- 品質管理の経験記述、今の形式だとどこに出るんだ
- 令和6年度から変わったらしいが、品質管理は残っているのか
- 手元の過去問集が令和5年度までで、その先の形が分からない
- 問題1の問Aと問Bだけやっておけば足りるのか
- 「施工の計画から引渡しまでの間の品質管理」とは何を指しているのか
- 語句を選んで品質確保の方法を書く問題と、経験記述は別物なのか
- 品質管理の例文を丸暗記して本番で通用するのか
- 工程管理と安全と品質、どれから準備すればいいのか
上記の様な悩みを解決します。
第二次検定で令和4年度から令和7年度まで4年続けて問われているのが、品質管理という管理項目だ。ところが出る場所が毎年動く。令和4年度は問題1−3、令和5年度は問題2、令和6年度も問題2、令和7年度は問題3で、しかも自分の経験を書かせる年と、語句を2つ選んで書かせる年が入り混じる。経験記述として問われた令和4年度と令和6年度を並べると、品質管理の設問は問題1から問題2へ位置を変えている。今回は4年分の出題を問題番号ごとに並べたうえで、「経験記述といえば問題1」という前提で止まっている解説では扱われない、品質管理が問題1の外へ出た年の読み方まで、公表されている試験問題の文言から整理した。
用語はできるだけ試験問題に印刷されている言葉のまま使うので、過去問がまだ手元にない段階でも話を追えるはずだ。
それではいってみましょう!
品質管理は4年とも出ている。動いたのは問題番号と形式
今の形式で品質管理がどこに出るのか、令和6年度の変更で消えてしまったのではないか。そこから調べ始めた人に、まず結論を置く。品質管理は令和4年度から令和7年度まで4年とも出題されている。消えてはいない。動いたのは問題番号と、書かせ方のほうだ。
一般財団法人 建設業振興基金が公表している各年度の1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題を4年分通して読むと、品質管理を正面から問うた設問は次の4か所だけである(2026年9月21日確認)。
| 年度 | 品質管理が出た問題番号 | 書かせ方 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 問題1−3 | 自分が経験した電気工事についての記述 | 令和4年度 試験問題 p.2 |
| 令和5年度 | 問題2 | 語句を2つ選び、品質を確保する方法を記述 | 令和5年度 試験問題 p.2 |
| 令和6年度 | 問題2 | 問題文が指定した状況での経験記述 | 令和6年度 試験問題 p.2 |
| 令和7年度 | 問題3 | 語句を2つ選び、品質を確保する方法を記述 | 令和7年度 試験問題 p.3 |
出典:一般財団法人 建設業振興基金 令和4年度・令和5年度・令和6年度・令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題(2026年9月21日確認)
この表の読み方で肝心なのは、縦に並べたときに2つの軸が同時に動いている点だ。ひとつは問題番号で、1−3から2へ、さらに3へと移っている。もうひとつは形式で、経験記述と語句選択が交互に現れる。片方だけを追うと、必ずどこかの年度で辻褄が合わなくなる。手元の過去問集が令和5年度までで止まっているなら、見えているのは表の上半分だけということになる。
令和8年度に品質管理がどの番号でどの形式で出るかは、公表されていない。出題の周期があるとも、次はこの形が来るとも、ここでは書かない。確かめられるのは、この4年で品質管理が4回とも姿を現したという事実までだ。以降のH2では、この4か所を1年ずつ開いていく。
令和4年度|自分の工事について書かせた年
「施工の計画から引渡しまでの間の品質管理」という言い回しを検索して、この記事にたどり着いた人もいるはずだ。これは解説者が作った表現ではなく、令和4年度の試験問題に印刷されている文言である。
令和4年度の問題1は「あなたが経験した電気工事について,次の問に答えなさい。」という柱書から始まる(建設業振興基金 令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2/2026年9月21日確認)。そのうえで問題1−1が工事の内容を書かせ、問題1−2が工程管理、問題1−3が品質管理という並びになっていた。管理項目を受検者が選ぶ形ではなく、問題文の側が指定している構造だ。
