- 試験って年に何回あるの?上期と下期で中身は違う?
- 申込みはいつまで?もう締め切ってる?
- CBTは申込みとは別に会場予約がいるって本当?
- 受験料いくら?ネットと書面で金額が違う?
- 学科の発表から技能まで何日ある?練習が間に合うか不安
- 技能の工具は自分で用意?電動ドライバーは使っていい?
- 合格したら、その日から配線していいの?
上記の様な悩みを解決します。
第二種電気工事士の試験は年2回(上期・下期)で、学科に合格すると技能に進む二段階です。受験資格に制限はありません。ただしCBT方式は申込みとは別に会場予約が必要で、予約できないとCBTも筆記も受けられません。令和8年度下期は、学科の結果発表が11月24日、技能試験が12月12日または13日です。電気技術者試験センターの令和8年度下期受験案内をもとに、日程と期限を順に整理します。
この試験は、日程表そのものはどこでも手に入ります。困るのは、会場予約の締切、受験方式を変えられる最終日、受験料が戻らない条件、学科の結果から技能の受験票が届くまでの間隔が、受験案内の別々のページに散らばっていることなんですよね。講座の案内ページは勉強法に紙幅を割くので、こうした手続きの期限は1行で済まされがちです。今回は日程・申込み・学科・技能・合格率といった基本を押さえた上で、申込みから免状を手にするまでの「期限で落とす場所」を時系列に並べ直しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、現場で配線に手を出せずに受験を考え始めた施工管理の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
第二種電気工事士の試験とは?学科と技能の2段階で年2回
第二種電気工事士の試験とは、結論「年2回(上期・下期)行われ、学科に合格した人が技能に進み、技能に合格して初めて免状を申請できる国家試験」のことです。受験資格に制限はなく、どなたでも受けられます。学科と技能は別の日に行われるので、1回の受験で2つの日付を押さえることになります。
試験の根拠は電気工事士法第6条で、同条2項は「第二種電気工事士試験は一般用電気工作物等の保安に関して必要な知識及び技能について行う。」、3項は「電気工事士試験は、経済産業大臣が行う。」と定めています(e-Gov法令検索・2026年11月1日確認)。この記事で引く日程や受験案内は、いずれも電気技術者試験センターが公表している資料です。
受験資格は設けられていません。センターの令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内(以下、下期受験案内)4頁の「免状取得までの流れ」には「受験に対して制限や条件はございません。どなたでも受験ができます。」とあり、年齢・学歴・実務経験の条件は書かれていません。
同じ4頁の流れ図を、手を動かす順に置き直すと次のようになります。
- 受験申込み(学科をCBT方式か筆記方式のどちらで受けるか、ここで選ぶ)
- 学科試験(学科免除の対象者は申請によりこの段を飛ばす)
- 技能試験(学科合格者・学科免除者が受ける)
- 都道府県知事へ免状の交付申請(都道府県条例で定める手数料を納める)
- 免状の交付
見落とされやすいのが最後の2段です。電気工事士法第4条2項は「電気工事士免状は、都道府県知事が交付する。」としていて、試験を実施する国やセンターが免状を出すわけではありません。試験に受かった時点では、まだ配線の作業には入れない。この順番を最初に頭に入れておくと、後の段で迷いません。
令和8年度の試験日程|上期・下期の申込みから技能まで
令和8年度の日程は、上期・下期ともセンターがすでに公表しています。電気技術者試験センター「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」(2025年12月付)の第二種の欄を、上期と下期で並べました。
| 項目 | 上期 | 下期 |
|---|---|---|
| 申込受付期間 | 3月16日(月)〜4月6日(月) | 8月17日(月)〜9月3日(木) |
| CBT会場予約期間 | 4月10日(金)〜5月15日(金)(36日間) | 9月9日(水)〜10月14日(水)(36日間) |
| 学科・CBT方式 | 4月23日(木)〜6月7日(日)(46日間) | 9月24日(木)〜11月8日(日)(46日間) |
| 学科・筆記方式 | 5月24日(日) | 10月25日(日) |
| 技能試験 | 7月18日(土)又は7月19日(日) | 12月12日(土)又は12月13日(日) |
