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誘導灯設備とは?種類や施工の注意点など【現場監督が解説】

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誘導灯設備とは?

誘導灯設備とは、一言で言うと「建物利用者に避難経路を教える設備」です。

何かしらの災害が発生した時、建物利用者を外に避難させなければなりません。2階立ての住宅ならば「どこに逃げれば良いか?」は明確ですが、38階立てのビルならそうはいきません。

更に災害時は多くの人の頭がテンパっています。いつも通りの正常な判断をすることはできません。そこで登場するのが誘導灯設備という訳です。

言葉の分からない外国人や障害者、子供なども逃げさせなければなりません。

よって直感的に分かりやすいような設備が求められます。

ミズノ
ちなみに、非常灯設備と混同されやすいので、区別が必要です。

 

誘導灯には様々な種類がありますが、目的別に分けると下記の3つがあります。

  • 避難口誘導灯
  • 通路誘導灯
  • 客席誘導灯

それぞれについて解説します。

 

 

(目的別)誘導灯の種類

避難口誘導灯

外部扉に直接通じる扉もしくは階段に繋がる扉を示すのが避難口誘導灯です。

上から下に伸びている単純な扉だとしたら簡単なのですが、X階段のように複雑な階段になると施工が面倒になります。

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建物利用者の導線や、必要に応じてキセノン式の誘導灯なども出てくるので注意が必要です。

 

通路誘導灯

避難口の方向を示すのが通路誘導灯です。

直接的な出口ではなく、なんとなくの出口の方向を示します。基本的に、建物のどこにいても誘導灯が見えるように施工する必要があります。

 

客席誘導灯

映画館や劇場などにおいて、客席通路を照らすのが客席誘導灯です。

映画が始まっても座席の下にちょっとした明かりがついてますよね。あれが客席誘導灯でして、上映中に災害が発生しても大丈夫なように施工されています。

ミズノ
0.2lx以上の照度を確保しなければならない決まりがあります。

 

(用途別)誘導灯の種類いろいろ

普通の誘導灯

まずは普通の誘導灯です。

非常時に点灯するものなので、GC回路で繋ぎます。内部に電池が付いているものもあり、電源供給されなくても光る場合があります。

 

蓄光式誘導灯

その名の通り「光を貯蓄することのできる誘導灯」です。

自らが取り込んだ光を利用するので、電気工事を必要としません。施工するのはめちゃくちゃ簡単です。光を自分で取り込めるのはメリットですが、時間が経つと徐々に光が弱まってしまいます。

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よって非常照明とセットで使われることが多いです。

 

フリッカー(キセノン式)

フリッカー(キセノン式)の正式名称は「点滅誘導音付誘導灯」です。

漢字が並びすぎて意味不明かもしれません。要は「点滅しながら音を発する誘導灯」という意味です。

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主に障害を持った方向けの設備となります。

例えば耳に障害を持った人に対して、音声で避難を促そうとしても伝わりません。目で訴えかける必要があります。だからチカチカ点滅するんです。

 

長時間点灯型誘導灯

大型のビルや商業施設では避難するのに時間がかかることがあります。38階の屋上にいてエレベーターが止まっていたら、38階分の階段を降りなければなりません。

このような場合、長時間点滅型の誘導灯が採用されます。

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具体的には60分以上避難時間がかかる場合に使われます。

 

誘導灯の大きさ,明るさ,有効範囲,設置基準

区分 縦寸法 明るさ 有効範囲
避難口誘導灯 A級 0.4以上 50cd 60m
避難口誘導灯 B級 0.2以上0.4未満 10cd 30m
避難口誘導灯 C級 0.1以上0.2未満 1.5cd 15m
通路誘導灯 A級 0.4以上 60cd 20m
通路誘導灯 B級 0.2以上0.4未満 13cd 15m
通路誘導灯 C級 0.1以上0.2未満 5cd 10m

上図のように誘導灯にはA級〜C級があります。

要は大きさの問題です。A級は大きく、C級は小さくなります。勿論、A級の方が有効範囲は広く、C級の方が有効範囲は狭いです。

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各自治体によって設置基準は異なるので、所轄の消防署への問合せが必要になります。

 

誘導灯設備の施工の注意点

「A級の方が有効範囲広いなら、A級使えばいいじゃん」って思う方もいるかもしれませんが、そう簡単な話ではありません。

A級の場合は大きいので、非常に目立ちます。

となると意匠的な問題も出てきますし、そもそもそれだけのスペースを確保するのも大変です。値段も高くなりますから、コスト面を考えてなるべく小さいものを採用するのがベターとなります。

C級を採用すると意匠的にも良いし、必要スペースも少ないです。加えてコストも少ないですが、いかんせん有効範囲が広く、数が必要になってしまいます。

ミズノ
なんやかんやB級がちょうどいい気がします。

注意点としては「建物内で使う誘導灯の大きさは統一した方がいい」という点です。

例えば全体ではB級を採用しているが、一箇所だけC級を採用するというのは、あまりよろしくありません。統一性が無いからです。

別にそうしなければならないという決まりがある訳ではありませんが、消防署の担当者によってはNGが出たりするので注意しましょう。

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