問題1−1で書かせた事項は次のとおりである。
⑴ 工事名/⑵ 工事場所/⑶ 電気工事の概要(ア 請負金額(概略の額)/イ 概要)/⑷ 工期/⑸ この電気工事でのあなたの立場/⑹ あなたが担当した業務の内容
出典:建設業振興基金 令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2(2026年9月21日確認)
そして品質管理を問うたのが問題1−3だ。
上記(1-1)の電気工事の現場において,施工の計画から引渡しまでの間の品質管理に関して,あなたが特に留意した事項とその理由をあげ,あなたがとった対策を具体的に記述しなさい。
出典:建設業振興基金 令和4年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2(2026年9月21日確認)
注目したいのは「施工の計画から引渡しまでの間の」という期間の限定である。品質管理とだけ言われると、材料の受入から完成検査まで何を書いてもよさそうに思えるが、設問は始点と終点を指定している。施工の計画を立てる段階から、引渡しに至るまでの間。ここに収まらない話、たとえば引渡し後の保守の話を主役にすると、設問が区切った期間の外へ出てしまう。
もう一点、形式の呼び方にも注意がいる。問題1−1、問題1−2、問題1−3という枝番は令和4年度と令和5年度の形であって、現在の形ではない。令和4年度の注意事項には、試験問題は5問題で全問解答、問題1から問題3は記述式、問題4及び問題5は五肢択一式と書かれている(同 表紙)。問題の総数からして今とは違う。解説記事や動画が「問題1−3が品質管理」と現在形で話していたら、それは令和4年度までの話だと切り分けて聞いたほうがいい。
令和6年度|品質管理が問題2へ移り、工事は問題文が指定した
問題1の問Aと問Bの対策に時間を割いている人ほど、ここは取りこぼしやすい。令和6年度、経験記述として品質管理を問うた設問は問題1ではなく問題2にあった。
あなたの電気工事の経験を踏まえ,関連工事と輻輳する電気工事において,施工の計画から引き渡しまでの間の品質管理に関して,あなたが特に留意すべき事項とその理由をあげなさい。その上で,それらに対して,あなたがとるべき対策を具体的に記述しなさい。ただし,解答は電気工事に附帯する工事を主体に記述しないこと。
出典:建設業振興基金 令和6年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2(2026年9月21日確認)
令和4年度の問題1−3と読み比べると、変わった部分がはっきりする。令和4年度は「上記(1-1)の電気工事の現場において」で、題材は受検者が自分で持ち込んだ工事だった。令和6年度は「関連工事と輻輳する電気工事において」で、どういう現場を想定して書くかを問題文が先に決めている。自分の経験の中から、その条件に当てはまる場面を引き出す作業が先に来る設問だ。
与条件に自分の経験をどう当てるのか、という悩みの答えもここにある。当てる順序が逆になっただけで、使う材料は変わらない。まず「関連工事と輻輳する」という状況を読み、その状況で自分が現場で何を警戒したかを思い出し、それを留意すべき事項として立てる。なお、輻輳という語がどこまでの状態を指すのかは試験問題に説明がないので、独自の定義を作って解釈を広げるのはおすすめしない。
設問の切り方にも意味がある。前半が「特に留意すべき事項とその理由」、後半が「その上で、それらに対して、あなたがとるべき対策」と二段に分かれている。留意すべき事項と対策の区別がつかないという声をよく聞くが、設問は先に危険や懸念を名指しさせ、そのあとでそれを潰す手を書かせている。事項の欄に対策を書いてしまうと、後半に書くことが無くなるという形で自分に跳ね返ってくる。
末尾の「ただし,解答は電気工事に附帯する工事を主体に記述しないこと。」という但し書きは、令和6年度の問題1にも同じ文言で付いている(同 p.2)。附帯する工事の線引きがどこにあるかは試験問題に書かれていないので、ここで具体例を並べて線を引くことはしない。確かなのは、この年の問題1と問題2の両方に同じ釘が刺してあるという事実だけだ。
