再下請負通知書とは?書き方、注意点、一人親方の場合、雛形など

  • 再下請負通知書ってなに?
  • どうやって書けばいいの?
  • 作成の注意点って?
  • 一人親方の場合はどうすればいいの?
  • 雛形をダウンロードしたい

上記のような悩みを解決します。

再下請負通知書は現場に入るには必須の書類な訳ですが、意外と作成する際の注意点が多かったりします。間違えないよう、正しい情報を身につけましょう。

この記事では再下請負通知書とは?といったところから、書き方、作成の際の注意点、一人親方の場合、雛形のダウンロード先について解説していきます。

実務経験を元に記事を執筆していく為、それなりに信憑性の高い記事になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

再下請負通知書とは?

再下請負通知書とは、結論「協力業者の情報を元請けに報告する書類」です。

例えば、新築工事の場合、ゼネコンは施主から工事を受注します。

ゼネコンから様々な業者に発注を行いますが、この段階では再下請負通知書は必要ありません。ただ、ゼネコンから工事を発注された業者が、協力会社に仕事を発注する際に再下請負通知書は必要になります。

各階層で再下請負通知書が必要になる

  • 元請けから一次受け
  • 一次受けから二次受け
  • 二次受けから三次受け
  • 三次受けから四次受け

といった階層で工事を発注していくとすると「一次受けから二次受け」の段階から再下請負通知書が必要になります。

つまり「一次から二次」「二次から三次」「三次から四次」の、3枚が必要です。

もし再下請負通知書が無く、各業者が協力業者に発注したら「どの協力会社が現場の施工に携わるか?」を理解できませんよね。

そこで再下請負通知書を作成し、元請けに提出する義務があるんです。

再下請負通知書を作成する目的は「元請けが二次受けや三次受けの情報を把握すること」にあります。工事を始めるには必須の書類ですので遅延なく作成しましょう。

 

再下請負通知書の書き方

  • 工事名称:そのまま工事名を書けばいいです
  • 工期:(自)2020年10月1日〜(至)2022年3月31日といった形で記入
  • 注文社との契約日:新規入場よりも前日である必要があります
  • 建設業の許可:許可番号を記入(5年毎に更新する必要あり)
  • 監督員名:現場代理人名と同じでオーケー
  • 現場代理人名:現場代理人の名前
  • 主任技術者名:主任技術者の名前
  • 安全衛生責任者名:現場代理人と同じでオーケー
  • 安全衛生推進者名:安全衛生責任者とはまた別の人の名前
  • 雇用管理責任者名:会社の部長とか現場外の偉い人
  • 専門技術者名:空欄で大丈夫
  • 登録基幹技能者名・種類:空欄で大丈夫
  • 外国人建設労働者の従事の状況:外国人がいるか否か
  • 外国人技能実習生の従事の状況:期間限定で働く外国人の有無
  • 健康保険等の加入状況:適宜記入

 

再下請負通知書を作成する際の注意点

その①提出するタイミング

再下請負通知書は現場に入る前に提出しなければなりません。

現場によっては緩い場合もあり、先に新規入場してから書類を提出している所もあります。ただこれはあまりよろしくはありませんね。

他の安全書類も同様ですが、再下請負通知書は新規入場前までに提出するようにしましょう。

 

その②会社の印鑑を押すこと

会社の印鑑を押すのも忘れないようにしましょう。

ここ割と忘れがちなんですよ。

多くの場合、再下請負通知書を作成する人と会社印を持っている人は別の人だったりします。その人に印鑑を貰わないと再下請負通知書は完成しません。

印鑑の無い再下請負通知書を提出すれば内容は伝わりますが、証明にはなりません。

必ず会社印を押すようにしましょう。丸印で大丈夫です。

 

その③原本を提出すること

ここも割と間違えやすい所ですが、コピーではなく原本を提出しましょう。

安全書類によってはコピーを提出すれば大丈夫なものもありますが、再下請負通知書は原本を提出する必要があります。

新規入場前に「仮」としてコピーを提出することはありますが、あくまで「仮」です。自社でも保管する場合はコピーを自社に残しましょう。

 

その④一発で正しい情報を記入すること

実際のところ、元請けは再下請負通知書をそこまでチェックしません。

貰ったらそもまま挟む。。。ということも実際は多いです。元請けがそこまでチェックしないので、提出する段階での不備に気付きにくいです。

「荒くてもいいから、とりあえず提出する」ではなく、一つ一つの項目をしっかりと埋めていきましょう。

 

一人親方の場合の再下請負通知書

一人親方の場合の再下請負通知書も、法人の場合と基本的には変わりません。

考え方としては「一人で法人を経営している」と捉えれば分かりやすいです。

もし自分一人の法人なら、現場代理人も自分ですし、安全衛生責任者も自分ですよね。よって、自分の名前を記入しておけばいいです。

他の部分に関しては、ところどころ空欄だったり、選出する必要がない場所があったりします。間違えやすいところを下に挙げておきますね。

一人親方の場合の再下請負通知書

  • 現場代理人:設置せず
  • 主任技術者名:設置せず
  • 安全衛生推進者:空欄
  • 専門技術者名:空欄
先ほども言いましたが、印鑑は個人の印鑑で大丈夫です。

 

再下請負通知書の雛形

再下請負通知書の雛形(フォーマット)は国土交通省のホームページからダウンロードが可能です。

他のサイトだと会員登録しなければならなかったりするので、面倒です。公的な書類ですので、公的な所から正しい雛形をダウンロードするのがベターです。

>>>国土交通省の再下請負通知書がダウンロードできるページはコチラ

 

再下請負通知書に関する情報まとめ

再下請負通知書に関する情報まとめ

  • 再下請負通知書とは:協力業者の情報を元請けに報告する書類
  • 再下請負通知書の書き方:上章参照
  • 再下請負通知書作成の注意点:提出期限、会社印、原本提出、正しい情報
  • 一人親方の場合の再下請負通知書:一人の法人だと考える
  • 再下請負通知書の雛形:国土交通省のホームページ

以上が再下請負通知書に関する情報のまとめです。

再下請負通知書の基礎情報は網羅できたと思います。

建設現場に入る為には再下請負通知書以外にも様々な安全書類が必要です。それぞれについて解説した記事があるので、よかったら読んでみてください。

それでは!