同じ資料の注記によると、インターネット申込みは受付開始日の10時から最終日の17時までで、申込み期間はCBT方式・筆記方式・技能試験(学科免除者)のどれでも同じです。学科免除で申し込む人も、別枠の期間があるわけではありません。
技能試験の「又は」は、2日間のうち自分が受けるのはどちらか1日という意味です。日程PDFの注記には「第二種電気工事士技能試験は、各試験地(47都道府県実施)で土曜日又は日曜日に分けて実施します。」とあり、土日の両方に出向くわけではありません。
下期の結果発表と受験票の日付
下期受験案内51頁の「試験に関する日程」には、試験後の日付も並んでいます。
| 項目 | 日付(令和8年度下期) |
|---|---|
| 学科試験結果発表 | 11月24日(火) 12:00 試験センターホームページ(CBT方式のみ受験日から2週間経過後の12:00より・予定) |
| 学科の試験結果通知書の発送 | 11月27日(金) |
| 技能試験受験票の発送 | 11月27日(金) |
| 技能試験結果発表 | 令和9年1月15日(金) 12:00 |
| 技能の試験結果通知書の発送 | 令和9年1月25日(月) |
この記事を確認した2026年11月1日の時点で、下期は筆記方式の学科(10月25日)が終わり、CBT方式の学科が11月8日まで続いている段階です。学科の結果がホームページに出る11月24日から技能試験の12月12日までは18日(約2週間半)で、技能の受験票が発送されるのは11月27日。結果を見てから練習を始めるのでは、配線を組める回数がかなり限られます。
僕の見立てでは、学科の手応えがある人ほど、11月24日を待たずに工具と材料を揃えておく方が落ち着いて本番を迎えられます。結果が不合格なら道具は次の回に回せますが、合格していた場合に失った2週間は取り戻せないからです。
上期の結果は、センターのプレスリリースで学科が令和8年6月22日付、技能が令和8年8月14日付で発表されています。上期の発表予定日そのものは、この記事では確認できた実績日だけを載せています。
令和9年度(2027年度)の日程は、2026年11月1日時点で公表資料を確認できていません。来年の上期から受けるつもりの人は、センターの第二種のページで令和9年度の実施日程の案内が出たかを確かめてから、申込み開始日を手帳に入れてください。
申込みの手順と受験手数料|会場予約・変更期限・返金されない場合
お金の話から先に片付けます。日程PDFとセンターの第二種のページに載っている受験手数料は、インターネット申込みで11,100円、郵送の書面申込みで12,500円(いずれも非課税)。下期受験案内の表紙には「学科試験免除者の方も同額」「受験手数料の納付には、別途事務手数料が必要です。(申込者負担)」とあり、学科を免除して技能だけ受ける人も金額は下がりません。会社に費用を請求するときは、この事務手数料の分も含めて申請しておくと二度手間になりません。
| 申込み方法 | 受験手数料(非課税) | 注意点 |
|---|---|---|
| インターネット | 11,100円 | 原則こちら。個人申込みはクレジットカード・コンビニ・ペイジーで決済 |
| 書面(郵送) | 12,500円 | インターネットを使えない等やむを得ない事情がある場合。受付終了日の10日前までにセンターへ連絡 |
決済手段と書面申込みの条件は、日程PDFの記載によります。
申込みが済んでも、受験できるとは限らない
この試験でいちばん注意したいのは、申込みの完了と受験の確定が別々の段になっている点です。下期受験案内の5頁・10頁・51頁と表紙の記載を、時間の順に並べるとこうなります。
1. 受験申込み時に学科の方式(CBTか筆記)を選ぶ。下期受験案内4〜5頁のとおり「両方を受験することはできません」
2. CBTを選んだ人は、会場予約期間中に自分でマイページから会場と日時を予約する(下期は9月9日10:00〜10月14日23:59)
3. 方式を変えたい場合は、下期は9月15日(火)が筆記⇄CBTの変更期限
4. CBTの受験日時・会場の変更は、予約した試験の3日前まで
5. CBTは受験票の発送が無いので、当日は顔写真付きの公的証明書を会場の受付で見せる
2つ目の段について、下期受験案内5頁は「予約が完了できなかった場合、CBT方式、筆記方式ともに受験はできません。」と書いています。CBTの予約を取り損ねたら筆記に切り替えれば済む、という仕組みにはなっていません。同じ案内の10頁には、申込内容の精査に申込手続完了日から3営業日が必要なこと、予約枠に空きがないと希望の日時や場所が取れない場合があることも書かれています。CBTを選ぶなら、申込みの後すぐに会場予約の開始日を予定に入れておく。これが一番手堅い進め方です。