令和6年度の問題1は、問Aと問Bのどちらかを選ぶ形で、問Aが施設等の運用中という制約を受ける電気工事、問Bが狭い空間で機器を据え付ける作業を行う電気工事の、いずれも工程管理上の問題を書かせている(同 p.2)。品質管理はそこには入っていない。令和6年度の注意事項によれば、この年は試験問題が6問題で全問解答、問題1から問題4が記述式、問題5及び問題6が五肢択一式だ(同 表紙)。問題1の形がどう変わったかは経験記述の形式変更を整理した記事で年度ごとに追っているので、問Aと問Bの中身まで確かめたい場合はそちらを開いてほしい。
令和5年度と令和7年度|語句を2つ選ぶ問題としての品質
語句を選んで品質確保の方法を書く問題は、経験記述と別物なのか。結論から言えば別物だ。それは設問の中身ではなく、設問文の作りが違うところに現れている。
令和5年度の問題2はこうだ。
電気工事に関する次の語句の中から2つ選び,番号と語句を記入のうえ,適正な品質を確保するための方法を,それぞれについて2つ具体的に記述しなさい。ただし,方法の内容は重複しないこと。
1.資材の管理 2.合成樹脂製可とう電線管(PF管)の施工 3.重量機器の取付け 4.電線相互の接続
出典:建設業振興基金 令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2(2026年9月21日確認)
令和7年度の問題3も、同じ骨格で出ている。
電気工事に関する次の語句の中から2つ選び,番号と語句を記入のうえ,適正な品質を確保するための方法について,それぞれ2つ具体的に記述しなさい。ただし,方法の内容は重複しないこと。
1.資材の管理 2.ケーブルラックの施工 3.重量機器の取付け 4.盤への電線の接続
出典:建設業振興基金 令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.3(2026年9月21日確認)
2つの年度を重ねると、語句の並びにも共通点が出る。1番の資材の管理と3番の重量機器の取付けは、令和5年度と令和7年度で同じ番号のまま再び出ている。入れ替わったのは2番と4番だ。資材の管理や電線相互の接続が経験記述のネタになるのかという疑問に対しては、この設問は経験を書く場所ではない、と答えるのが正確になる。
その根拠が設問文の頭にある。令和6年度の問題2も令和7年度の問題2も「あなたの電気工事の経験を踏まえ」から始まるのに対し、令和5年度の問題2と令和7年度の問題3にはこの一文が付いていない。自分が担当した現場の話を書き込む余地が、設問の側に用意されていないわけだ。書くのは、選んだ語句について適正な品質を確保するための方法を2つずつ。個数の指定も、経験記述とは別の数え方になる。
何項目書けばいいのかが年で違って混乱する、という感覚は正しい。語句選択の側は2つ選んで2つずつ、経験記述の側は年度によって事項の数の指定が変わる。数は設問文に毎回書いてあるので、本番で最初にすべきなのは、設問文の中の数字に印を付けることだ。
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【PR】その品質管理の書き方は、本番の設問に通じるか
令和4年度は問題1−3、令和5年度は問題2、令和6年度も問題2、令和7年度は問題3。同じ品質管理でも、経験記述として書く年と語句を選んで書く年が交互に来る。この違いを踏まえて書けているか、一人で読み返すだけで判断できるだろうか。
- 留意した事項と理由、とった対策のつながりが甘くないか不安が残る
- その年の出題形式(経験記述か語句選択か)に合わせて書き分けられているか分からない
- 品質管理は令和4年度から4年連続で出ているのに、出ないだろうと後回しにしている
独学サポート事務局は施工管理技士の受験対策を扱う事業者だ。読んでもらう前に自分の側で決めておきたいのは、この記事で並べた4年分のうち、どの年の設問に合わせて書いた答案を持ち込むのかという一点になる。令和4年度の問題1−3と令和6年度の問題2では、題材を自分で決めるのか問題文が決めるのかが違う。
令和7年度に、経験記述型の品質管理は出ていない
ここが、直近の年度をまとめて語る解説がいちばん足をすくわれる場所になる。令和7年度、経験を踏まえて書かせる形の品質管理の設問は出ていない。
