- 階高ってなに?
- 天井高との違いって?
- 平均の階高ってどれくらい?
- 平屋の場合はどう考えればいいの?
上記の様な悩みを解決します。
階高は図面を読む際に必須の知識となります。似た様な単語もあり、意外と混同されやすい部分ですので、正しい知識を身につけておきましょう。
この記事では階高とは?といったところから、天井高との違い、平均の階高、平屋の場合の考え方について解説していきます。
なるべく分かりやすい表現で記事を執筆していくので、初心者の方にも分かりやすい記事になっているかなと思います。
階高とは?
階高とは、結論「床の表面から床の表面までの高さのこと」です。
1階床の表面から、2階床の表面までの距離が4000mmだとしたら、1階の階高は4000mmとなります。ポイントは表面であることです。
コンクリートには厚みがありますから、コンクリートの表面なのか?芯なのか?によって話が変わってきます。階高に関しては表面ですので、間違えないようにしましょう。
FLとは「フロアレベル」のことで、床の表面を表します。階高の定義を言い換えると「フロアレベルからフロアレベルの距離」とも言えますね。
ただ床の表面に墨を出すことはできないので、FL1000mmくらいで返り墨を出していたりします。墨にも色々あるので抑えておきましょう。
階高と天井高の違いって?
天井高とは、結論「床の表面から天井までの高さのこと」です。
つまり、階高と天井高の違いは「床から床か、床から天井か」の違いになります。
多くの部屋では「二重天」といって、天井が二重になっていることがあります。コンクリート打設で出来た床に加えて、軽量で作った天井がある訳です。
勿論、二重天ではなくスラブの天井の場合は、床の表面からスラブの表面までが天井高ということになりますね。イメージとしては、上を見上げた時、最初に見える天井までの高さといった感じです。
といっても軽量を知らない人は意味不明かもしれませんので、二重天の解説をします。
まず建物の基礎構造はコンクリートです。コンクリートを固めて、基礎を作ります。基礎を作る際、インサートと呼ばれるめねじを仕込んでおき、雄ねじであるボルトを垂らします。
ボルトの先に支えを取り付けて、ボードを貼ります。すると二重天の完成です。
天井高では二重天までの距離ですので、理解が必要になります。ただ二重天と階高は一切関係ありませんので、安心してください。
階高の平均はどれくらい?
階高の平均は、ざっくり4000mmちょっとくらいです。
勿論全部の建物の階高を測って平均を出している訳ではないので、ざっくりの数値です。体感としては4000mmをちょっと超えるくらいが平均かなと思います。
3000はだいぶ低いです。二重天が600mmだとしたら、天井高は2400mmくらいしか残りません。2.4メートルですので、チェフォンマンでギリです。二重天の高さが600mmってのもしんどいですけどね。
5000mmになると結構高いイメージですね。
ちなみに建築基準法では、居室の最低階高は2100mmと定められています。部屋によって最低の階高は異なりますのでチェックが必要ですが、居室に関してはこれくらいです。
ただ、階高2.1mの部屋って圧迫感半端ないですよね。
チェフォンマンの身長が2.18mですので、ギリ収まりません。
建物を使う人が快適に過ごせるよう施工するのが建築業者ですので、いくらルール上オーケーだったとしても2100mmは無いでしょう。
平屋の階高ってどうなるの?
階高とは「床の表面から床の表面の高さ」ですが、平屋には上の階がありません。(要は一回立ての建物)この場合に建築基準法ではどうなるのか。
結論、階高無しです。
確認申請書を提出する際に役立つので、頭の片隅にでも入れておいてください。
また、これは最上階にも同じことが言えます。4階立ての建物だとしたら4階の階高はありませんし、10階数立ての建物だとしたら、10階の階高はありません。
階高に関する情報まとめ
階高に関する情報のまとめ
- 階高とは:床の表面から床の表面までの高さのこと
- 階高と天井高の違い:床から床か、床から天井か
- 階高の平均:4000mmくらい
- 平屋の階高ってどうなるの?:階高なし
以上が階高に関する情報のまとめです。
一通り基礎知識は網羅できたと思います。
階高は特に立面図にて表記されます。立面図について理解を深めることにより、階高に対する理解を深めることに繋がります。
下に分かりやすい記事のリンクを貼っておくので、よかったら読んでみてください。