- 路盤って結局なに?路床と何が違うんだっけ
- 上層路盤と下層路盤って、何でわざわざ分けるの?
- M-30とかC-40って数字の意味、毎回曖昧になる
- 駐車場と道路で路盤の厚さってどれくらい違うの?
- 修正CBRと設計CBR、どっちが何の指標だっけ
- 業者から「下層路盤は要らない」と言われたら何で押し返せばいい?
- 検査員に「修正CBRは?」と聞かれて即答できる自信がない
- 2級・1級土木の試験で路盤工はどう出題されるの?
上記の様な悩みを解決します。
路盤は道路・駐車場・搬入路など「人や車が走る場所」の舗装構造で、表層と路床の間を支える中核の層です。施工管理者として「この用途で何mm厚の路盤を、どの材料で、どの締固め度まで詰めるか」を即答できるかどうかで、舗装業者との打ち合わせの質、検査員から信頼される現場かどうかが決まります。この記事では、教科書的な「定義と役割」の解説に加えて、用途別の層厚を一覧化、修正CBRと設計CBRの違いを業者報告書の見方とセットで整理、2級・1級土木施工管理技士の試験での問われ方、業者の手抜きを見抜くサインまで、塾系・用語集サイトでは届かないレベルまで踏み込んで整理しました。
なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。
それではいってみましょう!
路盤とは?
路盤とは、結論「舗装の表層・基層と路床の間に設けられた、交通荷重を分散して路床に伝えるための砕石または安定処理土の層」のことです。
道路・駐車場・搬入路など、人や車が通る舗装構造は、上から「表層→基層→上層路盤→下層路盤→路床→路体」の順で重なっています。このうち上層路盤と下層路盤を合わせた部分が路盤です。表面のアスファルトやコンクリートの下に隠れていて完成後は見えませんが、舗装の耐久性を支える土台の部分にあたります。
読み方は「ろばん」。英語表記は上層路盤がBase Course、下層路盤がSubbaseで、設計図書やNEXCOの仕様書では英語名称で書かれていることもあります。
路盤の役割を実務目線で整理すると、次の4つです。
- 表層・基層からの交通荷重を面で受けて路床に分散して伝える
- 路床の含水比変動を防ぎ、軟弱化を抑える保護層
- 寒冷地で凍上(路床中の水分が凍って盛り上がる現象)を抑制する層
- 透水性のある砕石を使うことで、舗装内部の水を側溝へ抜く排水層
僕の感覚だと、路盤を「砕石を敷いた地味な層」と捉えると現場で詰まりやすいです。実際には舗装の表層よりも先に効いてくる層で、ここの管理を間違うと1〜2年後に表層のひび割れ・わだち掘れ・沈下として必ず顔を出します。「業者がやる工種」として丸投げするか、「数字を見て管理する工種」として押さえるかで、舗装の寿命が3〜5年単位で変わってくる印象です。
舗装全体の構造についてはこちらが詳しいです。

上層路盤と下層路盤の違い
施工管理者として最初に押さえたいのが、路盤は「上層路盤」と「下層路盤」の2層に分かれていて、それぞれ役割・材料・厚さ・締固め度が違うという点です。設計図書を見て「路盤の合計厚さ40cm」と書いてあった時、上下でどう配分するかを判断するために、この違いは知識として持っておきます。
上層路盤と下層路盤を一覧で比較するとこうなります。
| 項目 | 上層路盤 | 下層路盤 |
|---|---|---|
| 位置 | 路盤の上半分(基層の真下) | 路盤の下半分(路床の真上) |
| 主な役割 | 表層・基層を直接支える支持層 | 荷重をさらに分散しつつ路床を保護 |
| 標準厚さ | 10〜15cm | 15〜30cm |
| 代表材料 | 粒度調整砕石(M-25・M-30・M-40) | クラッシャラン(C-40)、鉄鋼スラグ、砂 |
| 修正CBR基準 | 80%以上(粒度調整砕石) | 20%以上 |
| 締固め度 | 95%以上 | 93%以上 |
| 1層仕上がり厚 | 15cm以下(振動ローラー使用時は20cm以下) | 20cm以下 |
上層は「仕上げ材」、下層は「土台材」というイメージで分けて覚えると、設計図書を読んだ時の意味がストンと落ちます。上層路盤は表層に近いので品質要求が高く、修正CBR80以上の高品質な砕石を使います。下層路盤は荷重を路床に流すことが主目的なので、修正CBR20以上の比較的安価な材料で十分とされます。