令和7年度の記述式4問のうち、前半2問が扱ったのは労働災害だった。問題1は問Aと問Bの選択で、柱書に墜落災害2項目、飛来落下災害2項目、墜落災害及び飛来落下災害各1項目のいずれでもよいという指定があり、保護帽の着用のみ又は要求性能墜落制止用器具(安全帯)の着用のみの記述については配点しない、という除外規定まで置かれている(建設業振興基金 令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2/2026年9月21日確認)。そして問題2がこれだ。
あなたの電気工事の経験を踏まえ,全停電のできない施設における電気設備の改修工事において,施工中,作業者に感電災害が発生する危険性があると,あなたが予測した作業内容とその理由について,具体的に記述しなさい。そのうえで,これらの感電災害を防止するために,あなたがとるべき対策について,具体的に記述しなさい。
出典:建設業振興基金 令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 p.2(2026年9月21日確認)
感電災害である。品質管理ではない。前のH2で引いたとおり、令和7年度に品質が出たのは問題3の語句選択で、そこには経験を踏まえよという一文が付いていない。令和7年度の注意事項も、試験問題は6問題で全問解答、問題1から問題4が記述式、問題5及び問題6が五肢択一式としている(同 表紙)。
この一点があるために、「令和6年度以降は品質管理が問題2」というまとめ方は成り立たない。問題2に品質が出たのは令和5年度と令和6年度の2年だが、経験記述として書かせたのは令和6年度で、令和5年度は語句を2つ選ぶ形だった。令和4年度の品質管理は経験記述の問題1−3、令和7年度の問題2は感電災害である。年度をひとまとめにした説明を見かけたら、どの年の問題用紙を開いて書かれたものかを疑う材料になる。
では令和8年度はどうなるのか。予想は書かない。公表されていないものを予想して準備の優先順位を決めると、外れたときに丸ごと崩れる。代わりに使えるのが4年分の並びのほうだ。品質管理は問題番号と形式を変えながら4年とも出ている。工程管理と安全と品質のどれを優先すべきかという問いに対しては、どれかを落として身軽になる作戦が立てにくい試験だ、というのが並べてみた結果になる。なお、各設問が何点かという配点の情報は、今回参照した4年分の試験問題には書かれていない。書かれているのは先ほどの「配点しない」という除外規定だけである。
「あなたの電気工事の経験を踏まえ」が付く設問と、付かない設問
例文を丸暗記して通用するのかという問いは、実は設問文の冒頭1フレーズを見るだけで整理がつく。4年分を並べると、経験の使わせ方には3つの段階がある。
- 自分の工事を持ち込む形:令和4年度と令和5年度の問題1。「あなたが経験した電気工事について」から始まり、工事の内容を自分で書いたうえで小問に答える
- 経験を踏まえるが、場面は問題文が決める形:令和6年度の問題1(問A・問B)と問題2、令和7年度の問題1と問題2。いずれも「あなたの電気工事の経験を踏まえ」が付く
- 経験への言及が無い形:令和5年度の問題2と令和7年度の問題3。語句を選んで品質を確保する方法を書く設問で、この一文は付いていない
出典:建設業振興基金 令和4年度・令和5年度 試験問題 p.2、令和6年度 試験問題 p.2、令和7年度 試験問題 p.2およびp.3(2026年9月21日確認)
この3段階は、準備の中身をそのまま変える。1段目なら自分の工事の説明が資産になる。2段目では工事の説明そのものは書かせてもらえず、指定された場面に当てはまる経験を引き出す速さが要る。3段目に至っては、自分の現場かどうかを問うていない。同じ第二次検定の記述式の中に、この3つが混在していた年があるということだ。
ここで踏み込みすぎないよう線を引いておく。この一文が付いているからといって、採点でどう扱われるのかは公表資料からは分からない。経験が点になる、経験が無いと減点される、といった話は試験問題の文面から読み取れる範囲を超える。読み取れるのは、書く材料の出どころが設問ごとに指定されているという事実までだ。
そのうえで丸暗記の話に戻ると、通用する範囲が段階ごとに違う、というのが答えになる。1段目の年の答案を丸ごと覚えても、2段目の設問には写せない。場面が先に与えられているので、覚えてきた工事の話をそのまま置くと、問われた条件に答えていない文章になる。3段目にはそもそも自分の工事が登場しない。経験記述以外の設問が第二次検定で何を占めているかは、二次検定全体の設問構成を扱った記事に問題ごとの内訳をまとめてある。
