特に大事なのは最後の点です。合格率の数字をいくら眺めても「自分が受かるか」は分かりません。第二次の経験記述を一度自分で書いてみて、課題と対応を筋道立てて構成できるかどうか。そこが書けそうなら手応えあり、白紙で固まるなら準備不足、という形で実力を測るほうが、合格率の数字を見るよりずっと当てになります。
受験資格や申込みの要件については、別の記事で詳しく整理する予定です。まずは難易度を正しく把握して、準備の計画に落とし込んでいきましょう。
1級建築施工管理技士の合格率に関する情報まとめ
- 合格率とは:第一次検定と第二次検定それぞれの合格者割合(2つは別物)
- 最新(令和7年度):第一次48.5%、第二次39.0%
- 推移:第一次・第二次とも過去5年平均で約42〜45%、基本は4割前後の試験
- 合格基準:おおむね得点の60%以上(第一次は応用能力問題に別基準の年も)
- ストレート合格率:第一次×第二次で約2割が本当の難易度
- 注意点:第二次は第一次通過者が母集団、制度改正で年次比較は慎重に、実力は記述で測る
以上が1級建築施工管理技士の合格率に関する情報のまとめです。
個人的には、この資格の難易度は「合格率4割」ではなく「ストレート約2割、勝負は第二次の記述」と捉えるのが一番正確だと思っています。数字に安心も絶望もせず、第二次の経験記述を書けるかどうかで自分の実力を測る。そこに照準を合わせれば、合格率の見かけに惑わされず、現実的な準備計画を立てられます。