なぜ2層に分けるかというと、路床の上に最初から高品質な砕石を厚く敷くと不経済だからです。下層に安い材料を敷いて支持力を稼ぎ、その上に薄く高品質な上層を載せる方が、同じ強度を出すコストを大幅に下げられます。
僕としては、上下の違いを覚えるコツは「修正CBR 80と20」「締固め度95%と93%」の2セットの数字を口で言えるようにしておくことだと感じます。これだけ覚えれば、業者の材料試験報告書を渡された時に「上層に使えるかどうか」を一発で判断できます。
下層路盤を単独で深掘りしたい方はこちらが詳しいです。

路盤の材料と種類
路盤に使う材料は、おおまかに「粒状材料」と「安定処理材料」の2系統に分かれます。それぞれ用途・施工難易度・コストが違うので、現場で「業者がこの材料を提案してきた」と言われた時に意味が分かるレベルにしておきます。
主な路盤材料を一覧で整理するとこうです。
| 種類 | 材料名 | 主な使用位置 | 修正CBR基準 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 粒状材料 | クラッシャラン(C-40等) | 下層路盤 | 20%以上 | 砕いた石をふるい分けただけ。安価で入手しやすい |
| 粒状材料 | 再生クラッシャラン(RC-40) | 下層路盤 | 20%以上 | コンクリート殻を再生した骨材。環境配慮型 |
| 粒状材料 | 粒度調整砕石(M-25・M-30・M-40) | 上層路盤 | 80%以上 | 粒径分布を調整した高品質骨材。高い支持力 |
| 粒状材料 | 鉄鋼スラグ | 下層・上層路盤 | 20〜80% | 製鉄副産物。膨張性に注意 |
| 安定処理 | セメント安定処理路盤 | 上層・下層路盤 | 一軸圧縮強さ規定 | セメントを混ぜて固める。高速道路など重交通用 |
| 安定処理 | 瀝青安定処理路盤 | 上層路盤 | 安定度規定 | アスファルトを混ぜる。重交通・空港 |
| 安定処理 | 石灰安定処理路盤 | 上層・下層路盤 | 一軸圧縮強さ規定 | 石灰で固める。粘性土の改良 |
数字の見方を整理しておきます。「M-40」のMはMechanically Stabilized(粒度調整)、40は最大粒径40mmという意味です。「C-40」のCはCrusher-run(クラッシャラン)、40は同じく最大粒径40mm。「RC-40」のRはRecycled(再生)の頭文字です。
僕の感覚だと、現場で出てくる材料はだいたい3つに集約されます。中規模以下の工事ならクラッシャランC-40と粒度調整砕石M-30、近年の宅地造成・公共工事なら再生クラッシャランRC-40。この3つの数字を即答できれば、業者との材料発注の打合せはまず詰まりません。逆にこれを曖昧にしたまま現場に出ると、「下層に粒度調整砕石を持って来ちゃいました」みたいな不経済発注が起きます。
砕石の規格(M・C・RCの数字の読み方)を深掘りしたい方はこちらが詳しいです。

セメント・瀝青・石灰の安定処理路盤は、交通量が多い道路(一般国道以上)か空港・物流拠点など特殊用途で使われる印象です。中小規模の現場では粒状材料が中心になるので、まず粒状材料の3種類を確実に押さえる優先順位で覚えます。
用途別の路盤層厚
路盤の合計厚さは、その上を通る車両の重量と交通量で大きく変わります。これが設計図書を見る前に頭に入っていると、業者の提案書が妥当かどうかを一瞬で判断できます。
用途別の路盤層厚の目安を表にまとめるとこうです。値は道路土工指針や舗装設計便覧、現場での実勢を踏まえた目安なので、最終的には設計CBRと交通量区分から計算します。
| 用途 | 上層路盤 | 下層路盤 | 路盤合計 | 想定交通 |
|---|---|---|---|---|
| 高速道路 | 15cm | 30cm | 45cm | 大型車多数 |
| 一般国道(重交通) | 12〜15cm | 20〜30cm | 32〜45cm | 大型車混在 |
| 県道・市町村道 | 10〜12cm | 15〜20cm | 25〜32cm | 普通車中心 |
| 住宅地内道路 | 8〜10cm | 10〜15cm | 18〜25cm | 軽交通 |
| 駐車場(普通車専用) | 10cm | 15cm | 25cm | 軽交通 |
