グリーンファイルとは?種類、ダウンロード、一人親方の場合など

  • グリーンファイルってなに?
  • 詳細を知りたい
  • どんな種類があるの?
  • 各書類のダウンロード先が欲しい
  • 一人親方の場合はどうすればいいの?

上記のような悩みを解決します。

グリーンファイルとか、グリーンサイトとか、労務管理とか、安全管理とか、色々な単語や概念があってよく分かりませんよね。ですが安心してください。

この記事ではグリーンファイルに関する網羅的な情報を解説します。

なるべく分かりやすい表現で記事をまとめていくので、初心者の方にも理解しやすい内容になっているかなと思います。

それではいってみましょう!

 

グリーンファイルとは?

グリーンファイルとは、結論「安全書類を管理するサイトのこと」です。

現場では数多くの安全書類が作成されます。

例えば、作業員名簿が分かりやすい一例です。作業員名簿を作成することで「どの作業員さんが現場に入っているのか?」を監督社員が確認できます。

経験年数の浅い職人や高齢者の作業員を名簿で確認することができれば、現場で適切な配置をすることができ、現場の安全管理が上手く行くという訳です。

安全書類は今までアナログで保管していましたが、時代はデジタルです。

安全書類をデジタルで管理するシステムが「グリーンファイル」になります。

グリーンファイルはシステムの名前ですが「安全書類=グリーンファイル」と認識している人も多いです。現場で当たり前のように言っている人もいるので覚えておきましょう。

由来に関しては諸説ありますが、清水建設の安全書類を挟むファイルが緑だったからというのが有力みたいです。

ただグリーンファイルを運営している会社は清水建設とは関係がありませんので、由来とかその辺の関連性というのはなさそうです。

 

グリーンファイルの詳細

グリーンファイルの詳細

  • 正式名称:グリーンファイルワークス
  • 運営会社:シェルフィー株式会社
  • デバイス:PC、タブレット、スマホ可
  • 機能:安全書類、会議議事録、人員集計他
  • 費用:現場によって異なる(HPで無料見積もり可能)
  • 導入会社:東芝エレベーター、白石建設、前田組、他

料金システムに関しては、元請けのみに料金が発生してくる形です。

協力業者にお金はかかりません。例えば、一人親方が現場に入るときにお金がかかるんだったら、そんな現場入りたく無いですよね。笑

その辺も考慮し、元請けのみが料金を払うシステムになっているようです。

グリーンファイルは数多くの企業で導入されています。

ただ個人的にはグリーンサイトの方が導入されているイメージがありますね。スーパーゼネコンから大手のゼネコンまで幅広く普及しています。ちなみに僕の現場もグリーンサイトでした。

「グリーンサイトに提出するからグリーンファイル」と考えている人もいます。

この辺の由来もごちゃつきやすいので、簡単にまとめておきますね。

グリーンファイルの定義とかグリーンサイトとか

  • グリーンファイル:安全書類を管理するシステムのこと
  • グリーンファイル=安全書類と考えている人も多い
  • グリーンサイト:安全書類を管理するシステムのこと
  • グリーンファイルとグリーンサイトは別の会社が運営

 

グリーンファイル(安全書類)の種類・ダウンロード

グリーンファイル(安全書類)は数多くの種類があります。一度に挙げると膨大な量になってしまうので、あくまで一例です。

 

施工体制台帳

施工体制台帳は現場の施工体制を明確にする書類です。

お客様は元請けに工事を発注する訳ですが、元請け単体で工事を完工することはありません。一次受けや二次受け、もしくは三次受けや四次受け等に対して業務を発注します。

となるとお客様は元請け以外の業者情報を知ることはできませんよね。

そこで施工体制台帳を作成することによって、お客様が現場の施工体制を把握することができるんです。誰が現場代理人で、どの業者がどの工事をするのか?等について書かれます。

詳細な情報に関しては下記記事を参考にしてみてください!

