- 土建屋ってなに?
- ガラ悪くて怖い人が多いの?
- なんでヤンキーは土建屋になるの?
- 土建屋の給料って?
- 社長さんは儲かってるの?
上記のような悩みを解決します。
皆さん一度は耳にしたことがある「土建屋」という言葉。当記事を執筆している自分も土建屋さんでして「土建屋事情」には詳しい自信があります。
この記事では、実際に現場で見たり聞いたりしたことを元に記事をまとめます。それなりに信憑性の高い記事になるかなと思います。
土建屋とは?
土木屋とは、結論「土木・建築業に携わっている人のこと」です。
建築はイメージしやすいと思います。建物を建てたり、既に立ってる建物を改築したりする仕事です。分かりやすい例を挙げるなら、下記のような会社が挙げられます。
土建屋さんの具体例
- 大成建設
- 大林組
- 清水建設
- 竹中工務店
- 大和ハウス
では土木の方はどうなのか。建築と土木って違いが分かりにくいですよね。
土木とは「道路やダム、橋や歩道橋を作る仕事」です。
工事を作るという点では同じ意味になりますね。簡単な区別としては「建築は建物を作る仕事で、土木は道路や橋などを作る仕事」という認識です。
正確な話をすると、建築というくくりの中に土木があります。
実は、道路やダムや橋や歩道橋を作るのは土木とも言いますが、建築とも言うことができます。工事する対象が異なるといった感じです。
では具体歴に、土建屋さんにはどのような種類があるのでしょうか?
土建屋さんの種類
- ゼネコン
- 鳶
- 大工
- 鉄筋屋
- 軽量屋
- ボード屋
- 左官屋さん
- 電気工事
- 空調工事
- 衛生工事
電気工事業者を土建屋さんと言うのは少し違和感があるかもしれませんが、定義上は土建屋さんに定義されます。
土建屋さんはガラ悪くて怖い人が多いのか?
結論、土建屋さんはガラ悪くて怖い人の比率が高めです。
かく言う僕も土建屋でして、工事現場で毎日働いています。前の現場とかでは、作業員さんの詰所とかで職人さんが着替えてるのをみたことがあるのですが「めっちゃ墨入ってるやん」ってなりました。
ガラが悪いというか、いかつい人が多いですね。
そういう人達って男性ホルモン多めですので、顔はキリッとしている人が多いです。職人さんなんかは体力仕事ですので引き締まった体をしてます。怖いと言えば怖いです。
ちなみに「現場監督」も「職人」も、両方土建屋さんです。
比較的、現場監督さんはイカツイ比率は少なめになります(とはいえ、他の業界と比較すれば多めですが)。力仕事じゃないから、極論ガリガリでも務まる訳です。
土建屋にヤンキーが多い理由
土建屋さんにヤンキーが多い理由は「仕事内容との相性と、就職のしやすさ」です。
職人さんの仕事が簡単か?と言われれば答えは「No」です。仕事内容によりますが、型枠の計算とかには頭が必要だったりします。
ただ、頭を使わない仕事も多いです。
「物をここからここまで運ぶ」とか「この電線を引っ張る」とか、別に学校で勉強してなくても務まりますよね。職人さんの仕事の多くは力仕事です。
あと個人的な偏見ですが、ヤンキーって体を動かすのが好きなイメージがあります。好きな教科を聞かれたら即答で「体育」と言いそうな感じです(笑)。
土建屋さんの仕事では体を動かしますから、その点で仕事との相性は良さそうですね。
「現場監督」の方も、就職難易度はそこまで高くありません。
僕が出た大学は偏差値42くらいですので、お世辞にも高いとは言えません。ですが、業界最大手の電気工事会社に入社することができました。
ゼネコンに関しても物凄い学歴は必要ありません。
本来、業界トップの会社に入ろうと思えば有名私大や旧帝大クラスなどが必要だったりします。ただ建設業の場合は地方国立レベルで入社できたりします。
建設業の人出不足も追い風となって「土建屋さんへの就職のしやすさ」というのは下がっているんです。
土建屋さんの年収は?
土建屋さんの年収は、結論「300万から1500万くらい」です。
『え?そんな稼げるの?』という方も多いと思います。1500万とか稼げるのは超トップ層ですので、それが当たり前だとは思わないでください。あくまで「そういう人達もいる」という話です。
まず、雑工さんや新人の職人さんなど、高い技術を持ってない人は給料低めです。年収300万くらいになるかなと思います。
今の建設業は人手不足ですから、今いる人達の価値が上がっています。鳶の親方とか、その辺のサラリーマンより給料高いですからね。
昔、塾の先生が電柱を登っている職人さんを指差して「ちゃんと勉強しないと、ああなっちゃうぞ。」と脅されたことがあります。
ただ今になって考えてみると『その職人さんは塾の先生よりお金を稼いでたんだろうな』と思います(笑)。塾の先生、頑張れ。
あと、大量の残業が前提にはなりますが、スーパーゼネコンの現場監督なら20代で年収1000万は超えます。普通に1500万とかいってる人もいます。
ちなみに僕は業界最大手の電気工事会社で現場監督をしていたのですが、40代になる前くらいには1000万を超えるようなイメージでした。
作業着を着て作業しているのを見ると「給料低そう」と思う方もいそうですが、実際はスタバでマックを広げてるサラリーマンよりも土建屋さんの方が給料は高かったりします。
土建屋さんの社長は儲かるの?
結論、土建屋さんの社長はそこまで儲かりません。
もちろん、ピンキリだというのは大前提です。人によっては儲かっている人もいるし、人によっては儲かっていないません。ただ、他の業種と比較すると儲かってないと思います。
建設業の平均の利益率は4%と言われています。1億円売り上げがあったとしたら、利益は400万ということです。普通に利益率低すぎますよね。社長さんの顔は歪みます。
IT業界(ソフトウェア業界)の利益率は15%くらいです。
1億円売り上げがあったら、1500万が利益ですからね。社長さんニッコニコ。普通に3倍違いますからね。IT業界は利益率の高い業界ですので比較対象が悪いかもしれませんが、それにしても建設業界は利益率が低めです。
土建屋さんの社長が儲からない理由
土建屋さんの社長が儲からない理由は、結論「土建屋さんが多すぎるから」です。
バブルの時は大きな建設需要がありました。需要が多いので、土建屋さんの会社は儲かりました。と同時に土建屋さんの会社数は需要に合わせて増えて行きます。
ただ、土建屋さんの会社数は多いので、需要過多なんですよ。競合が多すぎて安く買い叩かれてしまう訳で、儲からなくなってしまいます。
2020年現在では、残念ながら土建屋さんの社長は儲かりません。
土建屋さんに関する情報のまとめ
土建屋さんに関する情報のまとめ
- 土建屋とは:土木・建築業に携わっている人のこと
- ガラ悪くて怖い人が多い:結論、多い
- ヤンキーが土建屋になる理由:仕事内容の相性と就職しやすさ
- 土建屋の給料は?:300万から1500万くらい
- 土建屋の社長さんは儲かるのか:あまり儲からない
以上が土建屋さんに関する情報のまとめです。
実際に僕は土建屋として働いていますが、割と楽しい業界ですので全然オススメできます。土木・建築業に興味のある方は是非足を踏み入れてみてください。