| 駐車場(大型車進入あり) | 15cm | 25cm | 40cm | 物流・搬入路 |
| 歩道 | 5〜10cm | 10cm | 15〜20cm | 歩行+自転車 |
| 工事用搬入路 | 10〜15cm | 20〜30cm | 30〜45cm | 4t〜10tダンプ |
判断軸はシンプルで、「大型車が通る頻度」と「設計CBR(路床支持力)」の2つです。大型車が多ければ層厚を増やし、路床支持力が弱ければ層厚で補う、という発想で読みます。
僕としては、駐車場舗装でいちばん見落とされやすいのが「搬入車両の重量」だと感じます。普段は普通車しか停まらない月極駐車場でも、テナント入居の時に4tダンプが通る、ビルメンテで2tユニックが入る、といったケースを想定せずに「普通車駐車場で路盤25cm」と仕様したら、5年後に搬入時の車両進入経路だけ局所的に沈下した、という相談はわりとよく耳にします。日常使用と一時的な重車両、両方を見て決めます。
宅地造成の現場でも、引き渡し後に施主が「将来トラックを停めるかも」と言い出すケースが多いので、戸建住宅の駐車場でも下層路盤を15cm入れておく方が安全だと、僕は判断しています。コスト差は数千円〜数万円ですが、5年後の沈下対応より遥かに安く済みます。
歩道や植栽帯の舗装は別ですが、人と自転車だけが通る場所でも、雨水排水と凍上対策で最低15cmは入れておきたいところです。
修正CBR・設計CBRと品質試験
路盤の品質を語る上で避けて通れないのがCBRです。施工管理者として「修正CBR」と「設計CBR」の違いを即答できないと、業者打合せでも検査でも一段下に見られます。ここは数字とセットで整理しておきます。
| 用語 | 意味 | 対象 | 求め方 |
|---|---|---|---|
| 設計CBR | 路床の支持力を設計に使うために評価した値 | 路床 | 区間ごとの現場CBRから決定 |
| 現場CBR | 現場で実際に測定したCBR値 | 路床・路盤 | 現場CBR試験 |
| 修正CBR | 路盤材料そのものの品質を表す指標 | 路盤材料 | JIS A 1211 規定の方法で突き固めて測定 |
業者から渡される「材料試験報告書」のどこを見るかを覚えておきます。
- 報告書のタイトル:「路盤材料試験成績書」「修正CBR試験成績書」と書かれている
- 試験規格:JIS A 1211(路盤材料の修正CBR試験方法)の記載があるか
- 試験値の欄:「修正CBR」欄に数値が出ているか
- 判定欄:粒度調整砕石なら80以上、クラッシャランなら20以上を満たしているか
報告書の試験規格と修正CBRの数値、この2つを確認できれば「材料の良し悪し」のチェックは8割終わりです。残りは粒度分布と含水比の確認になります。
路盤の主な品質試験を整理しておきます。
| 試験名 | 目的 | 何を測るか |
|---|---|---|
| 修正CBR試験 | 材料品質の判定 | 材料そのものの支持力 |
| 砂置換法 | 締固め度の管理 | 現場の密度(締まり具合) |
| RI法(ラジオアイソトープ) | 締固め度の管理 | 砂置換より迅速に密度測定 |
| 平板載荷試験(K値) | 路床・路盤の支持力 | 地盤反力係数K値 |
| プルフローリング | 表面の異常検出 | タイヤローラー走行で沈下を目視確認 |
| 含水比試験 | 締固めの最適含水比管理 | 砕石中の水分量 |
僕の感覚だと、施工管理として現場で実際に見るのは「修正CBR報告書」「砂置換またはRI法の密度試験データ」「プルフローリングの目視結果」の3点セットです。この3つが揃っていれば、検査員から何を聞かれても答えられます。逆にこの3点を業者任せにしていると、検査で「平板載荷の結果は?」と急に振られた時に詰まります。
設計CBRの判定基準と路床改良の関係はこちらが詳しいです。
施工手順と転圧の品質管理
路盤工事の現場では、敷均し→転圧→不陸整正→次層という流れが基本です。1層あたりの厚さと転圧仕様が決まっているので、業者の作業をこの順序で観察すると進捗と品質を同時にチェックできます。
路盤施工の標準フローはこうです。
- 路床面の整正・確認(不陸とCBRの目視+平板載荷)
- 下層路盤材の搬入・敷均し(モーターグレーダーで20cm以下)
- 含水比調整(散水または曝気で最適含水比に近づける)
- 振動ローラー転圧(4〜6往復)