受験手数料が戻らないのは、下期受験案内の表紙に挙がっている3つの場合です。指定期日までにCBT会場予約が完了しなかった場合(CBT方式を選んだ人)、試験を欠席した場合、指定期日までに受験申込みの取消申請をしなかった場合。逆に言えば、取り消すなら指定期日までに取消申請を出す、という手順を踏む必要があります。その期日は、受けた回の受験案内の該当頁で確かめてください。
学科試験の中身と合格基準|方式を選ぶ前に知っておく違い
学科は、センターの「第二種電気工事士の学科試験のポイント」によると試験時間120分・出題数50問(一般問題30問程度、配線図問題20問程度)で、時間と出題数は変更される場合があると注記されています。出題は四肢択一で、筆記方式はマークシートに記入、CBT方式はパソコンで入力する違いです(センター「第二種電気工事士の試験概要」)。合格基準点は下期受験案内9頁で「60点とする」と定められています。
申込みの段階で方式を決めるときに効いてくるのは、問題の中身よりも受け方の違いです。下期受験案内10頁では、CBTは指定期間内の空き枠から日時と会場を自由に選べ、試験終了時に正答数が表示されます。一方、46頁には「学科試験(CBT方式)では、試験問題・解答は非公開です」とあり、筆記方式の問題は下期なら10月25日の試験実施完了後(夜)に公表されています。CBTの導入は令和5年度からで、同じ10頁に「出題形式や出題の難易度には、変更はありません。」と明記されています。
試験当日の時間割も、方式によって組み方が変わります。下期の筆記方式は着席9:45、試験開始10:00、入室禁止10:30、終了12:00(下期受験案内5頁)。CBTは予約した開始時刻の120分後が終了で、開始から30分を過ぎると理由を問わず受験できません。
7つの出題科目の中身や、方式ごとの受験者数の動き、科目の法令上の根拠は、第二種電気工事士の学科試験の記事で掘り下げています。この記事では、方式の選択が日程と手続きにどう響くかだけ押さえておけば十分です。
技能試験の中身|候補問題13問・40分・持ち込める工具
技能試験の出題範囲は、配線図の形で前もって公開されています。センターの「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」(令和8年1月16日付)には「令和8年度の技能試験問題は,次の No.1 ~ No.13 の配線図の中から出題します。」「試験時間は,すべての問題について40分の予定です。」とあります。課題は、持参した作業用工具を使い、配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させることです(センター「試験概要」)。
合否は、下期受験案内9頁で「作品に欠陥がないこととする」と定められ、11頁のとおり「欠陥の判断基準」に基づいて欠陥の有無を判定する方式です。点数を積み上げる学科とは、ものさしがまったく違います。
下期の当日は、12月12日(土)又は13日(日)のどちらかで、着席10:50、入室禁止10:55、試験開始11:30、終了12:10です(下期受験案内5頁)。着席から開始までは40分あるので、入室禁止の10:55に遅れないことの方が大事です。
持参する工具と、持ち込んでも使えない工具
工具は貸し出されないので、自分で用意します。下期受験案内44頁は、電動工具を除けばどの工具も使ってよいとしたうえで、作業に最低限必要な指定工具として次の6点を「必ず持参してください」と書いています。
- ペンチ
- ドライバー(プラス・マイナス)
- 電工ナイフ
- スケール
- ウォーターポンププライヤー
- リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)
逆に、使えないと明記されているのは、回路計(テスター)などの計測機器、電動ドライバーなどの電動工具、持ち手を延ばすなど改造した工具、自作した工具、電子ノギスなどのデジタル表示機能付工具です(同44頁)。45頁には「電動機能をOFFにして利用する場合でも、使用できません。」とまで書かれているので、電動ドライバーを手回しで使うつもりで持ち込むのも通りません。カッターナイフは怪我をする人がいるため使用の自粛が求められ、試験中の工具の貸し借りもできません。
もう一つ、圧着工具の選び方は合否に直結します。44頁は、JISの「屋内配線用電線接続工具・手動片手式工具・リングスリーブ用」(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品・握りの部分の色が黄色のもの)を使うよう示し、それ以外のリングスリーブ用圧着工具で圧着してリングスリーブに圧着マークが刻印されない場合は欠陥の対象になるとしています。手元の圧着工具がJIS C 9711適合品かどうかは、申込みの前に確かめておくと安心です。