準備の置き場所を、工事概要の暗記から引き出しへ
自分の工事概要を暗記しておく必要はもうないのか。この問いには、公表されている試験問題の範囲で答えられる。令和6年度の問題1と問題2、令和7年度の問題1と問題2は、いずれも工事の状況を問題文が指定している。1本の工事について完成させた文章を、そのまま解答欄に写す入口が設問の側に用意されていない。
そうなると、再利用できるのは文章ではなく対応関係のほうになる。与えられた条件があり、その条件で自分が何を警戒し、なぜそれを警戒し、どう手を打ったか。この3つの並びは、工事が変わっても組み替えて使える。令和6年度の問題2が求めたのは、まさにこの並びだった。関連工事と輻輳するという条件に対して、留意すべき事項とその理由を立て、その上で対策を出す。覚えるなら完成文ではなく、この筋道を現場の数だけ持っておくほうが効く。
時間の見積もりも、公表資料から確かめられる。令和4年度、令和6年度、令和7年度の試験問題の注意事項には、いずれも試験時間は13時から16時までと書かれている(建設業振興基金 各年度 試験問題 表紙/2026年9月21日確認)。3時間で全問に答える試験だ。令和6年度と令和7年度はそのうち記述式が4問ある。1問あたりにどれだけ充てるべきかという目安は公表資料に無いので断定しないが、記述が4問という数を知らずに当日を迎えるのと、知って臨むのとでは、配分の組み立て方が変わる。
手を動かす前に押さえておきたい細かい規定も、年度で表記が違う。令和7年度の表紙には、解答はHBの芯を用いたシャープペンシル又はHBの鉛筆で記入し、それ以外のボールペン、サインペン、色鉛筆などを使用した場合は採点されない、という趣旨が書かれている(令和7年度 試験問題 表紙)。訂正についても、令和7年度の注意事項に次の一文がある。
解答を訂正する場合は,消しゴムできれいに消してください。消しかたが十分でないと,減点となる場合があります。
出典:建設業振興基金 令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第二次検定 試験問題 表紙(令和4年度・令和5年度・令和6年度の表紙にも同じ文がある。2026年9月21日確認)
独学で書き方を固められるのか、添削が要るのか。この判断も、ここまでの整理の上に乗せると迷いにくい。語句選択の側は、選ぶ語句が試験問題に印刷されているぶん、自分で書いて自分で見直す余地がある。経験記述の側は、与条件と事項と対策のつながりが通っているかどうかを、書いた本人が判定しにくい。人に読んでもらうなら、その差が大きいのは後者だと僕は見ている。独学の進め方そのものは第一次検定を含めた独学の可否を数字から整理した記事で扱っているので、教材の選び方から決めたい場合はそちらから読むほうが早い。
1級電気工事施工管理技士の経験記述と品質管理に関する情報まとめ
- 出題の実績:品質管理は令和4年度から令和7年度まで4年とも出題。動いたのは問題番号と形式のほう
- 令和4年度:問題1−3で「施工の計画から引渡しまでの間の品質管理」を、自分が経験した工事について書かせた
- 令和6年度:品質管理の経験記述は問題2へ移り、関連工事と輻輳するという状況は問題文が指定した
- 令和5年度と令和7年度:語句を2つ選び、適正な品質を確保する方法をそれぞれ2つ書く形式。資材の管理と重量機器の取付けは2年とも同じ番号で出ている
- 令和7年度:経験を踏まえて書かせたのは問題1の墜落災害等と問題2の感電災害で、経験記述型の品質管理は出ていない
- 設問文の見分け方:「あなたの電気工事の経験を踏まえ」が付く設問と付かない設問があり、経験の使わせ方は3段階に分かれる
- 準備の置き場所:1本の工事の完成文ではなく、与条件と留意すべき事項と理由と対策の対応関係を数だけ持つ
以上が1級電気工事施工管理技士の経験記述と品質管理に関する情報のまとめです。
この記事でいちばん伝えたかったのは、品質管理を捨てる判断も、問題1だけ仕上げる判断も、4年分を並べた表の上では根拠が薄いということだ。まず自分の手元の教材が何年度の問題を前提にしているかを確かめ、令和6年度の問題2と令和7年度の問題3を実際に読み比べる。そこから、与条件と事項と対策の3点セットを現場の数だけ書き出していく。順番としてはそれで十分に回るし、出題がまた動いたときに崩れないのも、この形だと考えている。