- タイヤローラー仕上げ転圧(2〜3往復)
- 砂置換法またはRI法で密度測定
- 上層路盤材の搬入・敷均し(モーターグレーダーで15cm以下)
- 同様の含水比調整・転圧・密度測定
- プルフローリング試験で表面の異常確認
- 不陸整正(仕上がり面の凸凹を補修)
- プライムコート散布(次層の防水・接着)
転圧の標準仕様を数字で押さえると、業者打合せで使えます。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 1層あたり敷均し厚 | 上層15cm以下、下層20cm以下(振動ローラー使用時は20〜25cm) |
| 転圧機械 | マカダムローラー+振動ローラー+タイヤローラーの3種使い分け |
| 転圧回数 | 振動ローラーで4〜6往復、タイヤローラーで2〜3往復 |
| 締固め度 | 上層路盤95%以上、下層路盤93%以上 |
| 平坦性 | 3mプロフィルメーターで±5mm以内 |
転圧機械を3種類使い分ける理由は、それぞれ得意な領域が違うからです。マカダムローラーは静圧で深部まで荷重を伝えて初期締固めを行い、振動ローラーは振動で粒子間の隙間を詰め、タイヤローラーは表面を平滑に仕上げます。「最初から振動ローラーだけで全部やる」ような業者がいたら、表層の仕上がりに不陸が残るリスクが高いので、ここは指摘ポイントです。
業者の手抜きを現場で見抜くサインを5つ整理しておきます。
- 1層の敷均し厚が25cmを超えている(締固めが十分に届かない)
- 振動ローラーの転圧回数が3往復以下(締固め度が出ない)
- 含水比調整なしで雨直後に転圧している(水分過多で締まらない)
- タイヤローラーの仕上げ転圧を省略している(表面に粒の浮きが残る)
- 砂置換またはRI法の密度測定をやっていない(管理データが残らない)
雨天時の判断基準も持っておきます。降雨後すぐに転圧すると、含水比が最適値を超えて締固め度が出ません。最適含水比は試験結果で決まりますが、現場感覚としては「砕石を握って固まるけど水が滴らない」状態が目安で、雨後1〜2日の乾燥を待ってから着手します。粘性土を含む下層材なら3日待つこともあります。
転圧の細かい話、機械の種類、含水比管理の実務はこちらが詳しいです。

僕としては、業者打合せで使う「3つの数字」を口で言えるようにしておくのが、施工管理として一番効くと感じます。「上層路盤はM-30、修正CBR80以上、締固め度95%」「下層路盤はC-40、修正CBR20以上、締固め度93%」。この2セットの数字を即答できる施工管理者は、業者から「分かってる人」として扱われます。逆にこれを書類のどこかに書いてある程度の認識でいると、業者の提案を鵜呑みにするしかなくなり、後で問題が出ても気づけません。
不陸整正と路盤の関係はこちらが詳しいです。

2級・1級土木施工管理技士の試験での問われ方
路盤は2級・1級土木施工管理技士の試験で、毎年と言っていいほど出題される定番テーマです。問題のパターンは大きく3系統あるので、過去問対策の方向性として押さえておきます。
| 出題パターン | 一次(学科) | 二次(実地) |
|---|---|---|
| 材料・規格系 | 修正CBR、粒度規定、JIS A 1211などの数値選択 | – |
| 施工手順系 | 敷均し厚、転圧回数、機械の組合せの正誤 | 施工手順を文章で記述 |
| 品質管理系 | 締固め度の判定、平板載荷K値、プルフローリング | 経験記述で品質管理項目を3つ書く |
特に2級の二次試験では、経験記述で「路盤工で行った品質管理」を求められるパターンが多いです。その場合に書ける材料を持っておくと、答案が一気に書きやすくなります。
- 修正CBR試験で粒度調整砕石(M-30)の材料品質を確認した
- 砂置換法で1,000㎡ごとに密度試験を行い、締固め度93%以上を確保した
- プルフローリングで全面走行確認し、異常箇所のなかったことを確認した
- 1層あたり敷均し厚を20cm以下に管理し、最適含水比で転圧した
- 仕上がり面の平坦性を3mプロフィルメーターで±5mm以内に整えた
1級の二次試験は記述の深さが求められるので、上記に加えて「なぜその管理値にしたか」「不適合だった場合の対応」まで書けるようにしておきます。