候補問題を1問ずつどう組むか、複線図をどう描くかといった練習の中身は、技能試験(実技)の進め方をまとめた記事に分けています。技能の問題と標準解答は、下期なら12月13日の試験実施完了後(夜)に公表される予定です(下期受験案内「試験問題及び標準解答の公表」)。
※以下はPR(アフィリエイト広告)を含みます。
【PR】技能試験までの準備を講座で確かめる選択肢
令和8年度下期は、学科の結果発表(11月24日)から技能試験(12月12日または13日)まで約2週間半です。講座を使うかどうかは、この日程と照らして内容を比べてから決めても遅くありません。
学科免除の条件と、学科合格を次々回まで使う方法
学科免除は申請制です。下期受験案内13頁には「学科試験免除の対象者の方であっても、自動的に学科試験免除になりません。」とあり、センターの「試験概要」も「申請により学科試験が免除になります。」という書き方をしています。同じ「試験概要」に挙がっている対象と証明書類は、次の6区分です。
| 区分 | 対象 | 証明書類 |
|---|---|---|
| ① | 前回又は前々回に第二種電気工事士学科試験に合格した方 | 特に必要なし |
| ② | 高校・高専・大学等で経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方 | 学科試験免除証明書に学校長の証明 |
| ③ | 第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者 | 電気主任技術者免状の複写 |
| ④ | 鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方 | 合格証明書又は国家試験合格証の複写 |
| ⑤ | 旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方 | 技能認定証明書又は技能認定書の複写 |
| ⑥ | 旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者 | 合格証明書等の複写 |
電験三種の免状を持っている先輩が学科なしで技能から受けられるのは、③に当たるからです。②の電気工学の課程は、同じページで「電気理論」「電気計測」「電気機器」「電気材料」「送配電」「製図(配線図を含むものに限る)」「電気法規」の所定の単位をすべて修得することとされていて、電気系の学科を出ていれば自動的に当てはまるわけではありません。
学科合格の権利は「次々回」まで
学科に受かって技能で落ちた人にとって大事なのは、①の権利がいつまで使えるかです。下期受験案内13頁は、権利の有効期間を「次々回の試験まで」と区切り、どの回まで使えるかを年度で例示しています。
| 学科に合格した回 | 学科免除を使える最後の回 |
|---|---|
| 令和7年度下期 | 令和8年度下期 |
| 令和8年度上期 | 令和9年度上期 |
| 令和8年度下期 | 令和9年度下期 |
令和7年度下期に学科だけ合格した人は、令和8年度下期が学科免除を使える最後の回になっています。上期・下期の年2回なので、技能で落ちても挑戦できる回は2回分しか残らないと考えておくと、申込みを1回見送ったときの重さが分かります。
申込み画面での入力も確かめておきます。前回・前々回の学科合格者は、「前回の学科試験受験番号」「前々回の学科試験受験番号」の欄に学科の受験番号を入れます。②〜⑤の区分で令和2年度以降の受験申込み時に証明書類を出している人は、書類の再提出は要らない代わりに、前回受験した技能試験の受験番号の入力が必要です(下期受験案内14頁付近)。どちらも受験番号が手元に無いと進めないので、受験票や試験結果通知書は捨てずに保管しておいてください。
落ちた直後に何から手を付けるかは、第二種電気工事士に落ちたときの記事で、申込みの締切と照らし合わせながら順番を書いています。
合格率の推移と、合格した後の免状申請
合格率は、センターのプレスリリースと「試験結果と推移」のページで回ごとに公表されています。結果が出ている直近の6回を、学科と技能に分けて並べました(合格率は小数点第2位を四捨五入した公表値)。
| 実施回 | 学科の合格率 | 技能の合格率 |
|---|---|---|
| 令和5年度下期 | 58.9% | 68.8% |
| 令和6年度上期 | 60.2% | 71.0% |
| 令和6年度下期 | 55.9% | 69.5% |