 

作業員名簿

作業員名簿は、作業員の情報を記した書類です。

例えばA社から10人の職人さんが現場に入る場合、10人全員の情報が作業員名簿に書かれます。各作業員の情報を知ることによって、適切な作業配置を行うことができます。

高齢者の職人がいたら高所作業の無い場所に配置したり、経験年数の浅い職人がいたら経験年数の多い職人と行動を共にさせたりすることが可能です。

また、緊急時の連絡先も記入したりと、事故が起こった際の対応にも使用されます。

具体的には下記のような項目について記す必要があります。

作業員名簿に記す情報

  • 氏名
  • 職種
  • 区分
  • 雇入年月日
  • 経験年数
  • 生年月日と年齢
  • 現住所と家族の連絡先
  • 直近の健康診断
  • 血液型
  • 特殊健康診断日
  • 免許・技能講習・特別教育
  • 入場年月日・受入教育実施年月日

 

労働者名簿

労働者名簿とは、一人の労働者の詳細な情報を記した書類です。

作業員名簿と役割は似ていますが、違いとしては「労働者名簿の方が詳細な情報を記す」というものがあります。作業員名簿の情報はザックリしていて、労働者名簿の情報はガッツリしているんです。

具体的には視力や握力、平衡感覚まで記す必要があるのが労働者名簿です。(フォーマットは会社によって異なりますが)

より詳細な情報として、労働者名簿の作成が必要です。

 

再下請負通知書

再下請負通知書とは、結論「協力業者の情報を元請けに報告する書類」です。

これも施工体制台帳の一種ですね。施工体制台帳は元請が施主に対して報告する書類であるのに対して、再下請負通知書は、一次受けが元請けに対して報告する書類になります。

つまり、再下請負通知書を元に、元請けが施工体制台帳を作成するということです。

これは一人親方の場合も必要な書類ですので、忘れないように作成するようにしましょう。

 

新規入場者教育資料

新規入場者教育資料とは、結論「現場に初めて入る人に現場のルールを伝える資料」です。

建設業は共通のルールというものもありますが、現場によって異なるルールを掲げている場合も多いです。コア抜き禁止とか、ゴミは現場で処理せず持って帰るとか。

現場に入るなら、その現場のルールを理解しなければなりませんよね。

「知らなかった!」では済まされません。だから新規入場者教育が行う必要があります。

新規入場者教育資料に作業員のサインがあれば、しっかりとルールを伝えたことが書類として残るので、逃げとしても使えるんですよね。

役割は色々とありますが新規入場者教育資料もグリーンファイルの一種です。

 

送り出し教育資料

送り出し教育資料とは、結論「現場に入る職人に対して、現場の情報を伝える教育」です。

これも新規入場者教育資料と似ていますが、役割が異なります。役割というか、教育実施者が異なります。具体的には下記のような違いです。

送り出し教育と新規入場者教育

  • 送り出し教育:職人を雇用している会社が行う
  • 新規入場者教育:現場の元請けが行う

あとは伝える情報の細かさも違いますね。

送り出し教育はザックリの情報しか伝えません。対して、新規入場者教育では現場の細かい情報をガッツリと伝えます。

どちらもグリーンファイルですので、覚えておくようにしましょう。

 

一人親方の場合のグリーンファイル

一人親方の場合のグリーンファイルは「一人で会社を経営していると考える」が結論です。

規模感のある法人なら、役割分担が明確ですよね。グリーンファイル(安全書類)を作成する上でのあまり困ることは少ないのかなと思います。

ただ一人親方の場合だとグリーンファイルの書き方に困ることも多いと思います。

そんな時は「社員が一人だけの会社」と考えましょう。

社員が一人だけなのだから、現場代理人も安全衛生責任者も自分です。作業員名簿に自分の名前しかなくてもおかしくはありません。

基本的には一般的な法人と作成方法は変わりません。

個人事業主として開業されている方もいると思いますが「一人で法人を経営している」と考えると、書類作成も割と楽に進みます。

参考までに。

 

グリーンファイルに関する情報まとめ

グリーンファイルに関する情報まとめ

  • グリーンファイルとは:安全書類を管理するサイトのこと
  • グリーンファイルとは:安全書類のこと
  • グリーンファイルの詳細:上章参照
  • グリーンファイルの種類:施工体制台帳、再下請負通知書、他
  • グリーンファイルのダウンロード:上章参照
  • 一人親方の場合のグリーンファイル:社員が一人と考える

以上がグリーンファイルに関する情報のまとめです。

一通りグリーンファイルの基礎知識は網羅できたと思います。

特に各安全書類に関しては、それぞれで詳細な記事をまとめてあります。具体的に分かりやすく書いてあるのでよかったら読んでみてください。

それでは!