僕の感覚だと、試験対策は「数値を覚える」より「数値を業務の文脈で書ける状態に持っていく」方が断然効率が良いです。修正CBR80という数字をただ覚えるのではなく、「上層路盤の粒度調整砕石はJIS A 1211準拠で修正CBR80以上、これを材料試験成績書で確認した」というように、規格名・試験方法・確認手段までセットで頭に入れておくと、二次試験で文章を書く時に手が止まりません。
1級土木施工管理技士を取った後の年収・キャリアの話はこちらが詳しいです。

路盤と路床の違い
路盤と路床は名前が似ていて、土木の現場でも建築の現場でもよく混同される用語です。違いを2軸で整理しておけば、検査でも打合せでも詰まりません。
| 項目 | 路盤 | 路床 |
|---|---|---|
| 位置 | 表層・基層と路床の間 | 路盤の下、舗装構造の最下面1mの範囲 |
| 主な材料 | 砕石・安定処理土(人工的に敷く) | 自然地盤または改良地盤 |
| 主な役割 | 荷重を分散して路床に伝える | 道路全体を支える土台地盤 |
| 評価指標 | 修正CBR、締固め度 | 設計CBR、現場CBR、K値 |
| 1層仕上がり厚 | 上層15cm、下層20cm | 20cm以下 |
| 改良の発想 | 材料の選定で支持力を確保 | 軟弱なら置換・安定処理・サンドマット等 |
混同しやすいポイントを整理しておきます。「路盤は敷くもの、路床は既にあるもの(または盛土したもの)」という発想で覚えると、現場で迷いません。設計CBRは路床の指標、修正CBRは路盤材料の指標。これも2つセットで覚えます。
僕としては、路盤と路床の見分け方で一番分かりやすいのが「材料の出どころ」だと感じます。トラックで現場に砕石を運んでくるのが路盤、もともと現場にあった地盤や、土工事で盛土した土が路床。ここを意識すると施工計画書を読んだ時に「あ、この層は外から運んだ砕石だから路盤だな」と即判断できます。
路床のCBR・改良工法・施工管理の話はこちらが詳しいです。
軟弱地盤上での路床改良の発想はこちらが詳しいです。

地盤改良工法の全体像はこちらが詳しいです。

路盤に関する情報まとめ
- 路盤とは:舗装の表層・基層と路床の間に設けられ、交通荷重を分散して路床に伝える砕石または安定処理土の層
- 路盤の役割:荷重分散/路床保護/凍上抑制/排水の4つ
- 上層路盤:粒度調整砕石(M-30等)、修正CBR80以上、締固め度95%以上、厚さ10〜15cm
- 下層路盤:クラッシャラン(C-40等)、修正CBR20以上、締固め度93%以上、厚さ15〜30cm
- 用途別層厚:高速道路45cm/一般国道32〜45cm/市町村道25〜32cm/住宅地18〜25cm/普通車駐車場25cm/大型車駐車場40cm/歩道15〜20cm
- 修正CBRと設計CBR:修正CBRは路盤材料の指標、設計CBRは路床の指標
- 品質試験:修正CBR試験/砂置換またはRI法で密度/平板載荷でK値/プルフローリングで表面異常
- 施工手順:敷均し→含水比調整→振動ローラー→タイヤローラー→密度測定→次層
- 業者の手抜きサイン:層厚オーバー/転圧不足/含水比未調整/仕上げ転圧省略/密度測定なし
- 試験での問われ方:2級・1級土木の一次・二次で毎年定番、品質管理項目3点セットを書けるように
- 路床との違い:路盤は敷くもの(砕石)、路床は既にあるもの(自然地盤・盛土)
以上が路盤に関する情報のまとめです。
路盤は舗装構造の中でいちばん地味な層に見えますが、施工管理者として「数字で動かす工種」として押さえると、舗装の寿命と現場の信用が同時に上がります。修正CBR・締固め度・層厚という3つの数字を口で言えるようにして、業者打合せと検査で即答できる状態を作ってください。1年後・3年後・5年後に舗装表面に何が現れるかは、今この路盤施工をどう管理したかで決まります。
路盤に関するよくある質問
Q1:路盤と路床は何が違うのですか?
路盤は舗装の表層・基層と路床の間に設けられた、砕石または安定処理土の層です。一方の路床は、路盤の下にある自然地盤または盛土地盤で、舗装構造の最下面1mの範囲を指します。簡単に言えば、路盤は外から運んできて敷く層、路床は元からその場所にある地盤(または盛土した地盤)です。評価指標も別で、路盤材料の品質は修正CBR、路床の支持力は設計CBRで判断します。
Q2:上層路盤と下層路盤、なぜ分けるのですか?