| 令和7年度上期 | 57.7% | 72.0% |
| 令和7年度下期 | 55.4% | 71.4% |
| 令和8年度上期 | 62.2% | 73.4% |
直近の令和8年度上期は、学科の受験者78,290人のうち合格者48,692人(2026年6月22日付プレス)、技能の受験者58,393人のうち合格者42,875人(2026年8月14日付プレス)でした。令和8年度下期の結果は、学科が11月24日(CBT方式は受験日から2週間経過後の12:00から・予定)、技能が令和9年1月15日に発表される予定で(下期受験案内51頁)、2026年11月1日時点ではまだ出ていません。
数字の並びから読めるのは、6回とも学科の合格率が55〜62%台、技能が68〜73%台に収まり、学科の方が通過する割合が低いという形です。個人的には、技能より先に学科の段で4割前後がふるい落とされる試験だと捉えておくのが実態に近いと思います。なお、令和7年度を通年で合算すると学科は約56.6%、技能は約71.8%になりますが、これは推移表の受験者数・合格者数から割り戻した算出値で、センターが年計の合格率として出している数字ではありません。
免状は居住地の都道府県知事に申請する
技能に合格しても、それだけでは配線の作業に入れません。下期受験案内3頁は、試験に合格して居住地(現在住民登録されている住所)の都道府県知事に申請すると第二種電気工事士免状の交付を受けられる、と説明しています。電気工事士法第4条4項も、第二種の免状を受けられる人の一つとして「第二種電気工事士試験に合格した者」を挙げています。
申請先は試験センターではなく、各都道府県の電気工事士免状の窓口です。センターの「電気工事士の免状交付」のページも、詳しくは都道府県庁の免状窓口に問い合わせるよう案内しています。手数料は都道府県条例で決まるので、金額と必要書類は住んでいる都道府県の窓口で確かめることになります。
ここで一つ、申込みの時点で効いてくる注意があります。下期受験案内の申込時の注意には「登録の氏名(漢字・カナ)、生年月日が住民票の表記と異なると免状が発行されません。」とあり、申込みで入れた漢字やカナが住民票とずれていると、合格した後の免状の段で止まってしまいます。
免状を取ると、同じ3頁のとおり、一般住宅や小規模な店舗・事務所など、電力会社等から低圧(600V以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の工事の作業に従事できるようになります。その先については、免状取得後に3年以上の電気工事の実務経験を積むか講習を受け、産業保安監督部長等に申請すると認定電気工事従事者認定証の交付を受けられる道も示されています。免状で具体的にどんな作業ができるようになるかは、第二種電気工事士でできることの記事で現場の作業単位に分けています。
第二種電気工事士の試験に関する情報まとめ
- 試験の全体像:上期・下期の年2回、学科に合格した人が技能へ進む2段階。受験資格の制限はなく、合格後は都道府県知事に免状を申請する
- 令和8年度の日程:下期は学科CBTが11月8日まで、学科の結果発表が11月24日、技能は12月12日又は13日のどちらか1日。令和9年度は未公表
- 申込みと受験手数料:ネット申込みなら11,100円、郵送の書面なら12,500円で、どちらも非課税のうえ事務手数料が別にかかる。CBTは会場予約をしないと筆記も受けられず、返金されないのは3つの場合
- 学科と技能:学科は120分・50問・四肢択一で60点が合格基準。技能は公表済みの候補問題13問から出題・40分・欠陥がなければ合格で、指定工具6点を持参し電動工具は電動機能OFFでも使えない
- 学科免除:申請しないと免除にならず、学科合格の権利は次々回まで。受験番号の入力が要る
- 合格率と免状:直近6回は学科55〜62%台、技能68〜73%台。免状は居住地の都道府県知事へ申請し、手数料は都道府県条例による
以上が第二種電気工事士の試験に関する情報のまとめです。
結局のところ、この試験で動くべきタイミングは「いま自分がどの段にいるか」で変わります。下期の学科を受けた人は、11月24日の発表を待つ間に技能の工具と材料を揃え、11月27日に発送される技能試験の受験票を受け取ったら中身を確かめる。来年から受ける人は、令和9年度の日程が出たら申込み開始日と会場予約期間を先に予定に入れ、勉強の計画はその後に組む。僕なら、学科の受験番号と住民票どおりの氏名表記、この2つだけは申込みの前に確かめておきます。
試験日から逆算して勉強時間を見積もるなら、第二種電気工事士の勉強時間の記事から読み進めると段取りを組みやすいはずです。