経済性のためです。路床のすぐ上から高品質な砕石(粒度調整砕石)を敷くと材料費が膨大になるので、下層に安価なクラッシャラン(修正CBR20以上)を厚めに敷いて支持力を確保し、その上に薄めの高品質な上層路盤(修正CBR80以上)を載せることで、同じ強度を低コストで実現できます。上層は仕上げ材、下層は土台材という役割分担と覚えると意味が掴みやすいです。
Q3:修正CBRと設計CBRの違いは?
修正CBRは路盤材料そのものの品質を評価する指標で、JIS A 1211 規定の方法で突き固めて測定します。粒度調整砕石なら80以上、クラッシャランなら20以上が基準です。一方の設計CBRは路床の支持力を設計のために評価した値で、区間ごとの現場CBRから決定します。現場でよく混同されますが、修正CBRは「路盤材料の判定」、設計CBRは「路床の判定」と用途別に覚えると整理できます。
Q4:駐車場の路盤厚はどれくらい必要ですか?
普通車専用なら合計25cm(上層10cm+下層15cm)が目安、大型車進入ありなら合計40cm(上層15cm+下層25cm)が目安です。注意点は「日常用途は普通車でも、テナント搬入で4tダンプが通る」「ビルメンテで2tユニックが入る」といった一時的な重車両を見落とさないこと。日常使用と一時的進入の両方を想定し、迷ったら1段階上の層厚を取る方が、後の沈下対応より遥かに安く済みます。
Q5:M-30とC-40の違いは何ですか?
M-30は粒度調整砕石(Mechanically Stabilized)の最大粒径30mm、C-40はクラッシャラン(Crusher-run)の最大粒径40mmという意味です。Mは粒度分布を調整した高品質骨材で上層路盤に、Cはふるい分けただけの安価な骨材で下層路盤に使います。修正CBRの基準も違って、Mは80以上、Cは20以上が要求されます。「上層はM、下層はC」とアルファベットで覚えると現場で混乱しません。
Q6:再生クラッシャラン(RC-40)は路盤に使えますか?
下層路盤として一般に使えます。コンクリート殻を破砕・ふるい分けした再生骨材で、修正CBR20以上の基準を満たせば普通のクラッシャランと同等に扱えます。公共工事では再生骨材の活用が推奨されている自治体も多く、入手性も悪くありません。ただし上層路盤には粒度や強度の点で原則使わないので、上下の使い分けに注意します。
Q7:転圧は何往復が正解ですか?
振動ローラーで4〜6往復、タイヤローラーで仕上げ2〜3往復が標準仕様です。ただし往復回数を満たしても、最終的に判定するのは砂置換法またはRI法で測った締固め度の数値です。上層路盤なら95%以上、下層路盤なら93%以上が出ていればOK、出ていなければ追加転圧します。「回数」ではなく「数値」で管理するのが原則で、回数は目安です。
Q8:雨が降った後、いつから路盤を転圧してよいですか?
降雨直後は含水比が最適値を超えているため、転圧しても締まりません。乾燥1〜2日待つのが目安で、粘性土を含む下層材なら3日待つこともあります。現場感覚としては「砕石を握って固まるけど水が滴らない」状態を目安にし、含水比試験で最適含水比に近づいたタイミングで着手します。急いで転圧すると密度が出ず、検査で不合格→やり直し→工程遅延、という最悪のサイクルに入ります。
Q9:プルフローリング試験って何を見るのですか?
タイヤローラーや散水車などを路盤上に走らせて、たわみや変形が異常に大きい箇所がないかを目視で確認する試験です。砂置換法やRI法の点的な密度測定では拾いきれない、局所的な締固め不足や不陸を発見できます。下層路盤の完成時と上層路盤の完成時の2回行うのが一般的で、異常があれば該当箇所を掘り返して再施工します。検査員が好む試験なので、写真と動画を残しておくと検査対応がスムーズです。
Q10:2級土木施工管理技士の試験で、路盤工はどう出題されますか?
一次(学科)では修正CBRの数値、敷均し厚、転圧機械の組合せ、JIS規格番号などが選択肢で問われます。二次(実地)では経験記述で「路盤工で実施した品質管理項目を3つ挙げて記述せよ」というパターンが定番です。書ける材料として「修正CBR試験」「砂置換法による密度試験(締固め度93%以上)」「プルフローリング試験」「最適含水比での転圧」「3mプロフィルメーターによる平坦性確認」のうち3つを選び、なぜその管理値にしたかをセットで書けるようにしておくと、安定して点が取れます。
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